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Review List of mymastersvoice 

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     2019/12/29

    こんな音源があったとは!と驚かされました。この数年後のDGでのブラームス全集企画の折にはベリーに代わってディースカウが登用されましたから、比較ポイントの第一はそのあたりでしょうか。もちろん名バス・ベリーが悪い訳ありません。緊密なアンサンブルが展開されます。マティス・ファスベンダーはこちらの方が好調、先日逝去したシュライヤーは両盤ともに絶好調です。ではなぜ満点ではないか。問題はエリック・ヴェルバのピアノです。ヴェルバは同時期にEMIでモーザー・シュヴァルツ・ゲッダそして同じくベリーらどシューマンのスペインもの2作、op.74と138を録音しています。最近、モーザーの全集版に収められたそちらと聴き比べても明らかに不調です。特にシューマンの第8曲「福音」は全く弾き熟せていません。感動をピアノに阻害される感じです。DGシューマン全集版のエッシェンバッハと比べるのは酷としても、残念な出来です。サヴッリッシュは無理だったとしても、ゲージやパーソンズ、ボールドヴィンあたりでしっかり支えてほしかったです。ただ歌手たちの感興は素晴らしく、実演の場にいることができたら、どんなに幸福だったでしょう。
     ディースカウやプライ、シュライヤーが去り、名歌手が我々の蒙を啓かせてくれたドイツ歌曲の世界、その沃野が無限に広がっているように感じられた黄金の70年代の音源発掘、今後も楽しみにしています。

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     2018/08/16

     精密というより濃密な重唱の世界を堪能できます。DGのブラームス全集の一環として録音された贅沢な企画です。4人の歌手の中ではマティスが少し不調でしょうか。高音がキツそうな部分もありますが、それでも端正な歌唱です。個人的にはシューベルトの重唱曲集と同じくアメリングがよかったかなぁ、と思ったりしましたが、レーベルの契約の関係で難しかったのでしょう。ただ、マティスは同企画のドイツ民謡集ではシュライヤーとともに素晴らしい歌唱を聴かせてくれています。このセッションの時が少し不調だったのでしょう。
     「愛の歌」はチャーミングな曲集です。特にテナーソロから始まる第6曲はソリストの技量やアンサンブル精度の差が出やすいのですが、シュライヤーは完璧です。おそらくCD全体の頂点と言っても良い一曲でしょう。他の歌手、ファンベンダーとディースカウは可もなく不可もなく、もちろん高いレベルでの評価ですよ。あるいは最高殊勲賞はサヴァリッシュのピアノかもしれません。ディースカウとの73年録音のブラームス、シュライヤーとのヴォルフ歌曲集などと同様、冴えわたった「歌」を聞かせてくれます。歌曲のピアノパート(単なる伴奏ではなく)という点では歴代最高なのがサヴァリッシュでしょう。リヒテルより、ポリーにより、バレンボイムより大好きです。
     伴奏が連弾ということもあり、ハードルは高いものの、大学合唱団などでも取り上げてほしい作品群です。伴奏の工夫は可能です。
     個人的には埋め草はop.65よりop.92の方がありがたかったです。特に一曲目は素晴らしい歌唱でしたから。

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     2018/01/07

     日本ではあまり知名度の高くないウィーンの名テナー、クメントのライブ集です。彼より少し年少のヴンダーリッヒやシュライヤーの活躍に押されて、評価もあまり高くないようですが、いやいやどうして、素直で癖のない発声、低音から高音までののびやかで艶やかな声質など、ドイツ系テノールの理想形と言ってもよいと思います。先輩であるデルモータなどの声と比べると、いきなり時代を飛び越え、技巧的にも現代的嗜好に近く、是非とも実演に接したかったと思わされます。特にフィデリオのヤキーノなど、相手役のゼーフリートの古色蒼然とした発声と比較すると、その素晴らしさに愕然としてしまいます。私はサヴァリッシュのメンデルスゾーンの交響曲第2番の旧録音のテナーソロで驚嘆して以来のファンで、それ以来、モーツァルトオペラの諸役やマーラー「大地の歌」、R.シュトラウス「サロメ」などを聞いてきましたが、そうしたキャリアを埋めるファン垂涎のラインナップです。1996年のアリアドネでの伝説の執事長役も収められています。この公演、ベニャチコヴァーのアリアドネ、グルベローヴァのツェルビネッタで好評を博した舞台です。指揮は日本でも馴染みのホルスト・シュタイン、これ以外にも名指揮者・共演者勢ぞろい、古くて新しいウィーンの歌劇場を満喫できます。お薦めです。

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