前作『Ancient Observer』に続く、「歴史と現代に関する音楽的考察」の第2弾は遥かなる故郷ギュムリへのオマージュ。ティグラン・ハマシアンのNonesuch第3弾EP完成
ジャズシーンの最先端を行くピアニスト/作曲家 ティグラン・ハマシアンの新作は、故郷アルメニアからインスピレーションを得た前作『An Ancient Observer』の続編とも呼べるEP『For Gyumri』。現代と歴史を繋ぐ普遍的な音がまた新たな便りを届けてくれた。
タイトルに冠された「Gyumri」は、ティグランのホームタウンでもある、アルメニア第二の都市「ギュムリ」のこと。つまり本EPは生まれ育った故郷へのトリビュートになる。
前作『An Ancient Observer』同様、ここに収録されている楽曲は、ティグランの言葉を借りるならば、「僕らが住んでいる世界について、もしくは僕らが背負っている歴史の重さについての音楽的観察」だという。
そして今作もまた、バロック舞踊からヒップホップ、故郷アルメニアの音楽まで、これまでの作品同様、ティグランが受けてきた幅広い影響を垣間見ることができる。ちなみに、ピアノ、声、ポストプロダクションから作曲、プロデュースに至るまでのすべてをティグラン自身が手掛けている。
Rays of Light (Official Video)
先行トラックとして「Rays Of Light」のミュージックビデオが現在公開中。光りさざめく水面と太陽、そして飛び交うかもめをまるで抽象画のように捉えた映像は、彼の妻エレーナ(Elena Hamasyan)によるもの。
ティグラン・ハマシアンが故郷アルメニアで得た、歴史と現代に関する音楽的考察。そこから生まれた時代を超える芸術作品の第2章。2月からはこの『For Gyumri』を引っさげ、北米、そしてヨーロッパ各地をツアーするとのこと。
収録曲
01. Aragatz
02. Rays of Light
03. American
04. Self-Portrait
05. Revolving - Prayer
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※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。