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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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1 people agree with this review 2010/06/07
1969年故ミュンシュの後関与することになったOPを振って本場作曲家フランクの交響曲を録音したのが本盤聴きものとなっております。演奏タイムは@20’49A10’31B11’21と特に第1楽章はじっくりと華麗に取り組んでおりOPをも手中にしたある種高ぶりのようなものも感じられます。重々しくスタートするこの曲、単にフランス風ではなく強い筋肉質的な肌触りがし、この曲本来持ち合わせているのとは異なる別の重厚さが支配する第1楽章です。華麗壮麗という語で片付けて良いのか分かりませんがゆっくり「演出」よろしくカラヤン節を展開します。オルガン的響きを更に曝け出し少しそれを強調する雑さも気にはなりましたが最後の全奏ではその彷彿する響きに独墺の雰囲気を聴きとりました。第2楽章は性格上神妙に進め最終楽章は再び壮麗にオルガン響きを前面に出し終わりの方ハープのカラヤンらしい使い方を経てギンギラした演奏は閉じます。確かにここにはカラヤンでないと出せないサウンドがあり一般的ではありませんが一聴価値はあります・・・退屈しません。ドビュッシーの方は1977年頃のBPOとの録音で「牧神の午後・・」はタイム10’19、「海」は@9’47A6’44B8’58(DGへの1964年頃の録音は9’55と@8’35A6’11B7’56だし1985年頃録音のものは9’58と@8’55A6’51B8’14であり参考にして下さい)私は1964年録音のLPで聴いているのですが、「海」は1964年以前にPHOとEMI収録されているのを除いて他はカラヤンとしては当時比較的「初物」イメージがあり私の聴いているLP帯でも「増々好調カラヤンノ新録音!」と銘打っていました。カラヤン自身ラテン系が入っているのか不明ですが決して場違いな演奏ではなく当時の彼の充実に向かう様子が窺える名演と思ったものでした。BPOを振ったこれらドビュツシーの曲の三種類の演奏が身近に聴けるわけで聴き比べも楽しいでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2010/06/07
既に寄せられているレビューと同じようにもう今更申し上げる必要のないくらいの名盤です。LP時代からCDへ何回も何種類もフォーマットも改善を重ねながらの登場でした。本盤もその内の一つと申せましょう。DGLPでも聴いていますがポピュラーな「悲愴」の緊迫感と叩きつけるような冷徹な演奏に正しく固唾を呑んだものです。他の二曲も同様で1960年録音(ムラヴィンスキー57歳頃のスタジオ録音)を感じさせない音質を維持しています。いずれも情け容赦なく早目の演奏が特徴、後年ライブも含めて沢山あるこれら後期交響曲盤演奏の直截な原液ともなっていく演奏であります。とにかく多弁を要しない「最高」ランクの演奏なのですが一応演奏タイムだけは私の聴いている盤でメモしておきましょう(HMVレビューでも珍しく載っております)。第4番@18’25A9’07B5’47C7’47、第5番@14’28A11’46B5’26C11’03、第6番「悲愴」@17’38A8’05B8’15C9’40。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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1 people agree with this review 2010/06/06
本盤は1965年2月の幾日間にわたって開演されたコンサートのライブ録音で私は全てを聴いたわけではありません・・・別盤一枚もので聴いた曲について・・・。1939年初演者ムラヴィンスキーのショスタコーヴィチ交響曲第6番の1965年ライブ(ムラヴィンスキー62歳頃の絶頂期)もので演奏タイムは@15’00A5’29B6’41(拍手込み)と1946年スタジオ録音の@17’43A5’46B7’04や1972年これもライブ@16’02A5’33B6’46と比べて第1楽章が割りとキリッとしております。なお、タイムには特にライブのものは最終楽章拍手入りも含めた場合もありますがその辺はあまり神経質になる必要はないと思います。第1楽章最高潮のシーン弦の高まりは大きくゆっくり流れをもたせます。〆め終わりの冷たさはこの曲の特徴でムラヴィンスキーのは絶品。第2楽章はライブならでは・・・鳴り切っています。この曲の評価で後半楽章のお祭り騒ぎが重苦しい第1楽章からすれば「白け」させる面があるのですが社会主義リアリズムからか後半のこの賑やかさは第3楽章の迫力と躍動感あふれる元気良さに端的に表現されています。少しムラヴィンスキーの資質からは違う感じがしないではありませんがそれはそれとして気分を高揚させるには充分・・・。他の収録曲ではやはりグリンカ「ルスラン、リュドミラ」序曲が強烈なスピード演奏で印象的・・・タイムは拍手抜きで4’40です。モーツァルト「フィガロ・・・」もテンポが速くしかも切れ切れな演奏で珍しい演奏・・・(拍手抜き3’50)。シベリウス「トゥネラ白鳥」は意外と明るいトーンではあるけれど中々厳しい演奏で黄泉の世界との交信の曲に緊迫感が込められている名演(8’58)・・・・このシベリウスやドビュッシー「牧神の午後・・・」(9’38)には拍手が私の聴いた盤は入っておりませんでした、静かに終わる曲には拍手が似合わないのでしょうか。ワグナーの二つの曲はテンポは結構前向きな感じになっています。まぁいろいろなこれら小曲演奏の中にムラヴィンスキーの素顔がふと覗くのも面白く聴けました。全てを聴いたわけではありませんので素晴らしいランクにしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/06/06
バルトークの二大名作を小澤が2004年サイトウ・キネンOを振って収録のライブ録音で録音場所は異なっております(弦・チェレスタがイタリア、管弦協奏は日本長野)。私は弦・チェレスタの方を聴きましたので少し感じたことを書き込みます。先ず演奏タイムとしては@7’25A7’32B6’51C7’26で特に私には特徴的な処は分かりません(私の年代で長く聴いて来たあの超名演ライナー/CSOの演奏は因みに@7’04A6’59B7’01C6’52であります)。第1楽章この曲特有の雰囲気を上手く語り始めます、なだらかなスタートで蛇の生殺し的な不気味さは流石上手いと思います。後半波立たせ静かな応酬の内にかすかに入るチェレスタのバランスは絶妙・・・。第2楽章は蠢きこそ感じられますが冷たさはありません、さて、拍子木から入る第3楽章は不気味さ最高潮、高音弦ソロと各種の打楽器・・・次第に単純なテーマの繰り返しを経て旋律弦とピアノ連打で静かに閉じます。最終楽章やや舞曲風の楽章で活発化、チェレスタのテーマなぞりがあり最後の方の畳みかけのすばやさも素晴らしいです。録音も良くこういった曲を振らせると小澤の八方美人的な演奏の神経の行き先が良い方の緻密さに転化しその「隙の無さ」を倍加し曲とマッチしたようで録音の良さもサポートしているようです。又、この様な曲は日本の現代音楽・・・それも和楽の雰囲気の底冷たさにも通じるものを私は感じてはおります。なお、管弦協奏の方(演奏タイムは@9’39A6’23B6’59C4’25D10’00)は未聴ですので当面素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
新しいブルックナー解釈演奏として評価が高かったといわれる第3番に続くやはりACOを振っての1997年ライブ録音(アーノンクール68歳頃)での第4番「ロマンチック」です。版の関係か演奏解釈から起因するのかマタマタACOサウンドの関係なのか私には判然とはしておりませんがブルックナーのあのややもすると下品にも陥る底が聴こえて来ないような演奏と感じました。演奏タイムは@17’46A14’36B10’32C20’13で他の演奏とそう差異はないのですが聴いていると短く思えます。第1楽章は管楽器と弦が時々室内楽的な雰囲気に出くわします・・・管楽器の扱いに工夫がなされてはいるようです。後半へのゆっくりした攻めと各パッセージを遅めにして終わりの効果を狙います。第2楽章は私が従来イメージしていた「深奥の森」という感じより「夜の巡礼行進」(本来?)といった方で楽章中必ず攻める処があり表情を作ります、結びの静寂さは印象的。第3楽章全奏による咆哮は決して乱れず底辺を見せず建築的構造性に終始しそれはACOの音なのでしょうか。最終楽章の初めの展開は新鮮でカクカクした感触はアーノンクールらしいしティンパニーの扱いも面白いです。途中遅い演奏から迸るように数回かなり?スピードアップする処もあり最後のアプローチはややメリハリをつけてフィナーレへの宣誓を告げます。この第4交響曲には2003年VPOとの盤もあるそうですが私は聴いておりません。なお、1990年代終わりからでのその他のブルックナー交響曲録音についてもVPOに切替えてなされています。本盤演奏私自身が付いて行けない部分もありOKランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/06/05
レヴァインの重要なレパートリーにモーツァルトがあり特に歌劇関係での収録が多かったのですが1970年代から1980年代にかけてはVPOとモーツァルト交響曲全曲を録音しており私はその内第25,26,27番が入ったCDを聴いておりましたので本盤に含まれた第25番(1985年録音、レヴァイン当時42歳頃)で感じたことに触れて見ます。この第25番・・・モーツアルト17歳の時の若書きですが数少ない短調交響曲という事で、又映画「アマデウス」にも使われ(音楽担当は確かマリナー?)比較的注目される曲ですが演奏する側・聴く側にとっても中々一筋縄では行かない曲です。演奏盤も結構数多くあり有名なワルターの1956年NYPO,VPOでの印象である疾風怒涛が定着してしまった感があります。このレヴァインの演奏、演奏タイムとしては@10’10A6’01B3’26C6’55と第1楽章が演奏テンポの割には時間をかけているのは反復を丁寧に行なっている為であります(先のワルター/VPOでは@4’48A4’21B4’01C3’52で第1楽章の疾風怒涛感が余計強く感じられました)。従って疾風怒涛感が少し違った、そう曲自体からのものとなってはいるのですが何故か私の「芯」に突き当たらず始末になりました。多分他の同時期作曲された第26,27番を聴くのに引っ張られた結果かと思われます。それだけ第2楽章以下も如何にモーツァルトとは言え多量生産の影響は免れずそれはこのレヴァインの全集取り組みにも現れた様に感じた次第です。別盤で聴いた第38番「プラハ」(1986年録音タイム@17’40A11’28B7’41)は三楽章の交響曲で各楽章微妙な変化、半音階的フレーズとか絡み合う旋律そして次々の転調から構成される中々の作品と思われその辺りをどう私には映るかがレヴァイン演奏のポイントではあります。第1楽章はピアノ協奏曲とか「フィガロの結婚」アリアの動機もある楽章でレヴァイン採用は例によって反復版、展開部前は少しスローに落とし展開部へ突入なのですが演奏はやや軽めで先述のいろんな特徴がもうひとつピンとは来ないまま時間が過ぎて行きます。しかしさすが詰めの段階では息をのむ瞬間もあります・・・。第2楽章も運びがやや単調に陥った感じ。最終楽章中ほど込入る処は緊張感があり又後段掛け合いも然り・・・。現代楽器使用なのですが少し奏法も古式じみる処もありVPOの芳醇な酷とは距離を置いた演奏で当面OKランクにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
2 people agree with this review 2010/06/05
交響曲第3番は1975年バレンボイム当時33歳の頃の演奏録音です。演奏タイムとしては@9’55A9’31B7’23C7’35となっていますが第1楽章での展開がかなりテンポが速く感じられ又第3楽章、最終楽章も結構躍動感に溢れこの循環方式の曲を前述のタイムより更に短い印象を持ちました。第1楽章CSOのメリハリ機能も効き曲の変化をすばやく捉えた演奏です。続く楽章は一転してゆっくりと運ばれオルガンも美しく静かに奏でられます。引き締まった第3楽章はテンポがやはり速め、ピアノ、トライアングル等が加わるのですがその分離感が独特で少し不自然とは思いました。しかし最終楽章への準備怠りなく次に進め荘重なオルガンがやや明るめなサウンドで入ります。弦の食い込む様な様子は演奏の良い意味で若さ・躍動感といったものを聴きました。ここは味わいより若さを採りたいですね。最終コーナーややなし崩し的な感じもしますがオルガンと抉るような弦が賑やかな内に最後早目の管楽器、ティンパニーでダメ押しし堂々と引っ張ってのフィナーレです。通しては結局オルガンの効果を強調した演奏となっているのは当然だと思います。OPとの1978,1980年頃録音の小品三曲、いずれも分り易い演奏で好感を持ちました。「サムソンとデリラ」バッカナール(タイム7’11)はヘブライ・オリエンタルムードで官能的な踊りに託した曲で何か「血」を感じました・・・バレンボイムに合った曲であり演奏。「ノアの洪水」(7’32)は作曲者がヘンデルオラトリオを研究した成果でもありそのバロック的な節回しが聴け又ヴァイオリン単独でも取り上げられる曲だそうです。「死の舞踏」(6’46)はもう有名な交響詩で不気味かつユーモラスなヴァイオリンの調べが独特ですね。全体何故か私はこの盤で「若さと演奏」というものを意識してしまいました・・・バレンボイムが私とほぼ同世代だからかもしれません・・・私自身の年齢を意識したのでしょう。もう一つピアノ協奏曲第2番はロジェ27歳頃の1978年の録音でデュトワ/RPOがバックを務めています。演奏タイムは@11’30A5’52B6’58と順当な処でしょう(2007年録音ディボーデのピアノ盤欄で述べたデュトワ指揮/SROでは演奏タイムが@11’15A5’39B6’28となっておりほぼ同じというわけ)。この協奏曲A.ルービンシティン指揮で初演されサンサーンス自身も大変初演者に恩を感じていたらしいです。又ややこしいですがピアニストA.ルービンシュタインによりよく取り上げられ段々普及して行ったとのことです。第1楽章フォーレの宗教曲から借用の印象的な動機で開始されピアノカデンツァはロマンチック、オーケストラもあまり雄弁にならず抑制気味なのが好感が持てます。とにかくピアノのテクニック披露場面あれこれある曲ですがロジェの丁度適齢期のピアノは冴え渡ります。詰めはお馴染に最初の動機に戻って・・・中々いい曲ですね。軽妙な第2楽章はピアノタッチも軽快、最終楽章出だしいきなり姦しいピアノが嫌でもテクニックを見せ付けます、オーケストラも忙しくフォローして迫ります。デュトワもまだ40歳代初め、若かったですね。なお、本盤に入っている「動物の謝肉祭」及びその他小品は未聴ですのでOKランクに止めておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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1 people agree with this review 2010/06/04
1983年BPOを振ってのテンシュテットのシューマン「ライン」交響曲についてです。私の聴いた盤は四つのホルン管弦楽(演奏タイム@6’39A〜B10’53)とセットのもので本盤とはセットが異なってはおります。さてこの「ライン」・・・第1楽章では弦のアタックを強調し曲ののっぺり加減を軽減するなど工夫され又ホルンの活躍する場面が多いのですが多分ザイフェルト等ベテラン勢でしょう・・・先述の四つのホルン管弦楽でもそうでしたが・・・BPO管楽器陣が活躍しております。この楽章〆は少し溜めて終わります。第2楽章はあの滔々と流れるラインになぞらえてこの曲名が呼ばれる所以の楽章で若干弱含みで進み優しく歌う第3楽章へ繋げます。第4楽章はライン河河畔の古城を彷彿させる楽章でデモーニッシュさも適度に出してバロック的フーガ風でその謂れがゆっくり語られます・・・この演奏で一番特徴的・印象的な処であります。最終楽章は追い込みで前楽章と対比的に活発さを表に・・・(結局演奏タイムは@9’25A6’15B5’18C7’44D5’29と第4楽章に注目!)。テンシュテット57歳頃の波に乗りかけた頃の充実した演奏だと思います。他の収録曲は未聴ですし本盤現在廃盤なのでOKランクに止めておきますね。 (タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/06/03
交響曲第3番は1975年バレンボイム当時33歳の頃の演奏録音です。演奏タイムとしては@9’55A9’31B7’23C7’35となっていますが第1楽章での展開がかなりテンポが速く感じられ又第3楽章、最終楽章も結構躍動感に溢れこの循環方式の曲を前述のタイムより更に短い印象を持ちました。第1楽章CSOのメリハリ機能も効き曲の変化をすばやく捉えた演奏です。続く楽章は一転してゆっくりと運ばれオルガンも美しく静かに奏でられます。引き締まった第3楽章はテンポがやはり速め、ピアノ、トライアングル等が加わるのですがその分離感が独特で少し不自然とは思いました。しかし最終楽章への準備怠りなく次に進め荘重なオルガンがやや明るめなサウンドで入ります。弦の食い込む様な様子は演奏の良い意味で若さ・躍動感といったものを聴きました。ここは味わいより若さを採りたいですね。最終コーナーややなし崩し的な感じもしますがオルガンと抉るような弦が賑やかな内に最後早目の管楽器、ティンパニーでダメ押しし堂々と引っ張ってのフィナーレです。通しては結局オルガンの効果を強調した演奏となっているのは当然だと思います。OPとの1978,1980年頃録音の小品三曲、いずれも分り易い演奏で好感を持ちました。「サムソンとデリラ」バッカナール(タイム7’11)はヘブライ・オリエンタルムードで官能的な踊りに託した曲で何か「血」を感じました・・・バレンボイムに合った曲であり演奏。「ノアの洪水」(7’32)は作曲者がヘンデルオラトリオを研究した成果でもありそのバロック的な節回しが聴け又ヴァイオリン単独でも取り上げられる曲だそうです。「死の舞踏」(6’46)はもう有名な交響詩で不気味かつユーモラスなヴァイオリンの調べが独特ですね。全体何故か私はこの盤で「若さと演奏」というものを意識してしまいました・・・バレンボイムが私とほぼ同世代だからかもしれません・・・私自身の年齢を意識したのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
交響曲第3番は1975年?バレンボイム当時33歳の頃の演奏録音です。演奏タイムとしては@9’55A9’31B7’23C7’35となっていますが第1楽章での展開がかなりテンポが速く感じられ又第3楽章、最終楽章も結構躍動感に溢れこの循環方式の曲を前述のタイムより更に短い印象を持ちました。第1楽章CSOのメリハリ機能も効き曲の変化をすばやく捉えた演奏です。続く楽章は一転してゆっくりと運ばれオルガンも美しく静かに奏でられます。引き締まった第3楽章はテンポがやはり速め、ピアノ、トライアングル等が加わるのですがその分離感が独特で少し不自然とは思いました。しかし最終楽章への準備怠りなく次に進め荘重なオルガンがやや明るめなサウンドで入ります。弦の食い込む様な様子は演奏の良い意味で若さ・躍動感といったものを聴きました。ここは味わいより若さを採りたいですね。最終コーナーややなし崩し的な感じもしますがオルガンと抉るような弦が賑やかな内に最後早目の管楽器、ティンパニーでダメ押しし堂々と引っ張ってのフィナーレです。通しては結局オルガンの効果を強調した演奏となっているのは当然だと思います。OPとの1978,1980年録音の小品三曲、いずれも分り易い演奏で好感を持ちました。「サムソンとデリラ」バッカナール(タイム7’11)はヘブライ・オリエンタルムードで官能的な踊りに託した曲で何か「血」を感じました・・・バレンボイムに合った曲であり演奏。「ノアの洪水」(7’32)は作曲者がヘンデルオラトリオを研究した成果でもありそのバロック的な節回しが聴け又ヴァイオリン単独でも取り上げられる曲だそうです。「死の舞踏」(6’46)はもう有名な交響詩で不気味かつユーモラスなヴァイオリンの調べが独特ですね。全体何故か私はこの盤で「若さと演奏」というものを意識してしまいました・・・バレンボイムが私とほぼ同世代だからかもしれません・・・私自身の年齢を意識したのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/06/02
交響曲第3番は1975年バレンボイム当時33歳の頃の演奏録音です。演奏タイムとしては@9’55A9’31B7’23C7’35となっていますが第1楽章での展開がかなりテンポが速く感じられ又第3楽章、最終楽章も結構躍動感に溢れこの循環方式の曲を前述のタイムより更に短い印象を持ちました。第1楽章CSOのメリハリ機能も効き曲の変化をすばやく捉えた演奏です。続く楽章は一転してゆっくりと運ばれオルガンも美しく静かに奏でられます。引き締まった第3楽章はテンポがやはり速め、ピアノ、トライアングル等が加わるのですがその分離感が独特で少し不自然とは思いました。しかし最終楽章への準備怠りなく次に進め荘重なオルガンがやや明るめなサウンドで入ります。弦の食い込む様な様子は演奏の良い意味で若さ・躍動感といったものを聴きました。ここは味わいより若さを採りたいですね。最終コーナーややなし崩し的な感じもしますがオルガンと抉るような弦が賑やかな内に最後早目の管楽器、ティンパニーでダメ押しし堂々と引っ張ってのフィナーレです。通しては結局オルガンの効果を強調した演奏となっているのは当然だと思います。OPとの1978,1980年録音の小品三曲、いずれも分り易い演奏で好感を持ちました。「サムソンとデリラ」バッカナール(タイム7’11)はヘブライ・オリエンタルムードで官能的な踊りに託した曲で何か「血」を感じました・・・バレンボイムに合った曲であり演奏。「ノアの洪水」(7’32)は作曲者がヘンデルオラトリオを研究した成果でもありそのバロック的な節回しが聴け又ヴァイオリン単独でも取り上げられる曲だそうです。「死の舞踏」(6’46)はもう有名な交響詩で不気味かつユーモラスなヴァイオリンの調べが独特ですね。全体何故か私はこの盤で「若さと演奏」というものを意識してしまいました・・・バレンボイムが私とほぼ同世代だからかもしれません・・・私自身の年齢を意識したのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2010/06/01
1972年ミルシティン本盤録音演奏時推定69歳頃のメン・チャイヴァイオリン協奏曲です。特にチャイコフスキーの方はミルシティンは割りと過去何回か数(DVDも含め1940年来4〜5回?)を重ねた録音であり相変わらずその端正な演奏ぶりは本盤でも健在であります。大体ミルシティンはルックスから中々貴族的雰囲気を持ったヴァイオリニストで冷たく技術を見せびらかすアプローチを想定しがちですが決してそういうことはなく曲の本質に迫った数々の名盤を残しております。それに本盤のバックがメン・チャイには珍しくVPOで聴けるというのがミソだと思います。指揮はまだ若いアバドて゛当たりの柔らかいサポートをしています。チャイコフスキーの方は演奏タイム@17’01A6’14B8’56とやや短い印象でとにかく演奏自体所謂ロシア的な大層なものではなく第1楽章の途中入るオーケストラ全奏でもある余力を感じさせます。第3楽章出だしはこの演奏にしてはヴァイオリンは長めに引っ張ります、最後の方もとかく女性ヴァイオリニストが髪を振り乱しての処ですが本演奏は単にベテランの味に陥るのを若いアバドの指揮がVPOサウンドで救った感じもありますね。メンデルスゾーンの方(こちらは過去録音としては1940年代ワルター/NYP共演といったものも残されています)もVPOバックが珍しくタイムが@11’29A7’48B6’26とやはりあっさり感があります。第2楽章少し早目ではありますがオーケストラだけの箇所ではアバド指揮がロマンチックに顔を現すのを面白く聴きました。全体チャイコフスキー同様端正に終始しますが私はこの演奏その気高さがポイントなのですが正直もう少し女性的なエロコッテリさも欲しくは思いました。他の収録曲は未聴ですが素晴らしい盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1972年ミルシティン本盤録音演奏時推定69歳頃のメン・チャイヴァイオリン協奏曲です。特にチャイコフスキーの方はミルシティンは割りと過去何回か数(DVDも含め1940年来4〜5回?)を重ねた録音であり相変わらずその端正な演奏ぶりは本盤でも健在であります。大体ミルシティンはルックスから中々貴族的雰囲気を持ったヴァイオリニストで冷たく技術を見せびらかすアプローチを想定しがちですが決してそういうことはなく曲の本質に迫った数々の名盤を残しております。それに本盤のバックがメン・チャイには珍しくVPOで聴けるというのがミソだと思います。指揮はまだ若いアバドて゛当たりの柔らかいサポートをしています。チャイコフスキーの方は演奏タイム@17’01A6’14B8’56とやや短い印象でとにかく演奏自体所謂ロシア的な大層なものではなく第1楽章の途中入るオーケストラ全奏でもある余力を感じさせます。第3楽章出だしはこの演奏にしてはヴァイオリンは長めに引っ張ります、最後の方もとかく女性ヴァイオリニストが髪を振り乱しての処ですが本演奏は単にベテランの味に陥るのを若いアバドの指揮がVPOサウンドで救った感じもありますね。メンデルスゾーンの方(こちらは過去録音としては1940年代ワルター/NYP共演といったものも残されています)もVPOバックが珍しくタイムが@11’29A7’48B6’26とやはりあっさり感があります。第2楽章少し早目ではありますがオーケストラだけの箇所ではアバド指揮がロマンチックに顔を現すのを面白く聴きました。全体チャイコフスキー同様端正に終始しますが私はこの演奏その気高さがポイントなのですが正直もう少し女性的なエロコッテリさも欲しくは思いました。素晴らしい盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
4 people agree with this review 2010/05/31
ハーンがディヴィス/LSOといううってつけのバックサポートで2003年録音(彼女は録音当時推定24歳頃)したエルガーのヴァイオリン協奏曲その他です。エルガーのイギリス音楽の上品かつ微温的な音楽をハーンはやや客観姿勢を保ちつつ丁寧に抑制を効かして演奏運びをしております。第1楽章長い前奏後ヴァイオリンはテクニックを見せつけずすぅ〜っと入ります、バックLSOも余計なもの無しで応じ落ち着いたエルガーの良さをたゆといます。曲自体短調に徹しきれないもどかしさもあるのですが循環方式なのか中程の前奏に似た比較的長いオーケストラのみの箇所を経てやがて最後はヴァイオリンがせり上がりつつスピードアップしてこの楽章を閉じます。第2楽章はカーテンを時々揺らせる優しい風のような感じですぐヴァィオリンが入ります、曲はやがて奥行きを見せ正にイギリス音楽の穏やかそのもの。最終楽章・・・いきなりヴァィオリンで始まるやや雑さもある早い楽章ですが相変わらず丁寧なヴァイオリン、やがて曲も落ち着きこの長い楽章、息の長いカデンツァのような処をはじめ何箇所かの難所を何回か経て第1楽章動機も掠めつつ最後はテンポを速め大きく見栄を切って色合いとしては明るく堂々と終わります(演奏タイムは@17’54A12’10B19’22は特に過不足ないと思いました)。ポピュラーなヴァイオリン協奏曲からちょつと離れて聴くにもいい2010年の今年は初演以来丁度百年を迎えた曲です。もうひとつのウイリアムズの「あげひばり」(タイム16’11)もオーケストラが柔らかいトーンで始めるうちにハーンはあげひばりの動機を冷たくはないけれど透徹した繊細とも言える演奏で開始します。途中の管楽器との遣り取りが大変面白く聴けました。何度か先の動機が繰り返されその内ながくそれがひっぱられ静かに曲は閉じられます。いずれにしても両曲ともあのハーンの音色をバックするデイヴィス/LSO(デイヴィスは他の演奏でもSKDを振って協奏曲の方を録音しているようです)有ってのイギリス音楽で最高ランクの印象を持ちました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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