ベートーヴェンと同い年で、1785年から89年にかけてボンの宮廷楽団では同僚でもあったアントン・ライヒャ(アントニーン・レイハ)[1770-1836]。現代では木管五重奏曲や弦楽四重奏曲によって主に知られていますが、「cpo」は近年の研究成果を取り入れた交響曲全集録音を開始します。
ライヒャ初期の管弦楽作品の多くは、没後の遺品整理の際に価値を見出されず、出版の機会を逸してしまいました。2020年の生誕250周年を前に、パリの図書館に眠っていた楽譜や資料の本格的な調査・研究が始まり、未出版作品の年代特定や楽譜の復元が進んでいます。ここに収められた交響曲(第1番)はボン時代の作品で、第3楽章では3小節や5小節単位の不規則なフレーズが頻繁に現れ、終楽章では見事なフガートが用いられています。また、終生にわたり改訂を重ねた序曲ニ長調では、当時としては珍しい5/8拍子を用い劇的な感情描写を行っています。長大な半音階の導入部を持つハ長調の序曲では緻密に計算されたメロディが鮮やかに重なり合い、ドラマティックな展開を見せます。(輸入元情報)
【収録情報】
ライヒャ:
1. 交響曲 ニ長調 AJR I:17
2. 序曲 ニ長調 AJR I:8a
3. 序曲 ハ長調 AJR I:2
ミュンヘン放送管弦楽団
ヴァレンティン・エーゲル(指揮)
録音時期:2024年9月19,20,23,24日
録音場所:ミュンヘン放送、第1スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)