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Review List of てつ 

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  • 14 people agree with this review
     2014/08/30

    新譜が出るたびに「よしよし」と言いながら買い揃えたフェステティチのハイドンがこの値段で、それに日本語解説もついてセット化ですか・・・あー今から買われる方が心底羨ましい。これこそ曲・演奏・録音が三位一体となった素晴らしいディスクです。曲は言わずもがな、演奏はしっかり各声部がバランスを取り、ハイドンの構造美を奏でながら、遊び心や革新性までも押さえています。そして録音の良さも最初から折り紙付き。ハイドンの全集はこの演奏があれば十分です。もう一度言います。今からこのセット買われる方が羨ましい。

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  • 8 people agree with this review
     2014/07/30

    おお、このディスクにはEMIから出ていたムラヴィンスキーのドキュメントとロジェストヴェンスキーのチャイコ4番が入っているのですね。ザンテルリンクのあの一言と、ロンドンの熱狂や、もしかしたらチャイコフスキーの最高傑作かもしれないフランチェスカ・ダ・リミニが全曲ムラヴィンスキーの指揮で見ることができるとか(本当はオベロンの序曲が見たい)、第九のクレンペラーの目線は必見だと思います(ここまでは実際に見ています)、カラヤンのパリや、オイストラフのシベリウスの第三楽章の最後の高音が見れるのなら・・・私は速攻で買います!ブルーレイですし!!

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  • 15 people agree with this review
     2014/07/09

    人は豪華を好む。善し悪しではない。豪華なものに惹かれるようにできている。カラヤンのシベリウスは60年代のDG盤の誉れが高く、小生も所持している。この演奏はカラヤンにしては、贅肉を削ぎ落としたような演奏で、骨格がクリアなのが良い。ただし吉松隆氏の絶賛がこの盤の評価を上げたことは間違いない。一方、このEMI盤はいつもの通りカラヤンゴージャスである。しかし1番、2番はこの演奏を聴くと、他の演奏が細く聞こえる。シベリウス初期交響曲はこういうアプローチでよいのではないか。5番も音が分厚くなったが、曲想が調性もあってこのアプローチでも悪くない。4番、6番は賛否わかれるだろう。またカレリアのマーチなどはこの演奏を聴くと他の演奏は「役不足」と思える。フィンランディアも同じ。シベリウスはシンプルに薄めの響きで演奏されないといけないのか?ベートーヴェンはピリオドに限る、と言う方以外は、DG盤こそカラヤン、という思い入れをちょっと置いといて、このディスクを聞いてみませんか。人は豪華が好き、と言う体験ができますから。

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  • 0 people agree with this review
     2014/07/06

    誰も書かないから、エール送ります。アムステルダムギタートリオは本当にいいですよ。3本のギターの可能性を見せてくれます。以前のプロコフィエフとビゼーもよかったけど、このブランデンブルグはもっといいです。特に6番の3楽章とか3番の第1楽章とか、ギターがオリジナルではないかという錯覚に囚われます。もちろんフランスものもいいですけど。この値段ですから買わないと損ですよ。私たちはバッハのいろんな表現を聞きたい人種です。このディスクは私たちに必要なディスクです^^

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  • 3 people agree with this review
     2014/06/14

    録音状態が良いというレビューに惹かれて購入。まずオベロンが凄い。冒頭ppの凝縮、最初のffとのダイナミックレンジのコントラスト!主部に入っても一つ一つの響きが充実。響きを重視すると推進力が損なわれるのが常だが、流石ムラヴィンスキー
    引き締まったテンポでガンガン行く。コーダのホルンの抉りも快哉を叫びたくなる。これほど細部に拘りながら、強い推進力を持つ演奏を小生は聞いたことがない。ムラヴィンスキーがどのような芸術家だったのか、と聞かれたらまずこの曲を訊いてください、と言うだろう。未完成についても冒頭から闇に引きずり込まれる。どうしてこのコンビはこのようなppが出せるのだろうか。シューベルトの歌はデモーニッシュの歌だと教えてくれた。くるみ割り人形は多少笑みがこぼれる。パ・ド・トウでは、冒頭のハープを聞くだけで心満たされること請け合い。録音状態は良く、ムラヴィンスキーのディスク中でも上位にある。
    結論:これほどのディスクはそうそうない!

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  • 8 people agree with this review
     2014/05/28

    日本のオーケストラによるブラームスを聴くと「響きが薄い」ように聞こえる経験をされたことはありませんか?欧米とは違うなあ、という感じです。ところがこの演奏を聴いてわかりました。もともとブラームスのオーケストレーションは「薄い」のです。ベートーヴェンは推進力と響きを刻みで両立させましたが、ブラームスはシンコペーションを多用し、推進も響きもある意味中途半端です。19世紀後半、人々は本来のブラームスを聴いていたのでしょうが、時代はワーグナー、ブルックナーの後期ロマン派が花開き、人々は厚い響きの魅力を知りました。そこで当時の指揮者はブラームスも弦を多くして響きを厚くしてみました。すると、あの独特の渋みが出てきました。指揮者はブラームスの交響曲を「分厚く」するための工夫を始めました。世の指揮者はこのブラームスの響きの工夫をしているのでしょう。あのヴァントですら工夫の権化なのです。しかし、響きを作ることを重視すれば、曲そのものの性格を描き出すことは後手に回ってしまいます。この矛盾をフルトヴェングラーは指摘したものでした。結局この矛盾自体は解決せず、力づくでした。地力のあるオーケストラは、この工夫に費やすロードが少ないために、指揮者は、例えば1番ならデモーニッシュな部分に光を当てたり、響きそのものよりも推進力にベクトルを合わせたりできるたので、地力のある有名オーケストラに名演が多いのです。カラヤンのロンドンライヴなどはその良い例です。話を元に戻しますが、このベルグルンドの演奏こそが本来のブラームスであり、私たちが普段良いと思っているのは後期ロマン派の衣装を纏わされたブラームスではないのか、と思えてきます。それくらいこの演奏から学ぶものは多く、聞く価値があるのではないでしょうか。

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  • 4 people agree with this review
     2014/03/02

    カラヤンにはベルリンフィル100周年のエロイカとか、マーラーの9番とか、最晩年のブラームスとか、定評のあるライブ録音があるが、このディスクもその系列に並ぶ名演。ベートーヴェンはベルリンの弦楽器セクションがこれでもかと言う力を見せつけてくる。確かにティンパニとホルンがあまり入っていないが、それを補い余りある。特に終楽章は有名な「氷上の重戦車」という例えそのもの。また春の祭典はその重戦車が咆哮するのだから、もう無条件降伏である。この曲の演奏には「ミスすることへの怖さ」が透けて見えるものが多いが、このディスクにはその要素が皆無。ご指摘のとおりミス自体は存在するが、「この曲程度、俺たちにはなんてことないぜ」というベルリンフィルの自信が横溢している。この自信を生み出したのはもちろんカラヤンであることに疑いはなく、春の祭典と言う曲はこう演奏すれば、バーバリズムとかの付加された価値など不要、というカラヤンの確固たる信念が聞ける。
    しかし、このディスクを聞くと、60−70年代のカラヤンのDGの録音は「同じコンビなのか」という疑念に囚われる。結局カラヤンは通常録音による普及および経済活動と、このディスクのような芸術性を別に考えていたのではないか、と思われてしまう。やはりカラヤンと言うのは功罪を問われる存在でもあることを否応なしに再認識させられた。

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  • 1 people agree with this review
     2014/02/27

    意外と賛否両論なんですね。小生はこのディスクは「Good」です。エロイカと言う曲が何故奇跡なのか、一番はその構成だと思います。この演奏には仰ぎ見る構成感があります。どっしり構えたドイツの重厚さの上に、足どりがしっかりした旋律と和音。残響が多いホールをしっかり把握したテンポ。ココを強調してほしい、と思うところはほぼ間違いなく押してくれます。武骨だけどツボは外さないオヤジのマッサージみたいな・・。ただ武骨で好ましい推進力だけじゃなく、細かいニュアンス、テンポの揺らぎも出しているので、ベームの芸術が表れている気がします。ベルリンフィルとのブラームス1番に通じるかと。7番も刻みがどっしりした名演。バランス良好、見通し良し。ただ、ベームとしては抉った表現もやはり他の演奏比較では「もっと」と思わせるもどかしさは残ります。2番は同時にクーベリック買ってしまったので、あの靴音推進力の前では残念ながらちょっと。とは言えこのディスク聞く価値は絶対あります!

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     2014/02/23

    カーゾンを聞きたくて購入。4番が深い。まずカーゾンが響きをコントロールしようとしている意思が伝わる。芯のある音に綺麗に和音が乗る。かといって緩いことはなく、この曲は構造がしっかりしていることを教えてくれる。冒頭はふわっと始まるが、やがて音と構造が明確になる。その推移を聞くのがたまらない。そういった構造への橋渡しをするのがクーベリック。冒頭のオーケストラ部分では内声をしっかり響かせ、いきなり他とは違う音を作り出す。ヴィオラの響きが印象的。全曲を通じ、カーゾンの芯のある音とクーベリックの深い響きがマッチした名演。皇帝も同様の傾向だが、いかんせんライバルも充実しているので・・・。WBA王者ルービンシュタインとWBC王者カーゾンの統一戦をしたら、2-1でWBA王者の僅差判定というところか。

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  • 1 people agree with this review
     2013/12/08

    確かに悪くない。ファーストチョイスにはこれかも。ということは、この全集を聞くとシューマンの交響曲にに何を求めるのかという質問をシノーポリに突きつけられます。彼はあえて最大公約数を狙ったのです。全てSKDという稀代の楽器を前に、音響も構造も良い意味の中庸を狙ったのです。ブラインドテストしたら、絶対にシノーポリとはわからないのではないでしょうか。これを聞けば、クレンペラーやカラヤンやバーンスタインやセルやサヴァリッシュやチェリビダッケや、ジンマンまで、他の指揮者の意図するものを解らせてくれる、そういう演奏だと私は思います。指摘しておきたいのは2番の最後の小節のティンパニをスコアどおりに演奏しているのはこのシノーポリくらいです。公約数といいながらも透徹している。だからこそシノーポリは他と違うのです。

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  • 7 people agree with this review
     2013/09/22

    このセットを聞けばわかるのですが、チェリには遅い作曲家と普通のテンポの作曲家がいます。チャイコフスキーは遅いですがプロコフィエフは普通です。何故そうなのか。聞き込めばメッセージが伝わってきます。チャイコフスキーはメロディーと和音の作曲家、プロコフィエフはリズムと構造の作曲家。だからテンポが違うと私は思います。今回のセット全体でも同じ傾向です。シューベルトやロッシーニやベルリオーズも遅くない。本当にチェリビダッケには教えられます。テンポが遅いのは、それでなければいけない必然があるから。私だって全て遅い訳じゃない。そのあたり聞いてくださいね、とチェリは穏やかに語りかけています。私はこのセットならショスタコーヴィッチとプロコフィエフという同年代ライバルが両方素晴らしいことに感服しました。

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  • 5 people agree with this review
     2013/09/15

    のだめさんに触発されたので小生もレヴューさせていただく。小生も2番がシューマンの交響曲では最高傑作と思う。カラヤンの2番は先ず第一楽章がすごい。特に展開部の終盤から再現部、コーダと抉った迫力が聞ける。特にフォーグラー(と勝手に思う)ティンパニは鳥肌もの。第二楽章も同じテンションで嬉しくなる。第三楽章もじっくり歌いこむし、いつものレガートが好ましく響く。でも・・第四楽章はやはり流しすぎか。クレンペラーやチェリを聞くとあまりにも表面的と言わざるを得ない。ああ、本当に惜しい。第四楽章は自由な中に総決算している物凄い楽章なのに。やはりカラヤンには構成美を求めるのではなく、瞬間美を求めるのだなと再度認識した次第。

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  • 1 people agree with this review
     2013/05/26

    7番もすごいが、田園もすごい。晩年のヨッフムのよさが満載。しっかりした構成ながら、揺らぎを出し、スコアをしっかり読んでいるから聞いているほうも発見が多い。加えて曲に対する愛情この上ないので心が満たされる。ベームもケーゲルもそしてヨッフムも日本でこれだけの田園を奏でてくれた。この曲は奥が深いと思い知らされる演奏。今は廃盤ですが、もし再発したら絶対入手を勧めます。

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  • 4 people agree with this review
     2013/03/02

    クリュイタンスの日本ライブは持っているから、今回のセールではこれを買ってみるかな・・という程度の動機で購入しましたが、大正解!幻想は冒頭から「いい演奏」ということがわかります。何が良いかというと、まず記念すべき演奏会ですから当然気合が乗っていて、ダイナミック。ティンパニも第一楽章から全開。427小節以降をこんなに鳴らすなんて嬉しくなります。ということで全曲に亘り高テンションの白熱演奏。幻想というのは青年の妄想ですからこのテンションが正しいのか・・と納得。強弱・テンポの幅も広く、パリ管もよくついていくな、と感心しました。「海」も繊細さと熱気のコントラストが凄い演奏です。このような演奏こそが後世に残すべき演奏であり、一期一会の記録と思います。録音もダイナミックレンジが広いのに良く収まっていると思います。

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  • 11 people agree with this review
     2013/01/27

    これは素晴らしい!何が素晴らしいかというと4つある。まず技術が高い。ラズモフスキー1番の第1楽章のレガートとスタッカートの弾き分けを聞けばわかるはず。これだけ細部までしっかり演奏していることは凄い。他の世評に高い演奏は皆レガートで細部の表現をごまかしているとすら思えてくる。次にエモーショナルである。ベートーヴェン特有の刻みにこれだけ躍動感を与えた演奏は聞いたことがない。一つ一つの音に込められた感情こそがベートーヴェンだと主張してくる。3つ目は4つの楽器のバランスが理想的と言って良い。ハープの例の部分を聞けば、このバランスで鳴って欲しかった、と心底納得できると思う。主張するべき部分、引くべき部分、全てが綿密に計算されているが、決して「やりすぎ」ではない。そして最後に全曲に亘りこれら全ての美点が継続し、曲によるムラがない。この演奏はファーストチョイスではなく、様々な演奏を聞いた後に巡り会えると、その価値が増すと思う。小生はズスケを愛聴していたが、息子の代が先代を抜き去ってくれた。それは本当に幸福なことだ、と、心から思う。

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