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Review List of sunny 

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  • 3 people agree with this review
     2013/05/08

    グリモ―の弾くベート―ヴェンのソナタ、とうとうベートーヴェンの作品を、CDとして出したサロネンも注目だけど、コリリアーノの数少ないピアノ作品で始まり、続くベートーヴェンのテンペスト・ソナタの後は、おもむろにピアノ独奏に入り、ずっと独奏の曲。ようやくオケと合唱が入って、芸術と人間を賛美し、盛り上がったと思ったら、終わってしまう「合唱幻想曲」。すっと、清らかなぺルトの「クレド」、このアルバムのタイトル曲(信条)の合唱が始まり、やがてピアノも入って、サロネンお得意の20世紀音楽か、と、思ったら、「鏡の中の鏡」のシンプルで美しい旋律が。コリリアーノは、ベートーヴェンを範とし、フィリップ・グラスのモチーフが、出て来る。ぺルトにも、やはり、ミニマルなグラス、バッハ/グノ―の有名な音楽が登場して、大団円を迎える。日本盤には、そのもの、バッハのプレリュードが最後に付いていて、安らかに終わる。新しい音楽に古い音楽が結びついていて、伝えようとしているものは、変わっていない。その中心にあるのは、グリモ―の雄弁なピアノで、選曲、プロデュース能力。ついでに、自分の弾きたいように、弾かせないなら、弾けることだけ示して、相手がどんなに重鎮だろうと、キャンセル、自分が納得、いいと思うものを、披露する。エレ―ヌ・グリモ―は、信じるものが、確固としてあるアーティストである。

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     2013/05/06

    シノ―ポリと言う人は、脳医学者、心理学者、つまり、人間に興味を強くもった頭の切れる人だったのだ。それだけの知力、知性ある人間が、音楽に価値を見出し、情熱を持って、最も録音、公演をするオケと伝統の美音を持つ優秀なオーケストラの人々と共に、或いは率いて、どのような音楽にも体当たりで、常にドラマチックな音楽を紡ぎだしていたのは、様々言われていたけれども、残されたものを、見、聴きすれば、貴重な、感嘆させられる偉業と、言うべきものだ。ここにも、若い情熱をもった日本の才女と、熱いもの、人を動かそうとする音楽を、本当に見事に導いている。もっと、生きて、私達に、糧となるものを伝えて欲しかった。

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     2013/05/06

    録音されてから20年、少しも輝きを失わない、世界の古楽を支える有田さんをはじめとする、日本人による、素晴らしい演奏、録音による西洋音楽史上の極北の匠の作。ゆったり、心が溶ける。俗世間から離れて、静けさに漂い、身も任せ、憂いを忘れ、安らぎを感じ、与えられ、感謝し、与えられれば、と願わずにはいられない人間の道と、現代の罪の音楽。

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     2013/05/06

    ハンガリーの20世紀の作曲家、コダ―イ・ゾルタンは、民話、民謡をバルトークとともに、収集、ほとんど全ての曲に、モチーフとして扱ってます。最も演奏機会の多い、「ハーリ―・ヤノ―シュ」は、この地方の民族楽器、ツィンバロンが、効果的に使用されています。また、くしゃみを模した音で始まり、笑ってしまう処もある寓話的名作。その他の舞曲も、伝承音楽を巧みに織り込んで、親しみやすく、快活。晩年に完成を見た唯一の交響曲は、何故演奏が少ないのか不思議な、これも安らぎ、楽しく深い作品。子供の音楽教育にも、熱心だった一方、ピーコックフォークロア変奏曲は、レべルソング、自由を奪われた民衆の歌を、見事なオーケストレーションで、訴えた、これもマジだけど、明るさを持ち合わせた秀作。現在、ハンガリーは、又も、圧政が進んでいて、アンドラ―シュ・シフ等は、ハンガリーでは、演奏しないとまで言っている。指揮のドラティは、コダ―イに学び、欧米でも広くオーケストラを活性化した達人、「平和の訴え」と言う交響曲も、残している。オケは、ソ連による動乱からドイツへ逃れてきたハンガリー人によるオケで、残念なことに、今度は、ドイツ統一後に、苦境となり解散してしまった。ハイドン交響曲全集、この素晴らしいコダ―イ等、偉業を残している。長くなったけど、とってもいい音楽、演奏です。是非、買って、聴いて下さい。求めやすい値だし。
     ついでに、コダ―イの無伴奏チェロソナタは、凄い曲だよ。ムローヴァの演奏するヴァイオリンとチェロとのデュオも、集中力すごく、とても良かった。私は、全部、好きになりました。

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     2013/05/06

    ゲルマン民族、バッハ以前からの由緒ある独墺伊では、こんなに息長く、美しいケルトのメロディ、もろ民謡やハープなども使われるイギリス、アイルランドのクラシック作品は、卑下され、まず演奏されません、悲しい事に(影響受けている作品は、実は、多いですが)。アングロ・サクソンの国、お隣に、魅力一杯のケルトの民謡、伝承音楽の宝庫、アイルランド、スコットランドがあるイングランド。バルトークやコダ―イが、ハンガリーの民謡を、オブラードに包んで現代音楽化したけれど、イギリス、アイルランドでは、ケルトの風味、そのままと言っていい様な位の形で、民謡、伝承音楽を、(時に分厚く強調され過ぎて、興を削ぎますが)、美しく、幻想的、或いは、踊りたくなるようなクラシック作品と化した作品が、フィールド、ハーティ、バックス、アーノルド、サリヴァン、古くは、オカロラン、ジェミニアーニ等にあります(反抗歌が、有ることも忘れてなりません)。特に、このバントック作品は、たゆたゆと流れる弦のメロディ、ハープの美音で、ケルト音楽の一面を、愛情を持って、聴かせてくれます。落ち着き、やっぱり、安らぎます。

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     2013/05/06

    1976年に作曲された20世紀アメリカの現代音楽の大家、フィリップ・グラスのオペラ、実質デヴュー作、いきなりの4時間、休憩なしに演奏、上演される大作。まあ、ぶっ飛んでます。頭、おかしくなりそう。当初、ヒトラー、次に、マハトマ・ガンジーを題材に作曲しようとしたが、演出のロバート・ウイルソンとの妥協で、アインシュタインが、題材となり、1年足らずで完成。グラス先生、この作品で、注目され、欧米の、オペラハウスで次々取り上げられ、メトロポリタン歌劇場でも、上演。当時は、もろ前衛、荒唐無稽だけれど、独特の音楽、舞台演出に魅かれる人多くなり、5年から10年に一度は、ほぼ同じプロダクションでこの作品の再演ツアーがなされ、1992年には、東京でも上演。今年も3月には、香港で、世界ツアー最終公演。大盛況で、流石に、古典となったか。オペラも、サントラも、交響曲も数多く発表出来るようになり、最近のヴァイオリン協奏曲や、チェロ協奏曲では、流石に、丸くなった。40年以上前に、こんな新鋭な音楽、オペラ公演やられた日には、騒然とヒッピーの喝采、一時、干されても仕方ない。その後も、オペラを発表、演劇や、美術の世界で、書きつなぎ、タクシードライヴァーやりながら、ラヴィ・シャンカールらと、学び、発表し続け、10年後、ようやく、音楽で飯、食えるようになり、今や76歳。日本でも、ブーレーズや、ポリーニに与えられた文化賞受賞。やはり、傑作、でも4時間聴き続けてると、イカレそうになる。この国で、新国、或いは、西宮辺りで、いつの日か上演出来ればなあ・・。

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     2013/05/05

    その昔、古楽演奏に、クラシック界が騒ぎ出す前に発売された演奏ですが、とても、ピュアで、美しい、インテリジェンスな演奏で、この騒がしい現代に、清浄感、静けさ、落ち着きを与えてくれます。ペトリを始め、アカデミーの名手のバックも、言う事なし。このブロックフローテ、リコーダーの音は、妖精、天使の様で、天国的、大変よろしい。懐かしい。後、俗世間に舞い降りて、キース・ジャレットと再録、バッハにも挑戦。

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     2013/05/04

    私、この今村康典さんと言う方、恥ずかしながら、何にも、知らず、20年以上前に発表された、バッハのリュート作品集(おそらく、現在廃盤)と、言うのを、聴いてしまい、何と生々しく、楽器に命を吹き込み、バッハらしい、そして、新鮮で、美しい音に、感嘆致しました。まだ、このアルバムは、すいません、まだ、聴いてません。日本から、ヨーロッパに活動を移し、欧州で、各古楽団に、引っ張りだことなり、自らの古楽アンサンブル「フォンス・ムジケ」も創設され、多くの古楽器を弾き、作曲もし、ヨーロッパの人が、取り上げて無い曲を発掘し、数多くの賞を受け、教育活動も熱心にされていると言う、才人です。前置きは、これ位で充分でしょう。さあ、聴いてみましょう。

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     2013/05/04

    この曲も、ペレ―ニの演奏も、かねがね凄い、と、聞いてはおりましたが、この度ようやく聴きました。怖ろしいほどに引き込まれ、保然とする程、二つとない、途轍もない音楽でありました。ひとつのチェロと、一人の人間の為に、この音楽を、生み出し、楽譜に記したコダ―イは、常人ではない。才人による、才人の為の音楽。冒頭、実にチェロらしい深い音で始まるが、その後のチェリストは、地獄を見る様な展開、音符を読み込み、掴み取り、それを、楽器に託して弾くだけでも超至難、ペレ―ニは、民謡から発した精神から、とんでもないエネルギーを放射し、人間、ここまでやれるのだ、と言う事を完璧なまでに、実践、実証して見せた、否、聴かせてくれた。悲、狂、怒、憂、努、根、楽、殺戮、抑圧、思沈、混乱、苦、祈り、希なる望みと現実、あらゆるものを、千変万化、過ぎ去る形の無いものを、確実に存在し、人間の中に残るものとした。諦めてはならぬ。凄い。

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     2013/05/02

    とうとう聴いてしまった。世評は、凄まじく良いが、クラウス・ノミみたいなジャケットが気に入らず、聴かず嫌いだったこのCD。よく見れば、堂々としているが、悲しげな目である。演奏は、皆さん書かれてる通り、大阪ライヴ程に崩れず、しっかり、本拠で決めたテンシュテット、ロンドンフィルの成功演奏。人間、ここまでやれるのだ。やれる人は、滅多にいない。テンシュテットにバーンスタイン位か。どうすりゃ、こんな演奏を生み出せるのか、私にとっては、永遠の謎、憧れ、目標。次代の若者よ、出でよ。

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     2013/05/02

    カラヤン、ベルリンフィルの為に存在する音楽。

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     2013/05/02

    リヒャルト・シュトラウスの楽曲は、カラヤンと、ベルリンフィル or ウィーンフィルの為にある、と言ってもいい事を証明する1枚。ぶ厚く、流麗な弦、その内実にまで迫っているか、と問えば、?の処もあろうが、これだけ美しく、管弦楽の妙、人生と世の黄昏、演奏されれば、答えるのが、阿保らしくなるほど。

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     2013/05/02

    激しく動き回る曲と、穏やかに流れゆく(内実は違いますが)曲を、順番に組み合わせたシュトラウスの曲集。このコンビで、名実高めただけあって、堅実で、華麗、シャープさと柔らかさ兼ね備えた見事な演奏となっています。特に、初めて聴いた最後の間奏曲、「暖炉のほとりで夢想」は、その題名通りの、たゆたゆと弦が流れる、とても落ち着く美しい曲でした。一聴の価値あり。

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     2013/05/02

    バッハ演奏を1995年のこの時から模索、探究していたムローヴァのバッハ、ヴァイオリン協奏曲集。自ら組織したアンサンブルだが、メンバーのファゴット奏者、マルコ・ファスティンゲールに、古楽の真髄、古楽演奏の必要性を、教えられ、感化され易いムローヴァは、古楽の本を読み、多くの古楽演奏を聴き、古楽奏者と共演、学び、その刺激的な演奏にも魅了され、旧ソ連で教えられていたバッハ奏法を捨て、古楽の楽器、奏法に、本格的に変更する様になった。その転機となった盤。18年後の本年、イタリアの古楽器奏者、オッタヴィオ・ダントーネ率いるアカデミカ・ビザンチナと、満を持しての再録発売。でも、ムローヴァのジャケット写真、まだ迷っているようで、道、半ばなのだろうか。バッハのハープシコードとのソナタ、ソロのソナタ・パルティータ全集は、渾身のムローヴァらしい等身大のバッハだっただけに、少し、不安がよぎる。

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     2013/05/02

    お国の肝いりで出来たオーケストラの初公演、1曲目が「幻想」ストラヴィンスキーの合唱曲で花を添え、最後に、海。確かに凄い、大きくて、しかし、汚い音だ、バーンスタインもかくや。ここまでやっちまう流石、ミュンシュのライヴ、唸り声も咳だって、遠慮なく入っている。これなら、40年近く、眠っていても仕方ない音源だと思う。こちらは、一夜限りの記録。でも、曲として、「幻想」聴くなら、私は、整えられた、それでも充分熱い、ミュンシュらしいEMI盤の方を、選ぶ。もっと、冷静に確信犯なら、サロネン。美しさだけを求めるなら、勘違いしてるアバド。

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