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Review List of 一蘆 

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  • 2 people agree with this review
     2021/03/17

    (Grand Slam GS2193)平林復刻にも結果にはバラつきがあるが、これは大成功。ヴァイオリンの音をよく捉えてある。これでこそ名演と呼ぶに値する。

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     2021/03/17

    最初のシューマンで評価は分かれるだろう。この演奏にはまったくシューマンを感じないがそれがマイナス印象にはならない。清冽な演奏がシューマンを浄化しているかのようだ。この一曲を気持ち良く聞けた人ならばこのセットは楽しく聞き通せるだろうし、逆にこれがつまらないなら他を聞いても同じに違いない。ただ一つ異色なのがブラームスの協奏曲第一番。指揮は巨匠時代の生き残りザンデルリンク、交響曲のような本格的なドイツ音楽を聞かせる。これだけでも入手した甲斐があった。この曲ではピアノもバックもそうである場合よりいずれかが現代的だったり異国風の方が成功している例が多いが、年齢差57歳のグリモーのピアノも美しく映えている。

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     2021/03/17

    ハリウッド四重奏団の演奏は堅固な技術の上に清潔な歌心を載せている。プログラムの中核であるベートーヴェン後期やブラームスのピアノ四重奏はもちろん、ウォルトン、クレストンといった珍しい曲に至るまでその実力は遺憾なく発揮される。音質への不満は理解するが、それでこの演奏を聞かないとしたらもったいない。いくつか既発レーベルも聞いてみたが音としては一長一短、このセットも古い録音を聞き慣れていれば鑑賞に堪える程度と思う。他でそろえられるなら無用だが、そうでなければ確実にお値段以上の品だろう。

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     2021/03/16

    内容的にはすべてのクラシックファンに薦めたいもので、特にブッシュ四重奏団の録音があるものはいずれも史上屈指の名演だろう。後は東芝「アドルフ・ブッシュの芸術」との比較。記載のある別テイクの他ベートーヴェンの13番と大フーガ、ブラームスの3番が加えられ、ブラームスの2番が外されている。音質面ではブッシュの音が色を取り戻したように鮮明で、ソロ、デュオではその効果が新たな感動を呼ぶ。それが四重奏になるといけない。整音のし過ぎで、聞き易くはなったものの音楽が損なわれている。その辺で前の人があっさり淡泊と評することになるのではないか。マスターの状態が良くてもこのエンジニアはブッシュを聞く耳を持っていない。こちらだけ聞いた人に、なんだこんなものかと思われないことを祈る。なお、この商品、何度も入手不可になったり在庫ありになったりしているのでご注意。

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     2021/03/15

    ルフェビュール、ブルショルリ、ギュラー、ダルレ、ブンダヴォエなど並み居るフランス女流ピアニストの中でも女王の座に相応しいのはタリアフェロだろう。(ロンは神棚にお祀りして) 彼女のピアニズムは情熱的でありながら気品高く、また匂い立つように艶美である。その録音をまとめて聞ける好企画。同時期に発売されたMembranの10枚組の収録曲はすべて含まれるようだ。枚数差は1枚だが内容的には3枚分くらいこちらが充実しているか。そのこちらにしか入っていない曲が素晴らしい。20年代のフォーレから惹きつけられるし、55年の録音群がショパンのポロネーズ、グラナドス、ヴィラロボスなど傑作ぞろい。そしてHMVの年表シリーズいつもながら感動的。そちらも五つ星。

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     2021/03/10

    ALT239(当CD)、ALTSA239(当シングルレイヤー)、ALT364(2017年再リマスターCD、英雄・コリオランも収録)三種を聞いた。当CDでも既発の他社盤に比べて明らかな改善が見られた。しかし、それが再リマスターになると遥かに彫りが深くバランスの取れた自然な仕上がりとなり、初めてこの演奏の真価に触れた気がした。今となっては前者を聞く気にはならない。最後にSACDを聞いたが、シングルレイヤーならではの楽器の艶やかさといった点で優れているもののやや加工臭もあり、新リマスターの成果の方を評価する。しかし後二者を聞いて音楽の評価としては変わらない。SACDにこだわる方は聞いてみるのも良いだろうが、そうでなければ通常盤の同じ価格で英雄が入った再リマスターを選ぶことをお薦めする。当盤に感動した方ならば買い替えても後悔はないに違いない。演奏について端的に言えば、シューリヒトはよくアポロ芸術と評されるがこれらはその極致といえるもので、シューリヒトの全録音中、またベートーヴェン演奏史上でも最上の部類に入るだろう。殊に第九は世界遺産に推したいくらいのものだ。

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     2021/03/08

    シェーンベルクで他に聞いた演奏は片手の指ほどでしかないが、それでもこの演奏を聞いて思う。シェーンベルクは初めて真の姿で演奏された。作曲されてより70年余、この曲はヒラリー・ハーンの登場を待っていた。ハーンの真摯な探求心がサロネンの洗練を増したサポートを得て、そう思わせる演奏となった。
    シベリウス? これはシェーンベルクを聞くための盤です。シベリウスをお探しならもっと良いものがいくつもありますから、そちらからどうぞ。

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     2021/03/08

    これまでモノ録音として知られてきた名盤が、初めてステレオテープからCD化されたという触れ込み。劇的な音質向上のような意見を見て買ってみたのだが、なるほど、素材は良いらしい。真正ステレオかどうかはともかく、楽器の音としてここまでキレイに残っていたかと感心はする。それによってこれまで
    低く見ていた第一番でもハッとさせられる場面はあった。しかし、これまでヴェーグのバルトークを聞いてきたのは、土の匂い、漲る気迫、呼吸の深さと
    いったものを求めてのものだったが、このCDではそこがごっそり洗い流された感がある。ステレオテープだとして、もっと素直なマスタリングがされたならば、はるかに素晴らしい音楽が聞けたと思われ残念でならない。とはいうものの、もっと粗雑な音質のものが出回っているからには存在意義はある。

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     2021/02/27

    サンサーンスといえばダルレ、ダルレといえばサンサーンスというくらい、そのピアノ協奏曲全集は印象的だった。あの感動を超えるか、というのは高望みだった。あれはフレスティエ指揮フランス国立放送との絶妙のアンサンブルで成しえた奇跡だったのか。しかし、その期待値を外して聞くと、ダルレはやはりダルレであって繊細洒脱な至芸に変わるところはなく、バックとの掛合いはそれぞれに楽しめる。中でも品は落ちるが劇的になった5番が良い。そしてこのセットでは協奏曲以外のソナタとピアノ小品が楽しい。一流に今一歩届かないが独特の香気を放つソリアーノ、踏み外しそうな名手マレシャル、ピアノを含め熱演で拍手。独奏曲ではワルツ形式練習曲は絶品だし、エジプト風の原曲らしいのが出てきたのも面白い。知ってる曲も知らない曲も演奏次第でかくも音楽は生きてくる。やはりダルレはダルレだった。

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     2021/02/26

    某レーベルの「フランスの弦楽四重奏団」シリーズで数枚紹介されてその佳演に触れ、ベートーヴェン全集については「クラシックCDの名盤」でもCD化が待望されていた。それがこのように一挙に復刻されたことは喜ばしい限り。団体名はヴィオリスト、レオン・パスカルの名を冠しているが、表面に現れるのは何といっても第一ヴァイオリン、ジャック・デュモンの妙技。といいつつ、折々に四者それぞれが巧みに主張する。第一ヴァイオリン主導型か均等型かといえば、どちらでもない自由放任のごときスタイルでありながら、音楽として成立させるのがレオン・パスカルの度量なのだろう。ベートーヴェン全集は軽み、厚かましさ、気怠さを包摂し薫り高い。それでいて確かなベートーヴェン像を描く。日頃独墺、東欧系中心に聞いている耳には実に心地良い。パリ音楽院シューリヒト指揮の交響曲全集、イーヴ・ナットのピアノソナタに次ぐフランス流ベートーヴェンの傑作ではないか。後期に重厚さが足りないなんてないものねだりは止めておこう。モーツァルトでは時にやや散漫になる四重奏よりも五重奏に魅かれる。密度の濃いアンサンブル、臨機応変で表情豊か。やはり名演と言っていい。お国物は全般に見事だが、フランク、フォーレのピアノ五重奏、サンサーンスの七重奏が特に印象深い。他も魅力的な演奏が揃っているが、聞き逃されそうなのがメンデルスゾーン、これを聞かないともったいない。

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     2021/02/24

    ケルとブッシュSQによるブラームス五重奏曲の2つの演奏は同曲の歴史的名演。広く知られるのは37年盤だが、48年ライブはより充実感がある。未聴の方にはこれだけでも薦める価値がある。その他にはケルを意識して聴いたことはなかったが、このセットで、あのブラームスがブッシュとの共演が生んだ後生一生の奇跡ではなく、常ながらの名手だったことがわかる。殊にモーツァルトが素晴らしくリドル、ケントナーと組んだK498「ケーゲルシュタット」を始めとして、まさしくモーツァルトという愉悦の世界を聴かせる。
    またブラームスではロマンティックに歌い込みながらもあくまでも品格を失わない。ホルブルックの五重奏など初聴きの曲の数々も名曲のごとくに楽しませてくれ、ベニー・グッドマンらからジャンルを超えて支持されるのももっともと思わせる。更にフォスター、ムーラン、クライスラーらの小品に至るまで高い音楽性を発揮しており、どこを取り出しても魅力的なセット。この内容に対して今のお値段は悲しくなる。

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     2020/12/07

    リマスターには満足。LPでも既発CDでも聞けなかった音が再現されていて「晩年のワルター」のイメージを一新するものとなった。LPはもう不要、とまでは言い切れないが時間経過を含めこれ以上は望めまいというレベルで、CD時代の決定版となるだろう。演奏含め五つ星以上だが、減点要因は他のところ。第一に装丁は縦にも横にも規格外、必要のない寸法で収納に悩む。第二に収録曲はジャケットにも盤面にも記載されず重量級の解説書を開かねばわからない。これはHMVさんの紹介文にトラックナンバーを記入して凌いでいる。何より第三に紙ジャケが非常に窮屈で盤面に触れずに取り出すのが困難。日々傷がつかないか恐怖との戦い。紙ジャケはいくつも持っているがこれほどのは知らない。数年前の某国SONYのワルターボックスがこれより5mm以上の余裕がありしかもビニールカバー入りだったのと大違い。不織布ケースに入れ直すかリッピングしてしまうか思案中。このセットは宝物として秘蔵するには良いが毎日取り出して聞くには難がある。分売や再発があるなら改善を期待して星三つ。

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     2020/11/06

    ブラームスは残響過多だがすぐに慣れる。全集に含まれるロンドンフィル盤と似ているが幾分軽快。終楽章中の急減速はこちらの方が効果的。それ以上に素晴らしいのがメンデルスゾーン。冴え冴えとした第1楽章、纏綿として哀れを誘う第2楽章、以下このように品格を感じさせるイタリアは聞いたことがない。

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     2020/10/28

    それぞれ以前よりファンに知られた名演だが、リマスターの成功により更に広く薦められるものとなった。煌めくニュアンス、高潔なリズム、これこそシューリヒトの至芸。フランス国立放送の魅力を最大に引き出し明るく見通しの良いベートーヴェンの世界を開いている。シューリヒトの代表盤として、また各曲の名盤の座を占めるに相応しい。

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     2019/08/20

    収録曲が非常に残念。ヴァイオリンソナタは初めから除外して、DECCAのBOXに含まれる大部分とそれ以外から30点ほど加えたに留まる。ハスキルをある程度集めている身には商品価値は微妙。このレーベルならばもっと頑張って欲しかった。ハスキルの室内楽以外の主要録音をまとめて求めたいという人には薦められるだろう。

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