0 people agree with this review




2012/10/06
本盤アルバムはSKD絡みの往年の名演奏で「ベルリン・クラシック」レーベルとしてのCD8枚組のもので演奏者はどちらかと言えば地味なメンバーが多い構成となっております。私はこの8枚を全部聴いているわけではありませんがちょくちょくかつてLPででも「つまみ食い」した演奏も入っていたり・・・個人的にはO.ズイトナーのモーツァルト歌劇(抜粋なのはマァ仕方なし?)とか我が日本の若杉弘の振ったワク゜ナー管弦楽曲とか東独時代の余り馴染みがないものの中々渋い指揮者達とかが興味を惹きました。面白い企画盤なのですが夫々の曲ではもっと代表的な演奏他盤もあり一挙に8枚を購入する価値観が先ずマニア辺りに浸透して行くには時間がかかるかも知れませんね。本盤中、一番録音年の新しい・・・それでも1986年収録のCD4・・・J.テイト指揮シューベルト「グレイト」交響曲(タイム@17’02A15’11B15’12C16’04)について書込みさせていただき本盤のアイデンティティ・レペルの目安としていただければ幸甚であります。周知の様にテイトは体にハンディをかかえた指揮者なのですがECOを振ってハイドンの交響曲、モーツァルトの交響曲、内田光子とのピアノ協奏曲等着実な演奏でお馴染みでありました。この「グレイト」交響曲は彼が43歳の時の演奏で何と言っても七箇所?の反復部を全部実行して全体一時間を超える正に「天国的」な長さにはなっていますが個々の楽章のテンポ運びは少し速い感じである事とリピートに突入する微妙な雰囲気もさる事ながらSKDのしっとりした響きで各楽章モタレ・ダレ感がありません。第1楽章クロージングもそんなに大層に構えず一挙に仕舞い込み、最終楽章もクライマックスでの「一気さ」が多分メリハリ感をつけているのでしょうね。正直な私の好みからはもうちょっと引っ張って欲しい気もしないではありませんが彼の演奏方向性は理解出来ました。その他の盤については録音年、演奏タイム等のデータを一部不確かなもののメモさせていただきレビューの役割を少しでも果たしたいと思います。CD1→モーツァルト・・・歌劇「フィガロの結婚」抜粋1964年O.ズイトナー指揮A.ローテンベルガー(S)、H.ギューデン(S)、H.プライ(B)、W.ベリー(B)、ドレスデン国立歌劇場合唱団他(序曲3’51,第1幕6曲16’26,第2幕4曲11’02,第3幕7曲20’58,第4幕11曲26’51)、CD2→モーツァルト・・・歌劇アリア抜粋O.ズイトナー指揮P.シュライヤー(T)1961年「後宮からの迷走」(第1幕3’07+5’36,第2幕4’47,第3幕6’29)、1968年「皇帝ティトの慈悲」(5’16)、1969年「ドン・ジョバンニ」(第1幕5’17,第2幕5’28)、「コシ・ファン・トゥツテ」(第1幕5’03,第2幕3’39)、1970年「魔笛」(第1幕4’13+3’05)、CD3→ベートーヴェン・・・H.ブロムシュテット指揮1977年交響曲第5番「運命」(@8’05A11’21B8’53C9’02)、交響曲第6番「田園」(@9’31A12’40B5’44C3’42D9’15)、CD5→ウェーバー・・・「イオランテ」序曲1983年M.ヤノフスキー指揮(9’06)、K.ザンデルリンク指揮O.ミヒャリック(Cl)1968年クラリネット協奏曲第1番(@9’25A6’41B7’22)、第2番(@9’17A7’29B7’30)、CD6→ワグナー・・・1984年若杉弘指揮「さまよえるオランダ人」序曲(11’09)、「タンホイザー」序曲(15’31)、「リエンツィ」序曲(12’23)、「ローエングリン」第1幕前奏曲(9’22)、同第3幕前奏曲(3’07)、 CD7→チャイコフスキー・・・交響曲第5番1977年S.クルツ指揮(@14’04A12’21B5’54C11’48)、バイオリン協奏曲1998年?H.フォンク指揮C.フンケ(V)(@18’30A6’10B9’32)、CD8→R.シュトラウス・・・歌劇「ばらの騎士」より二重唱他1966年R.ノイハウス指揮A.ローテンベルガー(S)、L.D.カーザ(S)、G.ライブ(B)、、ドレスデン国立歌劇場合唱団他(第1幕1曲25’29,第2幕2曲16’40,第3幕1曲7’30)、歌劇「アラベラ」より二重唱(第1幕1曲9’55)。未聴が多いのでOKランクから入ります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)