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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/04/07

    今は販売されていない盤ですが又いずれ再登場するものと思います。チェルビダッケ/MPOの1993年ライブ録音の「田園」交響曲はこの頃の一連録音の予想に違わず演奏タイムはゆっくりしたものです。タイム数字は他の方も書き込まれていますが繰り返しますと@11’47A16’14B6’31C4’30D12’01といった具合で特に第2楽章、第5楽章が他の演奏より長めになっております。第1楽章は意外と標準値?ですが入りは実にしっとりとしたもので、さぁチェリの演奏が始まるぞとのサウンドでもあります。第2楽章・・・もうこれ以上のスローは違反と思われる位なのですが決してダレたイメージを与えません。各楽器の夫々の音がこのゆっくりしたペースの中で聴き汲み取れる幸せが味わえます。中略して最終楽章の「感謝」的気持ちのよくこもった演奏は美しいの一言であります。最近の速いベートーヴェン交響曲演奏からすれば悠長な話しです。一方でチェリビダッケの手の内が分かり過ぎて晩年演奏に繋がる一過程とも解釈したなら少し冷静にはなります。1989年録音のレオノーレ三番序曲(タイム15’51)もゆったりしたもので果たしてこの曲に向いているのかといった疑問が頭を過ぎりましたがこんな演奏も現実あるわけですね。チェリビタッケのベートーヴェン交響曲は私の好みからは偶数曲(カラヤンが奇数曲)にどうも気が向いてしまいこの「田園」も然りであります。本盤、「田園」をチェルビダッケで聴くというよりチェルビダッケを「田園」て゜聴くという姿勢の方が合っている感じもしました。素晴らしいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/06

    スメタナSQはドヴォルザーク、シューマンの本盤におさめられたピアノ五重奏曲を1960年代にピアノ・シュテパンと録音しており本盤(どちらも1986年の収録)は復帰後のパネンカとの協演であります。もうヴェテランなので安心して聴ける演奏で更に表現の深みといったものが汲み取れるはずであります。もうある意味では普遍的な境地・・・特にドヴォルザーク・・・に到った演奏(演奏タイム@14’17A12’41B4’31C7’12)かと思います。私自身はこの第2楽章親しみやすいドゥムゥカを含む作品81も好きなのですが些か作曲者の若書きではあっても作品5のバランスのとれた楽章(三楽章もの)と楽想が気に入りやはりパネンカ/スメタナSQ演奏で聴いております。シューマンの方(@8’54A8’39B4’49C7’09)も実に味わいのある演奏で第2楽章のチェロ、ヴィオラのやりとりノ中のピアノ位置も面白く聴けました。この曲、ヴェテラン味が良いのかどうかは私には判断出来ませんが長く手元で聴く分としては最高です。日本サイドも本盤制作に関わりいい仕事をしましたね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/05

    S.マイヤーがカラヤン/BPO騒動から身を引いてもう随分年月が経ちました。自らグループを立ち上げたり音楽祭に関与した彼女ももう50歳・・・やはり若い頃の演奏盤が残って来ているようですね。私もモーツアルトとブラームスのクラリネット五重奏曲セットの盤でかつては聴いておりました。定番名曲セット盤で彼女の演奏の方向感が分かるものです。先ずモーツアルトの方ですが彼女は随分若い頃・・・1982年にPQBとのこの曲の共演盤もあるようですが本盤のものは1981年設置のWSSとの共演の1988年録音で演奏タイムは@9’20A6’28B7’31C9’22であり中々分り易い演奏となっております。モーツアルトのふと見せる表情までどうかと言われれば私などはそこまで言及する自信はありませんがクラリネットを使った初期の重要作品であるこの曲の品位というかよく保った演奏と思いました。もうひとつのブラームスの方ですがこれは1990年録音(共演は同じWSS)でタイムは@12’46A10’46B4’48C9’04とやや第1楽章が長めかなといつた程度でまぁこんなものかと思います。第1楽章の後半盛り上がり後の寂しい余韻は素敵でありますが続く楽章・・・中ほどラプソデイックなたたずまい辺りにややダレが?モーツアルトと同じ様に位置づけられた最終楽章の変奏も所謂「味わい」までは私は感知出来ませんでした。なお、彼女は後年1998年にアルバンベルクSQとこのブラームス・クラリネット五重奏曲を再録(タイムは@12’42A11’17B4’32C10’14と先ほどの最終楽章に思い入れしておるようです)しております。最後に本盤に入っているモーツアルト又はブラームス以外の曲は聴いておりませんのでOKランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/04

    ショスタコーヴィチ交響曲第10番を初めてLPで聴いたのはカラヤン/BPOの旧盤ででした・・・カラヤンのショスタコーヴィチというのが珍しくLPリリース直後に飛びついた事が昨日のように思い出します。そして第1楽章、第2楽章が昔TVニュースではBGMによく使われていたことを思い起こしたものでした。さて、好調のP.ヤルヴィがこのショスタコーヴィチ交響曲第10番を2008年録音した本盤、実に丁寧に演奏が進められています。タイムとしては@24’57A4’13B13’07C13’57となっており特にやや作品としては説明的・理屈っぽい第3楽章をダレずに聴く者を惹きつけて行きます。ホルンによる長めの気分転換やピチカートで曲を引き締めたりとにかく各楽器の使い方が効果的であります。少し戻って第1楽章スタートやや粘りつくような低音弦から初めの山は段々ゆっくり攻めて行き時折の打楽器を効果的に散りばめます。そしてせっつくような焦りというか不安感を煽り真綿で首を絞める如く・・・そして全奏への橋渡し(この辺りふと魔がさした様に不用意な「間」が私には感じられたのですが些細なことかと思います)・・・枠一杯の迫力あるコーダ、執拗な弦、管楽器の踊らせも絶妙でオーケストラ機能を上手く引き出した演奏であります。第2楽章舞踏風に強弱リズミカルな展開で管楽器底力と弦、ティンパニーの共感は凄いの一言! 一気呵成感はマァマァという処です。最終楽章・・・元々社会主義リアリズムからすればその勝利感からは少し軽い楽章で評価も賛否が分かれたらしいです。出だしは相変わらず暗く彷徨いその内一つの動機を拾って活発な方へ転換、歯切れも良く各楽器の動きに精緻な明らかさを見せ抒情的局面を経て最後高揚して曲は終わります。録音にも私の程度では満足しております。P.ヤルヴィこうした大曲はCSO等を振って演奏録音していますが私の好みからもこのジャンルの彼の演奏が気に入っております(プロコフィエフ交響曲第5番盤にもメモした通りです)。トルミスの作品演奏は初めて聴くので正直相対的な評価が私の能力では出来ません、済みません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/03

    私はビーチャム/FNROの1959年演奏でビゼーの交響曲と本盤にあるラロの交響曲の入ったCDを聴いておりました。前者は余りにも有名な演奏で文句無しなのですが後者は正直この指揮者での盤で初めて接したものであまり馴染みのない曲ではあります。従ってどうしても評価としては相対的なものも出来ず不利にならざるを得ない処ですが演奏自体はビーチャムの姿勢は全く崩れてはおりません。元々ビーチャムはレパートリーの広い人で又イギリス演奏家の特質というか無難性が取り得であったりします。ラロのこの交響曲はよくフランス系作曲家の使う循環方式ではなく、あの「スペイン交響曲」を連想する節回しも時折聴かれ演奏タイムとしては@8’23A5’36B6’54C5’53と前者と似たり寄ったりのタイムです。熱情的な動機が支配する第1楽章の終わり方は第4楽章の終わり方と酷似していると思えますが・・・。忙しい管楽器がリードする第2楽章から一転、やや宗教的雰囲気の第3楽章は独特です。しかし聴き終わってこの曲が今後も演奏され残って行くには何かが足りない。サン=サーンスを除いてフランス系作曲家の交響曲というものに対する姿勢から来るのでしょう。標題交響曲でも協奏交響曲でも絶対交響曲でも何か一つ残せるのが宿命みたいになっているのではないでしょうか・・・それは消費者たる聴き手の我々の捉える感覚からも・・・。本盤は期せずしてフランクの交響曲とセットであることに気がついた次第です、なお、私は残念ながらフランクの方は未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/03

    私はビーチャム/FNROの1959年演奏でビゼーの交響曲と本盤にあるラロの交響曲の入ったCDを聴いておりました。前者は余りにも有名な演奏で文句無しなのですが後者は正直この指揮者での盤で初めて接したものであまり馴染みのない曲ではあります。従ってどうしても評価としては相対的なものも出来ず不利にならざるを得ない処ですが演奏自体はビーチャムの姿勢は全く崩れてはおりません。元々ビーチャムはレパートリーの広い人で又イギリス演奏家の特質というか無難性が取り得であったりします。ラロのこの交響曲はよくフランス系作曲家の使う循環方式ではなく、あの「スペイン交響曲」を連想する節回しも時折聴かれ演奏タイムとしては@8’23A5’36B6’54C5’53と前者と似たり寄ったりのタイムです。熱情的な動機が支配する第1楽章の終わり方は第4楽章の終わり方と酷似していると思えますが・・・。忙しい管楽器がリードする第2楽章から一転、やや宗教的雰囲気の第3楽章は独特です。しかし聴き終わってこの曲が今後も演奏され残って行くには何かが足りない。サン=サーンスを除いてフランス系作曲家の交響曲というものに対する姿勢から来るのでしょう。標題交響曲でも協奏交響曲でも絶対交響曲でも何か一つ残せるのが宿命みたいになっているのではないでしょうか・・・それは消費者たる聴き手の我々の捉える感覚からも・・・。本盤は期せずしてフランクの交響曲とセットであることに気がついた次第です、なお、私は残念ながらフランクの方は未聴です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/02

    ショルティはVPOとブルックナー交響曲については第7番、第8番を録っており後年別にCSOとは交響曲全曲を録音しております。本盤は前者に属するもので1965年録音のものです。まぁ、バリバリしている頃のショルテイですから仕上がり具合も大体予想がつきますね。演奏タイムとしては@20’45A22’49B9’37C12’13と決してどんどん行け行け式ではなく後年1986年CSOとの分@21’27A25’12B10’10C11’45とトータル的には大差ないのではと思ったりしました(ただ肝心の演奏はやはり後者盤が当たりがソフトになりその分聴く者に余裕を与える事となります)。本盤(ノヴァーク版による演奏)なのですが、第1楽章から指揮者の個性が他の演奏者とは異なり曲の強い部分をどうしてもディフォルメする如く出てしまい情的な旋律線を追う余裕が幾分軽減されてしまったようです。こうした演奏も片面ではあるのでしょうが版の違いはこの楽章ではそんなに影響しないという前提ではその「片面」の事実を突き出されます。節回しの強調が他の部分を印象薄いものに結びついたようにも思えました。第2楽章は版の違いが打楽器の使用に主に出ておりそれはそれで妙に納得した次第。スケルツォの第3楽章は管楽器の鳴りのウエイトが少し耳慣れたものとは異なり意表をつかれました。最終楽章、管楽器がワグナーばりに活躍、最後の結びの堂々たるもの・・・ショルティの面目躍如たるものです。弦のVPOの美しさもあるのですがただ何となく要はブルックナーの素朴さというか幽玄さというかその味わいとは違えて聴きました。まだショルティも若かった頃ですからそんな次元とは別の感覚で聴けば良いのでは・・・。今日の一般的ブルックナー演奏とは違う事とショルティ・ファンには是非という事でOKランクは確保したいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/02

    (HMVレビューを見て・・・)そうですか、私の亡父と同年生まれミュンヒンガーが亡くなって20年ですか(私は日経新聞での彼の死亡欄記事の切り抜きを「フーガの技法」のCDに入れています)。1960年代後半にはNHKTVでも演奏模様を見た覚えがあり、1972年地元神戸で開かれたミュンヒンガー指揮/シュトットガルトCOのコンサートではバッハ、モーツアルトそしてこのドボルザークの弦楽セレナードでした。そして一番印象に残ったのがこの曲で1950〜1960年代バロック、古典音楽専門演奏家と思っていたミュンヒンガーが1970年代レパートリーの拡充なのかアンコールピースでもロマン派以降の曲も演奏しLPでこれらの曲を楽しんでいます。彼の一面を聴くという冷やかしでは終わらないきっちりとした音楽性のある演奏かと思います。本盤は久しぶりのミュンヒンガー登場ということでレビューを書き込むわけですが、本盤中一番有名なこのドヴォルザーク「弦楽セレナード」1975年録音の演奏タイムは@4’11A6’10B5’44C4’39D6’10とスッキリしたものでしかも神経の行き届いた絹の肌触りの演奏に仕上がって当時のミュンヒンガーのある変化もうかがえます。その他(スークの弦楽セレナード・・・1971年録音、タイム@5’34A5’40B7’58C7’08)も含め素晴らしい演奏と思います。後年ベートーヴェンの交響曲選集盤(オーケストラはSRSO)が出ますがひょつとしたらそれが彼としては一つの帰結点だったのかも知れません(この選集・・・いつのまにかカタログから消えた?のは寂しい限り)、指揮者としては体調の関係もあり早く引退してしまいました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/01

    以前からLPシリーズで聴いていた有名な1929年録音物です。他の同演奏レビュー欄でも他の方が書かれている通りです。緊張と弛緩を上手く綯い交ぜにしながら進めて行きオーケストラを完全に手中におさめての完全燃焼、演奏タイムとしては@17’18A8’49B5’42C9’22であり先ず第1楽章タイム的には少し短めの時間内に充分な力溜めの持って行き様は素晴らしいものがあります、スタートから一旦テンポを落して再度中盤へ・・・その後段のせり上がりも素晴らしく最後の見得切りも見事!・・・全体としては意外とマトモな感じもしました。第2楽章(この楽章もどちらかと言えば短めになっています)などはテンポの緩急妙技は見られるものの全般にテンポは晩年より比較的一定な感じで変な作為性はまだ出ていないようです。最終楽章はまたまた節目毎の緩急が甚だしくついて行くのに要注意・・・アッチェレランド・テヌート使い放題・・・正にメンゲルク節であります。この楽章最後追い詰めペースUPして一つのドラマが終わります。とにかくメンゲルベメクのチャイコフスキー後期交響曲集は何れの盤かで手元に置いて時々聴かれるべきものという定位置は確保されたようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/04/01

    1973年日本でのライブ録音でマスターテープの状態良で同年或いは前年録音された同曲盤を凌ぐ出来になっている様です。ムラヴィンスキーというとすぐロシア物が浮かび事実その分野で他の追随を許さぬものがありますが本ベートーヴェン第4番もベートーヴェン交響曲で比較的よく取り上げているものです。なお、この演奏コンサート時やはりロシア物でショスタコーヴィチ交響曲第5番が演奏され本盤と同じレーベルで別にリリースされ十数種類ある同演奏者同曲の代表盤にもなっております。さて、このベートーヴェン・・・ムラヴィンスキーが取り上げるからなのか神格化するわけではありませんが、テンション格調共高いもので演奏タイムとしては@9’04A9’47B5’45C6’52で第1楽章の反復はされてはおりません。どちらかと言えば前二楽章は短く後二楽章は普通という感じです。第1楽章極めて静かにスタートし緊張感を創生します、中盤は小気味良いテンポでコントロールされていきます。オーケストラ配置による音の鳴り具合も楽しめます。この楽章管楽器の優美な伴奏?で締め括られました。第2楽章も優美な管楽器中心に進みます。最終楽章・・・弦の強弱が鮮やかに決まり活発な中にしなやかさもうかがえます。フィナーレでのティンパニーの粗さも絶妙。素晴らしい演奏です。飛行機嫌いのムラヴィンスキー夫婦が日本内での新幹線移動時の写真がノートに載っていましたがムラヴィンスキーの奥さんに微笑んだ顔が多分普段見られないからなのか、素敵に思いました。他のアンコール用小曲はマァマァのものです・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/31

    今日は3/31で所謂年度末であります。明日から新たなスタートを切る人、再出発する人など様々な新年度に入るわけですが皆んな健康で頑張って欲しいものです。私のレビューについてはHMVの方でおかげ様で昨年四月からの分を大体まとめてMY PAGEに載せていただいているので大変嬉しいし又いろいろ便利であります、HMVの担当の方にはお礼申し上げます、今後ともよろしくお願いします。さて、本題に入りまして・・・先ず1977年頃録音されたハイティンク/ACOによるビゼーの作品演奏ですが思いの他良かったです。交響曲ハ長調は元々そんなに小難しく演奏する必然性がないこじんまりした交響曲なのですがハイティンクの個性?に合ったのか爽やかにあっさり系での演奏です・・・全体もう少し軽くてもよりベターなのですがそれは演奏者の個性もあるしこの演奏で是としたいです。演奏タイムは反復込みの@7’45A9’33B5’29C6’23でやはり第2楽章、オーボエ先導の美しいメロディが素敵です。第3楽章は私の年代では昔TVニュースのバックによく使われていたのを覚えている方も多いと思います。そして私は聴いた事がなかったビゼーのー子供の悪戯」という演奏タイム10’50の小管弦楽組曲も佳演でACOのビロード的な感触が味わえます。次にサン=サーンスのオルガン交響曲ですがエド・デ・ワールド(私がこの演奏家を知ったのはオランダ管楽器合奏団のリーダーをしていた出だしの頃)は別に以前1976年ロッテルダムPOとも録音していたらしいですね。本盤演奏(1984年録音)はややテンポ感は速く演奏タイムとしては@10’03A9’46B7’21C7’34となっています。第1楽章は濁りがなくメリハリがあり進みます。第2楽章もそんなにイージーに流れません。後半オルガンが入る楽章も現代的と言えば現代的、最終楽章ピアノも軽く挿入されクライマックスへは割りとやはりあっさり突入して重々しくありません。やや溜める部分もありますが矢継ぎ早にテンポアップ・・・この辺りで感触の違和感を持つ方もおられるかも・・・、ティンパニーを効果的に扱い最後は長く引っ張ってエンド。録音の良さもあり素晴らしいランクとさせていただきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/30

    ベームの最後の録音(彼が゛亡くなる前年1980年の録音でありこの録音直前?来日公演がなされています)・・・ベートーヴェン第九シンフォニーでやはり最期まで信頼のおけたVPOとの演奏で独唱者は同演奏他盤HMVレビューにもあるような1980年当時夢のような組み合わせメンバーだったとも言われております。ベームの第九は九種類以上の演奏盤が確認されるですが内三種類(1970,1973,1980の各年録音)VPOとの分があり私たちに身近なのは1970年盤とこの1980年盤ですね。全集からの前者分の演奏タイムは@16’46A12’08B16’38C〜D27’09で幾分長めなのは先刻承知なのが後者は更にそれを上回って@18’32A13’16B18’17C〜D28’34と一聴ベームの老化現象(失礼!・・・でも晩年指揮者がスローになった典型と単純に受け止めました)とのおつきあいも覚悟しなければ・・・と思ってはいました。第1楽章ゆったりと筆に充分墨を含ませて筆遣い大きく・・・こういった風がスケール感が大きいというのか私にはもうひとつ分かってはおりません・・・。時にはボタボタ方式にも聴こえますがVPOの弦は健在、中ほど盛り上がる処は神々しいとも受取れました。第2楽章はもうすっかりベームの世界、落ち着いて急ぎません。ティンパニーもそんなに鋭く鳴らさないで特に管楽器が美しく聴けます。忙しく時間の急く方には不向きな感じでしょう。第3楽章は更に当然な事ですがVPOの美音とマッチ、悠揚迫らぬ世界が展開されます。途中の弦ピカートの移転は明確にされ・・・終結部は静寂感が満ちます。最終声楽部でははじめそんなにテンポの遅さは気にならなかったのですがテノール(ドミンゴ)登場では実に堂々とした構えで合唱も勿論ゆっくり目であります。結局この演奏は最晩年ベームとVPO他メンバーの「ある相互の理解・認識」の下に展開された武骨な世界でありベームファンは是非聴かれることとそうでない方はこんな他には取替え難いじっくりした第九もあるという確認をしても面白いのではないでしょうか。私は当面その味わいを自己の中に下ろしていく途中でありOK以上のランクを先ず確保しておきます。私は知人からDG盤LP二枚組のものを借りて聴いたのですがベーム若かりし頃の写真やR.シュトラウスとのVPO演奏会での指揮台での対面や、ワルターとのツーショットなど興味ある写真も説明書に載っておりました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/29

    SKDとのアルプス交響曲というと1971年のあのケンペ演奏、1993年シノーポリ演奏分が頭に浮かびます。どちらももう故人なのですが特に前者の名演評判は既に定着済みで、ある意味ルイージも一からの見直し的スタンスに立ってのアプローチにならざるを得なかったのでは? ルイージはこれからの楽壇を背負う一人としてSKDとR.シュトラウスの管弦楽曲一連を録音しており本盤もそうした頃2007年の録音で演奏タイムは50’33と特に違和感がありません、多数同曲の演奏がありますが偶々先述のケンペ、シノーポリも似たようなタイムではあります。この曲は作曲者が50歳を超えての作曲でいろんな作曲技法を駆使して楽器も自然描写のためのハープは勿論ウインドマシーンとかサンドマシーンとかを動員した賑やかな色彩豊かな交響詩とも言える曲で21場面から成って続けて演奏されます。本演奏についての感じなのですが、ただ全体鳴ることは鳴っているのだけれど激しさというかその辺りの突っ込みが統制が利きすぎ?大人しいようです。逆に静かな場面では彼のアプローチが活きて来る感じであります。壮大な叙景詩というより純音楽的な感じがしました。余白に入っているR.シュトラウス晩年の声楽曲「四つの最後の歌」(タイム3’12+4’34+4’54+7’37)は私などはシュワルツコップが歌った分が懐かしいのですがアニヤ・ハルテロスも無難にこなしているようで好感が持てました。「夕映え」なんては我々老境夫婦に本当は分かる心境世界だと思いますがやヽやはり健康的なイメージ? 全体としてはアルプス交響曲の少し他と異なるイメージからと録音の良さで素晴らしいランクには入れたい演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/28

    C.デイヴィスのメンデルスゾーンの「イタリア」交響曲と「真夏の夢」組曲(四曲)の入ったLPを聴いていましたので本盤に関係ある前者について少し感想を入れますね。ディヴィスはメンデルスゾーンの交響曲をそう多く録音では取り上げてはおらず「イタリア」交響曲は本盤の1975年BSOとの録音のものと1984年BRSOを振った物が盤としては有るようです。本盤演奏タイムは@10’51A6’44B6’48C5’44と中庸を得たデイヴィスらしい演奏であります。第1楽章・・・イタリア系指揮者とは少し違う感覚で、そう、落ち着いた新鮮さが先ず耳ざわりに良いです。BSOの音色もそれに合ったものです。第2楽章も憂愁過ぎず落ち着いて展開されます。第3楽章のトリオにはメリハリがありそして最終楽章は活発ではあっても決して前のめりにならない処がコントロールを感じさせてくれます。名演と言われるトスカニーニ、カンテルリ等々とはまた違った味わいが楽しめます。なお、本盤にある他の曲は聴いておりませんのでOKランクに止めておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/03/27

    私の今手元にあるバルビエ演奏のサティ作品集はCD二枚セット盤で何れも数十秒〜数分の曲約70曲が収録されています。詩人でもあった誇り高きピアニスト、バルビエは1920年生まれというからこれらを収録した1971年は50歳頃と丁度良い時でもありました。私などはサティというと有名なTVコマーシャルの音楽くらいしか余り知らなかったのですがこうして通して聴くとふっとかつて聴いた事があるのもあります。ジムノペディ第1番(演奏タイム3’00)、グノシェンヌ第1番(同2’50)などはもうポピュラーですね。本盤も内容詳細が不明なのですが多分ニャリー・イコールなものと思います。(犬のための)ぶよぶよした前奏曲四曲、(犬のための)ぶよぶよした真の前奏曲三曲、乾からびた胎児、でぶっちょの木製人形に対するスケッチとからかい三曲、嫌らしい気取り屋の三つの高雅なワルツ三曲、風変わりな美女四曲・・・といった少し引いてしまうようなタイトルの曲もサティ一流の皮肉っぽさが夫々内包されたものでボォッーと聴く分中々大人になった様な気分です。バルビエの演奏は早くからサテイ作品に手がけていたのか手馴れたものです。なお、含まれている四手連弾曲はジャン・ウィエネという人が加わっての演奏であります。私は三つのジムノペディ三曲や新しい追加分もいれたグノシェンヌ六曲、三つのサラバンド三曲辺りから聴き始めたというのが実情ではありますが「スポーツと気晴らし」二十二曲は簡潔な音楽詩のミニチュアとして興味が出てきた処であります。小刻みに次々現れる曲を聴いているとどうしても集中力が疎かになる私の消化具合やポピュラー度合いや何より本盤に入っている曲が上記のどれなのか不明な為もありますので当面OKランク以上としておきます。貴重な集大成録音盤ではあると思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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