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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2012/10/29

    ウェルザー=メストが32歳だった1992年に後年率いる事となるLPOを指揮して収録した交響曲の内シューマン交響曲第2番、第3番を聴いていますので書き込みさせていただきます。先ず第2番の方は演奏タイムが@12’31A7’10B11’01C8’31とややテンポ速く透明感を貫いた展開は以降チューリッヒ歌劇場、LPO、VPOと独墺物を本流にぶら下げて渡り歩く彼のスタイルがもう芽生えている印象を持ちました。晦渋で演奏面からも少し難儀なこの曲はシューマンの精神上挫折感を抱きながらも表現意欲に満ち溢れたもので、ゆっくりスタートした第1楽章での展開部は生き生きとテーマが迸ります。第2楽章は流石少しセカセカした感じを持ちましたが続く第3楽章での悲哀的テーマはゆっくりと救われました。最終楽章まで聴き終えてこの難曲が通しで有機的完成度が今一なのに合わせる様に味わい深さはとも角、実に爽やかに演奏している感じがしました。第3番「ライン」(タイム@10’20A5’29B6’01C6’02D6’11)では第1楽章ソフトな当たりからホルン中心にライン地域の朗々とした響きは何回か繰り返されても執拗さをいささかも感じさせません。ライン河の流れの様な第2楽章を経て畔リの古城を思わせる様な厳かな第4楽章ではオーケストラLPOの充分な鳴り対応もウェルザー=メストらしいコントロールと思いました。この「ライン」交響曲も「そそくさ感」はあるものの前向きな活き活きした表現は彼のスタイルの根源もあるでしょうし「若さ」からも齎されているのでしょう・・・32歳の時の我が身を振り返れば私生活では結婚して三年、家内、長男と手探りウロウロ、サラリーマン生活の方は管理職まではまだ道のりのある中堅社員としてウロウロしていた事から彼の「しっかりさ」に感心すると共に、ただ若かった頃を懐かしがるに過ぎない自分を見出しております。なお、併録のメンデルスゾーン交響曲第3番(タイム@12’42A4’23B8’55C9’59)、交響曲第4番(同@11’00A6’25B6’33C6’15)は未聴であります。比較的「好み」の指揮者範囲にある演奏盤で贔屓目に素晴らしいランクとしました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/28

    本盤アルバムはサン=サーンスの代表的なオーケストラ物作品集で勿論私は全てを聴いているわけではありませんので★一つ保留しますが素晴らしいランクには躊躇しない演奏内容は間違いなしでしょう。本盤ではデュトワが重要なポジションに居り彼の演奏中心に拾って見ました。先ずメインともなっている第3番交響曲は1982年(デュトワ46歳の頃・・・盤によっては1980年録音と表記しているものも・・・)のMSOを振っての演奏録音でもう約30年前の収録にも拘わらず音色はDECCA故かしっかりしたものでオルガンの機能音発揮を迫力はともかく十分捉えております。デュトワのレパートリーには所謂独墺交響曲が少なくともCD盤としては入っておらずサン=サーンス他フランス、ロシア系の管弦楽曲等に焦点を置いているようです。演奏タイムとしては@10’24+9’30A6’47+7’43とややアッサリ傾向? 演奏自体もこの交響曲につきまといがちな威圧感はなく全体明るめで洗練されたものとなっております。第1楽章前半のスタートは透明感があり息長い扱い・・・そして展開は少し足早な感じで特に弦が美しいです。表層的ではありますが音色は明るく音構成が明確。山場も明快・軽快ですね。この楽章後半でオルガン(別の録音によるモントリオールの聖ユスターシェ教会のオルガン)が出しゃばらず入ります。この後半章は循環式でゆっくり美しく流れます。その中でも高揚するシーンでは洒落た仕掛けも聴けます。第2楽章前半は前楽章後半と対照的にメリハリをつけピアノも入って活きいき感が満ちます。余談ですが私などはこの第2楽章前半の音楽を聴くと昔TVニュースのバック音楽を連想します。移行節も簡単アッサリで後半への予感を告げるように静かに弦主体に流れ後半に突入。オルガンの宣誓後コラール風を経てデュトワのカラー・色彩感がどぎつくなく展開され結構重心は低く運ばれます。そしてクライマックスへ一途、各節はテンポ速めにコーダもティンパニーを交えて・・・、オルガンは普通に引っ張ります。ハーフォードのオルガンは明快かつ清潔な感じがしました。1980年録音の「動物の謝肉祭」(オーケストラLS、タイム22’21)もデュトワの色彩感が生きた演奏となっています。ピアノ協奏曲では第2番(タイム@11’30A5’52B6’58)と第5番「エジプト風」(同@11’29A11’55B5’35)を聴いていますのでちょつと書き込みさせていただきます。両曲共1978年ロジェが27歳、デュトワ42歳の時の演奏録音でオーケストラはRPOであります。大体サン=サーンスのピアノ協奏曲は周りの評判に違わずその洗練されたお洒落感で如何にもフランス・エスプリを漂わせた作品で特にこの二曲をシャープに研ぎ澄まされた感性のロジェが若い事もあってテクニック万全に押し進めサポートを仏系デュトワが融通性のある英系オーケストラがきっちりしています(オーケストラは本盤全集で見ますと第1番、第4番がPHO、第3番がLPOと何れも英系なのもポリシーがあったのでしょうか)。第2番、短調の第1楽章の美しいメロディを透明感を維持しつつほの暗い焔の内封をチラつかせて運んで行きます。〆の段取りも実に印象的であります。一転して軽やかな中間楽章ではピアノもルンルン気分。最終楽章は快速な技巧が聴かせ処で途中一服的な箇所もあるものの基本の華やかなピアノのステイタスは不変であります。ちょっとあの第1楽章は何だったのかとも思いたくはなりますがそれは演奏者の責にあらずであります。第5番「エジプト風」の第1楽章時々あの「水上の音楽」的なファンファーレテーマをオーケストラで挟みながらピアノが語りかけ次第に声高にそれも複雑な遣り取りをし実に洒落っぽいです。透きとおった音色の粒のコロガリが長調楽章なのに短調の様な情緒にふと引き入れます。中間楽章は例のエキゾチックな動機を異国音階?にて散らばせ印象深い美しい緩徐章でありエンドは強弱奏してやや未解決気味に・・、カデンツァ風の箇所では異国情緒をフルにピアノは語ります・・・とにかくこの曲の聴かせ処で気のせいかロジェのハミング?も入っている様にも思いました。最後の章は分りやすい駆け足調でエネルギッシュに華麗なそれこそサンサーンスの世界です。このエジプト協奏曲は彼が60才になって旅行印象から書いたと言われますが大したものです。勿論演奏はこの曲を大人の雰囲気で遠い風景を見るような眼差しというかゆとりを感じます。私は世界大戦j真っ只中の1943年録音の草間(安川)加寿子のピアノ、サポートが尾高尚忠/東京SOのこの曲の演奏盤を聴いた事がありあの非常事態でもこの第5番協奏曲が日本で演奏されていたある種感慨を持っています。さて、本盤では先述の通りオーケストラを変えて「音の魔術師」デュトワのサポートでこの二曲収録に続いて第1番(@12’28A10’30B6’47)、第4番(@12’39A13’49)を1979年にそして第3番(@14’27A8’00B7’50)を1980年にロジェは収録しておりますが私は残念ながら未聴でありいつか機会をとらえてロジェの腕前を堪能したいものであります。なお、デュトワは後年ティボーテ゛をピアノ独奏者としてSROを振ってサン=サーンス・ピアノ協奏曲集を再録しています。以上過去の小生レビューを転記させていただきました・・・それと私が気になったのがチョン・キョンファによるヴァイオリンとオーケストラのための諸収録曲で、若き日のチョン・キョンファの代表的な録音でもあり,やや粘着質の情熱的なヴァイオリンで,ラテン的な曲にはより適性を発揮している彼女の個性が十全に発揮されている様であります。その他の曲についても未聴分が多く以下に曲、録音年、演奏者、演奏タイムをメモしておきました。ヴァイオリン協奏曲第1番(1980年、チョン・キョンファ、デュトワ/モントリオールSO、@4’19A2’11B5’19)、同第3番(1974年、チョン・キョンファ、フォスターLSO、@9’50A9’08B11’27)、ハバネラ(1977年、チョン・キョンファ、デュトワ/RPO、8’57)、序奏とロンド・カプリチオーソ(1977年、チョン・キョンファ、デュトワ/RPO、9’08)、チェロ協奏曲第1番(1981年、ハレル、マリナー/クリーブランドO、19’02)、同第2番(1984年、ハレル、シャイー/BRSO、@3’26+8’05A5’44)、交響詩「パエトーン」(1980年、デュトワ/PHO、8’56)、交響詩「オンファールの糸車」(1980年、デュトワ/PHO、7’42)、交響詩「死の舞踏」(1980年、デュトワ/PHO、6’56)、交響詩「ヘラクレスの青年時代」(1980年、デュトワ/PHO、16’55)、英雄的行進曲(1980年、デュトワ/PHO、7’15)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/10/27

    本盤はマゼール/VPOによるマーラー交響曲全集の一環分で今やポピュラーとなった交響曲第1番「巨人」でマゼール55歳の1985年に収録されたものです。VPO演奏のマーラー正規録音はそう多くはなく耳なじみある「巨人」から聴きだしているのですが演奏タイムとしては@16’37A8’56B11’41C20’35と若干スローというか時折極端に遅い箇所を噛ませ当該曲の構造を明らかにしようとする意図が読めます。しかしながらどうも理にかなった自然な流れの面では私には抵抗感があったのも正直な処でしょう。そういった強引な癖・個性についてはVPOのメンバーも彼のオーラというかカリスマ性として任せた部分があったのでしょう。第1楽章のスタートはゆっくりソフトにVPOらしき雰囲気を持っておりテンポアップした展開部はマーラーの世紀末感触とは少し別な感じでマァ、マーラー青春記としてマゼール/VPO独特のフレージングが楽しめました。第2楽章もゆっくりしたベースで「えげつくない」印象は維持しますがベッタリした処とトリオに入る前の急発進等が無理を感じさせました。第3楽章の葬送行進は柔らかな反響音のティンパニーとチェロでの出だしで通しも退廃的な面を強調したVPOらしいしなやかさが素晴らしいですね。いよいよ最終楽章・・・このスタートの突発的咆哮音は昔我々がTVで大きな事故関連ニュースのバックで聞かされたので小学生の頃から知っておりました・・・は何処かよそよそしく抑制された基調で進んで行き大きく流れを掴もうとしています。最終コーナーに近づくとキンキンとした音色で近接した距離感でクローズアップされる各楽器で特にティンパニーの存在感も特徴的でした。全体、やや凝った演奏で繰り返して聴いてその「良さ」が分る人には分ってくるのではないかと思います。当面私のレベルで満点ランクとは参りませんでした。詳細は不案内なのですがマゼールにはCDでのこの曲の収録演奏が本盤演奏以前にもありそれは1960年モノラルライブでフェニーチェ歌劇場Oを振ったものと1979年FNOを振ったもの(これはステレオ、トータルタイム51’35)等であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/26

    ケルテスという指揮者は若くして亡くなった事への感傷的な想いも手伝ってそのレパートリー範囲のバリエーションの割りにはあまり酷評とは無縁であるようです。このようなオールマィティ指揮者って時々います(評論家次第・・?)。さてこのVPO振っての若きケネテス(1961年収録当時32歳)の「新世界」(タイム@9’41A11’44B7’36C11’03)、私も出だしの全総譜付きの見開きジャケットのLPを買い今も時折聴いております。何と言っても若さから来る演奏の魅力と言うのでしょう、かなりな年配老指揮者が演奏しても何か似合わない曲(この辺り難しい処)という先入観もあるかなぁとも思っております。ティンパニの壮絶な強打や金管の咆哮によって作品に生気をみなぎらせVPOの弦の美しさを最大限に引き出したりする若き指揮者の健闘ぶりがすばらしく私にはこの若きケルテスがかのVPOにあれだけの名演奏をさせ、VPO自体も持ち得る実力を最大限に発揮しこれに応えたこの演奏は録音の良さと共に強烈な印象を残しております。実はLP時代第9番「新世界」をこのVPOとの盤を買った途端LSOとのドヴォルザーク交響曲シリーズ(1962年以降収録)が発売され如何にビジネスでも何か割り切れぬ複雑な気持ちがしたものでその1966年LSOとの再録音演奏タイムは@12’33A12’30B7’24C11’17と一見して分かる様に第1楽章での反復演奏がタイム差に結びついております。私はこの1961年ケルテス/VPO「新世界」交響曲の諸CDについてこれまでも書き込みさせていただいておりますが本盤はもうすっかりお馴染みになった平林氏の手による復刻版でその音質レベルの高さと共に資料添付の趣旨もよーく分り他の諸CDランクプラス★一つの最高ランクとしています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/25

    ケルテスという指揮者は若くして亡くなった事への感傷的な想いも手伝ってそのレパートリー範囲のバリエーションの割りにはあまり酷評とは無縁であるようです。このようなオールマィティ指揮者って時々います(評論家次第・・?)。さてこのVPO振っての若きケネテス(1961年収録当時32歳)の「新世界」(タイム@9’41A11’44B7’36C11’03)、私も出だしの全総譜付きの見開きジャケットのLPを買い今も時折聴いております。何と言っても若さから来る演奏の魅力と言うのでしょう、かなりな年配老指揮者が演奏しても何か似合わない曲(この辺り難しい処)という先入観もあるかなぁとも思っております。ティンパニの壮絶な強打や金管の咆哮によって作品に生気をみなぎらせVPOの弦の美しさを最大限に引き出したりする若き指揮者の健闘ぶりがすばらしく私にはこの若きケルテスがかのVPOにあれだけの名演奏をさせ、VPO自体も持ち得る実力を最大限に発揮しこれに応えたこの演奏は録音の良さと共に強烈な印象を残しております。実はLP時代第9番「新世界」をこのVPOとの盤を買った途端LSOとのドヴォルザーク交響曲シリーズ(1962年以降収録)が発売され如何にビジネスでも何か割り切れぬ複雑な気持ちがしたものでその1966年LSOとの再録音演奏タイムは@12’33A12’30B7’24C11’17と一見して分かる様に第1楽章での反復演奏がタイム差に結びついております。併録の1968年LSOの管楽器のメンバーによる「セレナード」(タイム@3’21A6’11B8’30C6’05)も、HMVレビューそのまんまにノスタルジックな郷愁あふれる素晴らしい演奏です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/24

    ラヴェルと同世代のルーセルの作品集盤でその内交響曲について少し触れてみます・・・普段私などはそう頻繁に聴く曲ではないし競合盤も知らないので相対的コメントは出来ておりません。私はLPで何かの機会で購入したものですが交響曲はクリュイタンスが丁度60歳の時PCOを振っての1965年収録です(その前年クリュイタンス一行は大阪FHで演奏会を開いております・・・以前の大阪FHロビーに来日演奏家の写真がずぅっーと展示されておりこの折のクリュイタンス指揮姿写真も含まれておりました)。ボストンSO50周年に同SO指揮者クーセヴィッキーから作曲依頼されたという第3番はミュンシュのこの曲への応援サポートもあり徐々に世に広まっていったらしいです。本盤クリュイタンスの演奏はタイム@5’29A9’18B3’03C6’06で印象的アクセント主題で始まる第1楽章から次のアダージョは緊迫感をはらみ結構長い楽章、ヴァイオリンのソロが終楽章同様挟まれそのエンディングは美しいです。第3楽章スケルツォはクリュイタンスらしい微笑みが目に浮かぶような感じでこれは第4番交響曲(@6’20A8’57B3’04C4’09)にもその洒落っ気とともに味わえるでしょう。どちらの交響曲の終楽章もふとプロコフィエフ的な曲想も現れ若干脈絡の無さというか統制というか焦点をあわせるのに暫くかかりましたがやや重たい多彩なオーケストレーションと共にルーセルの世界を展開しているのでしょう。クリュイタンスの演奏でこれもフランス・エスプリの一端としてクリュイタンス・ファンなら是非揃えておいても損はしないでしょう。併録の次の各曲は未聴でありますので当面OKランクとしています・・・交響曲第2番(1981年、P.デルヴォー/コロンヌO、@16’38A9’02B15’15)、シンフォニエッタ(1963年、クリュイタンス/PCO、@3’19A2’33B3’18)、「バッカスとアリアーヌ」(1984年、プレートル/FNO、トータル35’56)、「蜘蛛の饗宴」(1984年、プレートル/FNO、トータル17’21)(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/23

    ラヴェルと同世代のルーセルの作品集盤でその内交響曲について少し触れてみます・・・普段私などはそう頻繁に聴く曲ではないし競合盤も知らないので相対的コメントは出来ておりません。私はLPで何かの機会で購入したものですが交響曲はクリュイタンスが丁度60歳の時PCOを振っての1965年収録です(その前年クリュイタンス一行は大阪FHで演奏会を開いております・・・以前の大阪FHロビーに来日演奏家の写真がずぅっーと展示されておりこの折のクリュイタンス指揮姿写真も含まれておりました)。ボストンSO50周年に同SO指揮者クーセヴィッキーから作曲依頼されたという第3番はミュンシュのこの曲への応援サポートもあり徐々に世に広まっていったらしいです。本盤クリュイタンスの演奏はタイム@5’29A9’18B3’03C6’06で印象的アクセント主題で始まる第1楽章から次のアダージョは緊迫感をはらみ結構長い楽章、ヴァイオリンのソロが終楽章同様挟まれそのエンディングは美しいです。第3楽章スケルツォはクリュイタンスらしい微笑みが目に浮かぶような感じでこれは第4番交響曲(@6’20A8’57B3’04C4’09)にもその洒落っ気とともに味わえるでしょう。どちらの交響曲の終楽章もふとプロコフィエフ的な曲想も現れ若干脈絡の無さというか統制というか焦点をあわせるのに暫くかかりましたがやや重たい多彩なオーケストレーションと共にルーセルの世界を展開しているのでしょう。クリュイタンスの演奏でこれもフランス・エスプリの一端としてクリュイタンス・ファンなら是非揃えておいても損はしないでしょう。併録の以下の各曲は未聴でありますので当面OKランクとしています・・・シンフォニエッタ(1963年、クリュイタンス/PCO、@3’19A2’33B3’18)、ピアノ協奏曲(1969年、D.ラヴェル(P)、J.P.ジャキャ/PO、@4’40A7’34B4’46)、「バッカスとアリアーヌ」(1984年、プレートル/FNO、トータル35’56)、「蜘蛛の饗宴」(1984年、プレートル/FNO、トータル17’21)、「春の祭りに寄せて」(1969年、J.P.ジャキャ/PO、11’28)、「復活」(1986年、M.ブラッソン/トゥールズ・カピトルO、12’50)(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/22

    ラヴェルと同世代のルーセルの交響曲・・・普段私などはそう頻繁に聴く曲ではないし競合盤も知らないので相対的コメントは出来ておりません。私はLPで何かの機会で購入したものですが交響曲はクリュイタンスが丁度60歳の時PCOを振っての1965年収録です(その前年クリュイタンス一行は大阪FHで演奏会を開いております・・・以前の大阪FHロビーに来日演奏家の写真がずぅっーと展示されておりこの折のクリュイタンス指揮姿写真も含まれておりました)。ボストンSO50周年に同SO指揮者クーセヴィッキーから作曲依頼されたという第3番はミュンシュのこの曲への応援サポートもあり徐々に世に広まっていったらしいです。本盤クリュイタンスの演奏はタイム@5’29A9’18B3’03C6’06で印象的アクセント主題で始まる第1楽章から次のアダージョは緊迫感をはらみ結構長い楽章、ヴァイオリンのソロが終楽章同様挟まれそのエンディングは美しいです。第3楽章スケルツォはクリュイタンスらしい微笑みが目に浮かぶような感じでこれは第4番交響曲(@6’20A8’57B3’04C4’09)にもその洒落っ気とともに味わえるでしょう。どちらの交響曲の終楽章もふとプロコフィエフ的な曲想も現れ若干脈絡の無さというか統制というか焦点をあわせるのに暫くかかりましたがやや重たい多彩なオーケストレーションと共にルーセルの世界を展開しているのでしょう。クリュイタンスの演奏でこれもフランス・エスプリの一端としてクリュイタンス・ファンなら是非揃えておいても損はしないでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/21

    こうしたヒストリカル(本盤も?)・モノラル録音は最初聴く時の期待感に我々オールドはワクワクしますね。別盤で1956年クナッパーツブッシュ68歳の時にSKDを振ったシューマン交響曲(実演奏タイム@9’45A4’29B4’25C7’33)のライブ録音を聴いておりますのでその雰囲気をお伝えします。第1楽章ゆっくり目のスタートが展開部は普通ペースになり比較的淡々と進めますが次第に強弱感というかメリハリ感を強調し力強いスケールのある印象の楽章に仕上げます。切れ目なく続く第2楽章はVソロがまどろむ様に美しくそして〆直前のちょっとした「溜め」も効果的ですね。クナッパーツブッシュの足音一発で即入る第3楽章は決然とした雰囲気を醸し出し繰り返しスケルツォ前にも足音合図が聞えた様に思えます。最終楽章はコラール風に盛り上げますが展開部は割りと速く素直な感じです。特にワグナーばりに管が威力を発揮し重厚にエネルギーが噴出します。このシューマン交響曲にはそのシューマネスクということではフルトヴェングラー演奏盤が有名でちょっとその辺りに違い?がある様ですが、本盤演奏でのオーケストラSKDのライブ故やや乱れるアンサンブルと古色蒼然なサウンドも下手な演奏とは別次元でのリアル感に満ちており冒頭のワクワク醍醐味なのでしょう。クナッパーツブッシュ指揮のシューマン交響曲には他の演奏がある様でそれは1962年VPO(@11’07A5’06B5’03C8’53)、同年ミュンヘンPO(タイム未確認)等であります。併録のバックハウス/VPOとの共演である1954年収録のベートーヴェン・ピアノ協奏曲(タイム@17’20A4’39B10’27)は未聴でありますので★一つ保留しておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/20

    ブラームス「ドイツ・レクイエム」はドイツ語によるレクイエムでプロテスタントだったブラームスが新旧訳聖書から歌詞をピックアップしたものらしいです。「ドイツ・レクイエム」は他のレクイエムにもあるように7楽章から成り真ん中の第4楽章を中心に対称的になって人生への肯定的な明るさと力強さを謳いあげます。本盤演奏1983年カラヤン(75歳)/VPO録音のものは演奏タイムが@11’15A15’07B11’07C5’29D7’31E13’11F11’31と私の感じでは過不足ないと思うのですが・・・。独唱は当時売出中(TVコマーシャルにも)のB.ヘンドリックス(S,当時35歳)とJ.D.ダム(B,43歳・・・彼はカラヤン指揮のこの曲での1976年CD録音、1978年、1985年DVD収録でも登場)でドイツ出身でない処はひっかかりつつ・・・その様な事を言ったらキリがありませんね。そして長年カラヤンが起用している合唱団・・・ウィーン楽友協会Cは時としてアヤフヤに落ちそうでも一応彼の指揮に、そしてVPOは慣れたもので結構締まった演奏を聴かせます。そう言えばカラヤンはこの曲を結構扱っておりHMVカタログだけでも1947年VPO(タイム@11’40A14’54B11’18C6’07D7’16E12’39F11’39)、1957年VPO(同@11’31A14’48B10’45C5’30D8’01E12’45F12’13)、1964年BPO(同@11’35A14’46B11’47C5’43D8’16E12’34F12’16)、1976年BPO(同@11’12A14’52B11’17C5’29D7’51E13’18F11’35)、そして本盤演奏の各CD盤があり私は本盤と1976年BPO演奏分しか聴いてはいないのですがこの曲へのカラヤンの姿勢が晩年宗教曲へのウェイトを若干かけて行っただけに何か油抜けされた面も見る思いで聴きました。第1楽章美しい合唱「悩める者は幸せ」からカラヤンのレガート臭い節々はブラームスのまだ若いロマン性を安らかに表現します。VPOの管楽器の美しさが終わりにハープに支えられます。第2楽章は重々しくはせずマーチ風合唱を執拗なティンパニーがフォロー。中間は一条の光りが見え後半はアレグロに転じ荘厳な合唱が先のティンパニーをより戻しつつ〆に。第3楽章は先ず以前にもカラヤンの下でこの曲収録に経験あるJ.D.ダム(B)が求心力のある落ち着きぶりを朗々と発揮します。勿論大フーガが本命でそのコントロールぶりは見事でオルガンを伴って堂々と閉じます。続いてピチカート風な弦をバックに平穏に流れ中程での軽いフーガの後は又平穏に戻って充分引っ張って4楽章は〆。第5楽章はB.ヘンドリックス(S)が合唱と違う歌詞で歌う処ですがややヴィブラート加味で無難に終わり第6楽章は交替にJ.D.ダム(B)が彷徨う様な合唱に取っ掛かりを入れ全奏「怒り」へ・・・。区切る様にハ短調独特の押し強さをカラヤンは管楽器をアクセントとして強調します・・・この辺りは流石上手いものですね。最終楽章「死に行く者は幸せ」は曲目自体ちょっと付け足し的な印象を私は持っているのですがやすらぎ気分の合唱からスタートし第1楽章を断片的に循環し最後は持ち上げる様にハープとともに終わります。全体からは派手には違いないのですがオーケストラBPOとVPOとのサウンド違いもあって先述の様にカラヤン脱脂されたカラヤン晩年の内なる声の演奏ともとれるのですが・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/19

    私はLPベースで演奏を聴いて久しいです。ブラームス二つのSEXTETは30才代に作曲したもので彼独特の晦渋さは見られず比較的平易な聴きやすい長調曲です。その弦楽六重奏曲第1番が1963録音(タイム@12’03A10’16B2’59C11’40)、第2番が1964年録音(同@10’51A8’08B9’11C8’51)と夫々のデータであります。独奏者として馴染のメニューイン(1963年当時47歳)、ジャンドロン(43歳)を含めバース音楽祭で共演したHMVレビューに載っているメンバー・・・R.マスター(46歳)、S.アロノヴィッツ(47歳)、E.ウォルフィッシュ(43歳)、D.シンプソン(35歳)・・・で室内楽のヴェテランにより演奏されたもの・・勿論、神経質にならずゆったりと厚めのハーモニーを各メンバーのある程度の自発性にも任された範囲で一期一会の素晴らしい出来上がりになっているように思います。本演奏第1番の第2楽章は仏映画「恋人たち」(1958年)でのロマンチックなBGMで特に有名になった分ですが過度に甘く流れていない処がメニューインらしさなのかも・・・。冒頭述べた様に基本的にはこれも長調である第2番の中の二つの楽章で掠める短調がブラームス味を促す阿吽の呼吸も面白く聴けます。この両曲ではもう半世紀を経た演奏で演奏者は大半物故者となっておりますが多分代表的な名演奏として更に本盤フォーマットも向上され長く聴き継がれて行くのでしょう。低音弦サポートが特に魅力的なブラームスのこうした曲は秋の日ざしが降りそそぐ部屋で本を読みながら何となく聴くというのが似合いそうですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/18

    以前書き込んだ者ですがデータ的なものを今回追加させていただきます。スーク&ルージチコヴァのコンビによるバッハのヴァイオリン・ソナタ六曲収録は1963年から1998年までに四回もおこなっております。マァ、それだけある種この曲への誇りを持っている事なのでしょう。本盤は1986年録音でスーク57歳、ルージチコヴァ59歳と、個人的にはこの曲を弾くには結構年齢もとった両名と思ったのですが端正なバッハを又々の共演で聴かせてくれています。勿論現代楽器によるものなので巷に溢れる同曲ソナタとは趣きを異としています。録音上のことなのか若干チェンパロが出しゃばりの感じがますがスークの醸し出す端然精緻さと上手くブレンドして全体として「凛とした」、分り易いしかも結果過不足ない演奏となっており普遍的な盤として置いておきたいものです。四回録音の各曲トータルタイムをメモしておきましょう・・・1963年録音→第1番(14’29),第2番(15’00),第3番(19’55),第4番(15’12),第5番(19’06),第6番(16’46)、1969年録音→第1番(15’53),第2番(16’52),第3番(19’25),第4番(20’06),第5番(21’49),第6番(17’29)、1986年録音本盤→第1番(14’45),第2番(15’36),第3番(17’59),第4番(19’49),第5番(21’23),第6番(16’35)、1998年録音→第1番(14’16),第2番(15’15),第3番(17’12),第4番(20’10),第5番(21’05),第6番(17’37)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2012/10/17

    今月2012/10下旬から来月にかけて本盤演奏者とオーケストラも含めて同一メンバーで日本での公演が予定されています。ヨーロッパで活躍している小菅優は若い々と思っていたのですがもうすぐ来年三十歳大台、それでも彼女の大らかな笑顔を見ていると私などオールドはホッとします。本盤はその彼女が2012年収録したモーツァルトのピアノ協奏曲第20番(タイム@13’48A8’26B8’04),第22番(同@14’16A8’34B11’19)でバックはかつてBPOのオーボエ奏者だったH.シェレンベルガー(64歳)が指揮するカメラータ・ザルツブルグであります。演奏自体は短調の前者の第1楽章でのややパンチ?の効いたオーケスラ前奏から入るピアノは意外と柔らかな印象でそのアプローチでのカデンツァはもう少しこの曲でのシビアな処も聴かせて欲しい感じはしました。割とテンポ速い中間楽章は情感を拭ったものとなり第3楽章でのオーケストラのピリオド奏法による特に弦の生々しさが目立ちました。いずれにしてもこの曲に持っているイメージとはちょっと様子が異なる元気さと鷹揚さが混じったもの・・・ピアノ、オーケストラ間のバランスなのかも・・・と思いました。第22番の方は第1楽章と中間楽章の長めの前奏がオーケストラの存在感を多分に感じましたが中間楽章でのゆっくり目のニュアンスあるピアノは素晴らしかったです。快調テンポの最終楽章を聴き終え内面的な表現をみせるこの曲の良さに近づいた気にならせてくれました。彼女のモーツァルト・ピアノ協奏曲は以前2005年に録音した第9番、第21番があり、マァ、年々多くの盤がリリースされるモーツァルトのピアノ協奏曲で本盤の立ち位置がどの辺りになるのか小生などには分りませんが亡くなった大家や現行ベテランの小難しい尤もらしいもう過去に属する演奏とは別世界?への案内に私にはなっている様でした・・・価格のこともありOKランクとしましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/10/16

    フィリップスで以前 シェリングとA.ドラティ指揮/LSOバックのLPがありましたが メンデルスゾーン、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲がカップリングされ前者の スコアがジャケットに同綴されておりました。そのLPを1960年代半ば当時クラシックファン新米の私にとって親しみ易かったメンデルスゾーンを優先させて亡母と聴いた思い出がよみがえって来ます。1964年録音時、シェリング46歳、ドラティ58歳・・・年齢的にも過不足ない時期のこの演奏は素晴らしく情緒オンリーに陥らず要は一定の「品」を保った聴き飽きの来ないものとなっています。シェリングの美学も流石ながらバックもドラティの実務型よろしくさりとて事務処理のようにはならずしっかりしたサポートはこのいつもの地味ながらの指揮者のプロの味もシェリングのヴァイオリンとともに味わって欲しい名演奏と言えるでしょう。本盤収録のメンデルスゾーン(タイム@12’21A7’44B6’37)での中庸のテンポで進めていく情緒に溺れることのない誠実且つ美しく凛とした表現は今でも最高と思っています。メンデルスゾーンの協奏曲の方なのですが本盤演奏以外にシェリングには1959年クリュイタンス/FNROとのライブ盤(タイム未確認)と1976年ハイティンク/ACOとの組合せ演奏(@13’23A8’04B7’07)がある様です。残念ながら同年録音のシューマン・ヴァイオリン協奏曲の方(@13’37A5’25B9’27)そして1963年C.ライナーのピアノ伴奏で収録した小品集・・・バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」(5’51)、ドビュッシー「レントより遅く」(4’03)、ノヴァーチェク「モト・ペルペトゥオ」(2’42)、ブラームス「ハンガリー舞曲第17番」(3’57)、マロキン「メキシコの子守歌」(2’30)、リムスキー=コルサコフ「熊蜂の飛行」(1’13)・・・を聴けてませんので★一つ保留させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2012/10/15

    以前ブルックナー「テ・デウム」(1995年収録、タイム21’06)とカップリングされていたもので聴いておりその折にメモした感想もついでに足してウェルザー=メストの演奏輪郭を探って見る次第です。「テ・デウム」は彼が35歳の時オーケストラは当時の手兵LPOを振っての演奏でマァ、オーストリア出身者としての面目は保てた様です。全体にオーケストラ、合唱はやや早め、独唱部分は普通のテンポで荘厳な宗教曲の割りには何分すっきりと風通しの良い感じが彼らしいです。この「神への感謝賛歌」たる曲はオルガンをフルに伴った勢いある元気な曲で通しの基本テーマが提示されます。返って静かな第二曲では親しみ易い旋律がTにより歌われます。そうこうして最終曲は独唱陣から合唱陣へとちょっと交響曲第7番を思い起こすパッセージで歌い継がれ壮大なフーガを経て轟音じみた感じもよく整理され堂々のエンディングであります。それでもオーケストラ、合唱には濃厚さはなく、独唱陣J.イーグレン(S、収録当時35歳)、B.レマート(A、同29歳)、 D.V.D.ヴァルト(T、同37歳)、A.マフ (B、同46歳)がしっかりバランスを取っている素晴らしい演奏であります。さて、もう一曲、本命のR.シュトラウス「アルプス交響曲」の方は先の「テ・デウム」から丁度十年後の2005年にアバドの監督下の当時まだ若いオーケストラGMJOを指揮してのライブ録音でトータルタイムは44’51とこれ又さっさと進んで行く感じでそうした感じは彼の唯一の自己主張の如く基本的にこの指揮者のカラー傾向としてやはり変わっていない様に思いました。「日の出」での管を押える程の弦の派手さや「嵐」でのドタバタ音響等録音バランス上の事もありこの交響曲での各場面の移り変わりでの情景が今一訴える力が弱くアンサンブルもオーケストラの若さ故か雑に・・・ライブだから仕方ありませんか?・・・なり易く思いました。情感不足と言ってしまえば短絡で、後段詰め「日没」〜「夜」に回帰する一連の流れは宗教的な厳かさを醸し出してはいるのです。この若いオーケストラ相手にどこまで指揮者のコントロールが効いているのかは分りませんがこの時ウェルザー=メストも既に45歳なのでお土産のない手ぶら演奏にはなっていない筈・・・聴く側もしっかりしなければならないと自覚頻り・・・。そして小澤の後任としてVPOを受け持つ現在のウェルザー=メスト・・・比較的格好の良さと共に更なる掘り下げも期待しております(そのVPOを振っての2011年コンサートでのアルプス交響曲はタイムは45’20だったらしいですよ)。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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