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Review List of 酒樽ファルスタッフ 

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  • 0 people agree with this review
     2014/07/14

    これだけの巨匠 スーパースターを揃えての録音であるが出来栄えは冴えない。

    味もコクも無し。作品自体は巷間指摘されるほどの<駄作>ではないと思うが。

    以前読んだ本のなかでこの時のセッションの様子が紹介されていたが(ウォルター

    レッゲ若しくはジョン・カルショーの著書であったと思うが)リヒテルとオイスト

    ラフの間でテンポ、アクセントの扱いなどで意見の違いが生じかなり激しいやり

    とりが交わされ、カラヤンは早々と匙を投げた反応、ロストロポーヴィチが何とか

    三者をとりなしたという。

    要するにやっつけ仕事になってしまった、というのが私見。

    尚、無責任・・のそしりを被りたくないので上記逸話の出典は後日明らかに

    します。

    振るって反応、反論をお待ちしてます。

    盛暑の候Classic CD御愛好の諸氏どうかご自愛のほど。

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  • 0 people agree with this review
     2013/07/28

    ト書き通りきちっと作られているのは伝わって来るが、全体に生気がない。

    作品をちょっといじりすぎている、という印象も受ける。

    ローゲ役のシュライアーがスキンヘッドなのは笑えた。

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  • 1 people agree with this review
     2013/07/14

    小さいが清らかで深い泉のようなシューベルトの音楽世界。

    スコダ氏の味わい溢れる演奏。

    小生もに自宅のピアノでこの作曲家の作品を弾いたりします。

    気持ち良いです。<どこのピアノ、ベヒシュタインとか?>

    <まさか・・国産のYの字のつくメーカーのアップライトですわい>

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  • 3 people agree with this review
     2013/03/10

    1980年代半ば、ミュンヘン バイエルン国立歌劇場にて幸運にも

    サヴァリッシュ指揮による<魔笛>の公演に接する事が出来た。

    前二人 後ろ二人掛けのボックス席の後ろであり、いわゆる馬蹄形オペラ

    ハウスの桟敷席の後方からステージを観る事は事実上不可能である。

    「やれやれ、次回のチャンスを狙おう」と思っていたら、前の席の人品

    賤しからざる銀髪の老紳士とそのお内儀が声をかけてきて「席を替わって

    進ぜよう、前で観なさい」と盛んにおっしゃる。ドイツ語 英語それと

    日本語のミックスである。「私らはミュンヘンオペラの定期会員で月に

    2〜3度は来ている。どうか旅の思い出に」ここまでの申し出をお断り

    するのは返って無礼・・と思い深謝しつつ最上席でモーツァルト畢生の

    作品を堪能した。

    この1972年録音の名作はずっとドイツエレクトローラ盤LPで聴いて

    きたが流石に古びてきたところCD化され矢も楯も堪らず購入した次第。

    日頃<端正な・・><学究的な・・>などと渾名される事の多かった

    指揮者であるが、このディスクでの姿はおおいに異なる。

    作品全体を大きくわしづかみにしながら大胆にして細心、聴き手をぐんぐん

    引き込んでいく。ダイナミックなスタイルであると同時にショルティ、

    ベーム、スイトナー盤にはないメルヒェン 懐かしさを感じさせる演奏

    に仕上がっている(カラヤン、レヴァインなどは問題外)

    是非是非お聞きいただきたい。

    そしてこの誠実なる音楽の使徒 我が国楽壇の恩師に衷心からのご冥福

    を申し上げる。

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  • 4 people agree with this review
     2013/03/08

    「カラヤンEMIにも録音再開」この報道が流れたのが1971年初頭で

    あった。そしてEMIへの録音第一弾がベートーヴェン「フィデリオ」

    であった。爾来42年カラヤンがEMIに録音したすべてのオペラLPを購

    入順次CDに買い替える・・という門外漢が見れば呆気にとられるであろう

    所作を繰り返してきた。繰り返し聴き込んできたのが災いし、CD盤の

    傷みが激しくなってきて、演奏途中で止まってしまう、というアクシデント

    も頻発するに至り、「どうしよう」と思案していたところこのCD大全集

    の存在を知り、即購入した次第である。

    1956年代の貴重なドキュメント、マリア・カラスとの真剣勝負のような

    録音(ルチア イル・トロヴァトーレ マダム・バタフライ)

    シュヴァルツコップとの典雅な薔薇の騎士 アリアドネ フィガロ 最期の

    四つの歌 等々

    1970年以降の録音技術が革新的に飛躍し、カラヤンも正に巨匠の風格を

    身に付けてからの一連の記録には最早小生の拙きコメントなど必要ない。

    マイスタージンガー トリスタン ペレアスとメリザンド アイーダ

    オテロ サロメ ドン・カルロ ドイツレクイエム etc

    正に座右のCDなのである。

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  • 13 people agree with this review
     2013/02/19

    <つよしくん>殿 しばらく黙って居れ。

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  • 2 people agree with this review
     2012/08/19

    1977年10月 小生大学2年の秋 夕方からの講義を自主キャンセル

    して杉並<普門館ホール>まで足を運んだ。この一週間か10日ほど前

    大阪中之島フェスティバルホールにてこの団体による公演が東京に先立って

    行なわれておりR.シュトラウス<英雄の生涯>の演奏に圧倒されたばかり

    の状態でこの日を迎えた訳だが、結論から申し上げればフラストレーション

    を抱えた状態で会場を後にする事となった。ピアノ協奏曲第3番(ソリスト

    A.ワイセンベルク)に交響曲第2番という何ともこじんまりとした未だ

    接した事もない簡略過ぎるプログラム、加えて広すぎる会場 薄ーいホール

    トーン 遠い音像・・幾多のカラヤンの公演に接して<肩すかしくらった>

    のは後にも先にもこの時くらいのもので、ある意味貴重な経験でありました

    。しかし35年を経たこの春、CD化された当日の演奏に接し、やはり

    ステージの上では力演が展開されていたのだな、という感慨を新たにした

    次第である。

    この交響曲第2番という作品は、ハイドンが確立した古典対位法の枠から

    勇躍一歩突き進んだ領域に進み出た成果であると同時に未だベートーベン

    固有の世界は確立してはいない、他の作品群からはある意味隔たりを持った

    存在であり、演奏者にとっては<取扱いに注意を要する>曲なのである。

    このディスクにおいても然り。ずいぶんと苦労している空気が伝わって来る

    。カラヤンもオーケストラもあちこちで力んだり空回りしたり弦が信じられ

    ないほど粗雑なアンサンブルを露呈したりの連続ではないか。

    この指揮者とオーケストラによるベートーベン交響曲全集の公式記録と

    いえばベルリンイエスキリスト教会と彼らの本拠地フィルハーモニー

    におけるDG盤であり世評に高いのも当然の出来栄えだが、忽然と現れた

    この’77年東京LIVE全9曲に個人的にはより多くの共感を覚えて

    しまう。やはり貴重なドキュメントであり、特に平成生まれの、カラヤンと

    すれ違いに生まれてきた若い方々に是非とも聴いて頂きたいと思う秀演なの

    である。

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  • 7 people agree with this review
     2012/04/16

    初リリースは1978年暮乃至1979年初頭であったと記憶する。

    当時私にとって理想の<オテロ>演奏といえば何と言ってもカラヤン&

    ウイーンフィルのDecca盤であって、このディスクは2〜3度聴いて

    「なるほどネ」位の印象がよぎった程度で長らく放置したままであった。

    その数年後社用で英国に渡った折、ロンドンのコヴェントガーデンで偶然

    カルロ・コッスッタ、マーガレット・プライスによるオテロのステージに

    接する機会があり、強い印象を受けた記憶がある。二人とも半端でない

    ヘビー級重量級歌手であり、第四幕オテロがついにデズデモナを手にかけて

    しまう下りではまるで二匹のアザラシがくんずほぐれつ争っているがごとく

    であった。今回改めてCDを購入し、丁寧に聴いてみたが実に雄弁でスケー

    ルの大きな演奏である。ショルティの指揮は相変わらず激しく鞭を振るう

    にも似たスタイルであるが、作品の内容等との乖離は無く大きなマイナス

    となるには至っていない。コッスッタは同じヴェルディのレクイエム(カ

    ラヤン第一回目の録音)にも起用される程の実力があり、またプライスも

    ミラノ・スカラ座をはじめとする欧州主要歌劇場の常連である。さらに

    ガブリエロ・バキエのイヤーゴ(本当に曲者!を感じさせる)が聴きもの

    である。ショルティは後にシカゴでこのオペラを再録音しているが、この

    ’77年盤ほどのすさまじい集中度は感じられず、またタイトルロールの

    パヴァロッティは明らかなミスキャストである。

    もっと多くの方々に聴いてほしいディスクである。

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  • 1 people agree with this review
     2012/04/15

    1967年ウイーンでの録音。この時73歳、ベームは夏のバイロイト

    音楽祭における<トリスタン><リング>の指揮者として常連であり、

    さらにバイエルン国立歌劇場 ベルリンドイツオペラ そしてもちろん

    ウイーン国立歌劇場には不可欠の存在であった。この時期のベームの演奏

    スタイルを端的に表現すればまさに「生一本」。70年代を過ぎてテンポが

    かなりゆったりとなり全体の造形がそれまでの楷書体から草書体に変化した

    ような印象を受けたものだが、このディスクに刻まれた演奏は厳しいまでに

    端正で古典的なたたずまいと凝縮された推力とエネルギーを併せ持ったもの

    となっている。オーケストラの響き、質感はややざらりとした、たとえて

    云うならば釉薬な極く控えめな焼き物のようでもあり、あくまでも素朴で

    鄙びた味わいがある。これはこの指揮者がとりわけウイーン古典派の作品を

    披露する時に見せる特色であり、現在の演奏では決して触れる事のかなわぬ

    魅力なのである。独唱陣も充実の限りといえる。グンドゥラ・ヤノヴィツ

    (ハンナ)ペーター・シュライヤー(ルカ)マルティ・タルヴェラ(ジー

    モン) いずれも歌手として十年選手になったかならないかのキャリア

    であったはずだが、すでに充分な実力と風格、そして未だ初々しさも兼ね

    備えた素晴らしい歌唱を聴く事が出来る。オーケストラ(ウイーン交響楽団

    )のエネルギーを徹底的に内燃させたような響きが素晴らしい。

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  • 0 people agree with this review
     2012/04/12

     この演奏をLPで購入したのは1974年高校時代であった。「まあ、

    モーツァルトだったらベームかな」程度の知識しか無かったのである。

    その後少しはモノが判るようになって演奏に、というかキャスティングに

    疑問を抱くようになってきた。ミスキャストだらけなのである。フィッシャ

    ー・ディースカウ(タイトルロール)ビルギット・ニルソン(ドンナ・アン

    ナ)マーティナ・アロヨ(ドンナ・エルヴィーラ)マルッティ・タルヴェラ

    (騎士長)いずれの歌手も声の質、歌唱まるでしっくりこない。オーケスト

    ラも非力である。「これなら納得」できるのはペーター・シュライヤーの

    ドン・オッターヴィオくらいのものである。ベームの遺した多数のオペラ

    全曲盤の中では最も聴き劣りする一組と断言しても反論する方は少ない

    のではないだろうか。かつて1994年夏、ベーム生誕100年に際して

    NHK−BSで放映されたこの指揮者のドキュメンタリー番組のなかで

    プラハで行なわれたこの盤の録音前のリハーサルの場面も見る事が出来たが

    ベームも相当やりにくそうにしていたのが印象に残っている。

     「せっかくだから買ってみようか」CD化されたものを購入してみたが

    特に新たな発見は無かった。

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  • 1 people agree with this review
     2012/04/12

    1977年10月 大学2年でしたが普門館の現場で聴いてました。

    例の脊椎の大病から2年後という事もあり、指揮台までの歩みは遅く

    棒の振り方もずいぶんと抑制されたものとなっていたが、その分音楽は

    ぐっと緻密さを増していたように感じられた。

    残念だったのは5000人収容の大箱での響きは何とも薄く、味わいも

    コクも無く、休憩後の第七冒頭、ケルンから移籍したばかりのソロオーボエ

    ハンス・イェルク・シェレンベルガーがちょっと考えられないような

    でんぐり返りをやらかした。ただし全体の出来栄え、燃焼度は流石は

    ベルリン!と思わせるものであり、特に弦楽奏者たちが顔を真っ赤にさせて

    弾き込む様子はこの時代に収められた映像などでなじみとなったあの光景

    であった。

    CD化されるにあたって音質は著しく改善されたと断言して差し支えない

    といえる。貴重なドキュメントである事に異論はない。

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  • 5 people agree with this review
     2012/04/09

     このディスクが録音されたのは1974年 前年からだったと記憶するが

    録音会場がそれまでの西ベルリンダーレムのイエスキリスト教会から彼らの

    ホームグラウンドであるフィルハーモニーに移された。EMIへの

    ヴェルディ「オテロ」全曲録音が第一弾であったと思う。同じ会場を使用

    したものでも、DGの録り方は残響を少な目にしオケの細かなテクスチュア

    を聴かせようとするものであったのに対し、EMIは音場を広々と取って

    ホールトーンも多め、明るく柔らかな仕上がりとなっていた。時として

    何やら「ブヨン」とした響きが気になる事もあったが・・。

     このディスクの肝心の仕上がりであるが、前の年の10月、NHKホール

    杮落し記念事業の一環としてカラヤン・ベルリンフィルが来日。小生も

    高校生ながら4回ほど聴く機会に恵まれた。勿論この指揮者 オーケストラ

    初体験であった。その時のプログラムに<ドヴォルザークNo.8、

    トリスタンとイゾルデ前奏曲と愛の死、タンホイザー序曲>という一夜が

    あり、このLPがリリースされた時は迷うことなく購入した。NHKホール

    での生の演奏は実に緊張感あふれ引き締まった圧倒的な仕上がりであったと

    記憶するが、ディスクの方はもっと恰幅のよい、デラックスで壮麗な演奏

    である。1975年末に例の脊椎の重病で倒れるまでの1年間、文字通り

    毎月洪水のような勢いで巨匠のディスクが発売され続けた。そのいずれもが

    他の追随を許さぬ極めて質の高いものばかりである。

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  • 5 people agree with this review
     2012/04/08

    アグネス・バルツァ・この中性的容姿にして歌声は晩年のカラヤンの心を

    捉えて放さなかった。小生が彼女の生の姿に接したのは1980年10月

    ウイーン国立歌劇場でのケルビーノ(ベーム指揮)であったがその危なげな

    までの美しさに息をのんだ。カラヤンは終生「カルメン」を得意中の得意

    としていた。巨匠自身南欧ギリシャがルーツである事を明らかにし、ドイツ

    最高のベルリンフィルの終身常任という地位まであって、どこか聴こえて

    くる雰囲気には常に「ラテン・・地中海?」を感じさせる本当に魅力的な

    指揮者でありました。この録音以前にもアフリカ系歌手とのCD DVD

    など存在しますがやはりカルメンといえばこれです。

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  • 2 people agree with this review
     2012/04/08

    カラヤンは戦前のウルム アーヘンの時代を除けば戦後ウイーン ミラノ

    ザルツブルグいずれに於いてもこの作品を指揮した記録はない。従って

    この録音がカラヤンにとって唯一の演奏という事になる。

      例によって録音に際しての周到な準備と他に追随を許さぬ作品の

    深読みを感じさせる演奏であるが、それにしてもこの録音に懸ける意気込み

    はただならぬものさえ感じさせる。紫禁城奥の濃密にして妖しく、独自の

    官能性を一瞬の弛緩もなく終始漂わせ続けるその緊張感が見事である。

    妖艶でぬるりとした弦の刻みが続くかと思えば何やらその先にコツンとした

    固い感触のフレーズが現れたり・・とその変幻自在な表現の幅に聴く者は

    ただただ驚きを以って接する事になるのは間違いない。

      歌手の選定にも指揮者の読みが反映されており、普段ステージでは

    専らリューを歌っているリッチャレルリを敢えてタイトルロールに起用、

    そのやや硬質の声がこの役どころ、キャラクターに見事に一致している。

    また皇帝アルトゥムに大ベテランのピエロ・デ・パルマを配し(カラヤン

    たっての希望であったとも聞く)、スコアにある指定通りの「老人独特の

    蚊のなくようなひからびた声で」を見事に実現させている。ドミンゴの

    輝かしいスピントを効いた歌声には最早何も申し述べる必要はない。

      指揮者の複雑にして細部まで一切の妥協なく練り上げた音楽作りに

    完璧に応えたウイーンフィルハーモニーに言及しないのは不公平という

    ものである。これもまた「見事」という他はない。

      以前私が購入した頃はCD3枚組であり、それぞれの幕がすっきり

    収まる形となっていたが、現在出回っているものは2枚組に変わってしま

    っている。これだと第2幕半ば、謎かけがいよいよ開始される一番盛り上げ

    ったあたりでディスクをかけ替える事になるのでは?興ざめである。

    前の3枚組に戻すよう、この場を借りて主張しておく。

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  • 9 people agree with this review
     2011/07/26

    ベームはブルックナー、ワーグナー、R.シュトラウスと向き合った途端

    自分こそ1920年代にノイエザッハリヒカイト(新即物主義)の洗礼を

    受けた指揮者である事を何のためらいも無く露わにする。その演奏に初めて

    接したのは1970年代前半の事であったが、細部、ディーテイルに一切

    留まる事もせずひたすら突き進むそのスタイル、ドライな仕上がりには本当

    に戸惑ったし、何やら古い生き物が未だ棲息している・・といった印象を

    抱いたものである。この1978年にライヴ収録されたディスクでもその

    基本的演奏様式、オーケストラのバランス、遠近法などすべてそれまでの

    ものと同様である。嵐の如きパッセージに於いてもエネルギーは徹底的に

    内燃化され、凝縮された力を感じさせる。必要以上に派手に鳴り渡る事も

    甘味に流れてしまう箇所は皆無である。その一方で純粋オーストリア式

    の田園牧歌、群舞の風景をほうふつとさせる表現の幅広さも勿論充分である

    <峻厳と喜悦の同居>とでも云おうか、まさしく稀にみる音楽性に溢れた

    ひと時、優れたブルックナー演奏を味わった後の<聞き手の身も魂も完全に

    燃焼され尽くした>あの独特の感銘、それも第一級の感動を味わう事の

    出来る一枚である。もっと多くの人達に聴いてもらいたい。

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