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Review List of ほんず内閣総理大臣 

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  • 4 people agree with this review
     2012/10/26

    ハイティンク&シカゴ響コンビによるこれまでのディスクはいずれも超余裕綽綽のスタイルでしたが、本盤も同様です。マーラーではそういうスタイルがどこか共感不足のような印象で物足りないものを感じましたが、これは違います。シカゴ響は恐るべきスペックの高さを見せつけ、完璧無類の出来栄え。アンサンブルでも個人技でも鮮やかなることこの上なし。ハイティンクはいつものようにどしっと構えてこちらも見事に曲を「処理」してゆきますが、突き放したようなクールな姿勢がこの曲にかえってマッチして、聴き手は重い氷の塊を渡されたような感覚を持たされます。ホールの特質もあって録音も乾いたタッチで、それもなんだか曲に合う感じ。これは大傑作。プロ中のプロによる物凄いお仕事。付録のDVDもなかなかに面白い。交響曲第4番をめぐる状況を、演奏風景も挟みつつ当時のソ連の映像を中心に流し、曲をBGMにしつつナレーションでつないでゆくというもの。粗末ながら一応の日本語字幕はあるし、興味深い試みです。ただ、全曲演奏の映像があるならそれも欲しいね、という気はします。衝撃を受けつつ、そして大いに感嘆した実にすばらしいアルバム。大いに推薦いたしましょう。

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     2012/10/22

    評判のプロダクション、期待して視聴しました。舞台前面のピットに巨大オーケストラが鎮座し、これで轟々と鳴らしたら歌手はたまったものではないなとちょっと不安。録音のバランスも含めて実はちょっと疑問があって、オケがやや引っ込み気味というようにも聞こえるし、あるいは、このバランスを考えて指揮者がオケを抑え気味に鳴らしているとも思えるし、そこはどうなのかな?ベルリンのシュターツオパーとの来日公演の際には、バレンボイムさん、結構ガンガン鳴らしていたので、ここでは随分控えめな感じです。ステージの違い、歌手の力量、さらには解釈の変化、その他、各種の理由は考えられますが、それは不明。さて、演奏は大変すばらしい。マイヤーのイゾルデは演技も含め(見事な役者だ!)絶賛あるのみ。トリスタン役のストーレイという歌手は、寡聞にして初めて聴きましたが、まあ敢闘賞かな。あらためて、この役の難しさを痛感しますが、不満というほどのことはありません。脇役では、ブランゲーネはよしとして、クルヴェナールはちょっと頼りないかな。マルケ王のザルミネンは見た目も貫録たっぷり。バレンボイムの指揮は何とも余裕綽綽、スカラ座のオケがリリカルな表現で魅力的です。シェローの演出は、「ああ、なるほど」と思わせるところがいくつもあって、しかも近頃よくある独りよがりの読み替え演出のような自己顕示もなく、さすがとの感を覚えます。画質は優秀、文句なしにきれいです。総じて確かに高水準のディスク、「よかったなあ」というのが率直な感想です。

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     2012/10/20

    53年と50年の録音で、音は結構古めかしい。それでもレンジはそれなりに広く、ノイズもないので、鑑賞にはよろしいでしょう。さて、演奏ですが、若干微妙なところかなあ。ブルックナーは、爽快テンポで、かつオケをびんびん鳴らしており、結構威勢の良い感じ。ゆっくりした歌と落ち着きに欠けるようで、個人的にはあんまりいい印象を持たなかったなあ。「トリスタン」はなかなかに面白く、抒情に傾いた感じかな。両曲とも、細かくニュアンスをこめてていねいに仕上げるというよりかは、その時の気分・感興を思うままに伸展させたような演奏というところでしょうか。私としては特にどちらも「名演」とかいうようには思えません。シューリヒトさんの生前の演奏をしのぶよすがの一つということで受け止めるとよいかな、と思います。

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     2012/10/20

    スメターチェックさんの「スターバト・マーテル」はずいぶん前の録音ですけれど、音質は良好。若干ヒスはありますが、オケも合唱もソロも全部しっかりとらえられていて、鑑賞上の問題は一切ありません。この名曲にスメターチェックさんのこの力演が残されたことは、何と幸福なことでしょう。特に終結部の演奏者一丸となっての迫力は大変なものです。大いに感動しました。フィルアップの弦楽セレナードはクーベリックさんの指揮。至極真っ当で、これも曲の美しさを大いに引き立たせたもの。名曲の名演を組み合わせた、充実の限りのお徳用盤、大いにお薦めいたします。これらの曲をまだ聴いたことがないという方にもお試し用廉価盤として結構ですしね。

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     2012/10/19

    いかにもセルらしい演奏でしょう。楽譜をきっちりと音化し、そこに他のものは込めない。オケのすべてのパートが自分の役割を最大限の充実度で果たし、力強く引き締まった演奏が展開されています。但し、何だかそういうところに不満もなしとはしえないのですね。そうしたセルの姿勢は、この音楽を情感的にも音響的にも若干平板なものとしてしまい、がっちり組みたてられた偉容には感心しながらも、感動としてはいま一つであったというのが正直なところ。実は結構期待したのでちょっと残念。この交響曲、やっぱり、ロマンティシズムとかセンチメンタリズムとか、憂いを帯びた楽想に喚起された何かを付け加えた演奏に心惹かれるものがあるなあ。序曲二つは結構。録音は基本良好。ちょっと古い感じはするかな。なお、録音データがどこにも書いてありません。こういうのは、いかんな。

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     2012/10/19

    そうですね、これはなかなかにスマッシュヒットと言いうるのかもしれません。細部にいたずらにこだわらず、流れを大切にして遅滞なく進め、クライマックスではオケをしっかり鳴らしてバッチリ決めています。格別の個性とか、固有の魅力とか、そういうところはいささか薄いとは思いますが、オケの固定的レパートリーとして高水準で仕上げたものでありましょう。職人的技がよく発揮された感じですかな。デ=ワールトさんとミネソタ管のコンビは相性がいいのか、「アルプス交響曲」も大変に立派な出来栄えでした(廃盤のようで残念)。録音も優秀。標準+α、くらいの得点であります。

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     2012/10/18

    ほぼ30年前の録音ですが、先のレビューにもありますように、聴きやすくよいまとまりです。大管弦楽と合唱が鳴り響く大曲ですが、広めのホールいっぱいの全体の音響をしっかりととらえて、量感も十分だし、空間を感じさせてくれるのがいいですね。「妙なるラッパ〜」ではいかにも天空にまします天使たちのラッパの呼応というイメージがわいてきます。細部も明瞭ですし、迫力もしっかり。ちょっと前の録音というハンデはありません。演奏自体もしっかりしたもので、特に奇をてらったところもなく、正面から曲に取り組んだ立派なものです。大変満足しながら聴きました。また、ここでの売りはテノールソロのジャコミーニさんでしょう。名声に比して極端にディスクのない歌手ですが、ここでは彼の美声と朗々たる歌を存分に堪能できます。その点でもとても価値の高いアルバムです。ロイドさんの歌も結構。女声陣はちょっと不安定な箇所あり。管弦楽も合唱もともに充実。ロペス=コボスさんとしても会心の演奏ではなかったかしら。お薦めいたしたく思います。

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     2012/10/17

    ヴェルディの大傑作『ファルスタッフ』に、円熟期のジュリーニさんのディスクが残されたことは何と幸いなことでしょう。オペラ上演のライヴで、ステージノイズも客席の反応も結構聞こえます(拍手はなし)。で、演奏はどうか。ロス特有の「乾いた」響きがどこか「うるおい」を奪っている感じで、実はちょっと聴きづらい。また、冒頭からやっぱり少し重くて、聞き知っている『ファルスタッフ』と別の曲にすら思えるくらいに、印象が違うんだなあ。「え〜!?」といふ調子で、全曲聴き終わりました。もちろん、歌手も含めて高水準です。ブルゾンの朗々たるタイトルロールはまことに結構で、大いにしびれます。女声陣はちょっと魅力が薄いかな。とはいえ、みな立派です。トータル、「歌の劇」としてはやや重く、ドラマとしては(もともとコメディなので)起伏に欠ける、そんなところで、ジュリーニさんのコンセプトはこの曲にはいささか合わなかったかもしれません。そういう意味では、ユニークな『ファルスタッフ』の演奏として楽しめばいいのかな。

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     2012/10/17

    グリーグの有名曲てんこ盛りのお買い得盤。これさえあればグリーグはあといらないんじゃない、とさえ言われそうな、豪華曲目ラインナップ。演奏はすべて手の内に入ったもので、テンポも表情付けも適切妥当。安心して、グリーグのビューティフルな音楽に聴き惚れていられます。旋律美にその特色を発揮させる人だったのですな、どの曲も主旋律(主題)はもとより、ふとした瞬間のパッセージにも心惹かれるものがあります。そして有名曲の、「ソルヴェイグの歌」のただただ哀しい想いも、「過ぎた春」のセンチメンタルも、やはり心を打つものがありますねぇ。但しそれでも、いわゆる「深み」のある音楽ではないんだなあ。そこがちょっとね。ま、でも、優秀な演奏と録音で、グリーグの佳曲をたっぷり堪能できるこのアルバム、ちょいと甘くして満点としましょう。

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     2012/10/15

    ヒストリカルですのでまずは音について。いずれも年代相応というところです。ノイズがないという意味では聴きやすいのかもしれませんが、ずいぶんと手を加えているんじゃないかなあ、オケの音がシンセサイザーっぽくて、特に弦楽器はキツイ響きです。ま、それでも鑑賞には堪えるでしょう。では、演奏。トスカニーニの振った二曲は、いずれもよく言えば推進力のある調子。交響曲第2番の第2楽章は、まさしく無窮動的な迫力を持っております(NBC響のアンサンブルの見事なこと!)。とはいえ、やはり何だか「せっかち」に傾いているという気も否めません。もっといわゆるシューマンの「ロマン」を感じさせてくれてもよかったなあ。でもトスカニーニだからね、想定内ではありますな。ワルターの第4番は、実は結構似たようなアプローチ。推進力と迫力とを感じさせる出来であります。この頃のワルターにはこういうタイプの演奏が多いですね。トータル、これらの曲の名演として数多のディスク中に参入するというのではなくて、伝説の大指揮者たちのこれらの曲へのアプローチを試みに聴いてみる、というスタンスでありましょう。特に交響曲は二人ともセッションの録音がないんだったかな。そういうつもりで聴くと、なかなかに楽しめるものであります。ご興味がおありの方のみ、どうぞ。

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     2012/10/14

    期待のネゼ=セガンさん。これもよい出来栄えです。「ダフニス」とかはラストを豪壮な盛り上がりで終わることもできるわけですが、若干抑え目にして余裕を保ち、無理やりに締めくくらないのもいいことです。総じて繊細さに留意した、ビューティフルな姿勢でありまして、それがまことに効果的。大いに堪能いたしました。ロッテルダムフィルは、まあ、録音ではなかなかに珍しく、実力のほど如何という先入観はありましょうが、もちろんここでは何の不満もなし。ネゼ=セガンさんのアプローチの方向にぴったり沿ってよい成果であります。録音も優秀。それにしてもラヴェルの音楽の何と美しいこと。聞き終えて、私は大いに満足しました。

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     2012/10/13

    ブーレーズが若手を振った興味深いアルバム。すっかりジイさまになったブーレーズが、教育者としての手腕を発揮したアカデミーの成果というところでしょう。1枚目のウェーベルンとストラヴィンスキーは、当方の勉強不足で、曲も知らないし、演奏もいいのやら悪いのやらさっぱりわかりません。2枚目のマーラーですが、正直、現在のブーレーズのマーラーを聴く、というスタンスの演奏にはなっていないかと拝察します。やっぱり若者の勉強の成果を表わすものと受け取るのがいいんじゃないかな。全般に慎重で、自然な流れを大切にし、過剰な思い入れや気分の屈折を避け、破綻することなく全曲をまとめあげることに意を注いだという印象です。フィナーレなどは、録音の新しさも相俟って、打楽器の「ずしん!」という響きが大変な迫力をもっていますが、それとは別な意味での高揚とか迫力は、今一歩だなあ。ま、そういうイヴェントものとしてお聴きになればいいんじゃないですかね。基本、若手は優秀。見事な腕前で、ひ弱なところも不安定なところもありません。将来活躍する俊英が揃っているのでしょうね。メンバー表が載っていまして、アメリカ勢が目立ちますが、日本人も含め、アジア系もいっぱいいるワールドワイドな構成。

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     2012/10/12

    魅力的な曲が並んだ、いいコンセプトのアルバムで、また、冷戦真っただ中にソ連の指揮者がアメリカで録音したという意味で「画期的」な、コンドラシンさんのレコーディングキャリアでも有名なディスクであります。みなさま絶賛のところ恐縮ながら、現在では「歴史的な一枚」という位置に置くのがいいんじゃないかなあというのが感想です。他の演奏と比べて云々というのは本当は適切ではないのでしょうけれど、もっといい演奏(録音)をたくさん聞いてしまったなあ。「仮面舞踏会」はダイナミックさとスピード感でフェドセーエフ先生の傑作あり。「イタリア奇想曲」も、特に前半がどこかオケが浮足立っていて不揃いとか、ちょっと気になります。「スペイン奇想曲」はなかなか華やかで結構ですし、「道化師」は他に録音が少ない曲ということもありこの演奏で聴けるのはまことに喜ばしい。といふことで、出来栄えにちょっとバラツキあり。オケは臨時編成というよりもどこかの変名でしょうかね、優秀な腕で問題はありません。録音はまさに驚異的に質の高いもので、鮮やかそのもの。ただ、低域がちょっと薄いかな。それにしたって、すばらしいもの。よいところがいっぱいありつつも、多少の難もあって、最高評は遠慮いたします。でもねえ、曲目もいいし、いいアルバムではありますよ。

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  • 2 people agree with this review
     2012/10/10

    第一部は大変結構。元気溌溂、スピードと迫力があってまことに快調。ところがねぇ、第二部以降がどうにもよくない。勢いだけでは乗り切れず、かといって細部にこだわり過ぎるとだらけてくる。やっぱりちょっともてあましてる感じかな。メストさん、そこはちょっと見込み違いだったかも。歌手も思ったほどよくはない。特にチャンスの起用は、一見なるほどと期待させるのですが、そんな目覚ましい効果はないな。逆に普通のテノールがファルセットでくねくねするから面白くなるんだね、ということがわかりました。オケと合唱は優秀。特にロンドンフィルはずいぶん輝きに溢れたいい音をしています。録音も優秀。トータル、惜しいなあ。

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     2012/10/08

    みなさまの高い評価が続いております。ただ、私は繰り返し聴いてみてもよい印象が得られませんでした。若さ・激情・陶酔といった、若書きとしてのこの曲にまつわる要素はきれいさっぱりなく、しかし一方、重量感たっぷりの大交響曲として構築したわけでもなし。湖(海ではない)の上をすい〜っと動いてゆく中型船(?)というイメージで、指揮者の想念が大きくも小さくもなく、そしてその船でこれからどこまで行こうとするのかの「夢」の拡がりもなく、はっきり言えば煮え切らない中途半端ということになるのかなあ。たとえばパリ管との「ロマンティック」もそうでしたが、従来の演奏にない不思議なアプローチでしたけど、何とも名状しがたい不思議演奏で、これも基本それと同様だと思います。交響曲についてはそんな感じで、特段いいとこなし。オケはしっかりしていて録音は優秀。惜しいなあ。歌曲は秀逸。人工的に磨き上げたタッチがここでは精妙な美しさを際立たせております。シェーファーも「歌い過ぎない」のがいいですな。

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