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TOP > My page > Review List of ほんず内閣総理大臣
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0 people agree with this review 2012/04/22
ロベルトさんのデビューアルバムかな。強力なキャストを揃え、クラウディオは絶対振らないであろう曲目を用意しました。なかなか、意欲的です。聴き始め、音楽の運びがなんだか四角四面で、きっちりやろう的な雰囲気が強く、劇性や盛り上がりには少し欠けるのが残念。第1幕ラストなんか、煽って壮大にできるのにねぇ。そういう不満は、結局全曲を通して残ってしまいます。メータとかレヴァインとか、マーラーをよく振る人が指揮すると、そのあたりが実にすごいんだけどな。そこは慎重になったのか、あるいはマルトンやプライスら、ヴェテランおばさんたちに遠慮でもしたかな。ただ、イタリア系の指揮者たち、エレーデやモリナーリ=プラデッリらの指揮よりははるかに良い出来栄えです。歌手では、上記おばさんたちはちょっと不調。マルトンはヴィブラートが粗くて美感を欠き、表現もいま一つ。プライスは年ですかねぇ、高音がつらそうでちょっとリュー向けでもない気もする。ヘップナーはいいですね。張りのある美声で高い音も安定してます。脇役陣は充実。トータルとしては大変に高い水準のディスクだと思いますし、久々に聴いて「トゥーランドット」という作品を大いに堪能しました。録音は優秀。このオペラをこれから聴いてみようという方には、伝説の演奏(ニルソン&コレッリやニルソン&ビョルリンク)などよりも、このディスクを薦めますね。
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1 people agree with this review 2012/04/22
さて、この演奏(ディスク)、どのように位置づけるかについて、当方はみなさまと少し意見が違うかもしれません。このディスクに聴く演奏は、「この日この時のシューリヒト&ウィーンフィルの心象を表わした演奏」ではないかと思うのであります。つまり、「シューリヒトの長年の経験を踏まえた晩年の総決算」ではないし、「シューリヒトとウィーンフィルとが出逢って初めて成就された独自のブルックナー」でもない。それはあくまでも、この演奏会のために、この日この時の「気分」をそのまま音にしていった、そういう演奏ではないか、と私は思うのであります。セッションの演奏とよく共通して、確かにシューリヒト的な特徴は出ているでしょう(早めのテンポ、基本淡白な表情、など)。でもそれが究極に磨かれているようでもないし、強い意欲として打ち出している感じでもないなあ。だからあのセッションの録音にライヴならではの感興が加わったとか期待すると、そういう出来栄えではないですな。録音のバランスに問題があるのか、ホルンが少し引っ込み気味で、全体の音像がシューリヒトの想定と、ここに聴くのは違っているかもしれませんがね。ま、なんにせよ、ブルックナーの第8交響曲に新たな名演が一つ加わったとかいうことはなく、シューリヒトという特別な演奏家のある日の演奏が数多のディスクに一つ加わったと位置づけるのがいいように思います。よほどすごい名演奏、なんて期待するとはぐらかされる恐れはありますよ〜。第5番ほどの驚きや感動は受けませんでしたね。録音は、基本、いいんですけど、例のマスタリングのせいかな、潤いに欠ける乾いた音。
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3 people agree with this review 2012/04/22
つい最近このコンビの第5番や第8番を聴きなおして、その見事さに大いに感動したのですが、この第9番も実にすばらしい演奏。スクロバ先生らしく曲者的処理はいろいろあって、テンポの緩急も一瞬「おやっ?!」というところはあります(こういうのは指揮を実際に見てるとショックが少ないのですがね)。但し、そうした技が気分の盛り上げ、あるいは気分の変化を鮮やかに成し遂げていて、効果をよく発揮しています。ブルックナーの楽譜をしっかりと読み込んで、そこにある様々な「音」の意味を実に明確に再現しました。オケも仕上がりはまことに上々で、能力をいかんなく示しております。録音も優秀。大変結構な出来栄え、お薦めしましょう。
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2 people agree with this review 2012/04/21
このアルバムですが、ワーグナーの楽劇の抜粋の一演奏というのではなく、「ドミンゴによる、ドミンゴのためのワーグナー」というコンセプトであり、出来栄えです。ジークフリートとトリスタンという、ワーグナーの中でも最重量級の役をあのドミンゴが歌うというわけで、押し出す迫力ではなくてむしろ美声と表現力で聴かせようということですやね。ドミンゴはもう充分にワーグナーの舞台も踏みディスクもありますんで、もちろん、安定した立派な歌であります。でもなあ、やっぱり彼の声とワーグナーがなんだか相容れない気はするんだよなあ。それに表現が巧みであるほど、これらの役の属性である「英雄性」から遠ざかってしまうんだよなあ。『トリスタン』の愛の歌はそのしっとり感がいかにも哀しくていいですけれど、『ジークフリート』はとにかく無謀な若者の一本気さが欲しいであります。女声陣は特に何とも印象なし。パッパーノさん指揮するオケはやっぱりドミンゴにぴったり寄り添うべく、なるべく精妙に演奏しているさまがありあり。だから声がなくなるところでようやく朗々と鳴り始めて、溜飲を下げている調子。トータル、質は高く、なかなかに魅力的ながら、どうも妙な演奏のディスクです。
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3 people agree with this review 2012/04/19
この演奏の特質は、もうすでに多くのみなさまご指摘の通りだと思いますね。きわだった個性の発揮されたものではなく、むしろまさしく「自然体」。楽譜の洗い直しとか、新たな角度からの照射とか、そんなことでもない。多くの経験を蓄えた指揮者と、表現力において最高級のオーケストラが、大曲に正面から向かい、そのあるがままの姿をミクロからマクロまで、しっかりと再現してみせた、そんな感じです。強烈に人を引き付けるとか、感動で動けなくするとか、そういうタイプではありません。しかし、実にたっぷりとした「充実感」を与えてくれます。すばらしいのではないでしょうか。ウィーンフィルは申し分なく美しい音色にて、ウィーンフィルらしさは希薄な気もしますけど、むしろオーケストラ芸術の精髄を示しているように思います。総じて、穏やかに、じっくりとこの曲を味わいたい時に最適なディスクかな。録音も超優秀。大いに結構でしょう。
2 people agree with this review 2012/04/17
トスカニーニのチャイコフスキー、てんこ盛りアルバム。ま〜、いろいろ問題はあるな、といふのが私の感想。「悲愴」は開始直後にオケの大混乱が発生して背筋がゾクゾク、何とも落ち着いて聴いていられない。持ち直した後はきりっと引き締まるけど、そういうわけで、名演とかではない。「くるみ割り」、あっさり目で特別どうといふことも…。協奏曲はグランドスタイルの熱演。管弦楽曲は、特に何とも…。「マンフレッド」は、M&Aの方が音がよくて印象もよし。これで聴くと、いかにも硬質の雰囲気がデッドに過ぎ、さっぱり魅力がないなあ。おまけのボロディンは音が古すぎて、この曲を楽しむのはもとより、トスカニーニのアプローチに浸る余裕もない。音質は、あまりに古いボロディンは措いとくとして(年代を考えればそれでも「いい音」ではあるが)、他はノイズなしで、バランスも良好、とりあえず「聴くに堪え」ます。でもきっと、例のリマスタリングってやつで、潤いのなさはいかんともしがたいな。
3 people agree with this review 2012/04/16
いかにもカイルベルトさんらしいと言えばいいんですかね。全体を「ぐゎしっ」と掴み、あとは興に乗って音楽を自由にはばたかせてゆく、そんな印象かな。だからやっぱり、この演奏は、まさにこの日この時のカイルベルトとケルン放送響の固有のものであり、もしスタジオで正規のレコーディングということであったならばきっと違う感じの出来栄えであったでしょうな。ま、オケの彫琢には一層望みたい余地はあり(若干辛そうな箇所あり)、また特に個性的な表現も希薄かなあとは思いますが、カイルベルトさんの貴重な遺産、リリースされたことはまことに慶賀の至りであります。録音は上々。レンジの広さも含め、不満はありません。良質なステレオ録音です。
0 people agree with this review 2012/04/15
ちょっと見るのがつらい場面もあり、雰囲気が重くもあり、「名画」とかいうものではないと思いますが、ご覧になる価値のある一種の問題提起としてお薦めはしたいと思います。人物や構成についてはいろいろと言われるところがありますが(たとえば少女の一人は実在しない、とか)、そういうのは「雑音」としてあまり気にしなくていいでしょう。基本、「援助交際(買春)」=「悪」というごく一般的な道徳律をモティーフにしつつ、その行為の「罪」の問題を扱っているということでしょうか。そう、ここでは「売る側」は相手に幸福を与える天使として存在し、「買う側(男)」こそ本当は「罪人」なのだというスタンスが突きつけられます。でもその罪を誰がどのような形で引き受けるのが正しいのか、その迷いを描いているのでしょうかねえ。この映画は、ヨハネ福音書にある有名な「汝らのうちで罪なき者、まずこの女を打て」というあの話を下敷きにしていることは間違いないでしょう(だから買春した男は石やレンガで打たれる)。あの逆説的な意味とは違い、ここでのテーマは我々が有している肉体と精神との両方に関わる真の「罪」とは何だろう、ということかもしれません。なお、タイトルは、もともとは「サマリアン・ガール」でして、聖書に出てくるサマリアの女(異教徒)の少女版ということでしょうかな。「サマリア」と地名だけにしちゃうと意味不明。日本のタイトルもせめて「サマリアの少女」にしとかないといかんな。含意がすっ飛んじゃいますもん。監督の描きだす風景は美しい。女優さんたちの演技は見事なもの。ハン・ヨルムが「ブサかわいい」感じでいいですな(すみません)。総じて、なかなかに、手ごわい映画です。
2 people agree with this review 2012/04/14
ヴァント先生のブル5、これはミュンヘンフィルとのライヴ。個人的には、ヴァント先生の残した第5番の演奏ではこれが最もすばらしいと思うのであります。ケルンやNDRとの演奏はいささか内向きで凝縮しすぎ、ちょっとキツイ演奏。ベルリンフィルとの演奏は、これはもう正攻法ながら、実に精緻でかつ全体をしっかり見とおした究極の演奏。そのベルリンフィルとの演奏に、ライヴならではの感興が上乗せされているところが、このディスクの演奏のよさだと思うのであります。それは、オケがミュンヘンフィルであるということが大きな要因でしょうか。ここでのミュンヘンフィルは本当にすばらしい。技術上の高水準はもちろん、自分たちの演奏に対する自信といういうか、何か誇らしさが聴こえてくるようです。どのパートもしっかりと存在感を保ちつつ、でももちろんアンサンブルとして完璧な出来。ヴァント先生に対して「わしらの実力はどんなもんじゃい」とアピールしているかのような堂々たるもの。それがいかにもライヴならではの興奮にもつながって、大いに感心・感服、そして感動しました。録音も全体につや・鮮やかさがあって、細部も明瞭、量感もバッチリで、ベルリンフィルとのディスクよりいいんじゃないかなあ。大いにお薦めする次第。
0 people agree with this review 2012/04/14
ヴァント先生とベルリンフィルのこのディスク、模範にしてかつ規範というべき演奏でしょうか。ブルックナーの音楽を信じて、楽譜をしっかり再現し、小細工や自己顕示が一切無しという意味で「模範」。出来上がりの完成度の高さという点で「規範」。そんな印象です。第1楽章冒頭から、あらゆるフレーズにしっかりと意味が持たされて、なるほどとうなずくことしきり。全曲ラストまで、見事に設計され統御され、精緻なバランスのもとに再現されたすばらしいブルックナー演奏だと確信いたします。但し、録音(というより編集か)の加減なのか、いささか音に潤いがなく、かつ音像が狭めで広がりを欠く感じで、損をしているかな。また、やはり「謹厳」な演奏に傾いているので、もっと自由な(奔放な)演奏を好む方もいらっしゃるでしょうね。好き嫌いは分かれて当然、という気はします。実は私もミュンヘンフィルとのライヴの方が上かなとも思うのです。でも、ここに展開されている音楽行為の高水準さは誰にも否定はできますまい。ヴァント先生、晩年の見事な成果であります。
0 people agree with this review 2012/04/11
ええ、ま、いいんですけど、同じコンビの第7番ほどには充実感はありませんね。それは曲のせいもありますけどね。第4番は、第7番ほどには内容や完成度は高くないのも事実です(魅力、はまた別です)。なので、バレンボイムさんとしても、若い時のはじけっぷりを想い出して、もっと開放的に、もっと力強く、演奏してもよかったのではないかしら。ベルリンフィルも比較的軽い音で、重さがありません。それは良し悪しとは別ですが。また、楽譜はノーヴァクかなあと思いますが、ヨッフムおじさんに共通する古い(改訂版)的テイストがちょっと残っていて、「あれっ」といふ感じ。トータル、聴いている時は大いに楽しみましたが、名演かどうかというとちょっと保留がつくというところかな。録音は良好。音色的にはやや鈍い肌合いの気もします。
2 people agree with this review 2012/04/10
コンドラシンのマーラー、個人的にはちっとも評価しません。およそ意味不明のスーパー快速でニュアンス不足であり、かつ旧ソ連の何とも下手くそな録音のせいで量感が欠如し、まるでいいとこなし、としか思えません。しかし、数多いレコーディング中では、ライブの第9番と、そしてこの第7番は例外的に優れた出来栄えになっております。第9番は、戦前のワルターの演奏を想起させるほどの力強さがあり、そしてこの第7番は決然たる意志が曲全体にスッキリとした見通しを与えていて、もたれずだれず、聴きとおせるのであります。パンチも十分に聴いている一方、柔軟さもあり、オケの高性能ぶりが活きているのかもしれませんな。レニングラードフィルは、ここでは全くのインターナショナルオーケストラで、音色にもソ連(ロシア)風なところはありません。ムラヴィンスキーのもとでは強烈な個性を発揮したトランペット(ソ連のニニ・ロッソ?)も、ここでは穏当です。全曲の完結感は今一歩ながら、ま、トータル、いいんぢゃないでしょうか。
0 people agree with this review 2012/04/09
スクロヴァチェフスキー先生、この第5番も実に鮮やかな名演!第8番では流れを重視した自然体的な姿勢がうかがえましたが、ここではむしろ思う存分人工的なアプローチ。強弱の対比はかなり顕著で、特に弱音部を極少に抑え込みます。そのことで、通常のフォルテでも十分に力を保持し、ラストでの大開放が大いに生きるという感じですかな。また、楽器のバランスにもずいぶんと注意がなされ、感心することしきりであります。同じ金管の中でもトランペットの出し方などにはずいぶん気を使っているなあ。見事な効果を上げていると思いますね。全曲ラストの木管の現れ方(アバドもやってるね)などに、この人の曲者的な一面が見えるのもまたおもしろい。総じて、大変に興味深い、ユニークなブルックナーの交響曲第5番の演奏。オケは仕上げはもう一歩。でも基本、不満はありません。録音も優秀。大いに結構なこのディスク、お薦めいたしましょう。
1 people agree with this review 2012/04/08
まだ若い時のムーティ先生の快演。但し、前半はすばらしく好調ですが、第2部以降、ちょっとだらけるところもあり。それから、血の気はあるけど色気がない。これもちょっと残念(色気ではストコフスキーにかなう盤はまだないなあ)。それからコーラスもなんだか下手っぽい。特に女声部は「ありゃっ?」という個所もあり。いろいろ傷はあれど、総じて、全体の雰囲気は悪くない。そんなくらいで、気軽にお聴きのほどを。
3 people agree with this review 2012/04/08
ハイティンクらしからぬ、というのが誉め言葉になってしまうなんて、あまりにヒドイ皮肉ですが、この演奏は、ハイティンクらしからぬ、力と勢いの溢れた名演です。あるいは力演と言えばいいかな。冒頭からパワーとスピードをもってひたすらに前進し、ダイナミックな演奏が展開されます。緩急の対比も鮮やかなスケルツォ、精妙な歌に陶酔するアンダンテ、いずれも実にいい出来。そしてオーケストラが存分に咆えまくる第4楽章はまさに圧巻。全曲終わりのとどめの一撃も実に強烈。まことに充実の限りです。録音はちょっと霞がかっている感じもありますが、マスをよくとらえていて、迫力十分。オケは力演ですけど、第1楽章終わりころにティンパニさんが二連続ででかいミスをやらかしてますやね。これはいかんな。それから例のフライングブラヴォー。この曲の圧倒的ラストを実演で聴くと、通常はしばらく息もできないというくらいになるのに、なんでこの人たちはすぐにこんな大騒ぎができるんだろうなあ。余韻に浸れず、甚だ残念。
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