Quiet Corner クワイエット・コーナー Vol.1
心を鎮める音楽 〜クワイエット・コーナーを探して〜

Quiet Corner クワイエット・コーナー

カルロス・ニーニョの小宇宙とつながるスピリチュアル・フォークの世界

カルロス・ニーニョが率いるスピリチュアル・ジャズ・グループ、ビルド・アン・アークが『Love Part.1』(2009 年作) で、孤高のシンガー・ソングライターのヴァン・モリソン『Astral Weeks』に収録された「Sweet Thing」をカヴァーしたことは、驚きよりも深く同感した。『Astral Weeks』はリチャード・デイヴィスやコニー・ケイ(MJQ) といったジャズ・ミュージシャンが参加した、まさにフォークとジャズの蜜月のような作品であり、カルロス・ニーニョが表現するスピリチュアル・ジャズ〜フォークの世界観ともリンクする。それはファラオ・サンダースやユセフ・ラティーフのスピリチュアリティーと、ニック・ドレイクの陰影なメランコリーが自然と重なり合うことと同意義であり、そういった意味でもカルロス・ニーニョという人物は、私達のようなリスナーの音楽に対する愛情の代弁者のように思えてならない。そのカルロス・ニーニョがマルチ楽器奏者のジェシー・ピーターソンと組んだターン・オン・ザ・サンライトで、「ジョン・フェイフィーやドノヴァン、ニール・ヤング、デヴィッド・クロスビーなどに影響を受けた」と語るように、“フォーク”というアプローチは彼自身のスピリチュアルな小宇宙を最もストレートに描くための方法の一つではないだろうか。そしてカルロス・ニーニョと同じメンタリティーを持ち、共鳴し合う作品は過去も現在も多く存在する。こうした繋がりがより深い音楽の世界へといざなってくれるだろう。
文●山本勇樹
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

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