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Review List of robin 

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     2024/11/22

    今の人はナットを聴くのだろうか。古くは、井口氏などが教えを受けたフランスピアノ界の大御所であり、モノラルのベートーヴェンソナタ全曲CDはバックハウスと共に私の宝のようになっている。このCDには得意のシューマン、ショパンが含まれ、曲がやや渋いがピアノ愛好者なら聴いておいたほうが良いと思う。ダルレなどと活躍時期は同じかと思う。ステレオ録音がなく、協奏曲もほとんどないのが残念である。SP復刻でなく純粋のモノラル録音なので鑑賞には何ら差し支えない。

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     2024/11/22

    バッハと云えども古楽器はほとんど敬遠なので、ハイドン、モーツアルトは古楽器は一切聴かない。アレグロは良いがアンダンテ、アダージョになると現代楽器に完全に負ける。このCDも現代楽器演奏、フィッシャーはアレグロ楽章はやや鋭角的で響きも大きいがアンダンテなどは陰影、振幅の深さが出て好ましい。48番の出だしはびっくりで、ここはナクソスのワーズワースのほうが自然で楽しさがでている。その他の曲も同様で第1楽章がもう少し柔らかい響きであればと思う。アンダンテ、アダージョ、メヌエット楽章は現代楽器ならではの陰影、音色の変化があり美しい(古楽器ではこの美しさは出ない)。45番の終楽章のプレストからアダージョに移っていく旋律は美しくも哀しく聴いていて心打たれる。

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     2024/11/22

    DGの音も暗めだがこのCDの音も暗い、ただし、暗さの質が違う。DGには演奏の雰囲気がある、本デルタCDはデルタリマスターの持つ暗さとでも云おうか。反対に、概してオタケンは明るい、明るすぎるのもある。好みの問題かと思うが、先入観もあると思う。

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     2024/11/22

    高音部を伸ばすだけで印象が変わる。この音に演奏の雰囲気があるのかと思う。初期盤の持つ音楽的雰囲気が失われてはいないか。モヤモヤ感を取り去った分、無くなったニュアンスもあり、そのニュアンスが大事だと、私などは思う。私は、独盤と米盤を聴いているが十分満足している(初期日本盤は独盤と同じ)。しかし、各人各様の好み、感覚がある。本CDをコンポで聴いている人にはすっきりした音に聴こえるだろう。ある人は云う、フルトヴェングラーはもやもやした音で聴いてこそフルトヴェングラーだ、と。演奏は申し分なく感動的である。

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     2024/11/22

    フランソワのEMI盤を聴けばごく普通の演奏に聴こえてしまう。廃盤のカッチェン・ケルテスもフランソワに次ぐ名演だ。このような名演に比べると、アルゲリッチ・アバドは作曲者の天才的センスを十分表現できていないので彼女の再録音を期待したくなる。何事にも上には上があり、安易に世紀の名盤とか永遠の名盤とか呼ぶのはどうかと思う。

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     2024/11/21

    庄司紗矢香の1番の演奏、録音共に全く平板なCDを聴いて、すっかり興ざめしたのでこのアッカルドを聴いてみた。庄司はまだ若く未熟という印象を強く持った。このアッカルドのほうが技術的にも音楽的にもずっと曲を彫り下げているのが分かる。オケ、ソロともにこちらが上で、指揮のデュトワとメーターでは勝負にならないほどデュトワが良い。

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     2024/11/21

    カツァリスでは3,6,9番のピアノ版CDをもっているが、6,9,3の順で好きである。私のCDには余白にエロイカ変奏曲が入っているが、この変奏曲がとても良い。このCDには入っているのかな。出来れば変奏曲付きのCDを薦める。

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     2024/11/20

    Beethovenplaceさんのレヴュー通り濃い演奏です。この演奏では3番の弦合奏にカザルスの妙技が聴け、バッハが聴いたらうなるでしょうが、私は3番はこの演奏が好きです。5番のピアノには違和感を覚えます、やはりチェンバロのほうがしっくり落ちついた雰囲気が出、弦との相性もいいよう思います。カザルス特有の癖のある演奏で、それを好むか好まないかです。

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     2024/11/19

    セルが苦手な私だが、このシューマンは文句なく素晴らしい。ベルリンフィルとのライヴも素晴らしかったし、双璧の素晴らしさである。響きの緊張力、充実度など、正規録音のシューマンをはるかに超えている。特に、第1楽章は、ベストと思っていたシューリヒトを上回る出来栄えだ。第2楽章の響きは厳しくはあるがそれが演奏の素晴らしさに反映しており、全体の格調高い響きなど、これほどのシューマンの2番は滅多に聴けないと思う(バレンボイムやシノーポリのシューマンが中学生並みに聴こえる)。セル嫌いの私が言うのだから間違いないと思って頂きたい。余り良いステレオとは言えないが十分聴ける。

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     2024/11/18

    3曲とも指揮者が異なり、若杉は71番を振っている。録音、演奏共に清潔そのもので清澄な感じがする。もう少し人間臭さが欲しい気もするが聴いていて気持ちが良いのは確かである。3曲共同じ感じの演奏で音の遠近感も申しぶんないが音の厚みは余りない。清潔感が強くハイドン特有の面白さ、エスプリに欠けるかもしれない。清々しい音と演奏のハイドンと評しておこう。このレーベルはハイドン、モーツアルトの交響曲の録音がすくないのが残念である。

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     2024/11/18

    チェコではスメタナSQが日本で何故こんなに人気があるのか解せないという記事を読んだことがある。チェコは弦の国、弦楽四重奏団も幾十もあるだろう、私もその中のいくらかは持っているが、やはりスメタナSQはトップだと思う。(アメリカ)四重奏曲は来日のコンチェルトハウスも良いが、いまのところ来日時のコロムビアライヴよりこのEMI盤が好きである。ハイドンも透き通った響きであたたかさにかけるもののやはり素晴らしいと思う。何といっても彼らのベストは、1960年代のアナログ録音のベートーヴェンSQだろう。

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     2024/11/18

    LP時代(若いころ)はハイティンク、ドラティ、マズア、C・デイヴィスといった指揮者は、私の周りではほとんど人気がなかった。ところが、大物指揮者、人気指揮者が去り、2000年に入ったころからCDの発達、若い音楽ファンの増加もあって、次第に聴かれるようになり、かくいう私も少しずつ聴くようになってきた。CD絵柄を気にする小生は絵柄が気に入って購入を決めた。すでに数種のCDを持っているが、ハンガリー舞曲21曲を聴くのは辛いが、気に入った番号から聞いてゆこう。中身より絵柄でCDを決める音楽愛好家の私。(だから、カラヤン、アバドのCDは除外)

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     2024/11/16

    K331のトルコ行進曲付きソナタのみの感想。第1楽章の提示部は響きに作曲者の哀しみ、孤独が出て大変すばらしい、経過部になるとテンポが一変し早くなり少し戸惑う。展開部,再現部もテンポは一定せずが動く。第二楽章はやや速めだが一定している。終楽章のトルコ行進曲は愛らしさはなく、梯氏の思いのたけを強い打鍵で響かせているようで通常の演奏と異なる印象だ。こういうK331の演奏は初めて聴くが、違和感がないのは梯氏の音に強く伝えるものがあるからだろう。リリー・クラウスも良いがこういう演奏も意義あると思う。K331の別の姿を見た、聴いたおもいで、ピアノの音自体に高い音楽性がある立派な演奏だと思う。

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     2024/11/16

    ソロ、室内楽にしろ、邦人演奏家はもっと聴かれるべきだと思っている。海外の大手録音会社専属演奏家よりはるかにすぐれていると思われる人がいっぱいいる。やはり、一般の評価や名前にどうしても左右されてしまうのも頷けるが、プロの音楽家、評論家、学者の評価など私は信用しない。彼らの推薦したLP、CDを聴いてきて首をかしげるのが多く、違うのではと思うことがほとんどであった。内田のしっとりした音のモーツアルトも魅せられるが、梯氏の演奏、枠を感じさせず音に張りと輝きがありピルスやブッフビンダー以上だと思う。

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     2024/11/16

    多分、the great chamber....の中に入っていると思うが、費用と時間がかかるが音質、音色の点で1枚ずつ集めている(CD絵柄も楽しめる)。音は標準で悪くはない。大公も良いがブラームスが一段と素晴らしい、表現力が大きく豊かでこれほどの3番のトリオを聴いたのは初めてである。(大公)の3楽章アンダンテなど、曲自体の素晴らしさもあってしみじみと聞き惚れてしまう。ピアノはカニーノが受け持っている。ラヴェルとドビッシ―の録音もあって探したが入手困難であった。

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