ポーランドを代表する古楽系指揮者コセンジャク。彼は知られざるポーランドのバロックとルネサンスの音楽を次々と発掘し、その美しい響きを現代に蘇らせています。
今回、彼が取り上げたのは16世紀から17世紀にかけてポーランドで活躍した作曲家、オルガニストのミコワイ・ジェレンスキの聖体拝領のための作品集。コセンジャクはジェレンスキの残存する113の作品の中から、イエス・キリストの到来から救世主となるまでの部分を注意深く選択し、12声部によるアンサンブルと、チェンバロ、ハープ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネ、ドゥルチアンの合奏で演奏。いくつかの曲は通常用いられる単旋律の聖歌ではなく、ポーランド民謡に由来しているのが特徴です。また「女声を用いない」という当時の教会音楽慣習にあえて反し、女性のソプラノを含む美しく甘い響きが魅惑的な仕上りとなっています。(輸入元情報)
【収録情報】
ジェレンスキ:
1. 見よ、聖処女がみごもり
2. マニフィカト
3. 神は世界を堅く据えられ
4. 神の救いを見た
5. ラ−マの声
6. 彼の星を見た
7. シメオンは返事を受け取った
8. 3声のファンタジア
9. オリーヴ山(モテット)
10. めでたし、この祝日
11. あなたの手をここに置き
12. 神は天に昇りたまえり
13. 聖霊が教えてくれるだろう
14. 天国が開かれたのを見る
15. 父なる神に祝福される
アルドーナ・バルトニク(ソプラノ:2-6,9-10,12-15)
アレクサンドラ・トゥラルスカ(ソプラノ:1-3,6,9-10,12-13,15)
ピオトル・オーレヒ(カウンターテナー:2-4,6-7,10,15)
バルト・ウヴィン(カウンターテナー:2-3,5-6,9-10,13,15)
ピオトル・ウィコフスキ(カウンターテナー:2-3,12,15)
マシェイ・ゴスマン(テノール:2-5,10,12,15)
ベンヤミン・グラウビッツ(テノール:2-3,10,12,15)
フローリアン・クレーマー(テノール:2-3,9,13,15)
トマーシュ・クラール(バス:2-6,10,12,15)
イェジー・ブトリン(バス・バリトン:2-3,9,12,15)
ヤロミール・ノセク(バス:1-3,6,10,13,15)
シュチェパン・ノヴァーク(バス:2-3,12,15)
ヴロツワフ・バロック・アンサンブル
アンジェイ・コセンジャク(指揮)
録音時期:2019年9月16-19日
録音場所:Main Hall of the Witold Lutoslawski National Forum of Music in Wroclaw, Poland
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)