CBナイン、シックス・レモン・オールスターズなどでの活躍で人気を博したアルト・サックス奏者・海老原啓一郎率いるロブスターズ（オーケストラ・ロブスター）、さらには同年2月に同じくヘレン・メリルの歌伴で初来日を果たしたジョルジュ・グルンツ（p）が再び日本の地を踏み、メロディアスでスウィンギーなバックを付ける。「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」をはじめとするお得意のレパートリーで、 ”ニューヨークのため息” ヘレン・メリルが日本のナイトクラブをハスキーにけだるく、そして甘く包み込む。司会はご存知元祖”変な外人”E.H.エリック！

ヘレン・メリル（vo） / ジョルジュ・グルンツ（p） / 海老原啓一郎とロブスターズ
1963年3月1日録音

同年6月にはカウント・ベイシーオーケストラと夢の共演を果たした、日本を代表するコンサート・ビッグバンド、原信夫とシャープス&フラッツが、ナット・キング・コールの歌伴を担当。このときの共演が、彼らが歌伴を務める、のちの美空ひばり『ひばりジャズを歌う〜ナット・キング・コールをしのんで』への布石のひとつとなったことは言うまでもない。

ナット・キング・コール （vo,pianica） / ジョー・ジト （p,condacter） / ロナルド・ジョーンズ（tp） / ジョン・コリンズ（g） / チャーリー・ハリス（b） / レオン・ペティス（ds） / 原信夫とシャープス&フラッツ（Strings）
1963年2月22日録音

上流階級者、オトナの遊び人だけが集う妖しくもゴージャスな盛り場にサッチモ・オールスターズが登場。これぞまさしく一夜の夢。初来日から丸10年、2度目の来日を果たしたルイ・アームストロング御一行は、熱烈な歓迎を受けるまま、この直後テイチクに『サッチモ・イン・ジャパン』（スタジオ録音盤）を吹き込むことに。世界中にビートルズ旋風が巻き起こったこの年、彼らをミュージカル曲「ハロー・ドーリー」で全米チャートから蹴落としたサッチモ。まさに”サッチモ・イヤー”とも言える黄金期の演奏を昭和の東京、艶夜のムードと共にたっぷりと。

ルイ・アームストロング（tp,vo） / ジョー・ダレンズバーグ（cl） / トラミー・ヤング（tb） / ビリー・カイル（p） / アーベル・ショー（b） / ダニー・バルセロナ（ds） / ジュエル・ブラウン（vo）
1963年4月25日録音

「ショー」と「商」のはざまで生きた、ナイトクラブオーナーが語る昭和のビッグショー!! 当時のパンフレット、ポスター、接客マニュアルなど、150点以上の図版とともに振り返る。

高度経済成長期に大人の社交場として赤坂に君臨したナイトクラブ。政治家、実業家、大スターたちが、世界の超一流ミュージシャンのステージを鑑賞した伝説のショーの数々。当時の公演パンフレット、ホステスだけに渡された接客規則までをも収録した決定版！

力道山、勝新太郎、長嶋茂雄だけじゃない。ルイ・アームストロング、ナット・キング・コール、ダイアナ・ロス･･･。当時の公演パンフレットなどもカラー掲載した永久保存版！