HEART:HEART & FRIENDS: HOME FOR THE HOLIDAYS

『ハート&フレンズ〜ホーム・フォー・ザ・ホリデイズ』は、クリスマス・シーズンを温かく、しかもゴージャスに彩るライヴ作品である。本作は2013年12月12日、このバンドの地元であるアメリカはワシントン州シアトルで行なわれた、“滅多には実現し得ないライヴ”の模様を収録したもの。アンとナンシーのウィルソン姉妹を核とするハートは、この夜のステージに、ショーン・コルヴィン、サミー・ヘイガー、リチャード・マークス、そしてトレインのパット・モナハンといった“友人たち”を招き、見事なコラボレーションを果たしている。

ジョニ・ミッチェルの「ザ・リバー」のカヴァーで幕を開けるこのライヴ作品には、他にもさまざまなクリスマス・ソングやカヴァー曲が、ゲストたちとの奇跡的ともいうべき共演シーンの数々と共に収められている。なかでもレッド・ツェッペリンの「天国への階段」のカヴァーの完成度の高さは広く賞賛を集めることになるだろうし、イーグルスやジョン・ボン・ジョヴィによるヴァージョンでもお馴染みの「プリーズ・カム・ホーム・フォー・クリスマス」も聴きものだ。さらに、ハートの代表的なヒット曲のひとつである「バラクーダ」の熱演ぶりも見逃せないところである。

前身バンドの時代をも含めれば、その歴史の幕開けは1966年にまで遡るハートだが、アンとナンシーの加入を経てバンドが『ドリームボート・アニー』と題されたアルバムでデビューに至ったのは1976年のこと。以降、数々のヒット・アルバムとシングルを世に送り出すとともに、“女性版ロバート・プラント”といった異名をとるアンの迫力あるヴォーカルを看板としながらライヴ・バンドとして名を馳せてきた。度重なるメンバー・チェンジなどを経て低迷期に陥ったこともあったが、1985年に発表した『ハート』が全米アルバム・チャートで首位に輝き、華麗にカムバックを果たしている。以降もコンスタントに活動を続けてきたが、年月を重ねていくにしたがって、“あくまでアンとナンシーを主体とするバンド”という成り立ちが色濃くなってきている。

このバンドを70年代や80年代の代表選手として片付けてしまうのは、まだまだ早過ぎる。2010年発表のアルバム『レッド・ヴェルヴェット・カー』は全米チャート10位を記録し、バンドにとって約20年ぶりのトップ10アルバムとなっており、続く『ファナティック』(2012年)も最高24位まで上昇。また、2012年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにアンとナンシーの名前が刻まれ、2013年にはRUSHやランディ・ニューマン、アルバート・キングらとともにロックの殿堂入りを果たしていたりもする。

近年も精力的にライヴ活動を行なっており、この10月から12月にかけても全米各地を巡演することになっているハート。本作で観られるようなスペシャルなライヴに触れる機会を得ることは難しいだろうが、是非、これを機に久しぶりの来日公演も実現に至って欲しいところである。

【ミュージシャン】
  アン・ウィルソン(ヴォーカル/ギター/フルート) / ナンシー・ウィルソン(ギター/ヴォーカル/マンドリン)/クレイグ・バートック(ギター / ヴォーカル) / デビー・シェア(キーボード/ヴォーカル/パーカッション) / ベン・スミス(ドラムス/パーカッション) / ダン・ロスチャイルド(ベース/ヴォーカル)

スペシャル・ゲスト
サミー・ヘイガー / リチャード・マークス / パット・モナハン / ショーン・コルヴィン
(メーカー・インフォメーションより)
6件中 1-6件を表示
50件 100件 200件
※表示のポイント倍率は、ブロンズ・ゴールド・プラチナステージの場合です。

チェックした商品をまとめて

チェックした商品をまとめて