第59回グラミー賞「最優秀ジャズ・インストゥルメンタル・アルバム」「最優秀インプロヴァイズド・ジャズ・ソロ」の2部門受賞 ジョン・スコフィールドのImpulse!第2弾はカントリー・ジャイアンツへのオマージュ
ジャズのみならず、ブルースやカントリーも丸呑みしたルーツを育んできたことは周知であろう。今作は、タイトルも『カントリー・フォー・オールド・メン』として、ジョージ・ジョーンズ、ドリー・パートン、マール・ハガード、そしてハンク・ウィリアムスといったカントリー・ジャイアンツたちへのオマージュ作品となっている。
参加メンバーも、スティーヴ・スワロウ、ラリー・ゴールディングス、ビル・スチュワートという豪華な面々で、スタンフォードにあるキャリアッジ・ハウスにて、エンジニアのジェイ・ニューランドとA&Rのブライアン・バッカスと共にカントリーの世界を繰り広げている。これまでエレクトリック・フュージョンからモダン・バップ、R&Bからドラムンベース、ロックからブルース、ゴスペル まで自由に行き来してきたスコフィールドならではの企画と言えるだろう。
ジョン・スコ曰く「このレコードのアイデアは、カントリーの名曲たちをジャズの名曲に変えようってこと。というのはカントリーの曲ってシンプルでリハーモナイズするのが簡単。どのトラックでもインプロヴィゼーションとグループの気持ちが必要不可欠」。また、やはり幼少の頃からラジオを聴いてカントリーに親しんでいたそう。
本作では、ジョージ・ジョーンズの1959年ヒット「Mr. Fool」、ハンク・ウィリアムス1949年の代表曲「I'm So Lonely I Could Cry」、(カントリーではないが)ジェイムス・テイラー1977年の「Bartender's Blues」などを採り上げ、様々なアプローチで楽曲に独特の色彩を与える、まさにスコフィールドの懐の深さに感動を受ける一枚となっている。
ほか、マール・ハガード1968年のヒット「Mama Tried」、こちらもドリー・パートンの1973年大ヒット「Jolene」、さらにはシャナイア・トゥエインの1997年ヒット「You're Still the One」、ジョニー・マーサー1936年の名曲「I'm an Old Cowhand」などをカヴァー。「どの曲もジャズとして演奏できた。そしてメロディを弾いたときにはとても”カントリー“らしく聴こえるようにしたんだ。すごくうまくできたとビックリしているよ」と本人も納得の仕上がりとなっている。
収録曲
01. Mr. Fool
02. I'm So Lonesome I Could Cry
03. Bartender's Blues
04. Wildwood Flower
05. Wayfaring Stranger
06. Mama Tried
07. Jolene
08. Faded Love
09. Just A Girl I Used To Know
10. Red River Valley
11. You're Still The One
12. I'm An Old Cowhand
「Country For Old Men」 Album Trailer
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