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0 people agree with this review 2024/01/30
2017年10月に大阪でブラームスのコンチェルトを聴いた。その時のパンフレットも残している。演奏は、正に熱演、圧巻の一言、ヴァイオリン一丁でオケを上回る音の響き。すごい、としか言いようがなく、こんな演奏家がいるんだ、と感激した。このシューベルト、ぜひ聴いてみたい。最近聴いたシュナイダーハンがイマイチの凡演、クレメールは敬遠、好きなのはシゲティとロスタル。ロスタルのシューベルトは本当に良い。イブラギにしようかマルツィにすべきか、迷っている。本根はイブラギにあるが、高価!きっと星5だろう。
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樫本氏は我が国が世界に誇れる演奏家の一人だと思う。彼は技巧を超えた音楽を創る人で、コンク―ル上がりで録音会社の後援を受けている優等生的演奏家とは一線を画する存在だと思う。なぜなら、彼の演奏にそれが出ている。掘り下げた深さのある柔軟な音楽を奏でている。この2曲に聴ける垢にまみれない音を聴いたら納得するのではなかろうか。ズブの素人が言うのもはばかれるが、正に音楽的に上手いの一言。
47年の5番のDGはPOCGやUCCGで4種持っており、このORGで5種目である。とりあえず音が良いとされるUCCG3696と比べてみた。3696は音色が明るく高音部の伸びは申し分ない。ORGは出だしは音が籠っているように聴こえ高音部も3696ほどの伸びはない。しかし、聴き進めていると中、低音部が厚くオケの合奏力と集中力にすごみが感じられる。一般的な意味では、3696は音がすっきりして聴きやすいが、ライヴの雰囲気はORGのほうが勝っており音自体に力があり演奏にすごみというか迫力が感じられる。これは3696には余り感じられない大事な要点だとおもう。結論として、やや音が籠ってはいるが私はこのORG1001をDG盤のベストとする。(エグモント))も同様で、両曲共にフルトヴェングラーの出す音のすごみと神秘性に圧倒される思いで、ORG盤で聴いてこそのはじめての経験である。ただし、再生装置等によって異なる感想、結果になることは当然であろう。WFファンなら同じ思いだろうが、3番、9番にDG録音がないのがいまさらにして残念至極である。
ポリーニの指揮はお世辞にも上手とは言えない。アシュケナージとは雲泥の差がある。そのためか、ピアノにも集中できていないのか、音だけで終わっているという感じ。もともとポリーニ嫌いではあるが、無駄使いをした思いである。
少なくともボスコフスキーの演奏よりは優れている。B氏・ウィーンはカラヤン式で音は良いがレガート中心の音楽を横に流しているので変化に乏しく聴いていて退屈してくる。一方、クリツプスはB氏より強弱の変化に富みニュアンス豊かにオケを鳴らしている。明らかにクリップスのほうが聴いていて楽しい。私の好きな(皇帝円舞曲)は、ワルターやフルトヴェングラーの大きな演奏が好きだが、それに次ぐ演奏として満足している。B氏のシュトラウスはもう聴くことはないだろう。
0 people agree with this review 2024/01/29
フルトヴェングラーの振る7番を超える演奏の録音はない、と言っては不遜だろうか。43年、50年、53年、54年、どれを聴いても冠絶の演奏である。これは50年のSP録音からの復刻で音の状態はイマイチだと言われている、が録音を超えた演奏があるとすれば、カザルストリオの(大公)、ブッシュSQのベートーヴェンやWFの演奏を言うのだろう。初期盤のCC35でもTOCEでもイタリアEMIでも良い。違いがあっても大した違いはない。ただし、オーパス蔵やGS、デルタ等は音色、音の肌触りが異なり違和感があり私は勧めない。EMIの音で聴くのが自然でベストだと思っている。
リズム、呼吸が浅く、小型の第九で私の望んでいる演奏ではない。もっとこころ震わす演奏が欲しい。第九は20種位もっているが外盤で聴くイッセルシュテット・ウィーンフィルのほうがまだ好きだ。N饗を振っているのをよく見るが、上手くまとめるタイプのどこかサヴァリッシュと似たところがあるのでは、と思ったりする。
響きは美しく迫力もあり音も今でも十分通じる録音の良さである。ブラ3などオケとぶつかり合っているような雰囲気があり気力もある。これだけ聴けば素晴らしいのだが、上には上があるものだ。クナやフルトヴェングラーのブラ3を知った今では響きの深さ呼吸の深さ等に物足りなさを感じるのは事実である。ステレオ的に、高級な装置で聴けばこのカラヤン盤は聴きごたえ十分な真価を発揮すると思う。ただもう少し、すごみといったものがあれば、と思う。ドヴォ8も同じ感想。余談だが、最近、カラヤン・ウィーンフィルのライヴの海賊盤で新世界を聴いたが、これはすごい、と唸ってしまうほどの演奏だった。
フランス風のかろやかな響きの演奏はいいのだが、如何せん味わいや内容が伴っておらず物足りない。ラスキーヌはモノラル録音もあり演奏ははるかにこのステレオ盤を超えたすばらしさで、ハープの響きがまるで天上から降り注いでくるような趣がある。モノラル盤(今は廃盤で新星堂?)を聴くべき。ステレオなら、私はミュンヒンガーとオルフェウスを聴いている。
すっきりした響きであるが技巧的にならずニュアンス豊かな演奏である。演奏のテンポや録音の良さも手伝って素晴らしい(大公)トリオが味わえる。
両曲ともに冠絶の名演。人はヨーロッパ室内との再録を上に評価するが、私は断然この2回目録音のEMI盤の演奏を上に置く。最近聴いたアシュケナージのシベリウスも良いが、オケの響きが醸し出すニュアンス等、ベルグルントがより素晴らしく、どこもかしこもフィンランドのシベリウスになっている。
美しい音の響きは申し分ないがどこか冷めた演奏。バーンスタインとオケの間に隙間風が吹いている感じで、協奏曲15番は楽しい曲なのにウキウキ感に欠けている。他盤と比べたし。例えば、ピーターゼルキン・シュナイダーのRCA盤のほうが聴いていてはるかに楽しく音楽が弾んでいる。36番のリンツも同様でワルターのほうが明らかに上である。因みにこのバーンスタイン盤は故宇野氏推薦盤であるが、、、。
シュナイダーハンとしては不出来な部類。ウィーンフィルのコンマスとしてはバリリのモノラルのほうが倍素晴らしいし、演奏家としてもバリリのほうが上だと思っている。シュナイダーハンは録音数が多い割にはいいものが余りない。ニュアンスに欠けたどこか一本調子的演奏で人には勧められない。良くて星3。
このハイドンの協奏曲の演奏はなんの味わいもなくつまらない。デュプレなどと比べるまでもなく今まで聞いた中で下位の演奏である。ハイドンならDGのハイモヴィッツがデユプレと共に私のお勧め。29番は水準かそれ以上の出来。
演奏の質は高くても星5まではいくか、と問われれば私は3ぐらい。大きな不満はないがインパクトや突き抜けたものが欲しくなる。音はウィーンだけに美しいが、メンデルスゾーンといえども今一つものたりなく、こういう当たり障りのない演奏には高い評価は与えたくない。
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