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TOP > My page > Review List of ほんず内閣総理大臣
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2 people agree with this review 2012/08/26
オルフの「カルミナ・ブラーナ」とグレツキの交響曲第3番との組み合わせ。いずれも20世紀の作品ということでは共通しますが、前者は賑やかで陽性、後者は穏やかで陰鬱、と正反対の曲調。で、このセット、両方ともまことに結構な演奏です。「カルミナ」はクックさんの指揮。寡聞にして知らない方ですが、ウィキペディアによれば合唱の指揮者で有名らしいです。ここではオケも合唱も存分に鳴らして、まことに明るく快活ないい出来栄えです。こういうスタイルの演奏は、第一部まではよくても第二部以降でこける例もあるのですが、これは最後まで大変に結構。独唱者もなかなかにアクの強い歌で、曲にふさわしい。録音は優秀。一方、グレツキは爆演大将で有名なシモノフ先生の指揮。もちろん曲が曲ですから、この曲で爆演なんぞありません。(-_-)しっとりと、そして重く、じっくりと演奏しております。但し、第二楽章などは、音色や響きがまるで明滅する灯りのような効果をもう少し発揮してくれるとよかったかなあ。でも、それはささいなこと。コストパフォーマンスを考えると「最高」としか言いようのないこのセット。大いにお薦めであります。
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0 people agree with this review 2012/08/25
ま、前の方と同じく、激安につられて購入。聴いた感想は「大正解!」ヘンデルの音楽をたっぷりと堪能しましたね。何より傑作は、やっぱり「ジュリオ・チェーザレ」ですな。極めて長大なオペラですが(当時の聴き方の慣習ではこれくらい何でもないのですけど)、全編大変美しく、聴き惚れますよ。古楽に不案内なものでわかりませんが、演奏も多分いいんでしょう。昔から愛聴しているヴァイオリンソナタは、冒頭すぐ音色の違和感に「うへっ?!」となりましたが、慣れてしまえば何でもなし。他もどれも結構。ドイツ中心の音楽史を見直す方向にある最近の音楽史の本で読んだような、当時における宮廷・劇場中心の音楽のありようを、このセットはとてもよくわからせてくれたような気はします。ヘンデルが売れっ子作曲家だった秘訣は、確かにここに聴ける通りで納得できますねぇ。むしろバッハの特異性が引き立つわけでもあります。といふことで、楽しみにもなり、勉強にもなるボックス。お薦めしましょう。
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1 people agree with this review 2012/08/20
みなさま、大変に高い評価が多いところ、残念ながら同意できませんねぇ。実際にこのコンサートで聴かれた方の感動に水を差すつもりはないのですけれど、こうしてディスクになったものだけで視聴した結果としては、この曲を堪能したというにはとても程遠い出来栄えです。その原因は一にも二にも朝比奈先生の指揮にあるのではないですかねぇ。映像で見る限り、オケの方を見ないで、ずっとうつむきっぱなし。スコアの方ばかり目が行っていて、そのせいか、各パートの反応がすこぶる悪い。出を間違う個所は多数で、殊にオケが完全に崩壊してしまう個所すらあり(第5楽章半ば)、聴いていて落ち着かないこと夥しい。朝比奈先生の指揮も、律義に振っているのですけれどその拍が微妙にずれを生じ、結果としてオケもずれが生じまして、正直それが気になって仕方ありません。そして、何だかその「振るのに精いっぱい」という感じの指揮ぶりで、マーラーのこの大交響曲に対する熱意や気迫と言いましょうか、表現意欲がさっぱり伝わらないというのが実感であります。要は「満身創痍」の出来栄え。演奏者に対する特別な思い入れなしには、このディスクに聴かれる演奏に賛辞は送れないよなあ、と思います。そういう記録です。録音はレンジが狭く、やや不満。映像処理はなんだか変。現代的センスとしては苦笑せざるを得ないもの、あり。ブルックナーはよかったのですが、こちらは問題あり、というのが偽らざる感想です。
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3 people agree with this review 2012/08/19
久々に聴きなおし。先入観としては、「地味だろう」とか「おとなしそう」とか、果ては「なんでこのコンビで全集を録音するの?」とかプロデューサーの意図すら測りかねるほどの悪口だって出そうな気もするくらい。しかし、この全集はすばらしい!第1番のディスクに単独に書いたことがそのまま全曲に当てはまるのですが、プロ中のプロが、これまでの音楽経験で培ったあらゆる技や蘊蓄を、実にうまく開陳してみせたという印象です。しかもそれは、自己顕示のような細工ではなく、あくまでもブラームスの音楽の流れに乗り、その魅力を発揮させるような形で繰り出されます。すばらしいなあ。全曲、どれも力強く、しかし繊細で、見事というべきでしょう。充分な迫力と心のこもった抒情が聞かれます。往年の大指揮者たちが聴かせてくれた、一種大芝居のような迫力とかドラマとかはここにはないですけれど、そういうのはかの巨匠たちの特別に個性的な「芸」として理解しましょう。決してそれらはスタンダードではないのですからね。録音はやや鮮度に欠けますかな。そこは残念ながら、このセットの大きな価値は揺らぐものではないと思います。
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0 people agree with this review 2012/08/14
モノラルですが、オケの音はよくとらえられていて、レンジも広く、鑑賞に問題はありません。2曲のうちでは、断然、ボロディンが素晴らしい。バーバリスティックな表情と、一方の優しい抒情とをうまく使い分けて全体に鮮やかな描出です。ライナーノートによれば、第3楽章のソロホルンはデニス・ブレインだとのよし。その筋のファンの方、お喜びでしょう。「マンフレッド」は、例によってカットあり。クレツキといえば、例の「巨人」(マーラー交響曲第1番)コーダの大問題カットが思い出されます。「これからどんどん気分が盛り上がって行くぞ〜!」という時に「バサッ!」とぶった切って冷水をぶっかけるような目にあわせる、あの手のカットがここにもあります。第3楽章後半のカットがそれで、気分が「盛り下がる」ことおびただしい。この点について、クレツキさんはどういう見解をお持ちだったのだろうな。「必要なカット」だと思っていたのかな。さて、演奏自体はなかなかにダイナミックな姿勢で、この曲をうまくさばいています。だからカットがホントに惜しいよ。クレツキさんの偉さは、チェコフィルとのベートーヴェンの交響曲全集にてよく承知していますが(あれは本当に素晴らしい名演!特に第7番はすごすぎる)、音楽家としての度量にかかわるこのカット問題はなかなか軽々に無視できないところでもあります。
マーラーに関して世情流布している多くの「暗い」伝説を払拭する、まことに注目すべき著書であります。私自身、早くからマーラーと死に関する様々な言説になじみ、この本を読んだ後でもそのイメージを完全にはぬぐい去れない状態ですが、しかし、特に死の直前の様子に関する叙述は、あまりにも元気でエネルギッシュなマーラーの姿を活写していて、大いに刮目すべきところであります。さて、この著作は、おそらくは先立って前島氏が取り組んできたお仕事を踏まえて成り立っているのでしょう。ですから、前島氏にとっては、もう言わずもがな、当然の前提になっているところがあって、たとえばアルマの『回想録』の眉唾ぶりなどがそれに当たりましょう。ところが一般的にはそれこそが各種マーラー・イメージの「刷り込み」の元なわけですから、そこはもう少し丁寧に初学者向けに『回想録』の偽りたる所以を解説してほしかったですな。第五章あたりでも、『回想録』の記事を否定するための直接の反証文献を明記してほしかったですね。アルマの捏造だ、ウソだ、とだけ言うのではなく、この文書・この手紙からはアルマの発言が違うことが分かる、とかね。それなしには前島氏の発言も説得力を持ってきませんやね。そこがちょっと残念です。また、たとえば有名な「ドレスデン書簡」に関する解釈も、必ずしも前島氏の言うところ、納得できない気もします(148〜154ページ)。やはりこの手紙は、書き方は鄭重ながらも、(相手の足元を見据えた)高圧的な内容ではないでしょうかねえ。「家父長的」とか「男尊女卑」とかいう見方は全く的外れですが、正直相手の「惚れた弱み」に付け込んだ態度じゃありませんかな。そこまでは言わなくても、せめて同業者を妻にはしたくなかったマーラーの「意地」のような気もしますね。ま、それはさておくとしましょう(私の感想が正しいと限らないしね)。あと、ケアレスミスを二つほど。50ページには、マーラーがハイドンの『四季』を指揮したのはカッセル(ミュンデン?)での演奏が唯一、という文があります。ところが79ページを見ますと、ハンブルクで『四季』を6回指揮していると書かれてあります。これは50ページが間違いですかね。次。142ページの最終行。アルマ・マリア・シントラー(一八四二〜一八九三)とありますが、これではアルマは夫グスタフよりも年上になっちゃいます。次のページにありますように、この生没年はアルマの父、エーミ−ル・ヤコプのものですね。ま、なんにせよ、啓発されるところの多い、マーラーの音楽のファンなら必ず目を通すべき、注目の書物であります。ぜひ、みなさま、どうぞ。
1 people agree with this review 2012/08/13
クック版第10番の最初期のレコーディングとしてまことに貴重な録音。多くの指揮者が取り上げて世に知られてゆく前の、まだ先入観や「刷り込み」がつく前の、メジャーな指揮者とオーケストラによる録音としても貴重で意義深いものです。マーラーの交響曲であるとか、音楽史的な位置づけであるとか、そういうことはさておいて、見事なまでに古典的な合奏による、全編朗々たる再現といえましょう。フィラデルフィアの優秀な弦楽器による力強くも美しい土台の上に、厚く重ねられてゆく全体の音響は、それはそれで聴きものであります。でもなあ、その後のいくつかの演奏が聴かせてくれた感情の高まり、憧れや悲しみ、諦観などが「まるでない」のは、やっぱり不満ではありますよね。復元されて間もない頃のこの曲に、この時期にこれだけの演奏を成し遂げた基本能力の高さを評価するか、あるいは形而下的レベルにとどまったことに一種の志の低さを見るか、そこは微妙なところですが、相半ばするところで受け止めておきましょうか。録音は良好。つやつやした響きが聴けます。
マーラーと同様、これも実にすばらしい演奏です。とにかく若杉さんの特徴である「真摯さ」がひしひしと伝わるもので、無駄な効果とか煽りとかは一切なく、音楽それ自体の力を信じて取り組み、そして音楽の魅力が確かに伝わってくる出来栄えであります。特に弦楽セレナーデが名演。清冽な抒情が大変に美しい、見事な演奏であります。「悲愴」は曲が曲だけにもっと暴れてもいいんでしょうけれど(そういう演奏も魅力的ですが)、大仰に発散するのではなく、心の奥で噛みしめるような「悲愴」ぶり。いいんじゃないでしょうか。録音はいささか鮮明さを欠き、ちょっと遠めの音像かもしれませんが、基本は良好。鑑賞には問題ありません。
う〜ん、結構期待したのだけれど、視聴後感はあまりよろしくなし。まず、作品。なんだかドラマとしても音楽としても流れに欠けるとでもいいましょうか、ちょっと進んでは「ブッツリ」切れる調子で、何とも興ざめします。印象的な部分はありますけれど、それが続かない、あるいはそれが確かな位置づけを与えられていない感じなんだなあ。おまけにドラマ自体もいい話じゃないなあ。陰謀・誤解が渦巻く物語で暗いしねえ、音楽もそれをきちんと曲想として表し切れていない印象。といふことで、まず曲にちょっとがっかり。演奏も迫力が今一つで、それは録音の加減もあるのかな、オケとコーラスが引っ込んじゃってるので、盛り上がりに欠けるなあ。画質は年代相応。トータル、ちょっと残念。
0 people agree with this review 2012/08/13
まあ〜何たってこのディスクの白眉は最後の「ボレロ」!言葉で表現してもしょうがないな。こりゃぜひ聴いておくんなさい。大満足でディスク終了、てこと請け負いますぜ。他の曲目も大いに結構。「ダフニス」は珍しくも第1組曲付きですが、第2組曲ともども、実に精妙な音の織りなし方が素晴らしい。「スペイン狂詩曲」も同様。マゼールの曲者ぶりが実にうまく効果を発揮した、大変素晴らしい出来栄えとなりました。お薦めしましょう。録音は優秀。
2 people agree with this review 2012/08/12
久々に聴き直し。これ、プロ中のプロによる、奥深さと凄みを感じさせる演奏じゃないですかねえ。とにかくまず、オーケストラの磨きあげられ方がただ事ではない。ロンドンフィルはもちろん基本スペックの高いオケですが、ここではニュアンスの豊富さと、音色やバランスのしっかりした仕上げにおいて、実に見事な出来栄えとなりました。それはひとえにサヴァリッシュさんの薫陶のおかげでしょう。全体に、たくましくも美しい、見事なブラームスを奏でております。ま、もちろん、人によっては「地味だ」とか「落ち着きすぎ」とか言うとは思いますが(私もかつてはそう感じた)、そういうところを超えた熟練音楽家の凄みを、ぜひ味わってくださいな。シンフォニーもハイドン変奏曲も序曲も、どれも名演。録音は良好。
あれれれれ、なんだか低い評価が多いようです。私はこの演奏、大変立派なものとして大いに感心しました。みなさんがご不満なのは、強烈な盛り上がりとか、加速する白熱度とか、そういう要素が少ない(欠けている)というところなのでしょう。確かにそういう節はあります。ですが、その反対に、慎重な姿勢を以てこの大曲に臨み、どっしり構えて入念な再現がなされているということでは、デプリーストさんの最良の腕前が実に見事に発揮されていると思うのです。ロンドン交響楽団という優秀なオーケストラの能力を活かして、ニュアンス豊かに、たっぷりとした抒情が魅力的な、大人(おとな)のそして大人(たいじん)風の完成度の高さを誇っていると思います。聴く者を引きずり回して熱狂させるようなタイプではありませんが、この曲を少し悠然とした気分で聴きたいときにはぴったりでしょう。録音も優秀じゃないですかねえ。私は大いに評価いたします。
0 people agree with this review 2012/08/09
ライヴ盤。それがよい方向に働いたと思います。気合のこもった、内面的な力を感じさせる演奏ではないでしょうか。ルイージさん、マーラーなんかでは妙にもったいぶったスローテンポでもたれさせてしまっていまいちのケースもありましたが、このブルックナーは、適切なテンポと整えられたバランスが効を奏して安心して聴いていられます。オケ自体はなんだかかつてのような独特な魅力を失ってしまったように思いますが、もちろん優秀なオケですから破綻や傷はありません。但し、これは毎度のルイージさんなのですが、どこか余裕に勝ち過ぎて切迫感というか必然性というかがすくないのですね。そういう不満はあります。録音は優秀。鮮度はちょっと薄いかな。
オケが時々「うおっ!」という妙な音は出すけれど、総じて、パワフルに勢いよく仕上げたなかなかの出来。個人的には大いに満足。この曲、感情的にも音響的にも大変に振幅の大きい曲ですから、そこを思い切りやってくれればもうそれだけで成功間違いなし。下手なためらいはいけません。この演奏はそこをちゃんと心得て立派にやってくれました。敢えて言えば「名演」とかいう範疇に属するとは思いませんけれど、好演であることには間違いありません。録音はちょっと残響が気になるけど、基本は優秀。フィルアップは「フランチェスカ」。こいつもすごい曲だね。で、こちらも結構。廉価盤ということで満足度アップなので、満点とします。
ずいぶんと高い評価の方が多いようです。久しぶりに聴きまして、私個人としては、特別いい演奏だとは思いませんでした。オーケストラは優秀ですし、進行も手の内に入ったもので順調ですが、何と言えばいいんですかねぇ、起承転結のドラマとしても、音響美に勝負をかけたショーとしても、中途半端な気がして仕方がないなあ。メータのマーラー、録音はいっぱいあるのだけれど傑作は僅少。思い入れや取り組み方の真摯さなんかが足りないのかな。トータル、「普通」がいいとこ。録音は優秀です。
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