【インタビュー掲載】MUTATION(ジンジャー・ワイルドハーツ)新作アルバム&過去2タイトル・リマスター再発

Mutation

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ジンジャー・ワイルドハーツのノイズ・メタルバンド、ミューテイション遂に日本上陸!


ザ・ワイルドハーツ(The Wiledhearts)のジンジャー・ワイルドハーツ(Ginger Wildheart)によるノイズ・メタルバンド「MUTATION」のニューアルバムが日本先行発売!

今作はノイジーパンクバンゴ、エグジット・インターナショナル(Exit International)のスコット・リー・アンドリューズとの共作となっており、モータヘッドのフィル・キャンベルやデヴィン・タウンゼント、UKサブスのジェイミー・オリバー等、豪華メンバーが集結!日本盤のみボーナストラック2曲追加&先行発売で登場。

また、今回の新作リリースに伴い、UKで限定発売され既に廃盤・プレミア化しているMUTATIONの過去2タイトルがリマスター盤として日本初登場となりますので、こちらもお見逃しなく!

(メーカー・インフォメーションより)


【HMV限定特典】

■ MV収録DVD-R(各タイトルごとに別の曲を収録)

●「DARK BLACK」(VJR-3213)
→ "Irritant"MV収録DVD-R

●「ERROR 500 - REMASTERED -」(VJR-3212)
→ "Gruntwhore" MV収録DVD-R

●「THE FRANKENSTEIN EFFECT - REMASTERED -」(VJR-3211)
→"Schadenfreude"MV収録DVD-R

※特典が無くなり次第終了します


『DARK BLACK』収録曲


  • 01. “."
  • 02. オーセンティシティ
  • 03. トキシンズ
  • 04. デヴォリューション・フィーチャリング・デヴィン・タウンゼンド
  • 05. イリタント
  • 06. スキント
  • 07. ヘイト
  • 08. ヴィクティム
  • 09. ドッグス
  • 10. ディテリオレーション
  • 11. オーセンティシティ (デモ) (日本盤ボーナストラック)
  • 12. ブラヴァド (デモ) (日本盤ボーナストラック)


Irritant



ミューテイション /HMVオンライン・インタビュー


ジンジャー・ワイルドハートによるノイズ・メタルバンド、MUTATION(ミューテイション)。今回のインタビューはジンジャーとスコットの2人に話を聞いた。

Ginger(以下:G):インタビューしてくれてありがとう!
Scott(以下:S):そうだね、僕達の為に時間を作ってくれてありがとう。

Question(以下:Q) :スコットはHMVでのインタビューは初になりますよね?日本の皆さんに自己紹介をお願いします。

S:自分の記憶が正しければ、おそらく2012年にエグジット・インターナショナルっていうバンドで、ジンジャー・ワイルドハート・バンドのサポートアクトで来日した時にHMV JAPANでインタビューした気がするけど... もし、してなかったら僕の名前はスコット・リー・アンドリューだよ。ミューテイションではベースを弾いてるよ。歌でも参加してるんだ。ジンジャーと一緒に『ダーク・ブラック』では曲も書いたよ。

Q:ミューテイションというバンドを始めたきっかけは何ですか?

G:俺はミューテイションがバンドになるとは全く思ってなかったんだ。ミューテイションは俺の頭の中のノイズとして存在しているモノだったから。2枚目のアルバム『エラー500』をスコットと作業した後に彼は俺と同系の人間だと悟ったんだ、人生を苦しんでる者。それをミューテイションのドラムのデンゼルに話したら、彼はスコットが大好きで是非一緒に作業したいと彼が言ったんだ。俺等の類似点のおかげでミューテイションはバンドになったんだよ。

Q:そもそもスコットとジンジャーはどうやって知り合ったの?

S:僕は1995年からずっとザ・ワイルドハーツの凄い大ファンで、ジンジャーのプロジェクトをずっと追っかけてたんだ。僕のバンド、エグジット・インターナショナルのアルバム『ブラック・ジャンク』リリースする時に、そのアルバムをジンジャーに送ったんだ。彼がそれを気に入ってくれてね。凄くエキサイティングだったよ。それから彼は僕達が日本に行くのをヘルプしてくれたり、そしたら最初のミューテイションのアルバムで一緒に作業しないか?って誘ってくれて "グラントホア"って曲で歌ったよ。何年か前のジンジャーの誕生日ライヴの後、アフターショーパーティーに向かうタクシーに乗っていた時に、彼が3ピースノイズバンドについて話しをして。そして今日があるって感じだよ!

Q :バンド名の由来はなんですか?

G:どうやってこの名前を思いついたか分からない。ただこのプロジェクトはそう呼ぶべきだと思ったんだ。俺が音楽と共に成長し、変化する事を可能にする名前。 同じモンスターだよ。もちろんエクストリームミュージックの誰かがこの名前を最初に使ってるだろうと思ったけど、Googleで検索したら使われてなくて、この名前は俺を待っていたんだなと。ミューテイションは長い人生をくれたよ、今や俺達は3枚のアルバムをレコーディングしてるんだから。

Q :ロゴについて聞かせて下さい。誰のアイデアですか?何か意味がありますか?

G:最初の2枚のアルバムにも参加していて、今、マイケル・モンローのバンドで演奏しているリッチ・ジョーンズがデザインしたんだ。ミューテイションの『M』、それを逆さにして、もう1つの『M』とを重なり合わせたんだ。俺にとってこれはミューテイションの背景にある意味なんだ。2つの世界があって混乱している。善の世界と悪の世界がごったがえしてる。良い人達は善に引き寄せられる。でも悪い人達だけが悪に引き寄せられる訳ではない。愚かな人や弱い人も悪に引き付けられる。ミューテイションは人としての不満と怒りの音なんだ。

Q :"イリタント"のビデオにはどんな意味が込められていますか?

G:人生で俺達は友達を作り、人々と一緒に暮らしていき、時には何かを見つけることがある。ミューテイションを構成する全ての要素と同様に生きている、変異している、生き残っている、これらはすべて重要だ。 落書きは隠されるか置き換えられるので生き残るが、でもいつもそこにあった。 それが存在していた区域でさえ、いつも落書きの為のホームになるだろう。社会が非難するもの、でも最終的にホームを見つけるもの、それがミューテイションなんだ。

Q:アルバムのお気に入りの曲は?

S:現時点だと"スキント"だね。アルバムの中でもかなり目立ってるからね。もう少し野暮ったくて、音が場違いな感じ...『ダーク・ブラック』音のような曲のアルバムの中で、これは功績だね!後は日本盤のボーナストラックの "ブラヴァド"も好きだよ。それは少しラフだけど良い歌詞なんだ、とても上品な歌詞ではないけどね(笑)

Q:作詞や作曲において何からインスパイアされましたか?

G:ほとんど精神的な病いによってインスパイアされたね。スコットと俺は診断された苦悩を共有し、これは俺達のフラストレーションの大部分なんだ。

S:2015年の初めにスタートしてジンジャーに曲を送る為に、よりヘヴィーな曲を家で何曲か録音して、それから一緒に作曲しようと決めたんだ。ジンジャーのキャラバンで1週間一緒に曲を作ったよ。ドラマーがいなかったから、音をジグソーパズルのようにまとめて、ドラムは僕達2人が好きな、スティーヴ・アルビニのバンド、ビッグ・ブラックのようにプログラムしたよ。 僕達は2人共、精神的にはあまり良い状態じゃなかったから、お互いの気持ちを結びつけて、自分達が感じた事を響かせるアルバムを作ったんだ。

Q:ジンジャーとの作業はどうでしたか?レコーディング中のエピソードは?裏話があれば教えて下さい。

S:作曲やレコーディングの過程において、技術的に非常に生産的でストレスのないセッションだったよ。アルバムに関して僕達は似た様なヴィジョンを持っていたいたんだ。僕はジンジャーの作業を見て、沢山のことを学んだよ。 他の誰かとデモを録音したり制作したのは初めてだったけど、ジンジャーは一緒に仕事をするのは楽しかったな。実はジンジャーのキャラバンで過ごした最後夜に僕はもう少しで死んでしまうところだったんだよね(笑)僕達はパーティーしてたんだけど、僕は飲み過ぎてしまって、寝ている間にすごく具合が悪くなってしまって... 目覚めたのは幸運だったよ。今までこの話しをした事はないけど、凄くロックンロールっぽいんけど、でも本当に全てを台無しにしてしまうところだった(笑)!

Q:『ダーク・ブラック』にはモーターヘッドのフィル・キャンベル、デヴィン・タウンゼンドが参加してますよね?何かエピソードがあれば教えて下さい。

G:モーターヘッドとはラッキーな事に2度一緒にツアーをしたんだ。俺達は家族、そして家族になる人を大切にする精神を共有してるんだ。デヴィンにはいつもミューテイションの一部になってもらいたいと思っていて、今回はそれが実現したんだ。俺等のスケジュールは凄くクレイジーだから、俺は未だにデヴィンがこれにいつどう対応したのかは分からないよ。でも彼はそれを成し遂げてくれて、俺は嬉しくてたまらなかったね!

Q:同時発売されるリマスター・アルバム「エラー・500」について質問させて下さい。ナパーム・デスのシェーン・エンバリーが全面参加していますよね。彼とのレコーディングはいかがでしたか?

G:シェーンとの作業は夢だったよ。ずっと前から彼を知っていて、いつも一緒にレコーディングしようよって言ってたんだ。だからミューテイションは完璧な口実だったね。彼は曲にもっと焦点をあてて作ったんだ。何故なら彼はそのようなジャンルの達人だからね。素晴らしい経験だったよ。彼はカーディアックスの大ファンだから、彼とジョン・プールを一緒にする事は俺にとっては完璧な劇場の様だったね。

Q:ではマーク・E・スミスやメルツバウとの作業はいかがでしたか?

G:俺はメルツバウをずっと敬愛してたから、彼に一緒にやらないか?って聞くのに緊張したよ。でも彼はすぐに受け入れてくれたんだ。そして、何だって出来る別の世界に俺を連れて行ってくれる曲を与えてくれたんだ。だからそれを踏まえて、俺達は以前シェーンと作業をした経験があった、マーク・E・スミスに「スタジオに来ないか?」って聞いてみたんだ。メルツバウの助言だったけ?シェーンだったけかな?マークは承諾してくれて、俺が今までスタジオで経験した最高の日々の1つを提供してくれたよ。デンゼルと俺はその間中ずっとニコニコしてたよ。マジックだったな。

Q:『ザ・フランケンシュタイン・エフェクト』のアルバムでは喜怒哀楽という熟語が使われていますよね?どうやって知ったのですか?

G:ある日本のインタビュアーがこの事について話したんだ。彼は凄く興味深い人だったね。その意味を聞いた後すぐに喜怒哀楽のタトゥーを入れたよ。イギリスには似た感じの言い回しが無くてね。俺達は一度に多くの感情を感じる事を好まないし、信用しない。でも俺はこの言い回しが好きだし、それは俺にとっては人生を充実させるんだ。

Q:もう1つ、日本のフレーズを取り入れていますよね。"ヘンナオジサン"って日本語はどうやって知ったの?

G:日本には日本の文化を理解する事を手伝ってくれる沢山の友達がいて、ある日ライヴの後にみんなと一緒にディナーに行った時に、誰かがこの歌を歌ったんだ。実のところ、彼等はジョン・プールに向けて歌ってたんだけどね(笑)俺はこの歌とこの意味が気に入って、インターネットで日本のコメディアンについて学んだんだ。昔ながらの日本の喜劇的要素は俺の国のものと同じ愛着を共有している様だね。

Q:普段はどんな音楽を聴いているの?

G:俺は最近再びCDを買う事に夢中に病み付きになっているんだ。だから沢山の音楽を聴いてるよ。毎日演奏する為に、凄く沢山の気持ちを持つ必要があるんだ。ディスチャージからリチャード・トンプソンまでね。

Q:では新しいバンドの最近のお気に入りは?

G:ライアン・ハミルトンは日本のリスナーには新しいかな。でも彼はテキサス出身の素晴らしいシンガー・ソングライターで、日本の人達も彼のメロディーや声、人間性を気に入ると思うよ。16歳になる俺の上の息子ジェイクがAlive With Eyesってバンドをやってて新作をレコーディングしてるよ。俺はこの作品を素晴らしいと思うよ。アークティック・モンキーズっぽい感じかな。子供である事について歌ってる、ロンドンの路上でね。凄くクールだね。それから8歳になる俺の下の息子テイラーも、彼の初めてのミニアルバム用に曲を書いてるよ。俺がプロデュースしてるんだ。凄く楽しみだね。子供の心は世界で最高の場所だな。

Q:スコットの音楽のルーツは何ですか?

S:僕は13歳の時から曲を書いてて、学校で友達と一緒にバンドで育ったんだ。ザ・ワイルドハーツ、プラシーボ、ニルヴァーナ、スマッシング・パンプキンズの様なバンドを聴いてたね。でも年を重ねるにつれて感化され、エリオット・スミスからザ・ボディーまで色々な曲が好きだよ。僕が最初に組んだMidasunoっていうバンドが解散した後、衣装屋で一緒に働いていた友達と冗談のつもりでメルヴィンズをサポートする為「エグジット・インターナショナル」を結成したんだ。そのジョークは裏目に出て、僕達は奇妙なバンドである事でいくつかの素晴らしい成功を成し遂げたよ。 Jaws Of Deaf っていうソロプロジェクトもやっていて、全ての楽器を自分で演奏して、家の小屋でレコーディングしてるよ。

Q:ライヴどんな感じになりますか?

G:俺達はこれをとても個人的な経験にする様に専念するつもりなんだ。俺達はこの経験を導くために、自分自身、汗と血を与えるよ。全てがステージと会場内に残されなければならないんだ。皆が誰もが持っている後ろ向きの考え、消極性を持ってきて、会場やステージ上でそれを放つ必要があるんだ。スコットとデンゼルは同じヴィジョンを持ってる。俺達はそれぞれのライヴのそれぞれの曲に身体と精神を100%捧げるつもりさ。

Q:あなたにとってミューテイションとザ・ワイルドハーツ、ソロの最も違う部分は何ですか?

G:2018年にリリースしようと思っている『Ghost In The Tanglewood』というソロアルバムがあるんだけど、それはミューテイションと同じような正直さを示しているんだ。それは裸で傷つきやすくて、俺の片面は自分自身を受け入れ、俺の片面は自分自身に挑戦している。ザ・ワイルドハーツはもっと観客と彼等の楽しさを心得ているんだ。

Q:音楽を作る以外は普段どうやって過ごしてる?

G:俺は犬のマギーと自分のキャラバンで過ごしてるよ。何もしないという技を身につけようと試みてるんだ。俺にはそれが難しい事だって分かってるけど、たぶん必要なんだろうな。

S:そうだね、何もしないことは非常に難しいから、僕は常に音楽に取り組んでいるね。僕はホラームービーが好きで、奇妙で、変で、気色悪い映画を見つけるのが僕の情熱だよ。日本には素晴らしい映画が沢山あって、ワイルド・ゼロ、死霊の罠、ノロイは僕の日本ホラーのベストだよ。

Q:日本の好きなところと嫌いなところは?驚いた事は習慣はありますか?

G:言葉では言い表せないよ。日本は俺の人生を何度も救ってくれたんだ。俺に再び人を信じる理由を与えてくれた。日本無しでは俺は今日生きているかどうかわからない。嫌いなところは、日本を離れる事。

S:私が会ったり、働いた人はみんな信じられないほど、 とてもポジティヴで温かく、歓迎的だったよ。驚くべき事じゃないけど、そこにいる事が信じられない様に感じたよ。ずっと戻りたいと思ってたよ。今年は数日間滞在するから、そして僕の誕生日を東京で過ごす予定なんだ!凄く凄くワクワクするよ。日本のレーベルの皆と一緒に時間を過ごすのも楽しみだな。

Q:ツアー中はライヴ以外で何か楽しみにしてる事は何ですか?

G:日本で一番好きな事はみんなと食事する事。友達と一緒に笑って、食べて、飲んでテーブルを囲んでる時が俺の一番お気に入りだよ。皆がイコールなんだ。マジックだよ。

Q:最後にメッセージを。初めてのライヴ楽しみにしてます。

S:全ての日本の友達へ、僕達は君達を友達と呼びたいな。大音量の楽しみが君達への贈り物だよ。ミューテイションを応援してくれてありがとう。

G:ミューテイションと日本は素晴らしい友達になれると俺は思うんだ。君達の何年もの誠実さをありがとう。皆にまた会えるのが待ちきれないよ。

G&S:愛してるよ。




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