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Review List of 盤鬼hmv15 

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     2012/04/29

    いかにも彼らしい即興風の演奏。ラヴェル作品が彼の手になるトランスクリプション版のように聴こえる。演奏は魅力的なのだが如何せん余りに音が酷いために微妙なニュアンスが全く聴き取れない。ほぼ同時期に収録されたドビュッシーは、テープヒスは感ぜられるものの充分許容範囲のレヴェルであるが、このラヴェルときたら音にふくよかさが全く無い。驚くことに此方はヒスノイズがほとんど聴こえないが収録担当BEはどちらもPaul-Vavasseurである。とすれば、どうみてもリマスター(’87)の拙さとしか思えない。最近フランスEMIの音質改善が著しいようなので最新リマスターに期待する。

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     2012/04/26

    シーズンもとっくに過ぎ去り、今どき場違いな感も拭えないが、永年小生を楽しませてくれる愛聴盤なので「諸兄にも是非!」と思いついついレヴューと相成った次第である。CD#1が’88年、CD#2が’93年の収録で、古今のキャロルから選集したものである。合唱の途中にオルガンソロを挟んだり、混声・男声・女声と組合せを変えるなど、聴き手を飽かせず楽しませる配慮が随所に窺えるのが嬉しい。#1・#2に共通しているのは、一部の宗教曲演奏で感ぜられる高尚な精神性(?)らしき曰く言い難い類の窮屈さが一切無いことである。むろん宗教音楽にも多彩なジャンルが存在し同列には述べられないが、クリスチャンならずとも心の中にすぅ〜っと溶け込んでくれる親密感が何とも有難い。小生には#1の方がやや好みではあるが、少々距離感が遠めなので礼拝堂のレゾナンス成分の影響が大きく、それに比べるとやや近めとも思える収録の#2の方が一般受けが良いに違いないが、それでも混濁感は皆無であり響きも大変温かく感ぜられる。ひんやり・すっきり系の録音が多いこのジャンルに於いてこれは貴重な存在。シーズン中だけに聴き留めておくには余りに勿体ない。

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     2012/04/26

    この指揮者はストーリー性のある曲を振らせたら本当に上手いなぁ!ロメ&ジュリとか1812年もそう、胡桃割り人形も然り。「春祭」はバーバリスティックにグイグイ突進む【熱演型】も有れば、曲構造を透徹するかの如く提示して見せる【分析型】も有る。この演奏、表層的には大変熱気を帯びたダイナミックな熱演型に思えるが、彼の意図しているものは実は後者の分析型ではないかと小生は感じ取った次第である。というのも、どんなに盛り上がった時点においても冷静で的確な制御下に置かれているのが手に取るように判るからである。仔細な音まで悉く聴かせてしまう録音ならではの錯覚かもしれないが、それにしても、この味加減のバランス感覚は見事なものである。「火の鳥」も同一路線を継承していると思えるが、聴き慣れない’45年版ということもありもう暫く聴き込んでの判断が妥当かもしれない。総じて久々にワクワクしたCDであった。

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     2012/04/26

    ’89年の収録であるが、演奏・録音ともに申し分のない出来栄えである。この演奏の美点は何と言ってもその伸びやかさに在ると思う、しかも切り込み鋭く歌うべきところはしっかりと歌う。テンポ・間合いの取り方も小生の波長と合うのか、今もって愛聴盤たり得ている。弦楽合奏ならではのスケールに相応しい程良い広がりと距離感は実に好ましい。やや低弦に膨らみを感じさせる所も有るには有るが、大したキズとは言えまい。何より安定感のあるアンサンブルは聴き応え充分である。

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     2012/04/24

    我が国での知名度はイマイチなれど、英本国では今以て人気の高い指揮者ハンドリーの実力を知る好演であるが、華麗さと節度ある気品とのバランスが見事である。ボールトやグローヴスそしてこのハンドリーといい英国人DNAの為せる業なのか、ホルストとの相性は頗るよろしい。併録のセント・ポール組曲も秀逸。RPOシリーズは総じて録音が良く、コンサート気分を手軽に味わうには充分過ぎる内容である。

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     2011/12/29

    意外とレヴューが少ないなぁ!私見だが、HMのCDは音質そのものの良さも然ることながら雰囲気感の表出にも長けており、装丁の絵柄や写真センスも秀逸である。小生も当時このジャケットの奇抜さに魅かれた者のひとり。その頃のリリースには大きなハズレも無く、毎回ワクワクしながらA・マンゼを含め多くのHM盤に聴き入っていたものだ。同郷(英国)のR・ポッジャーも自由闊達な演奏で惹き込まれるが、A・マンゼの演奏は更にその上をいく飛翔感と即興性の様なものを感じる。時として敢えて容赦無く荒々しく掻き鳴らすところなんぞ面目躍如であると思う。そんなマンゼが奏でるこの作品の美しい調べ(勿論音色も)といったら…、Vn好きの方々には感涙モノと信じて疑わない、御一聴あれ。

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     2011/12/26

    確か2000年頃だったと思うが、このvol.2を含む4枚セット(vol.1&アスペレンとの共演分2枚)が話題となり、小生もHMVにて2000円位で買った記憶がある。それ以来の愛聴盤であるが、この演奏は本当に何度聴いても飽きが来ない。それどころか聴けば聴き込む程に味わいが深まる様に思えてならない。聴いているうちに奏者と一対一で対峙しているかの様な錯覚に陥る事もしばしばであるが、「身構えて襟を正して聴く」というより、「いつの間にか我を忘れて没入してしまう」と云った感覚だろうか。これも注目株のR・Podger嬢がよく引き合いに出されるが、小生は両者とも【お気に入り】であり、持ち味の違いを論ずるのは良しとしても「優劣がどうのこうの…」というのは不毛の論議ではないかと思う。それ程両者の技量と精神性は極めて高い。

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     2011/12/22

    リコーダーsoloによる12のファンタジーがあまりに素晴らしかったのでレヴューを書いたばかりなのだが、久々に彼女の演奏するVnソロの為の12のファンタジーを覗いてみたらレヴューが僅かに1件、何とも淋しい限りにつき投稿となった次第である。既にベテランのKUROさんが詳細に記述されているので割愛するが、小生も当盤は大々推薦!である。J・S・バッハの無伴奏Vnソナタ&パルティータばかりが注目される中(勿論とびっきりの演奏)、当CDを聴き逃すのは片手落ちとは言えまいか、ぜひぜひ御一聴をおススメする。

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     2011/12/22

    これは実に清々しいCD。複数のリコーダー奏者によるアンサンブルもなかなか楽しいものだが、ソロ演奏でこれ程多彩な表現が出来るとは全くの驚きである。程良い距離感で実体的な音像は、あたかも一夜のリサイタルに臨席しているかの様な親密感を覚えるもので大変好ましい録音である。Brilliantは音楽愛好家にとって真に頼もしいレーベルに成長した。今後も有能な新人の発掘と紹介を根気よく続けて欲しいと切に願う。

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     2011/12/22

    久々に充実感に満たされたCD。諸兄のレヴューが大いに参考となった、謝意を表したい。さてVOXレーベルは玉石混交、何度かハズレの苦杯も味わったので少々躊躇ったが、今回小生の好みにマッチしたのは幸いであった。入手のキッカケは弦四の「死と乙女」を探していたから。マーラーによる弦楽合奏版の方が巷には多く、オリジナルの弦四でなかなか好い演奏に巡り合えていなかった為である。演奏評は諸氏の仰せの通り何れも素晴らしく、暫くはこのCDにのめり込みそうである。100点満点の当盤ではあるが敢えて不満と云えばこの素っ気ない装丁。立派な内容に見合った装いが有って然るべきとは思うが…如何?

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     2011/12/22

    お気に入り盤も既に所有、競合盤ひしめく同曲にあって今更どうかとも思ったのだが、RRのBE:K・O・Johnson氏の実績に期待を込め購入してみた次第である。しかし残念なことに演奏・録音ともども小生にとって甚だ不満の残るものとなった。このCDに収められたLPOの演奏たるや…、小生は二流オケと言って憚らない程だ。まず基本となる各セクション間のハーモニクスがまるでなってない。バランスも酷く、木管は飛び出すは金管は恐る恐るで籠りがちかと思えばいきなり不自然な強調、と云った具合。肝心の伸びやかさや輝かしさと云った生気が伝わって来ない。それは楽器が発する音そのものに力感が無いからである。大変明晰で広大な音場感なのだが、無味乾燥な蒸留水を御行儀よく振る舞っている様なものだ。ひとつにはJ・Serebrierの統率力の問題も有ろう。それにJohnson氏のノウハウが欧州のホールにまで及んでいないためと思われる。ブルノフィルのヤナーチェクでもそうであったが、本国のミネソタホール程に完璧に捉えきれていない。収録はマルチマイクの様だが、いつもと違った不自然さが目立つ。何だか人工的に作られた音場の様で居心地が悪い。以上の理由から1stチョイスとしては決しておススメできない。

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     2011/12/18

    いかにもテラークならではの明快で広大なパースペクティヴ。一般のP協録音に比し音量バランスでややオケ寄りの感がしないでもないが、観客席で聴く実演では案外このように聴こえたりするものだ。人間の耳は無意識ながら集中しようとする対象物に対し聴覚感度が上がるように出来ている。あたかも光学ズームレンズの自動可変版といった類。ピアノ演奏に気が向けば自ずとピアノがハッキリと浮かび上がって聴こえる、そうした選別機能を有しているからに他ならない。その点マイクは在りのままを記録するだけである。従って上記の件はあまり気になる程のものではないし気にしても仕方ない。さて少々脇に逸れたが演奏そのものはどちらも好演である。小生にはS-サーンスのほうがより好ましく思えたが、恰幅の良い演奏は聴き応え充分、その輝かしい音色は存在感を大いに際立たせている。

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     2011/12/18

    かれこれ10年も経とうか、このCDを入手した頃、ARTSからは廉価レーベルの雄として注目すべきアイテムが続々とリリースされていて、P・マークのboxセットを筆頭に今日まで随分と楽しませてもらっている。Vn協#3も何枚か所有していたが、当時店頭でこのゴーギャン風の装丁に目が留まったのと、新進レーベルに対する興味から半ば衝動的に購入した記憶がある。演奏にはあまり期待していなかったが嬉しい誤算、Vnソロ/オケとも屈託の無い伸び伸びとしたものでこの曲想にはピッタリであった。併録2作品もほぼ同傾向の好い仕上がり。ただ収録にはやや?の面も残る。ロケ地はKatowice,Polandだけしか記されていないので、一般の音楽ホールなのか放送局のStudio大ホールなのか知る由もないが、どちらかと云えば響きの薄い残響感に乏しい会場のようである。収録そのものは適度な距離感が感ぜられる自然なものではあるが、上記の理由に加え低域の厚みが不足気味ということもあり如何せん乾いた潤いに欠けた響きになってしまったのは残念である。

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     2011/12/02

    オルガン版transcription集で選曲は多岐に亘る。そもそも発音原理が文字通りパイプの共鳴音によるものなので持続音は得意なのだが、打楽器の打込みとか弦をはじくといった立ち上がりの鋭い瞬発力には全く太刀打ち出来ない。いくら多彩な音色を有する楽器の王様と云えど、やはり一般のオーケストラ演奏に比すればかなり分が悪いのは事実。それでも上記のハンディキャップを克服すべくあらゆる手法を駆使して行こうという姿勢が窺える。聴き映えのする軽快・豪快な曲目ばかりでなく、オルガンの美質を活かした選曲にも配慮があれば更に良い結果が生み出されたのではないか。見本市の展示場を思わせるショウピース的CDではあるが、単一楽器でありながらオルガンという楽器が繰り広げる多彩な表現の幅を味わうには良いCDだと思う。

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     2011/12/01

    レヴューを拝見すると絶賛の嵐、チョッと茶々を入れるのも憚られそうな雰囲気、でも多少なりとも参考になれば…、という訳で寄稿した次第。小生の手持は当盤よりずっと以前にリリースされた国内盤で、24bitリマスターではあるがRbカッティングではない。ボロディンの交#2も入っておらずR・コルサコフ作品のみ、Decca Originalsの表記も勿論無い。Rbカッティングの及ぼす影響は結構大きく当盤も改善されていると思うので、あくまでも上記の如く参考程度に。さて今のところ国内の愛聴盤はこのDecca盤とEMI盤の2枚を所有している。諸兄の御指摘の如く当盤は演奏・録音とも非常に高度なレヴェルにあることは認めつつも普段トレイに乗せるのは圧倒的にEMI盤の方なのである。元の収録だか編集の段階かは知る由もないが、クレバースのVnも線が細くC.G.ホールの渋く重厚な響きや広がり感がいつもとは違う気がする(この点が改善されているとOK)。またコンドラシンの解釈は純音楽としての構築性に重きを置いている様で所々で流麗さに欠け少々興醒めする一瞬が感ぜられるのだ。よって一般受けとしては星5とは思うが小生の私見としては辛口ながら星4に止めたい。

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