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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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2 people agree with this review 2010/02/01
すっかり指揮界のトップクラスになったヤンソンスがRCOを振っての2008年ライブ録音でまず大変良い録音が印象的でした。ヤンソンスにとっても当のRCOにとっても20年以上ぶりの「展覧会の絵」収録(演奏タイム計33’02)です。マイルドなヤンソンス節がやはりムンムンとしてもう少しロシア的に引っ張って粗さも欲しいとは思ってもそれは他の演奏に求めるべきなのでしょう。出だしプロムナードでの管楽器メインテーマも大層に叫ばず角がとれたスマートさに先ずフェイントを噛まされますね。とにかく各曲マイルドで切迫感は抑制され繊細な色彩感優先という方向、ともすれば私などオールドにすれば余り上等なお酒でその味わいに迷う如く聴く方にすれば焦点を合わせる事に専念・・・最後の詰めである「キエフの大門」も皆さん書かれている感触通りと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/01/31
カラヤンがBPOを振っての「運命」交響曲のDGへの代表的録音は1962年(演奏タイム@7’14A10’01B4’55C8’57)、1976年(同@7’08A9’27B4’36C8’38)、1982年(同@7’18A9’14B4’48C8’41)であります。LP時代「運命」は「未完成」とゴールデンカップルでリリースされカラヤンの輝かしきDGでのポジションを祝う如く金色の帯がついていました。1960年代DGにBPOを振ってのベートーベン交響曲集はカラヤンのこれからの展望を示す名演で私もLPで集めました。特に奇数番の演奏はカラヤンに以前から合っているように思え第5番の颯爽としてシャープな中にも確固とした重量感を感じさせました。本盤に入っている一方の「田園」交響曲はカラヤンの演出しどころが多分にある曲で同じくDGへの代表的録音は1962年(演奏タイム@8’58A11’31B3’02C3’25D8’53)、1976年(同@9’02A11’21B5’39C3’29D8’35)、1982年(同@9’04A10’19B3’08C3’23D8’25)などがあります。こちらの方は1976年盤の第3楽章をタイムからの推察ではカラヤンとしては珍しく反復している点が要留意です。さて、本盤1962年録音のもの・・・第1楽章からすぅーと速めにスタート、テンポの速い処が錯綜します。第2楽章は音楽そのものに語らせますが忙しく第3,4楽章は過ぎ最終楽章はやさしく感謝の表情を出すものの決して感情的に陥らずスッキリ仕上げております。私はDG盤なら1960年代分がデビュー印象が強く好きですが、カラヤンの演奏はタイム的には軸足が割りとしっかりして年代を追ってもテンポが大きく変わる事が少なく演奏そのものは徐々に華麗・修飾的になっていっている様でカラヤンファンなら聴き比べも楽しみですね。
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1 people agree with this review 2010/01/31
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2 people agree with this review 2010/01/31
1926年生まれのクレール・アランの一回目収録は1960年代当該最初のステレオ盤としての偉業です。私はこの一回目の極々一部のLP・・主な曲目はオルガン協奏曲等をパリのマリア教会オルガンで弾いたもの・・を同じく彼女の明快な演奏によるブクステフーデのLPとともに長く聴いていました。三回も膨大なバッハオルガン全集を収録するバイタリティたるや・・そういえば2007年演奏ライブ録音盤もHMVカタログに・・凄いもので彼女の信条「特定の作品に『これっきりという言葉』はない」というのも肯けます。一般に二回目が1978〜1980年録音、三回目が1985〜1993年録音とされ本盤1982乃至1983年録音のものが何回目なのか少し不明な処もあります。彼女は昔アントン・ハイラーとかモーリス・デュプレに師事したらしく私は僅かですがやはりLPで彼らの演奏盤を持っています。中々パイプオルガンの演奏というのはそのサウンドに圧倒され個々の出来上がりまでフォロー出来ないのですが彼女の三回もしかも同じレーベルから・・・その辺りの事情が分れば面白いのですが。とにかく使用オルガンによって夫々が作品演奏ともなるらしく本盤の内有名なBWV542,565,582などは比較的新しいオルガンを弾いております。三回目などはヨーロッパ内のバッハとゆかり・由緒ある物を使用したとメモにはありました。彼女の演奏はどちらかと言えば威圧感がなく明澄な響きの中にある種分かり良さとその知性が滲み出ております。時には次々こなして行く処に味気なさも感ずる方もおられ私も正直そういう状況に陥る時もあります。演奏タイムとしては他のオルガニストと比べますと短い様でBWV542が11’47、BWV565が8’15、BWV582が12’52といった具合です。私はこれらの曲以外にビバルディ原曲のオルガン協奏曲BWV593(11’31)などが一回目同様入っているので興味がありました。マァオルガン一つで同じ作品でも出来上がりが異なるものだという事を先ず念頭に置けば楽しみ方も変わってくるのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/30
70歳を超えたもう大物指揮者と呼んで差し支えないマーツァルが指揮者コウトの代役?でPSOを率いて来日公演を先般しましたがのだめカンタビーレでは有名な指揮者として出演しているマーツァルのブラームス交響曲第4番。CPOを振っての2005年録音というから結構録音時から期間は過ぎているのは第1番発売と同じ(第2番は2009年録音だからマァ普通、エクストンレーベルから相前後して同じオーケストラを振った小林研一郎のブラームス交響曲シリーズも出ています)。さて、本盤演奏・・・タイムとしては@13’08A11’09B6’05C9’49と特に特徴的なものはなくバランスがとれてはおります。マーラーなどで手腕を奮ったマーツァルの割には結構第1楽章出だし大人しくじっくりと構えこの楽章最後の詰めも同様・・・。CPOの独特の音色は最近薄れてきたと私は感じていたのですが第4楽章ではその音色と共にマーツァルの「きばり的」演奏が聴けます。バランス良い演奏での今述べた第4楽章は特に聴き物の素晴らしい演奏と思います。
1 people agree with this review 2010/01/30
原智恵子というピアニストの名前は私がまだクラシック音楽も何も分かっていない小さい頃から知ってはいて彼女と外国の演奏家との話題が新聞などに載ると両親がマァ芸能人噂として喋っていた事にも因ったのかもしれません。その外国演奏家がピアノのカサドジュでもチェロのカザルスでもない・・・この私自身の混同から脱却出来たのはクラシックを聴き始めた学生時代も相当経ってからでありました。そういうわけである意味懐かしいアーティスト存在でありそのCDを今回聴いてみました。HMVレビューにもありますように前半彼女のピアノソロの分と後半デュオ・カサドとしての演奏分と分かれており前者は1953年放送用録音、後者は1961年音楽祭ライブ録音で勿論モノラルであります。フォーレ演奏などで知られたユポーと同じくラザール・レヴィ門下だった彼女のピアノ・・・フランスバロックものはクラブサン的雰囲気のフランス奏法で軽やかです。シューマンの「子供の情景」(タイム14’13)もロマンチックに各曲を進めて行きます。チェロのカサドとのデュエット演奏では生々しいカサドの唸り?も聞こえ情感深いベートーヴェン「魔笛主題の七つの変奏曲」(10’41)、そしてブラームスのチェロ・ソナタ第2番(23’46)の演奏で彼女のサポートぶりが戦後の二人の生き様を語っているかの様に思えました。そんなに数もない彼らの演奏記録としても貴重なもので素晴らしいランクにあげておきたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review 2010/01/29
2009/3に本盤演奏第4番、第6番の感想を書き込んだのですが残る第5番を先日聴く機会がありましたので少し追加レビューさせて下さい。カラヤンのチャイコフスキーの録音暦は沢山種類がありこの第5番も1952年PO(演奏タイム@15’54A14’08B6’53C13’00)、1971年BPO(同@15’46A14’24B6’22C12’39)、1975年同じくBPO(同@15’51A14’40B6’35C12’38)、1984年今度はVPO(同@15’55A13’40B6’31C12’05)とあり本盤は1965年BPOとの演奏(同@15’00A15’15B6’00C12’33)であります(他にも別の演奏が有るようです)。さて、本演奏例の如く第1楽章リガート気味に進み心地よく経過・・・よく歌い上げ終わりはじっくり、第2楽章のホルンがこれまた美しい・・・緩徐章の最たる印象、絶対荒れない・・・ピーク後のたっぷりした弦のピチカート、後半管楽器サポートはやや単調。細かいニユアンスの第3楽章を経て最終楽章・・・ここも流し気味にカラヤン節たっぷりで中ほどややダレた印象も後半スピードアップで挽回・・・あの行進テーマがしつこくありません。第4,6番と結局は1960年代BPOとの収録での同一軌道の素晴らしい演奏です。カラヤンのチャイコフスキー後期交響曲は録音を重ねる毎に次第に華麗になっている様で聴き比べも楽しいのではないでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/01/29
評価の高いチョン・ミュンフンによるショスタコヴィッチの第4交響曲(1994年録音)です。1961年まで演奏が禁止されていた中々手ごわい難曲をチョンはこれも意外なオーケストラPPOを振っての登場です。演奏タイムとしては@27’04A8’08B25’21なのですが第1楽章と第3楽章は各々大きく二つに区分される曲想ではあります。この曲の演奏タイムとして計60’33というのは短い方かと思いますがとにかくヘヴィな曲ではあります。終始PPOのあの○○サウンドとは別の凄いテクニックがこの曲の冷たさというかその辺りの感触を深め又チョンの動静コントラスト鮮やかな雄弁なコントロールは曲の好みとは別に見事と思いました。第1楽章シロフォンから鳴り出し強烈なトゥィッティに転化して行く鮮やかさ、この楽章後半の凄いスピード弦フーガと緊張感そして時に第5,10番交響曲を感じさせる曲想もチラチラ。第2楽章もテンション高いショスタコヴィッチ世界そのもの、最終楽章もマーラーを少し思い出させた処もあったりいろいろあって後半のコーダの管楽器の咆哮は○○サウンドと言った生易しいものではない切迫感・・・・そして最後の静かなエンディング・・・この曲に限って言えばPPOの変貌を如実に聴いた思いです。そしてチョンも曲の色彩感を情熱自在に鋭敏に映し出しスマートな出来上がりとしました・・・こうした曲には本当にシェフの腕前が顕著に現れるのでしょう、曲の好みは今一なので限りなく「最高ランク」に近い「素晴らしいランク」に止めさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
4 people agree with this review 2010/01/28
2010年、ショパン生誕200年に当たる年のショパン・コンクールの審査員(これまでもチャイコフスキー、ロン・ティボーといった国際コンクールの審査員を務めたことがあります)に予定されている小山は周知の様にチャイコフスキー、ショパンという両国際コンクールに入賞するという日本人として初めての快挙をなした実力派ピアニストであります。初めの頃はやはりショパン辺りから収録し出しレパートリーも比較的広い方なのですがショパンの協奏曲は今回初めての収録(2009年)らしいです。私は余り馴染みのないのですがバックはカスプシク&シンフォニア・ヴァルソヴィアというポーランド地元メンバーです。本演奏先ず使用楽譜が通常我々が聴く版と異なる原典版?ということで確かに例えば第1番において出だし前奏からちょっとした各フレーズにある意味新鮮さを覚えました。左右バランスも明確でゆっくり且つあっさりとした感触が楽しめます。小山のピアノは相変わらず堅実そのものでありきちっと力強く主張ししかも懐の深さも感じられました。私はどちらかと言えば第1番の方の演奏(タイム@20’07A9’36B9’56)の方の耳新しさが手伝った事もあり印象深かったです。第2番(タイム@14’44A9’49B8’49)は私の好みから第1楽章のピアノの入り・・もう少しインパクトもという素人考えだけが思い浮かびましたが各楽章幾分ゆったり目に進め結局何か説得させられた演奏です。彼女の知性も光る素晴らしいランクの演奏盤である事は間違いないでしょう。ブックレット写真も気に入りました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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2 people agree with this review 2010/01/28
1957年の収録でバーンスタイン/コロンビアSOバツクでの二つの協奏曲です。この組み合わせはグールドがソ連に演奏旅行した時にも別途収録されている様です。ベートーヴェンについて独奏者、指揮者どちらも個性ある演奏家故いろいろあった事は想定されますがバーンスタインとはこの後1959年第3番(なお、同年カラヤン/BPOとの第3番もCDがありますね)、1961年第4番(これだけはオーケストラがNYP)と録っていった様です。第2番、演奏(タイム@13’04A9’26B5’36)は結果的には若さというかグールドも思いが特に長い中間楽章に現れた様です。次にバッハBWV1052ですが演奏タイムは@8’38A7’15B8’20と全体にじっくり取り組んだ演奏でバーンスタインのバッハ伴奏というのも面白いです。モノラルだからか大変分厚く聴こえ最近のバロック物とは全く趣が異なる何か私にはかつてミュンヒンガーのバックでマルコムが弾いた同曲のバック演奏・・・独奏演奏自体はハープシコード・・・が思い出され懐かしく聴きこみました。のだめカンタビーレでも演奏されたこの曲・・・本当に名曲でバッハの協奏曲でも特に私は好きです。本演奏、独奏と指揮がせめぎ合うとさえ思える場面もあり第1楽章などあの情熱的な主題の伴奏での思わぬ強調とかそれに対してのグールドの切り込み!・・・グールドのバッハここに有りという感じです。中々聴き応えある素晴らしい盤と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/01/27
1957年の収録でバーンスタイン/コロンビアSOバツクでの二つの協奏曲です。この組み合わせはグールドがソ連に演奏旅行した時にも別途収録されている様です。ベートーヴェンについて独奏者、指揮者どちらも個性ある演奏家故いろいろあった事は想定されますがバーンスタインとはこの後1959年第3番(なお、同年カラヤン/BPOとの第3番もCDがありますね)、1961年第4番(これだけはオーケストラがNYP)と録っていった様です。第2番、演奏(タイム@13’04A9’26B5’36)は結果的には若さというかグールドも思いが特に長い中間楽章に現れた様です。次にバッハBWV1052ですが演奏タイムは@8’38A7’15B8’20と全体にじっくり取り組んだ演奏でバーンスタインのバッハ伴奏というのも面白いです。モノラルだからか大変分厚く聴こえ最近のバロック物とは全く趣が異なる何か私にはかつてミュンヒンガーのバックでマルコムが弾いた同曲のバック演奏・・・独奏演奏自体はハープシコード・・・が思い出され懐かしく聴きこみました。のだめカンタビーレでも演奏されたこの曲・・・本当に名曲でバッハの協奏曲でも特に私は好きです。本演奏、独奏と指揮がせめぎ合うとさえ思える場面もありグールドのバッハここに有りという感じです。中々聴き応えある素晴らしい盤と思いました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
亡くなる一年前2003年の75歳記念リサイタルで園田自身その選曲に当たっての心境辺りをメモしております。彼の師であるレオ・シロタの先生であるブゾーニ編曲の元々オルガン曲であったバッハBWV564は編曲もさることながら骨太い園田の演奏(タイム@7’02A4’44B5’10)がこの曲の構築性を更に際立たせています。プロコフィエフのピアノ・ソナタ第7番は園田の音楽学校卒業時の演奏曲であり当時若きリヒテルが初演したものという思い出があると語っています。曲は「戦争ソナタ」と言われるだけあって何か不安と混乱という印象の曲で最終楽章のちょつと乱暴的に展開する処に園田のタフさが感じられました(タイム@8’00A5’27B3’21)。その他小曲も収録されているのですがちょっと省略して本盤では何と言ってもベートーヴェン「熱情」ソナタが圧巻と言えるでしょう。園田のベートーヴェンと言えば剛直で確固たる演奏が説得力を持つ定評があり32曲夫々の曲演奏について春秋社からの執筆分冊本もあった位であります。その彼がまだ40歳位の1968年頃にソナタ全集を収録したのは有名です。本盤「熱情」ソナタ、演奏タイムは@9’46A6’13B7’48と特に過不足は無い様(なお、先述の全集盤は@9’57A6’50B7’32)ですが第1楽章の内包するエネルギーの発露や最終楽章のもつれそうな凄い勢いが印象的で後の聴衆の拍手もそれだけリアルであります。「熱情」ソナタには1993年録音分もあるそうですね。日本を代表したピアニストの貴重な記録で素晴らしいです。
0 people agree with this review 2010/01/26
マズア/LGOによるメンデルスゾーン交響曲シリーズには結構私は気に入っております。メンデルスゾーン縁りのオーケストラという事ではなく演奏が何かカラッとしておりそのようなイメージでこの演奏者の「スコットランド」「イタリア」交響曲のレビューを以前書き込ませていただいたのですが今回第5番「宗教改革」交響曲についてもほぼ同様の印象を持った次第です。録音は1987年ものなのかどうか本盤分は不明なのですが演奏のあっさり感が結構重い内容をテーマにした曲だけに私にはフィットしました。演奏タイムは@10’08A5’19B2’49C7’35と第2楽章を除いて速めのテンポで進みます。冒頭「ドレスデン・アーメン」テーマも重くなくタイムとしてはやや長い第2楽章も演奏そのものは軽く聴き易く第3楽章・・もう少し浸りたい憂愁さもスンナリ通過、最終楽章は例のルターテーマでフーガもしつこくない構成力を見せつけた演奏となりました。私はトスカニーニの演奏盤・・・これも名演なのでしょうが少しその過剰な突っ込み演奏に腰を引いた覚えがあるので余計マズアの演奏が気に入ったので一般には情のない演奏に評されている向きもあるようです。第1番は未聴ですのでワンランクダウンでOKランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2010年ショパン生誕200年に当たる年のショパン・コンクールの審査員に予定されている小山は周知の様にチャイコフスキー、ショパンという両国際コンクールに入賞するという日本人として初めての快挙をなした実力派ピアニストであります。初めの頃はやはりショパン辺りから収録し出しレパートリーも比較的広い方なのですがこの2006年録音のシューベルトは彼女としては新たな分野へのスタート?の位置付けにもなりました。「さすらい人幻想曲」は若きシューベルトの屈託する情熱を小山は確信に満ちた鋭いタッチで躊躇なく押し進めます。演奏タイムは@5’49A7’04B4’31C3’39と第1楽章から鋭い集中力でその骨格を示し第2楽章はゆったり目・・・最終楽章は躍動リズムで屈託も霧散してしまった如く早めに・・・。少しキツイ表情とはなっていますがこれも一つの演奏として面白いです。シューベルト晩年の作「即興曲」D899は(タイム(1)10’11(2)4’37(3)6’04(4)7’22 )第1番がややゆっくり、第4番が早めという感じで「さすらい人幻想曲」と相反させるニュアンスは特になくやはりきっちりした技巧により充実した出来上がりです。私などオールドにはもう少しユトリも欲しいと思った事も正直ですが素晴らしいランクは間違いないでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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