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0 people agree with this review 2024/02/07
オールドファンさんも言っているように、それほど個性のあるヴァイオリニストではなかったようだ。ベートーヴェン、モーツアルトのソナタや協奏曲もごくごく普通の出来である。呼吸が浅く溜めがないので表面的に聴こえてしまう。このシューベルトももう一枚のもそういう浅さが出ている。彼のほとんどの演奏に共通したディメリットである。シューベルトもシゲティ、ロスタル、タッシュナー等と比べてみればすぐ分かる、録音数が多い割にこれといった優れた演奏のCDがないのはそういうところに原因しているのかと思っている。ボスコフスキーは越せてもバリリは越せなかった。
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0 people agree with this review 2024/02/06
ドビッシーをヌヴーやボべスコと比べて聴いたことがある。フランスのエスプリ、香り等、断然チボーが勝っていてちょっとびっくりした。びっくりしたのは 一聴して演奏の違いが聴きとれたからで、さすがチボ―と感心した。それに比べ、ヌヴーもボべスコもごく普通の音の出し方であった。あと、モノラルのハイフェッツの演奏のCDが欲しいのだが、、。
少なくとも厚化粧でレガート中心のカラヤン・ベルリンフィルより聴いていて納得のいく演奏である。響きに輝きがありそれが嫌みなく聴けるのが良い。こういう管弦楽曲の小品はオーマンデイ十八番の演奏であろう。
ウィリアムズはフレモーとのCDはよく見るが、LPで使われたオーマンデイとのこの絵柄のCDをずっと待っていました。若いころ(3,40年前)オーマンディは軽く扱われていたが、ここ2,3年前から見方を変えた。彼を評価する愛好者が以外にも多くいると知り、ショスタコ5番などベストと推す人がいたり、ウィーンフィルとのベト5番の素晴らしい演奏の記述を読んだりして、彼に対する見方を根本から変えるに至った。勿論、シベリウスなどは昔から十八番だが。このロドリーゴ、オーマンデイだから伴奏は悪いはずはないと期待して、星4。
0 people agree with this review 2024/02/05
評判の良いブロムシュテットと1番のみ聴き比べてみた。ブロムシュテッのは響きは充実して良いのだがやや硬さがあり演奏にも表れている。アシュケナージのは音の響き、演奏が柔軟でニュアンスも豊かである。一聴すると、ブロムシュテットのほうが音に聴きごたえがあり良いように思うが全体としてやや抒情性に欠ける点があるように思う。私はアシュケナージのほうが演奏としては好きである。二人の性格や能力の違いが出ているようである。(私はピアニストとしても指揮者としてもアシュケナージの才能を高く評価している)。この2つの演奏の上を行くのが、ベルグルント・ヘルシンキフィルだが、これは別のレヴューになるので止そう。2種のサラステも捨てがたい好演である。マゼール・ウィーンは敬遠する。
0 people agree with this review 2024/02/04
ロマン性の欠けたシューマンである。どこか冷めたあるいは知的な演奏という印象で、その意味ではシベリウス的と言えるかもしれない。クレンペラーやバーンスタインとは対極にある演奏とも評せようか。ドイツロマンかおるシューマンがほしいので、わたしにはインパクトの少ない演奏である。良くて星3。
1 people agree with this review 2024/02/04
CE28-5584でも持っているがこのTOCE盤と音に大きな差はなくほとんど同じといって良い。圧倒的な表現力はカラヤンもベームも問題にしないほどで、力強さと彫りの深さは誰もまねできないと思う。とにかく、他盤の演奏とは一線を画したブラ3で、後の彼の2種録音だけが匹敵すると思われ、強弱と振幅の大きさ、しかも音楽のスムーズな流れは見事としか言いようがない。変奏曲も、NDRとの演奏と双璧の演奏でここでも表現力の豊さ、深さにただただ驚くばかりであり、彼の天才的能力を表した演奏の一つと言って良いと思う。
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このマッケラスと組んだブレンデルでやっとブレンデル本来の演奏が聴けた感じである。以前のマリナーの味薄く軽い演奏は敬遠して今は聴くことはないが、ブレンデルもここにきてやっと、という感じである。ツハリアスや内田といい勝負の演奏だと評価したい。
このクレツキーやランスドルフというのは存在が地味だ。今日、よほどの通かファンでない限り強いて聴こうとは思わない指揮者の一人で、それは評論家が取りあげることが少ないためでもあるのだろう。私はかなりのランスドルフファンだが、クレツキ―もこのベートーヴェンを聴けば名前以上に実力のある指揮者だと分かる。派手な響きはないが味深く掘り下げた聴きごたえのある演奏なのだが、今日、若い音楽愛好者がこの演奏のCDに行き当たる割合は少ないと思う。それは残念なことと思うが、やはり、アッバドやラトル、ヤンソンス等をまず選択するのも分かるのだが、、。クレツキ―やランスドルフも聴いてください。共に根がしっかりした演奏です。
0 people agree with this review 2024/02/03
(未完成)はかなりデモリッシュな響きであるが内容が詰まっているので聴きごたえがある。この曲はしっとりと美しく恋心を秘めたような曲ではなく、孤独な内なる迫力を秘めた力強い曲かも知れない。そういう風に考えさせられた演奏である。ブラームスも昔聴いた印象と違い、感心し納得した演奏である。ブラームスが聴いて一番納得するのは、フルトヴェングラーのような演奏でなく、バルビローリのようなゆったりとした美しい演奏ではないかと思っている。その演奏は私自身はちょっとついていきかねるが。カルロスの演奏は両曲共に上位ランクの演奏で、はっきり言えることは、これだけの演奏は今日有りそうでない、ということである。星5でもよいが、フルトヴェングラーやワルターの演奏があるので星4、録音も良い。
初めて聴くトリオだが録音が良く響きに落ち着いた雰囲気がありとても好ましい演奏である。EMIのプレヴィン・チョンキョンア・トリトリエも良いが私はこのバルセロナトリオのほうを好む。メンデルスゾーンの甘ったるいロマン性が中和されている響きが聴くうえでちょうどよい。ベートーヴェンのトリオの演奏があれば聴いてみたい。
0 people agree with this review 2024/02/02
期待外れでした。演奏自体も平板で面白さに欠ける、というのが私の印象です。名演奏家、名指揮者がいつも名演奏をするとは限りません。むしろ少ないと思っています。
オリジナルのDGを聴くべき。音質が異なりDGのほうがなまなましく雰囲気が豊かである。協奏曲4番などまさに輝かしい演奏で録音の古さを超えている。
作曲者は故人だから何をやっても良いのだろうか。モーツアルト、ベートーヴェンに限らず残っているのは楽譜だけだから、その楽譜を読み込み解釈し音化すればそれが音楽になるとは、私は思わない。
評判の高い演奏だが、わたしの評価は低めである。それなりの音の響きはしているが、この指揮者の常として中味は案外薄い。有名なケルテス・ウィーン盤やカラヤンのライヴを聴いた後では物足りない。モーツアルト、ベートーヴェン、ブラームス等、この指揮者は内的な盛り上がりに欠ける演奏の録音が多い。
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