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Review List of ALMA 

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     2020/10/11

    東ドイツ出身の名指揮者達には、カラヤンのような流麗で器用にオケを操る指揮をする巨匠が少ない様な気がする。ザンデルリング、ブロムシュテット等々…テンシュテットもその中に含まれるだろう。この巨匠はとにかくオケと良好な関係を築けない。北ドイツ放響とも演奏ツアー中に喧嘩別れ。いくつかの録音でも共演したベルリン・フィルとも思っていたほどの良い関係ではなく、20数回の客演で終わってしまった。オケだけではなく専属したEMIの録音は最悪で、専属がデッカやグラモフォンであったら、テンシュテットの録音された演奏の評価も上がったであろう。ここに聴くマーラーの交響曲全集は数少ない良好な関係を継続できたイギリスのロンドン・フィルとの録音で、流麗ではないが、旋律の濃厚な歌いまわしとロマン溢れる情感と没入感で、マーラー独特の美感が味わえる。第1番と第3番、第5番~第8番と、未完成の第10の第1楽章は名盤といえるが、第2番と第4番、第9番及び大地の歌は完成度がイマイチ。第2番には海賊版と正規ライブ録音の爆演があるのでスタジオ録音では迫力不足。第4番も放送ライブ録音の方が良い。問題なのは第9番で、海賊版も少ないし、正規ライブ録音もない。もともとテンシュテットがこの曲を得意としていなかったのかもしれない。彼の初来日で第5番の演奏を東京で聴いたが、かなり大味な演奏をする指揮者で、弱音の繊細な響きの扱いがかなり不明瞭な印象で、精緻で室内楽的で爆演ができない第9番は相性が悪かったのか?スタジオ録音はある程度の水準の名演だと思うが、もう少しテンシュテットから彼独特の何かを期待できる名演が欲しかったところだ。ロンドン・フィルも超一流のオケではないが、オケとの関係では最も良好だったので、これ以上の演奏は望めないだろう。ウィーン・フィルと全集を録音していれば、なんてあり得ないことを考えても仕方がない。ウィーン・フィルとは一回の臨時の客演で仲違いして決別してしまった。オケの良好な関係なくしてテンシュテットのマーラーの真の姿を聴くことはできないッ!多くのクラシックファンは、オケの技量が優れていることだけが名演奏が生まれる条件だとは思っていないハズだから…。

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     2020/06/14

    イブラギモヴァのショスタコーヴィチの2曲の協奏曲は、派手にならない抑制された躍動感と知的アプローチがとても良かった。特に第1番の協奏曲は、あまり演奏されない1947年版で演奏されていて興味深い。現行版とはオーケストレーションの変更とかがあるらしいが、詳細は楽譜を見比べないとわからないが、現行版と明らかな違いがわかるのは、第4楽章の始めの前楽章からティンパニーの一撃からの冒頭部分。現行版は管楽器と木琴が印象的に第1主題を2回反復する箇所を、1947年版は独奏ヴァイオリンが主題を演奏している。前楽章のカデンツァからティンパニーの一撃ですぐに独奏ヴァイオリンの演奏が始まり休みがないので、作品を献呈された初演者のオイストラフから「汗を拭く時間をくれないか?」と言われてオーケストラが演奏するように変更されたらしい。これが聴けるのもイブラギモヴァのこだわりのおかげかな?(笑)最初に聴いた時にはビックリしたな。第2番の演奏も素晴らしい。女性ヴァイオリニストで2曲の協奏曲を収録しているのは珍しく貴重かも?(笑)なかなか面白く聴けた録音だった。

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