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モダン・バリトン・サックスの第一人者がホーン・セクションを編成したGRPデビュー作
60年代からビッグ・バンドを率いてきたジェリー・マリガンは、時代と状況に応じた中型編成でも創設時の精神を失わずに制作活動を続けた。この83年作はレーベル・オーナー、デイヴ・グルーシンが助演し、新曲で固めた意欲的な構成。マイケル・ブレッカーの参加も価値あり。
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様々な鍵盤楽器を駆使して、希代のサウンド・クリエイターがかつてない地平へと飛翔
各種シンセサイザー、電気鍵盤、プログラミングによって、グルーシン1人でベーシック・サウンドを作り上げた野心作。デヴィッド・サンボーンの泣き節とマーカス・ミラーのスラップ・ベースにフィービ・スノウの歌唱が絡み合う「サンクフル&ソウトフル」が聴きもの。
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自身のニックネームをアルバム名に冠し、グルーシン兄弟が助演したGRPデビュー作
スタン・ゲッツに認められて共演を果たしたことがきっかけでGRPと契約。このデビュー作のためにゲッツ、グルーシン兄弟、ハワード・ロバーツらが協力。存在感に満ちた歌声で、「ニューヨークの想い」「ティーチ・ミー・トゥナイト」等を情感豊かに歌い上げる。
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ビバップの生みの親であるモダン・ジャズの巨人が新世代と共に贈るネオ・ビバップ
名匠デイヴ・グルーシンのプロデュースでガレスピーが生まれ変わった。ブランフォード、カークランド、プラキシコら新世代のトップ・ミュージシャンを従えて、「バークス・ワークス」「ティン・ティン・デオ」等、代表的なオリジナル曲をセルフ・カヴァー。
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フュージョン・シーンを代表するサウンド・クリエイターの70年代屈指の個人名義作
名匠デイヴ・グルーシンのプロデュースでガレスピーが生まれ変わった。ブランフォード、カークランド、プラキシコら新世代のトップ・ミュージシャンを従えて、「バークス・ワークス」「ティン・ティン・デオ」等、代表的なオリジナル曲をセルフ・カヴァー。
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70年代からの盟友であるグルーシンとリトナーがイヴァン・リンスを迎えたコラボ作
グルーシンのサウンド・メイキングとリトナーのギター・テクニック&センスの合体は、疑いなく無敵の強さを発揮する。リトナーがかねてからブラジル音楽への関心を示していただけに、リンスの参加でさらに世界が拡大。リンスがジャズ/フュージョン・ファンにも訴求した1枚だ。
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初期GRPの所属アーティストたちのライヴ音源を集めた歴史的なショウケース・アルバム
このライヴ作のためにGRPからデビューしたばかりのダイアン・シューアを起用したのは、グルーシンの特別な期待もあったのだろう。「マウンテン・ダンス」のライヴ・ヴァージョンを聴けるだけでも嬉しい。リー・リトナーが主要アーティストとして大きく貢献している。
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ジャズとクラシックの融合に挑み、グラミー賞2部門にノミネートされたGRP移籍第1弾
プリ・モダン期の花形楽器だったクラリネットで、現代的な魅力を表現した実力者がエディ・ダニエルズ。22分に及ぶ大作「コンチェルト・フォー・ジャズ・クラリネット」で、誰も成し得なかった領域に到達。フレッド・ハーシュ、ジョーイ・バロンの参加も価値あり。
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才能豊かな若手を発掘したチックが従来のアコースティック路線から変更した新バンド
ソロ、ゲイリー・バートンとのデュオ、トリオ・ミュージック、クラシック志向のセプテットと、80年代はECMを舞台にアコースティック作を連続してきたチックが、ジョン・パティトゥッチ、デイヴ・ウェックルの若き才能を得て、満を持して発表したバンドのお披露目作。
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時代を超えて愛されるスタンダード・ナンバーを、オーケストラと共にゴージャスに歌う
「イージー・トゥ・ラヴ」のようなジャンプ・ナンバーはもちろん、「降っても晴れても」のようなバラードでも魅力を輝かせるのが実力者たるゆえん。ゲストでは「ハウ・ロング・ハズ・ディス・ビーン・ゴーイング・オン」で最高の助演を聴かせるスタン・ゲッツが絶品。
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ヴァイオリンの巨匠がブロードウェイ・ミュージカルの名作曲家の世界をストリングスと描く
ジェローム・カーンの名曲を集めた87年ロンドン録音作。マーティン・テイラー、マルク・フォッセのダブル・ギターとストリングスを配して、スタンダードを懐かしくも新鮮な感覚で提供する。「ロング・アゴー・アンド・ファー・アウェイ 」ではピアノも披露。グラッペリ唯一のGRPリーダー作。
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フュージョン・ピアノの貴公子がマイナー・レーベルを経て遂につかんだGRPデビュー作
現在はこのジャンルでベテランの地位を確立しているベノワの、若き日を知る87年作。デイヴ・グルーシン、リッピントンズのラス・フリーマン、ネイザン・イーストが助演。リズミカルなタイトル曲やメロウな「ケイズ・ソング」等で、優れた作曲センスが味わえる。
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デビュー作が大反響を呼んだエレクトリック・バンドがさらに陣容を強化した第2弾
パティトゥッチ+ウェックルの鉄壁のリズム隊に、エリック・マリエンサル、フランク・ギャンバレという、これまた強力なメンバーが加入。チックが率いた過去のどのバンドとも異なる音楽性が、時代に呼応して若いファンを開拓。80年代らしい音作りにも要注目だ。
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映画音楽界でも一流の作曲家として活躍するグルーシンの魅力がたっぷりと詰まった名作
作曲家デイヴ・グルーシンの素晴らしさは、映画音楽の世界はもちろんのこと、映画を離れた音楽作品としても鑑賞できるプロフェッショナルな才能にある。「オン・ゴールデン・ポンド」「チャンプ」「コンドル」等々、メロディ・メイカーのセンスを存分に堪能。
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巨星亡き後、エリントン楽団が生んだ名曲の数々が高音質によって新たな魅力を輝かせる
エリントン楽団出身者のクラーク・テリー、ルイ・ベルソンらが、新時代になって古巣のために協力。ブランフォード・マルサリス、エディ・ダニエルズといった新しい血を入れて、「サテン・ドール」「A列車で行こう」等の名曲がダイナミックによみがえる。
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ベイシー楽団と共にシューアの歌声が輝くグラミー賞最優秀女性パフォーマンス賞受賞作
フランク・フォスター率いるベイシー楽団との共演は、シューアほどの声量とダイナミックな歌唱スタイルの持ち主ゆえに、ぴったりのマッチングだと体感できる。ゴスペル調の「クライミング・ハイヤー・マウンテンズ」が痛快。フレディ・グリーンの遺作でもある。
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米フュージョン界で成功した数少ない邦人ミュージシャンで琴奏者のGRPデビュー作
デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼンのプロデュースで78年にデビューした横倉裕が、その10年後にGRP入り。エイブラハム・ラボリエル、ジョン・ロビンソンらLAのトップ・スタジオ・ミュージシャンを配し、自身がキーボードやパーカッションもこなす才能を聴かせる。
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チック・コリアのバンドで頭角を現したベーシストが、その在籍中に放った衝撃のデビュー作
チックに抜擢された時からテクニシャンとして認められたパティトゥッチ。記念すべき本作のためにチックはプロデュースと出演を引き受け、ウェックルと共にリズム・セクションを編成。マイケル・ブレッカー、ピーター・アースキンらも加わった成功物語の第一歩。
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さらに結束を高めてスパニッシュ・サウンドも取り入れたエレクトリック・バンド第3弾
前作『ライト・イヤーズ』で若手を組織し、リーダーとしての確かな手腕を発揮したチックが、引き続き不動のクインテットで制作。アコースティック・ピアノのパートを増やし、スパニッシュ・テイストのアコースティック・ギターも盛り込んで新機軸を打ち出している。
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エレクトリック・バンドから派生したデビュー作。若手実力派とリメイクした名曲が新鮮
アルバム3枚でエレクトリック・バンドを軌道に乗せたチックが、そのリズム・セクションを別働隊として始動。「枯葉」「いつか王子様が」などのスタンダード・ナンバーから、チックの代表的オリジナル曲「スペイン」まで、90年代を見据えた鮮烈な新プロジェクト。
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ウェザー・リポートのドラマーを務めたハキムが、退団後の89年に発表した初リーダー作
超絶的なテクニックを誇るハキムがドラマーにとどまらず、マルチ・プレイヤー、ヴォーカリスト、ソングライター、プロデューサーと多彩な才能を発揮。ソウル、R&B寄りのフュージョン・サウンドは、幼馴染のマーカス・ミラーにも通じるポップなセンスを感じさせる。
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爽快なサウンドでLAフュージョンの代名詞的な存在のリッピントンズ、GRP移籍第1弾
1曲目でリスナーのハートをつかむのが得意なリッピントンズは、やはり本作でも特徴的なキーボードとシンフォニックなサウンドのタイトル・ナンバーで早くも魅了。ラテンやブラジルのテイストも盛り込んで飽きさせない。歌手のカール・アンダーソンがゲスト参加。
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デビュー作にして完成度の高さを証明した男女混成ヴォーカル・グループのGRP第1弾
87年結成の男性2名+女性3名のニューヨーク・ヴォイセスは、その名の通り都会的に洗練されたコーラス・ワークを武器に、日本でもたちまち人気を博した。コンテンポラリー・ナンバーを中心とした選曲にあって、「キャラヴァン」の斬新なアレンジと合唱が見事。
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スヌーピーとピーナッツたちの生誕40周年をGRPのアーティストたちが祝った記念作
愛され続けるキャラクターとGRPがコラボレート。デヴィッド・ベノワにとってもイメージ・アップに繋がった「ライナス&ルーシー」を皮切りに、ジェリー・マリガン、ケニー・G、リー・リトナー、パティ・オースティンらが続々とこの記念作の趣旨に賛同する。
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バートン・グループ出身者のメセニーがビッグになって再会した創造性溢れる89年共演作
まだ無名のメセニーがバートンの楽屋に押しかけて、自己アピールしたのは有名なエピソード。70年代半ばの在団期を経てからのサクセス・ストーリーは周知の通りであり、それを踏まえるとここでのサウンドがメセニー寄りに展開されているのは、興味が尽きない。
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女性フュージョン・ヴォーカルのトップ・ディーヴァが新天地を得たGRP移籍作
70年代はCTI、80年代はQwestでキャリアを高めてきたオースティンが、90年代に進んで斯界の名門と契約。グルーシン、リトナー、ネルソン・ランジェルらが大物歌手をサポート。「スルー・ザ・テスト・オブ・タイム」「イン・マイ・ライフ」等、代表的レパートリーを収録。
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LAフュージョンのトップ・グループへ駆け上がったリッピントンズのセカンド・アルバム
ラス・フリーマン率いるリッピントンズの魅力は西海岸のグループらしい明るさを湛えたスムーズなサウンドにある。本作はブランドン・フィールズ、デイヴ・コズ、デヴィッド・ベノワら品質保証のミュージシャンが参加。オージェイズ「裏切り者のテーマ」も収録。
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今年で没後10年になるフュージョン・ヴォーカリストがステップ・アップしたGRP初作
70年代に映画と舞台で活躍したアンダーソンは、80年代になると俳優から歌手へその場を拡大。90年代に進んで本作に至り、より多くのファンを獲得した。ジョー・サンプル、カーク・ウェイラムが参加。「ベイビー・マイ・ハート」ではブレンダ・ラッセルとのデュオも。
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グルーシン&ローゼンに認められたGRP初の日本人がブラジルを題材にした移籍第2弾
前作に引き続きエイブラハム・ラボリエル、カルロス・ヴェガ、ポーリン・ウィルソンが参加。共作を含め全曲、自身が作曲を手掛け、さらにヴォーカリストとしても独自性を発揮。LAとブラジルの距離が近いGRPならではのアドヴァンテージが生かされている。
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チック・コリアのバンドで名を挙げたウェックルが才能を全面開花させた初リーダー作
エレクトリック・バンドのチックとエリック・マリエンサル、マイケル・ブレッカーらが記念すべき門出に参集。ビッグ・バンド仕立ての「タワー・オブ・インスピレーション」から、早くもスーパー・ドラマーぶりを発揮する。チック作曲のタイトル曲が本作の価値を高めた。
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エレクトリック・バンドのメンバーでもある基幹トリオがレパートリーを広げたライヴ作
デビュー年の89年末にハリウッドで開催されたスタジオ・ライヴ。デューク・エリントン、ビリー・ストレイホーン、セロニアス・モンクへとレパートリーを拡大し、ジャズの遺産に敬意を表しながら、「ハンプティ・ダンプティ」「ラ・フィエスタ」もセルフ・カヴァー。
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パット・メセニーと再会した前作の収穫が引き続き効果的に表れているオールスター作
パット・メセニーの4曲に加え、参加メンバーのボブ・ジェームスやウォルフガング・ムースピールのナンバー等、信頼を置くミュージシャンの楽曲をセレクト。ジェームスが鍵盤奏者にとどまらずバンド・サウンドに貢献しており、そのスマートなセンスに聴き惚れてしまう。
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新世紀のジャズ界を担うと目されながら、若くして逝去した才人の唯一のリーダー作
80年代にブランフォード・マルサリス・グループで新伝承派の旗手として登場。スティングのツアー・バンドでも活躍した才能豊かなピアニストが、91年に発表した待望のデビュー作。ブランフォードらを得て、ショーター、オーネット、モンク、パウエルに挑む。
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クラリネットの第一人者がスウィング王、ベニー・グッドマンに捧げたソング・ブック
1930年代にたいへんな人気を博したベニー・グッドマンとライオネル・ハンプトンのクラリネット&ヴィブラフォンのチームを、半世紀以上を経て好ましく継承。「シング・シング・シング」から「ノッキン・オン・ウッド」まで、スウィング・ジャズは永遠に不滅。
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フュージョンの名門レーベルが傘下のトップ・プレイヤーを総動員した豪華な大編成作
GRPがアドヴァンテージを生かしてジャズのビッグ・バンドに進出したことは当時、痛快な出来事として歓迎された。パーカー、モンク、シルヴァー、ハンコック、マイルス、ショーターと、モダン・ジャズ史をジャズメン・オリジナルでたどるアイデアも秀逸だ。
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バリトン・サックスの大御所がマイルス・デイヴィスの名盤に新たな命を吹き込んだ意欲作
1949年の『クールの誕生』に参加したマリガンは、リメイク作をマイルスに相談し、参加の快諾を得ていたが、帝王は91年に逝去。そのため影武者としての実績もあったウォーレス・ルーニーをトランペッターに据えた。スマートなサウンド作りにマリガンのこだわりを実感。
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キャリアを集大成したような選曲も魅力なオースティン、再びのニューヨーク・ライヴ
78年のライヴ作と同じNY“ボトムライン”で収録された92年盤。「あまねく愛で」「ドゥ・ユー・ラヴ・ミー」「ハウ・ドゥ・ユー・キープ〜」といったクインシー・ジョーンズ関係曲がファンには嬉しい。バーグマン夫妻&グルーシン作「君に想いを」は本作が初収録。
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90年代初頭に見事な復活劇を演じた“ミスター335”が好調ぶりを実証した92年発表作
88年の銃撃事件後、リハビリを経て第一線に復帰し、ファンを喜ばせてくれたカールトン。オープニングにふさわしいキャッチーな「キッド・グローヴス」でアコースティック・ギターを心地よく響かせ、リズミカルな「ザ・プリーチャー」でわくわくさせる。粒揃いの自作曲が魅力。
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70年代を彩った兄弟バンドがオリジナル・メンバーと共に11年ぶりに復活したGRP初作
75〜81年に6枚のアルバムを残したフュージョン界のスーパー・グループは、その後ランディ、マイケルがそれぞれの道を歩んでキャリアを高めた。一枚看板でもトップ・アーティストへと上った二人の再結成作は、最新の技術と音楽性も吸収。時代に呼応した姿を印象付け。
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敬愛するギターの神様ウェス・モンゴメリーにリトナー流の手法で捧げたトリビュート作
後期ウェスのレパートリーにスポットを当てて選曲。ボブ・ジェームス、ハーヴィー・メイソンらの腕利きやヴォーカルのマキシ・プリーストらも起用して、あくまでリトナーの持ち味を発揮したサウンドを表現。「フォー・オン・シックス」はジャジーなプレイをアピール。
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GRPの総帥がジャズの巨星デューク・エリントンへの溢れる想いを最上のメンバーと綴る
ピアノ、編曲、プロデュースを自ら手掛け、20年前に逝去したエリントンを追悼。作曲を始めるようになってから巨星への関心が高まり、その偉大さを実感したグルーシンは、テリー、スコット、ダニエルズ、ブロンバーグら新旧の実力者を揃え、遺産の継承と発展に力を尽くす。
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GRP所属の人気アーティストである2人が初めてコラボレートしたダブル・リーダー作
リッピントンズの実質的なデビュー作となった86年の『ムーンライティング』で初共演。共にGRPを舞台に活躍する中で、本作の機が熟した。新曲のオリジナルと共作を中心に、アース・ウィンド&ファイアーのカヴァーも収録。ケニー・ロギンス、フィル・ペリーらゲスト歌手も魅力。
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スタジオ録音のデビュー作の話題が冷めない93年に実現したビッグ・バンドの来日公演作
ビバップ以降のジャズ・ミュージシャン作曲によるナンバーを中心としたデビュー作で示した方向性に、「シング・シング・シング」「スワンダフル」のような前作未収録曲も盛り込んで、音楽性を広げたのがいい。デイヴ・グルーシンのジャズ愛が可能にした特別企画。
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チックが10年ぶりに放った94年発表のソロ・ピアノ作はファン待望のスタンダード曲集
折々に制作してきたチックのソロ作は自作曲が中心だった。よく知られたスタンダードやセロニアス・モンク、バド・パウエルの名曲集は初めてのプロジェクト。少年時代に故郷で父親とよく演奏したエピソードも興味をそそる。スイングジャーナル主催ジャズ・ディスク大賞〈金賞〉受賞作。
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GRPで再結成を果たした兄弟バンドが、多彩な音楽性を取り込んだ進化形を示す第2弾
ジャズ、ファンク、ヒップホップを融合した1曲目の「スラング」から、経験豊かなランディ&マイケルの鋭い時代感覚とエンタメ精神が伝わってくる。前作では目立たなかったマイケルのソプラノ・サックスが聴けるブラジル色の「シークレット・ハート」は要注目。
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レーベルを代表するアーティストが集結したビッグ・バンドがジャズ・ブルースの名曲にチャレンジ
GRPオールスター・ビッグ・バンドにチック・コリア、マイケル・ブレッカー、B.B.キング、ラムゼイ・ルイスといった豪華ゲスト陣が参加したブルース・アルバム。
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フュージョン界のトップ・ギタリストが初めてコラボレートしたファン待望の夢の共演作
70年代からライバル関係と目され、フォープレイではギタリストの座を異動した所縁もあるリトナー&カールトンは、まさにドリーム・チーム。それぞれの自作曲で固めて、より実りある内容を目指した姿勢が胸を打つ。フィリンゲインズ、ハキムらサイドメンも豪華。
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ヴォーカルとフュージョン・ファンの記憶に残るGRP初期を飾った作品が久々のCD化
男女ヴォーカル・デュオの83年作で、当時将来性が期待されながら、これが唯一のアルバムとなった。デイヴ・グルーシン、デヴィッド・サンボーン、リー・リトナー、トゥーツ・シールマンス、マーカス・ミラーら豪華メンバーを起用。GRPのクオリティを知るAORの名作。
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GRPに移籍したソングライターがマルチな才能を駆使して完成させた85年のセカンド作
ジョージ・ベンソン、ケニー・ロジャース、スティーヴ・ペリーへの楽曲提供で80年代を彩ったグッドラムが、作詞・作曲、歌唱、楽器演奏、プロデュースのすべてを自身で手掛けたワンマン・アルバム。都会的で洗練されたサウンドと甘い歌声はAORファン必聴だ。
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映画音楽の作曲家としても優れた仕事が評価されるグルーシンのジャジーなサントラ
グルーシン作の楽曲の他、スタンダード・ナンバーが盛り込まれているのが、通常のサントラとは異なっていて見逃せない。アーニー・ワッツ、リー・リトナー、マーサー・エリントン楽団が参加。主演のミシェル・ファイファーが歌う2曲が意外な才能を印象づける。