今作は独自の詩が多面性を生み、サウンド面においても完成度を増した“ブルー・オイスター・カルト”3作目。1974年作品。ニューヨークをベースに全米へと人気を拡大した“ブルー・オイスター・カルト”は、マネージャー兼プロデューサーのサンディ・パールマンのコンセプトが大きく反映され、作詞に文学的な側面が色濃く出る異端のバンド。そんな彼等が今作でテーマとしたのは暗黒の歴史・・・ナチス・ドイツが地球空洞説を信じ、内部の王国とコンタクトを取ろうとしたという歴史的事実を基にコンセプト・アルバム。パティ・スミス、S.パールマン、R.メルツァーらによって書かれた異形の詞の数々と、ヘヴィ・メタルなサウンドが今作で極限に達した名盤。■解説,レニー・ケイ:歌詞:対訳付 / 2001年デジタルリマスター / ボーナストラック5曲収録