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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/02/08

    2002年のチャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で日本人としても女性としても最初の優勝者のロシア作品の2005年録音盤であります。チャイコフスキーのピアノ協奏曲は同じ指揮者とLSOによる公演の翌日の録音ということで興奮冷めやらぬ内にということなのでしょう。演奏タイムとしては@21’50A7’27B7’08と決して緩やかなものではないのですが何かしっとり感というかたおやかなロマンチック様相が強く打ち出された出来上がりで打々発止の手に汗握るという演奏ではありません。しかし第1楽章とバックオーケストラとの遣り取りの中に見せる変化とか最終楽章の溜め的な処はなかなか面白いです。一方の「展覧会の絵」は演奏タイム計37’48と他のピアノ演奏盤より明らかに長く時間をかけておりルバートにスパイス効果を見出してもちょつと焦点がボケかけた印象もないではありませんがこういう方向感もあるのかなぁと思って聴いています・・・最後「キエフ大門」など通常力強さを想定するところを敢えてコントロールし勢いでなだれて行くパターンとは異なったイメージです。巷に氾濫するワンパターンな他の演奏に食傷気味な私には・・・特にチャイコフスキーの方・・・丁度いい具合で、素晴らしいランクなのです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/08

    このDVDとは直接関係しないのですがシェルヘンの1965年CBCトロント放送Oとのバッハ「フーガの技法」の本盤をHMVカタログで見かけたものなので私のかって聴いた同じく1965年録音のシェルヘン指揮VRO,VSOその他のメンバーによる同曲演奏への思い出をメモする事で何らかの本盤の参考にしていただければと・・・。シェルヘンはバッハ作品から現代音楽まで手がけた大変な個性派演奏家でその研究心たるや生半可なものではありませんでした。彼は録音ではこの曲を1949年ベルミュンスター放送Oと録っているのですが長年に亘って自ら編纂したバージョンでの本曲を先述の二種類以外にも更に同じ1965年ルガーノ放送Oとも残しております。彼の1965年レジメ(私の聴いたCD解説書からの久野氏翻訳によるもの)をここで引用しますと・・・「・・・ここにあるのは、鑑賞する音楽としては、最も学究的で最も難しそうな音楽でありながら、聴衆と直接語り合うこと、つまりコミュニケーションの取れる音楽である。そして、さらに演奏に関して言うならば、この作品を聴きながら、バッハは一体何を伝えんとしているのか、といったことに聴衆が煩わされることなく、気づいてみたら、いつの間にか全てがわかってしまっていた、というような演奏なのである・・」。この「演奏」が1965年の三種類の何れを指すのかは別にして彼のこの曲への姿勢と思いと受取れば何となく分ります。1965年録音のVRO,VSOその他のメンバーによるこの曲の最後にはBWV688のコラール前奏曲(タイム4’41)が付いていますがそれを含めて107’30という長大な曲・・・チェンバロを含む様々な楽器が交替登場し単調化を避けております。私自身はオーケストラによるこの曲ではミュンヒンガーやギーベル盤も重宝しております。まぁシェルヘンの研究編纂成果として最低OK以上・・・殊に本盤はアンチェルも写っているので共にリハーサル中心とのことですが興味はありますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/07

    ジュリーニはブルックナー作品を録音し出したのは(第2番?)比較的年齢を重ねた頃からで以降は特に第7,8,9番に集中してライブを含め録音したようです。この第7番は1982年PHOとのライブ(演奏タイム計61’49)、1985年BPOとのライブ録音(タイム@19’06A21’46B10’42C12’17)そして1986年VPO盤(タイム@20’22A24’08B10’35C12’31)とHMVカタログではチェックされます。特に後二盤は録音年も近くBPO,VPOという各名オーケストラによる演奏はどうしても比べたくなりそうです。先ずやはりBPO,VPOのサウンド違いが大きいと言えるでしょう。少しだけ演奏タイムが短くなったこのBPO盤・・・あのカラヤン時代も日没期であった時でさえBPOはあくまでその鋼鉄機能美的音色は衰えずジュリーニの些かもたれる旋律重視方向をも活かした名演と言えるでしょう。ワグナー追悼の為に書かれたこの曲に失礼なのですが大体この曲で第2楽章は美しいと片付ける前に私は正直その長さにシンドさを覚える事もありあのヨッフム1986年ACOとのライブ盤では確か28分近くとまさにじぃつと我慢を強いられた感もありました(あくまで私の能力不足です)。それだけに本盤この楽章は少しでも締まっている事がしっとり感を倍加しているように聴けました。第1楽章に戻って初めの方は比較的淡々と透明感を意識しながら運び展開部からはBPO独特の力強さが頭をもたげてきます。第3楽章出だし音の捉え方、管楽器の鳴らし方が聴く方にすれば独特でもありやや主動機焦点を探しかねない状況にもなりましたがよく歌わせる中間部もあり風格はあります。そして最終章BPOの生気益々明快好調にもなりジュリーニの大息づかいがすっかり定着、ノヴァック版の為か打楽器の賑やかさに加え管楽器の咆哮は見事です。最高ランクにさせていただきます。なお、BPOとのブルックナーでは1984年の第8番も同時に同レーベルから出だされておりますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/06

    2002年にRBSO”MILLENIUM”というオーケストラの首席指揮者に就いた西本の同オーケストラとのお披露目録音の一つです。西本はムーシンの指導を仰いで研鑽を積んだ者ですが特に際立つバックやその道のコンクール入賞暦も無い木枯らし紋次郎みたいな感じでその宝塚男役ばりの容貌と指揮ぶりがその魅力を実力以上に見せているようです。それはそれで女性指揮者という道を選んだのですから、又 彼女は地元出身だし応援したくなりますね。さてこのショスタコーヴィチの第5交響曲(2003年録音)は超有名曲だけに名演がひしめきそこに録音で割って入ろうという気概だけは注目すべきでしょう。演奏タイムは@17’37A5’32B14’20C11’21とやや両端楽章が心持じっくり目かなというイメージ。第1楽章出だしの強烈な動機に続く高音弦がゆったりし過ぎに思えダレ気味に感じましたが中ほど過ぎて場面が代わりピアノ、テューバ伴奏マーチ・・・シンバルーンの大きな鳴りではロシア的粗さと大見得を切る処は聴きようによっては納得もしないではありません。第2楽章はただ前に進んでいる感じですが第3楽章は一応山場は聴かせます。最終楽章特に初めの方このオーケストラの粗さが気になり僅かなミスも聴く側は引き摺ります。最後のクライマックスへの歩みはしっかりポイント押さえはされてはいます。この超有名曲はどんな演奏でも馬力というか聴かせ処が分り易いので表面的辻褄はある程度とれる曲・・・特にロシアの重低音楽団なら・・・でもあります。なお、「1812年」(タイム15’49)は以前にも録った盤があるようです。西本は昨年BPO(ベルリンではありません、ブタペストです)率いて日本公演しましたがこれから加齢して行く彼女、昨年週刊誌に書かれた状況もどこまで本当かは別にして健闘している彼女の真摯な姿勢を見守って行くしかないですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/06

    1956年僅か36歳で航空機事故で亡くなったカンテルリは同年録っていたベートーヴェンの運命交響曲の内第1楽章のみを録らず(第2,3,4楽章は一応録り終えた?)生を断たれたのも皮肉な運命なのでしょう。トスカニーニを師とするけれど師ほど癇癪的なイメージの演奏ではなく流麗さというかその辺りがトスカニーニと違った魅力がある指揮者と本盤演奏を聴いて思いました。さて、先ず1951年PHOとの録音「イタリア」交響曲なのですがイタリア指揮者の先入観も手伝ってのコメントにどうしてもなってしまいますね。第1楽章の覇気がありリズム・メロディの推進力が新鮮です。第2楽章は潤いと余裕が感ぜられ第3楽章はきっちりと運んでいます。後年1955年にこの「イタリア」交響曲を録り直しているのですが特にこの楽章が1955年再録ではタイムが少し長めとなっているらしく・・・寧ろだれるのでは?とも素人の私などは思ったりして・・・。最終楽章はこの交響曲の魅力の一つでスピード感を出しつつ前へ突き抜けていく爽快な感じが素晴らしいです。演奏タイムは@8’28A5’57B6’12C5’54でマァマァな感じです(あのトスカニーニの超名演盤タイムは@7’32A5’47B6’25C5’48で第1楽章の断然な速さが分ります)。この「イタリア」交響曲はモノラルですが録音状態は良いです。続く初期ステレオによるブラームスの第3交響曲は1955年やはりPHOとの収録で私の聴き誤りなのか若干縦線不合ズレみたいに受取れるパッセージもありますが実に丁寧にこの曲の構築美を表現しているのでしょう、屈託は皆無の演奏であります。タイムとしては@10’17A8’51B6’23C8’33と心持ち各楽章速めでメロディ表現も抑制・・・第3楽章もっと歌えるのに控えめでも中ほど後消え入りそうにゆっくり・・・しかし黄昏という屈託は無いサッパリ感に漂う微妙な変化は独特です。デニス・ブレインのホルンも聴きものです。最終楽章はがっちりと先述の構築美を見せつつ若干スピードアップして「〆め」へ・・・・小波の立つ内に。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/05

    本盤はしなやかで高い水準の完璧なアンサンブル・・・スメタナSQのスーク、パネンカという独奏者との阿吽呼吸の演奏が楽しめます。、1986年収録のドヴォルザーク弦楽五重奏曲第3番は円熟期弦楽四重奏曲「アメリカ」と同じアメリカ滞在中作曲されたもので余り有名ではありません。第1楽章ゆっくりの主題の繰り返し、第2楽章中ほどではスークの第一ヴィオラの哀調節が素晴らしい、長い第3楽章は変奏曲風を経て静かなエンド。そして最終楽章は民族舞踏的・・・インディアン的・・・大きく幅をとって堂々の締めで演奏タイムは@9’06A5’45B10’00C7’41であります。やはりスークの演奏は最高! 1988年録音ピアノ五重奏曲は有名なイ長調のとは別の若い頃の作品で比較的分り易い主題の繰り返しが特徴的な曲です。ふと私はブラームスを連想したり致しました。ピアノは復帰後のヤン・パネンカが清冽な調和を基本にやはり阿吽の呼吸で展開しています。第1楽章若い情熱希望的なテーマの中に落ち着いたピアノの色調が短調的な移ろいを巻き込みながら進みます。弦楽の方は若さの屈託をも反映します。第2楽章・・・ここでも移ろい美が素敵で余韻ある最後の締めも印象的。第3楽章些か単調なのですが焦らせるように執拗且つかっ達に本楽章主題が何回も繰り返しされ最後は大団円 (タイムは @8’17A8’40B9’31)。しかし聴いた後そのしつこさ感はなくドヴォルザーク臭さがないのがかえって好感が持てました・・・これは偏にパネンカ&スメタナSQの演奏によるのでしょう。両曲共他演奏と比較して聴いたわけでもなく、又 一般受けもどうかと思われますがボンヤリ聴くのも良く最高ランク盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/05

    シュナーベルの弟子であったカーゾンはあまりレコード録音には前向きではなかったと聞きますが彼の演奏は内面的に追及された端正・品格ある世界を紡ぎ出していきますので表面的なパーフォーマンスとはどうしても無縁で内に向かいひたむきになりがちです・・・またそれが技巧点に疑問を投げかける節もないわけではありませんが底光りする抒情は忘れがたいものがあります。1957年若しくは1958年録音のシューベルト・ピアノ五重奏曲「鱒」は全体的には落ち着いた雰囲気が好ましいです。演奏タイムは@9’12A7’31B4’14C7’34D6’58となっており通常最近の演奏での第1楽章反復はなされていないようです。第1楽章軽やかで洒落た落ち着きがありウイーンの弦楽メンバーもヴァイオリンのあのボスコフスキーをはじめ美しい出しゃばらぬ演奏が最高です。第2楽章もソフトタッチで奥ゆかしい弦も忘れられない・・・反面生ぬるいと言われるかもしれませんが・・・。 楽章の性格もあって覇気ある第3楽章そして第4楽章は陶酔させないで淡々と清水中の鱒を描きます、最終楽章も気負わず・・・・。他の曲は未聴ですので「素晴らしい」ランクに抑えておきましょう。  (タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/04

    私は本盤収録曲三曲の内第8番単独収録盤で聴いておりますのでそれについてコメントさせて下さい。ノイマン指揮CPO演奏の交響曲第8番、前回レコードアカデミー賞受賞分(1972年収録で演奏タイムは@9’40A10’26B6’35C10’45)から十年後の1982年における再録盤です。この交響曲は偶々出版がロンドンたったなので「イギリス」と愛称されておりますがボヘミア色の強い曲です。さてこの再録・・・アンチェル後任15年経過したノイマンとしては何十回と演奏してきたドヴォルザークの交響曲ではありますがその都度新鮮に取り組んでアプローチしますます自家薬籠のものとしCPOとの結びつきも大成して行くわけですね。 演奏タイムは@9’20A10’19B6’09C10’19で前回演奏盤より全体速くなっています。第1楽章、幾分速めの出だしそして展開への勢いはせわしく時としてつんのめりそうにも感じますがフレーズによってはその早目のテンポがスパイス効果を醸しだします。第2楽章のヴァイオリンソロの美しさと山場作り後半ティンパニーの打ち込み迫りには凄みが伴い第3楽章・・・美しい弦の節回しそして最終楽章は初めもう少し踏み込みも欲しい気持ちもありますが管楽器の散りばめなどもノイマンならではと思わせます。大きく息を取って見えをきる独特なゆっくり語りつつの最終詰めも印象的です。冒頭申し上げました様に他の二曲は残念ながら聴いてはおりません。従ってワンランク慎重に構えて素晴らしいランクと当面させて下さい。なお、第7番、第8番には1991年のライブ盤もあるようですし「新世界」交響曲も勿論他のノイマン指揮演奏盤がありますので聴きたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/04

    1964年から1965年にかけて録音されたブランデンブルグ協奏曲はシュヴァルベ、ツェラー、コッホ、シェルバウムといった主にBPOの各名手が夫々独奏部分を担当しカラヤンの幾分緩やか且つ華麗な演奏運びが今のトレンド演奏からするとやや大層な感じがしないではありません。当時ブームにより雨後の筍の様に立ち上げられた諸バロック室内管弦楽団によるバッハに耳慣れていた私などはこのカラヤン演奏に対して幾分色眼鏡で見る傾向があって何でも進出して来るカラヤン/BPOに対してその一辺倒ぶりを恐れたのも事実であります。各名手ですからそれは見事な華やかさで録音がサン・モリッツで行なわれたというのもカラヤン時代開幕を象徴しているようでした。第5番第1楽章後半活躍するチェンバロはエディト・ピヒト=アクセンフェルトが受け持っていますがほぼ同じメンバーで同じくサン・モリッツで1967年撮られたDVD分はカラヤン自らのチェンバロで進めているようです(カッコいいですね!)。参考までに各曲演奏タイムをメモしておきますと第1番(@4’24A5’04B4’58C12’14)、第2番(@5’23A4’09B2’58)、第3番(@6’47A0’20B6’01)、第4番(@8’06A4’00B4’51)、第5番(@11’00A5’58B5’49)、第6番(@7’04A5’53B5’52)となっております。なお、カラヤンはBPOを振って1978年〜1979年に同じDGにこれら協奏曲を再録(独奏メンバーは勿論変わっております・・・)しております。管弦楽組曲の方もそれは壮麗そのもので先述しました様にやや時代がかってはいてもマァ肩のこらない演奏ということでOKランク以上にさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/04

    ノイマン指揮CPO演奏の交響曲第8番、前回レコードアカデミー賞受賞分(1972年収録で演奏タイムは@9’40A10’26B6’35C10’45)から十年後の1982年における再録盤です。この交響曲は偶々出版がロンドンたったなので「イギリス」と愛称されておりますがボヘミア色の強い曲です。さてこの再録・・・アンチェル後任15年経過したノイマンとしては何十回と演奏してきたドヴォルザークの交響曲ではありますがその都度新鮮に取り組んでアプローチしますます自家薬籠のものとしCPOとの結びつきも大成して行くわけですね。 演奏タイムは@9’20A10’19B6’09C10’19で前回演奏盤より全体速くなっています。第1楽章、幾分速めの出だしそして展開への勢いはせわしく時としてつんのめりそうにも感じますがフレーズによってはその早目のテンポがスパイス効果を醸しだします。第2楽章のヴァイオリンソロの美しさと山場作り後半ティンパニーの打ち込み迫りには凄みが伴い第3楽章・・・美しい弦の節回しそして最終楽章は初めもう少し踏み込みも欲しい気持ちもありますが管楽器の散りばめなどもノイマンならではと思わせます。大きく息を取って見えをきる独特なゆっくり語りつつの最終詰めも印象的です。私はこの第8番単独収録盤で聴いておりますのでもう一つの曲は残念ながら聴いてはおりません。従ってワンランク慎重に構えて素晴らしいランクと当面させて下さい。なお、1991年のライブ盤もあるようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/03

    1964年から1965年にかけて録音されたブランデンブルグ協奏曲はシュヴァルベ、ツェラー、コッホ、シェルバウムといった主にBPOの各名手が夫々独奏部分を担当しカラヤンの幾分緩やか且つ華麗な演奏運びが今のトレンド演奏からするとやや大層な感じがしないではありません。当時ブームにより雨後の筍の様に立ち上げられた諸バロック室内管弦楽団によるバッハに耳慣れていた私などはこのカラヤン演奏に対して幾分色眼鏡で見る傾向があって何でも進出して来るカラヤン/BPOに対してその一辺倒ぶりを恐れたのも事実であります。各名手ですからそれは見事な華やかさで録音がサン・モリッツで行なわれたというのもカラヤン時代開幕を象徴しているようでした。第5番第1楽章後半活躍するチェンバロはエディト・ピヒト=アクセンフェルトが受け持っていますがほぼ同じメンバーで同じくサン・モリッツで1967年撮られたDVD分はカラヤン自らのチェンバロで進めているようです(カッコいいですね!)。参考までに各曲演奏タイムをメモしておきますと第1番(@4’24A5’04B4’58C12’14)、第2番(@5’23A4’09B2’58)、第3番(@6’47A0’20B6’01)、第4番(@8’06A4’00B4’51)、第5番(@11’00A5’58B5’49)、第6番(@7’04A5’53B5’52)となっております。なお、カラヤンはBPOを振って1978年〜1979年に同じDGにこれら協奏曲を再録(独奏メンバーは勿論変わっております・・・)しております。管弦楽組曲の方もそれは壮麗そのもので先述しました様にやや時代がかってはいてもマァ肩のこらない演奏ということでOKランク以上にさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/03

    ミュンヒンガーは私にとって忘れられない指揮者で私の学生時代からのクラシック音楽好きをずうっとサポートしてくれている存在であります。私のレコードラックの傍には昔通っていた神戸三宮のマスダ名曲堂(今は在りません)の亡くなったご主人から頂いたロンドンレコードの販促用(まだ40歳代の若い頃の)ミュンヒンガーのボード張りA2大ポスターをかざっております。さて、ミュンヒンガーは三回「四季」を録音しましたがそれは1951年録音R.バルヒエット(v)タイム・・・春10’52夏10’17秋11’50冬9’25、1958年録音W.クロツィンガー(v)タイム・・・春10’54夏10’59秋12’10冬9’45、1972年録音K.クルカ(v)タイム・・・春9’57夏10’07秋10’01冬8’17でありいかにも最初の如何にもドイツ然とした武骨さは次第に薄れて行きその分彼らしさはトーンダウンして行った様です。これらの中では本盤演奏、即ち1958年録音演奏が先に述べた特徴に加えるにじっくりした取り組みが味わえると思います。1951年盤で「四季」ブームを生み出したミュンヒンガーの忘れてはならない名盤と言えるでしょう。ペルコレージのフルート協奏曲はあまり聴いていないのですがランパルの流麗さとの対照が面白いですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/02

    1964年から1965年にかけて録音されたブランデンブルグ協奏曲はシュヴァルベ、ツェラー、コッホ、シェルバウムといった主にBPOの各名手が夫々独奏部分を担当しカラヤンの幾分緩やか且つ華麗な演奏運びが今のトレンド演奏からするとやや大層な感じがしないではありません。当時ブームにより雨後の筍の様に立ち上げられた諸バロック室内管弦楽団によるバッハに耳慣れていた私などはこのカラヤン演奏に対して幾分色眼鏡で見る傾向があって何でも進出して来るカラヤン/BPOに対してその一辺倒ぶりを恐れたのも事実であります。各名手ですからそれは見事な華やかさで録音がサン・モリッツで行なわれたというのもカラヤン時代開幕を象徴しているようでした。第5番第1楽章後半活躍するチェンバロはエディト・ピヒト=アクセンフェルトが受け持っていますがほぼ同じメンバーで同じくサン・モリッツで1967年撮られたDVD分はカラヤン自らのチェンバロで進めているようです(カッコいいですね!)。参考までに各曲演奏タイムをメモしておきますと第1番(@4’24A5’04B4’58C12’14)、第2番(@5’23A4’09B2’58)、第3番(@6’47A0’20B6’01)、第4番(@8’06A4’00B4’51)、第5番(@11’00A5’58B5’49)、第6番(@7’04A5’53B5’52)となっております。なお、カラヤンはBPOを振って1978年〜1979年に同じDGにこれら協奏曲を再録(独奏メンバーは勿論変わっております・・・)しております。組曲の方もカラヤン節たっぷりに披露している様ですが全曲は未聴です。先述しました様にやや時代がかってはいてもマァ肩のこらない演奏ということでOKランク以上にさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/02

    確か今月後半オラモ/RSPOは来日公演する予定でしたがそれに先たっての彼としては第5番に続いてのマーラーの交響曲です(2009年録音)。オラモは同じフィンランド出身指揮者でライバルとなろうサラステ、ペッカサロネンを追いかける様に最近の活躍が著しく私などはシベリウス指揮者の範囲でしか認識しておらず現に諏訪内晶子とのシベリウス・ヴァイオリンコンチェルトの演奏盤を楽しんでいる位でした。ただ彼のCD他のHMVカタログを見ますと全く殆ど私の知らない作曲家の作品を多く扱っており彼の姿勢というものが分る感じがします。そうした状況でマーラーという極めて特質が要求される作曲家作品に取り組むのも当然で今後ますますレパートリーの広がりが期待されるでしょう。さて、この第1交響曲・・・マーラーのポリフォニーを明晰に表しながらちょつとした「間」の扱いにハッと気づかせるものがあります。演奏タイムは@16’07A7’02B10’47C19’25で全体としては過不足感はありません。最終楽章など出だし速めなのですが壮烈なクライマックスを終えた結果ほんの少し短いかなという程度・・・この曲に内包されるエグさにはちょっと隔たりはありますがそれに代わる知的なエネルギーを内に感じさせてくれたこれはこれで素晴らしい演奏と思います。進出して来るこの北欧オーケストラ(かつてはドラティ等が振ったらしいです)、弦が結構美しい様に聴きました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/02/01

    私はカラヤンのモーッアルトの演奏には信頼を置いている者で余りあっさりせず典雅丸出しでもなく丁度いい湯加減なのです。本盤はカラヤン晩年の1987年BPOを振っての第29番(演奏タイム@7’20A6’27B4’19C4’47)、第39番(同@11’26A8’56B4’23C5’58)の録音盤です。どちらもゆったりどっしりした晩年の味わいがあるのです。モーッアルトと同じザルツブルグ出身のカラヤンの晩年の胸に去来したものがあるのかどうかわかりません・・・しかし誰しも各々の生涯最終コーナー曲がりになると大なり小なりその辺りはあると思います。そして勿論何回も彼はこれらを演奏し又録音もなされておりますがCDでは第39番交響曲では同じDGから1988年ライブ盤(同@8’39A8’40B4’18C4’35)として出ているのが最後? なお本盤演奏ではこの第39番第1,4楽章について反復演奏されている事が特徴的と言えるでしょう。東京都の各々の方がレビューされている様私も最高ランクにします。参考までに第39番だけでもサンプリングでカラヤン/BPO演奏タイムを記しておきますね・・・・1970年録音→@8’42A8’27B4’00C4’09)、1975年録音→@8’12A8’10B4’04C4’02。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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