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6 people agree with this review 2009/10/29
ショパンのワルツと云えば、コルトーかリパッティばかり聴いてきましたが,最近になってアレクサンドル・タローがなかなかの名演を聴かせてくれました。アリス=紗良・オットさんの新盤,それほど期待せずに買ったのですが,なかなか、いや、非常に良いです.もう少し果断な所もあって良いかなと思う曲もありますが,どの曲も弱音の響かせ方にとても神経を使っていて、これらの小品の壊れやすい様々な音楽の要素を、殆ど何ひとつ損なうことなく美しく優美に聴かせてくれました。デビュー2作目でこの出来映えなら文句なしです。少なくとも彼女の「青春の記録」としてなら大成功だと絶賛したい気持ちです。息長く良いピアニストに育っていって欲しいものです。私のようなオジサンにはインレットのフォト(国内盤限定?)も嬉しい贈物です。
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9 people agree with this review 2009/08/23
生ける伝説,グリゴリー・ソコロフの壮絶なライブです.現代ピアノのダイナミクスを最大限に使い,完全に自家薬籠中のレパートリーを恐ろしいほどの集中力で演奏しています.ベートーヴェンのソナタは3曲ぶっ通しです.存命中のピアニストでは世界最高と断言しても良いでしょう.最近ヤマハのサイトでルイサダが,影響を受けた音楽家としてフルトヴェングラーと並べて彼の名を挙げ,このDVDを勧めてました.どの曲でも究極のピアニズムが聴けるのですが,それ以上に圧倒的な,間然することのない「歌」です.もう,風貌もピアノ芸術にすべてを献げた「法皇」のようです.大きな熊みたいな体ですが,それこそ「全身全霊」で演奏しているので,金縛りのようになって見入ってしまいました.ソコロフはライブしか録音させず,かつてCDを出したOpus-111には本人がリリースを認めないベートーヴェンの最後の3つのソナタの録音などもあるようです.「私が死んでからだったらご自由に」と言っているらしい.プロコフィエフの7番の最後は火山の噴火のようです.その後のアンコールが,またたまりません.いったいこの人はどれほどの研鑽を積んでいるのか!ずっと日本に来てないのですが,なんとか招聘してもらいたいものです.ソコロフ・プロジェクト! どこかやってくれないものでしょうか…
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5 people agree with this review 2009/08/22
非常に王道的な,じつに立派なショパンアルバムです.彼女の他のアルバムを持っている人も,これが初めての人も,あるいはこれが初めてのショパンのCDの人でも,満足するでしょう.メジューエワさんは,ロシアピアニズムの伝統をよく踏まえている人のようで,少し先祖帰り的な,21世紀のサロンの音楽として(そんなものがあるとして)ショパンをお弾きになっています.どの曲も十分に練られて,しかも昔あった「ショパン名曲集」のようなアルバムに仕上がっています.通して聴いても,1,2曲選んで聴いても楽しめます.「英雄ポロネーズ」,強腕で弾き飛ばされることの多い曲で,西洋人形のような彼女には合わないような気がするのですが,なんとまあ丁寧に弾かれていることでしょうか.優しいタッチなのですが,見事に響きを造形して不足なく起伏を作り,曲の特徴を余す所なく出しています.「幻想ポロネーズ」,終盤,ちょっと驚くようなスローテンポも使い,ショパンが曲に込めた想いをスケール豊かに展開させ,最高傑作であることを彼女なりに新鮮に示してくれます.予備知識がまったくない人にとっては,少し勿体ぶった演奏に聴こえるかもしれません.豊穰を極めたロシアピアニズムには,ちょっとオタクっぽい面もあるので,この人にもそんなところがある気もします.でも,繰り返し聴いて飽きない,昨今稀なショパンアルバムだと思います.
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0 people agree with this review 2009/08/03
プッチーニ,ヴェルディ,ビゼーなどのオペラアリアをジャズ(風)に編曲したピアノソロのアルバムです.表記はないけれど,ピアノはたぶんファツィオーリでしょう.非常に美しく,表題のとおり「叙情的」(リーリコ)に録音されています.ちょっとこれ以上美しいピアノの録音があるかな,というぐらい美しい.オンマイクで弦の一本一本の響きが完璧に捕えられています.おなじEGEAレーヴェルでピエラヌンツィの弾いている,Con infinite voci.もファツィオーリ使用の美しい録音で,リリカルなピアノに浸ることができますが,この盤はさらにすてきです.ダニーロ・レーア,名前からしてナポリ野郎ですが,熱いばかりでなくおしゃれにあなたに愛を語ってくれるでしょう.ピアノファン,ユーロジャズファン,オペラファンの必聴アルバムかと存じます.
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1 people agree with this review 2009/05/31
シャオ・メイさんは雌伏〜年タイプのようですが,このハイドンも長い年月を駈けて弾き込んできた感じです.インレットのインタビューでは「室内楽とピアノソナタではモーツァルトより上」と言いきっているところに感銘を受けました.真珠玉を転がすようなタッチ,ちょっと無理をしても快足調を貫くところ,ここぞという時の果断なフォルテ,どれも大変に素晴らしいです.ピアノを聴く快楽を十分に味わうことのできる素晴らしいディスクです.
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