【追悼】トゥーツ・シールマンス


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【追悼】 ジャズ・ハーモニカの名手トゥーツ・シールマンス

ジャズというジャンル、ハーモニカという楽器を越えて、音楽家として全世界のファンを魅了したトゥーツ・シールマンスが8月22日に亡くなられました。享年94。心よりご冥福をお祈りいたします。


トゥーツ・シールマンス
1922年4月29日ベルギー・ブリュッセル出身のハーモニカ奏者、ギタリスト。3歳からアコーディオンを演奏し、10代の頃にギターを始めた。その後ジャズと出会い、同郷ベルギー・リベルシーの天才ギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトに傾倒。戦後間もなく本格的なプロ活動を始め、1949年のパリ国際ジャズ・フェスティバルではチャーリー・パーカー、マイルス・デイヴィスらと同じ舞台に立った。
1952年から拠点をアメリカに移し、翌53年にはジョージ・シアリング・クインテットに参加。卓越したハーモニカやギターの演奏で注目を集めた。自身のリーダー作品もコロムビア、リバーサイドといった名門レーベルから発表。62年には、口笛とギターのユニゾン・プレイが印象的な自作曲「ブルーゼット」がヒット。69年には大ヒット映画「真夜中のカーボーイ」のサウンドトラックでハーモニカ・ソロを担当。同年に放送開始されたテレビ番組「セサミ・ストリート」のテーマ曲にも携わっている。

70年代以降もジャンルを問わず活躍を続け、クインシー・ジョーンズ『愛のコリーダ』、ビル・エヴァンス『アフィニティ』、ビリー・ジョエル『イノセント・マン』、ポール・サイモン『時の流れに』、ジャコ・パストリアス『ワード・オブ・マウス』といった数々の名盤で、至芸の域に達したワン&オンリーのハーモニカ・プレイを披露している。

90歳を目前にした2011年には、カレル・ボエリー・トリオを率いて、すみだトリフォニーホール、ブルーノート東京、丸の内コットンクラブで来日公演も行なっており、メロディアスで美しく、そして柔らかな温もりに満ちたハーモニカの音色で多くの聴衆を酔わせた。2014年3月以降は体調不良を理由に音楽活動を休止していた。



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