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TOP > My page > Review List of discothecarius
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4 people agree with this review 2025/09/12
フラグスタートとメルヒオールの共演として有名な1938年の聖金曜日、4月15日のメトロポリタン公演。メトの黄金時代を支えたボダンツキーの指揮、さらにショルのアンフォルタス、リストのグルネマンツとくれば、まさしく垂涎の演奏記録ということになります(体調不良のため第二幕の指揮はラインスドルフに委ねられましたが、第三幕ではボダンツキーが復帰しました)。当時のメト公演ラジオ放送はNBCが手掛けており、自局の設備で録音したNBCのディスクが残っていれば条件としては最善だったはずですが、現存しません。1969年最初にこの演奏を市販したEJS盤が用いたソースはラジオのエアチェック。個人がアセテート盤に残したもので、録音機は一台だったらしく、盤を換えるごと(約7分おき)にギャップが発生しています。音質もかなり厳しい代物です。MytoのCD(3CD 982.H013)はEJS盤の板起こし。その後第二幕のみ別の音源(12インチのアルミ盤)が発見され、2002年Guild GHCD2201としてCD化されています。MarstonのCDはいずれとも別のソースで、ニューヨークの録音業者がラジオ放送から16インチのアルミ盤に収めたもの。初めて全三幕を完全に聴くことができるようになった、快挙です。音域やダイナミックレンジの狭さはある程度致し方ないとはいえ、音質はMyto盤とは段違いに良好。前奏曲の冒頭から音楽の流れに耳を委ねることができます。相応のバックグランドノイズが残っているので、ヘッドフォンよりはスピーカー推奨。Guild盤第二幕とは一部の比較のみながら、音質的には優劣というより好みの問題でしょう。(正確を期すなば、Marstonの使用原盤には「聖金曜日の音楽」末尾に短い欠落があり、EJS盤から補った由。)先に星一つのレビューが出ていますが、日本の代理店に対する評価ならともかく、Marstonがこれまで制作したCDに接したことがあるならば、どれだけの労力と情熱がそこに注がれているかは想像に難くないのではないでしょうか。
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11 people agree with this review 2021/02/04
ヴィントガッセン、ニルソンのコンビでもう一つのトリスタンが聴けるのは大歓迎。バイロイトではブランゲーネ役を演じることが無かった(録音もDGの抜粋盤のみ)テッパーも楽しみです。大阪での「トリスタン」、それにシッパーズ指揮「ヴァルキューレ」の二演目はいずれもNHKが特殊機材で録画し、観客の肉眼ではほぼ真っ暗だった舞台がかなり鮮明な画像(モノクロ)として残されています。直前に亡くなったヴィーラント演出の映像記録として唯一無二の価値を持つものですから、ぜひ正規DVD化もお願いしたいところです。ニルソンの自伝によれば「ブーレーズは準備もせず大阪にやってきたらしい・・・ピアノ・リハーサルをおこなったが、ヴィントガッセンと私がそばにいて、テンポや転換部その他について彼に助言できたのは幸いだった。このフランス人指揮者は、楽譜をまるで一度も開いたことがないようだった」とあります(1976年バイロイト「指環」での眞峯紀一郎氏の回想と重なる点が興味深い)。当時の聴衆には大好評を博し、N響もブーレーズにぞっこん惚れ込んだとのことですが、これには練習中シッパーズと大喧嘩になった反動もあるのでしょう。「ヴァルキューレ」もジェス・トーマス、ヘルガ・デルネシュ、アニヤ・シリヤ、テオ・アダムらの熱演ですから、こちらのほうもぜひ正規盤で視聴できるよう、引き続き快挙に期待しています。
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1 people agree with this review 2020/09/01
現時点で見出しに「世界初出音源」とありますが、すでにカナダのSt.-Laurent Studioから出ていた録音です。ただしそちらはCD-R、カップリングはアルトゥスでも出ているバックハウスのブザンソン・ライヴからハンマークラヴィーア。また古くはMadrigal MADR-202に1965年ウィーン芸術週間の録音と称するものがありましたが、1965年ではありえないので、これも同じ録音の可能性があります(現物が直ちに見つからないので確認できませんが)。ただし音質劣悪な海賊盤でしたから論外としておきましょう。今回のエピタグラフ盤、もとより歓迎したいところではあるものの、数ヶ月前に出た同じコンサートの二曲となぜ組合わせてもらえなかったのか。また、カップリングにヘスとトスカニーニのコンチェルトとは、昔手当たり次第に出たイタリア海賊盤を彷彿とさせ、さらに違和感倍増。こんなことならやはり労を厭わず、ORF正規音源の発掘に携わっていただきたいと切に願うものです。今後に期待しましょう。バックハウスの演奏に「間違い」(ミスタッチという意味ではなく)はあろうはずもないので、星は五つとしておきます。
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0 people agree with this review 2019/06/09
十年前のリリースにいまさらレヴューも無いのですが、現時点でまだクレジットに誤りがあるので一応指摘を兼ねて。シュトゥットガルト歌劇場のパリ引越公演で合唱団も同行しているものの、オーケストラだけは現地のパリ・オペラ座。したがって五十年代デッカのクナやシューリヒトによるヴァーグナー録音でも耳にできる、ヴィブラートのかかった美しいコル(ホルン)の響きが随所に聞こえます。名手ルシアン・テヴェも加わっていたはず。鮮明な音質についてはすでに触れられている通り。高水準な演奏についても先に指摘されていますが、見事な歌手陣だけでなくオペラ座管も出色。色彩感はドイツのオケとは異なりますが、一小節、いやほとんど一拍節ごとに色調の変わるこのオペラの変幻自在が見事に描き出されていることには驚かされます。ライトナーはもたつくことのないテンポで緊張感を幕切れまで持続。音源の記載はありませんが、恐らく出演者が持っていた(放送録音マスターテープからの)ダビングがソースでしょう。
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6 people agree with this review 2018/05/15
ベームの指揮棒のもと、ゼーフリート、デラ・カーザ、ユリナッチの三人が揃い踏み。特にゼーフリートとユリナッチは得意の役柄で板についた名演。クンツ、シェフラーも素晴らしい出来(後者のとちりはご愛嬌)。デラ・カーザの出だし、第二幕冒頭のカヴァティーナは少し力みがありますが、第三幕のアリアは上々。ベームは概ねきびきびしたテンポでアンサンブルを引き締めています。これまで存在が知られていなかった録音の初出というだけでもうれしい代物ですが、リチャード・イッターの録音コレクションが音源で、音質は良好。ただしFM放送開始以前の「エアチェック」ですから、高級機材を使ったとはいっても自ずと限界はあり、たとえば同時代の西独放送局のテープ録音などとは別、強奏部では少々歪みもあります。マイク配置のせいでしょうか、オケの鮮明度はそこそこ。客席の反応や笑い声も結構拾われていて、主役たちの達者な演技が目に見えるようです。これに限らずゼーフリートのスザンナがビデオで残っていないのは実に残念。断片くらいなら見つかりそうなものだけど・・・。
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