フアナ・モリーナやフロレンシア・ルイスらを彷彿させるブエノス・アイレスらしい都会的なセンス。そして独特のメランコリーが胸を締め付ける素晴らしいpopアルバム!アンドレス・ベエウサエルトのソロ作「Dos Rios」で透明感溢れる清廉なヴォーカルを聴かせてくれたSSW、ロリ・モリーナ唯一の2008年ソロ・アルバム。幼さが残るような甘い発声はクセになります。
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ウルグアイ出身の女性シンガー、アナ・プラダの2nd｡広大な大地を連想させる真摯な歌声と、アコースティックなギターの音色。一聴して聴き手を虜にすることの出来る凛とした世界観。派手な展開をみせる曲こそ少ないが、カンドンベやミロンガ、フォルクローレの要素をベースとしながらも、モダンに洗練されたサウンドは胸を締め付けるような美しさである。ホセ・ゴンザレスやホルヘ・ドレクスレルに似たテイストを感じさせるサウンド・プロダクションの幽玄さも、音響派以降のSSWとして大変興味深い。
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南米フォルクローレにおいて最も重要な二人による作品。M-1から圧倒の世界観。気品溢れる響きのアギーレによる生ピアノ、そしてルチョのぬくもりある質感のガットの音色。音の隙間すら美しさに溢れた究極のデュオが既に表出。更に聴きすすめるごとに、その喜びは増すばかり。M-2では奔放なリズムにのった二人のアンサンブルにため息。簡素なPERが加えられたM-4はジスモンチを思わせる独特の宇宙を感じる曲。そして瑞々しいスキャットに気持ちが高揚せずにいられないM-5・・・・

アルゼンチン・フォルクロリックの女流名ピアニストがオーケストラを率いてファンタジックな世界観をみせる逸品。ヴァイオリン、チェロ、クラリネット、サックス・・・総勢20人近いメンバーによる「南米音楽楽団」での録音。カルロス・アギーレ、アカ・セカ・トリオらフォルクローレ新世代アーティストや、またジスモンチ、エルメート、菊池成孔とペペ・トルメント・アスカラールあたりにも通ずる、21世紀ならではの南米音楽として新たな境地に達した新作。
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チリの女性SSW、フランセスカ・アンカローラとアルゼンチン・フォルクロリックの中核人物であるアルゼンチン人ピアニスト、カルロス・アギーレの秀逸デュオ作。チリのユニセフの後援の下、’08年児童週間のイベントの一環として、新しい世代の子どもたちのために作られたアルバム。ビクトル・ハラら南米版”ゆりかごの歌”を集めた、オトナが読む絵本のような優しい1枚。
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アルゼンチンのシンガー、ヘオルヒナ・アッサンの2nd は美しいアコースティック・ミュージックがいっぱいに詰まった1枚。愛と無関心、幼い頃の記憶、小さな出来事の積み重ね、身の回りの履歴を呼び起こすようなテーマを歌詞に載せたタイトル通り「呼吸として」の小曲集。ラテン・アメリカやヨーロッパを旅して廻って出会ったルーツ・リズムを曲に採りれながらも、それらを打楽器で推すということを一切せず、歌の良さを活かすべく最低限のパーカッションで担っている。まろやかな洗練を魅せる完璧な世界。
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映画『モーターサイクル・ダイアリーズ』の主題歌でアカデミー賞を受賞したウルグアイ出身のシンガー･ソングライター、ホルヘ・ドレクスレルの2010年作品。今回はテレビ局のスタジオにて、数名の観客を前にライヴ・レコーディング。エレクトロな要素を一切使用せず、全てリアルな楽器演奏のみによって制作されたきわめて“オーガニック＝有機的”なアルバムだとのことで、ホルヘの声にしっくりなじみそう。
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モーダル＆アコースティック･アルゼンチンの革命的レーベル､MDR RECORDSから2008年にリリースされた､アルゼンチン･ロック界の最高峰スピネッタの作品をカバーした傑作トリビュートを再度ご紹介｡リリアーナ・エレーロ、セシリア・サバラ、カルロス・アギーレ、バンダ・エルメチカ、アレハンドロ・フラノフ・・・と今をときめくシーンの中枢アーティストがズラリ。しかもすべて本作のために録り下ろされた全オリジナル音源。ラストではスピネッタ本人も参加｡

ミナスの重鎮SSWセルジオ・サントス新作。アンドレ・メーマリ、トゥッティ・モレーノ、マルコス・スザーノら敏腕バック・ミュージシャンたちのジャジーで馥郁たるプレイをバックに、セルジオのソフトな歌声はしっくりなじみます。リオでもサンパウロでもなく、確かにミナス的なコード感を感じるジャズ・ボサ〜サンバ風トラックの間にはオーケストラのインスト曲も挿入され、これが映画音楽のようなゆたかな音でまた良い。旅情が漂うアートワークも相俟って、全編を通してミナスが舞台のロードムービーのサウンドトラックのような作品。
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母なる大地、ラテンアメリカと共鳴した美しい歌たち。環大西洋圏を旅し歌い繋いできた歌手・松田美緒、そして鬼才ピアニスト＝ウーゴ・ファトルーソ、パーカッショニスト＝ヤヒロトモヒロとの最強トリオによる傑作が誕生！メキシコ、ペルー、ウルグァイ・・・南米大陸各地の名曲たちが大胆に、色あざやかに咲き誇ります。M-1「ママに贈るうた」の美しさは格別。特集&インタビューはこちら。
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ブエノスアイレスのインデペンデト・シーン注目ユニットCARPE。強靭なビートとストレンジなPOPセンスが充満するネオ･フォルクローレ〜ロック。
カンドンベ+バイレ(ダンス)というタイトルどおり、より強靭なビートが融合しつつも、それに頼ることなく元来持つひねくれたPOP感覚を更に深化。アルゼンチンならばONDA VAGA、バルセロナMIXTUREシーンのオホス・デ・ブルッホなどにも通ずる独特の土臭さ+現在のフォルクローレ・シーン特有の透明感・・・。