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Review List of ヒューブーン 

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     2013/07/25

    宇野氏の著書を多く読んでいる読者には特にお薦めできないが(良くも悪くもいつも通りであらためて読む必要もない)、批評というものをあまり読んだことのない方にはご一読を薦めたい。コレ一冊読めば、他の宇野氏の著書を敢えて読む必要もないという意味も込めて。宇野氏の著作の面白いところは、過激で扇情的な文章の多い割には、突っ込みどころが満載ということで、その方向からも楽しめる。
    例えばこれはどーでもいいことでもあるが、259ページのCDジャケットは、ザンデルリング指揮の【ドレスデンシュターツカペレ】盤の写真であり、推薦のベルリン交響楽団のものではない。

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     2013/05/21

    思い入れと表現すればいいのだろうか? 瞬間瞬間を「説明」しているような演奏だ。よって音楽の流れが少々犠牲になるのはいたしかたない(モルダウなどは損をしている)が、ターボルやブラニークに関しては、この演奏を聴いて初めて気づいた魅力も多くあった。民族性がどうこうとかよりも、マタチッチ個人の見解というか視点を感じる演奏だと思う。

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     2013/03/28

    僕にとってチェロの曲と言えば、エルガーのホ短調とシューベルトのアルペジオーネソナタ の2曲がまず思いつく。要するに渋くて地味な雰囲気を求めてしまうということで、それならばイメージ的にブラームスがピッタリ!と思い、そして例えハズレでも後悔しないように、アルペジオーネソナタを含んだこの一枚を買ってみた。結果として、アルペジオーネソナタは、愛聴しているロストロポーヴィチ盤に比したらやや薄味なものの、充分に楽しめる、、、でもブラームスは晦渋すぎて、まだ楽しむには程遠いという状況です。そんな感じなので評価★4つはあまりあてにはならないです。

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     2013/03/10

    解説に「スタンダードな名演」と書かれていたが、スタンダードな名演がありあふれているこれらの2曲において、これはとても褒め言葉ではない。メンデルスゾーンは突出した名演があまり想像できないのだが、逆につまらない演奏というのも想像できない。このCDで聴ける演奏も、ほとんど印象に残らないものだった。チャイコフスキーに関しては、とりわけ両端楽章は、彼女のチャイコフスキーコンクール優勝のノリノリ録音に比べ より魅力的な部分が何一つない気がする。ただ第2楽章に関しては、ノリでなく、じっくり聴かせてくれるこのディスクのほうがベターかもしれない。

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     2013/03/06

    20番は決定的名盤。他のあらゆるディスクを引き離す孤高の魅力を秘めている。特筆すべきはオケの信じられないくらいのデモーニッシュな響きだ。こんな20番があるなんて信じられない。23番は好みの分かれそうな演奏だ。表情が豊かで生き生きした表現と解釈すべきか?あるいは腰の座っていない大人気ない演奏に聴こえるのか?いずれにしろ20番ともども、その個性において別格の魅力があることは間違いない。

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     2012/12/24

    『皇帝』のマイベストは、圧倒的にこの盤である。例えばシーザー(カエサル)がこんなイメージの皇帝だったのではないだろうか?才気溢れ、欲望も旺盛で、人望も厚くてカリスマ性もバツグン!

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  • 3 people agree with this review
     2012/12/24

    濃厚なベートーヴェン節を味わうにはちょいとモノ足らないと言うリスナーがいるかもしれないが、それは万人受けの裏返しであり、スタンダードなベートーヴェン演奏としてまず最初に推薦されるべきCD全集だと思う。

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     2012/12/18

    人気のあるアランフェスだが、僕にとってはただ甘ったるいだけの曲に思えていた。村治佳織の同CDは、ことのほかシャープな印象を受け、目から鱗の一枚だ。

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     2012/11/09

    ブルックナーのイメージを『原始霧』だとするならば、バレンボイムが鳴らすシカゴ響の音色は『機械油』だと言える。
    全曲通して非常に水準の高い演奏であり、録音された当時の他のブルックナーのレコードのラインナップを見れば、この指揮者の独自のアプローチが垣間見えて、底知れぬ才能を感じないではいられない。しかしブルックナーの演奏スタイルも多種多様になった昨今、この重油のように粘って重く、不透明な音質が、ブルックナーの最良の解釈だというリスナーは少ないのではないだろうか?
    5番あたりの人気が突出して高いこの全集だが、実は全曲通して同じコンセプトの元に録音されていて、たまたまそのコンセプトと第5番との共存が上手くいったのだという考え方が正しのだろうと思う。
    それにしても聴けば聴くほど、この指揮者の譜の読み方が深いのには感心させられる。聴かせどころを正確に捉え、ドギツイ一歩手前まで強調する手法。ポルタメントの多用でリスナーの気を逸らさぬ手法。強弱の幅がダイナミックな点。等、これがブルックナーでなければ、とてつもなく魅力的なオーケストラワークスとなっていただろうこと間違いない。
    バレンボイムには、ベルリンpoを振った新盤のブルックナー全集もある。もし強いてファーストチョイスとするならば、新盤全集だろう。 しかしこの旧盤全集には、まだブルックナー演奏が暗中模索をしている時代の息吹が感じられ、他では味わえぬ魅力が内在していることも事実だ。
    また、交響曲以外では「Helgoland」がよかった。宗教曲としてのブルックナーが、メンデルスゾーンの影響を多大に受けていると言うことがよくわかる。
    最後に…これはどうでもいいことではあるが、入っていた解説書(邦訳がないのでよく読めませんが…)のP12とP13に載っているバレンボイムの写真は、どう見ても現在(21世紀)の年齢だ。やはりここは録音したときの脂ぎったお顔であるべきだと思う。

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     2012/11/09

    この名演奏がマグレでないとしたら、カンブルランとやらは間違いなく将来、巨匠として国宝化される指揮者になるだろう。僕にとってこの指揮者の名前は初耳だったが、かつて読響の会員だった関係で、義理で?聴いてみた一枚だった。カンブルランの演奏は、聴覚心理を捉えて離さないような類の演奏ではない。むしろ聴き始めは「流し聴き」だった。しかし一旦落ち着いて、聴者の方から音楽に集中しだすと、初めてカンブルランの凄さが認識できる。その凄さとは、20世紀の彼方に既に死滅した「巨匠」と呼ばれた指揮者達の、思うがままにオケを操る個性みたいなものだといえるかもしれない。極めて立体的で、「甘さ」が皆無。例えばHケーゲルやGヴァントの同曲の演奏などは「厳しい」演奏と評されるが、彼らの表現に足りないものがあるとすれば、それは「雄大なスケール感」だと僕は思っている。しかしカンブルランの演奏は、スケール感は巨大で、かつ厳しい演奏だ。とにかくコレ一曲だけでは、カンブルランの評価を決め付けることは出来ないし、読響を振っても同じ音が出るのか?という疑問もある。しかし、久々に「この指揮者の演奏、録音されたものは総て聴いてみたい」と思えた貴重な一枚だった。

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     2012/08/10

    終楽章を頂点として、後半に向かって徐々に盛り上がっていくようなタイプの演奏。…と言うより、もしかしたら第1楽章辺りでは、指揮者とN響とが、まだまだシックリ溶け合っていなかった為に、奇しくもそのよう構造になってしまったのだろう(と、勝手に決め付けてしまったワタシ・・(;^_^A)。 第1楽章を聴き始めた時点では、オケのサウンドの厚みが足らず、N響とはいえ当時は未だこの程度か?などと無礼な感想を持ってしまった。第2楽章以下でもその「厚み」が出てくるわけではないが、それが気にならなくなるほど 見る見るうちにサウンドが高揚して来て、終楽章に至るころには、とにかくノリノリな演奏になっている。名演を目をつぶって聴いていると、無意識に指揮をしていることがあるが、この演奏の終楽章など、思わず無意識に阿波踊りしだす聴衆がいたに違いない(と、懲りもせずにいつも勝手に決め付けてしまったワタシ)。

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     2012/08/05

    昨今の若者にyesterdayの旋律を聴かせ、何の曲か知ってるか?と問うと、ほぼ皆、曲そのものは知ってはいるが、「え?コレってビートルズだったの?」みたいな返答も返ってくるらしい。 そういう人は皆yesterdayを、漠然と 昔から歌い継がれているイギリス民謡のようなものだと思っていたとのこと。
    転じてコバケンのマーラー。マーラーの音楽が日本で一般的に演奏され始めるようになってまだ40年くらいだろうか? かつてもマーラー臭を感じさせないマーラーの録音(例えば小澤征爾)も数多くあったが、このコバケンのマーラーは、(おそらく実際はそのようなことはないのだろうが)演奏者そのものの意識の中にすらマーラーはおらず、まったく”読み人知らず”の出発点から演奏されているような印象すら受ける。僕にとってこのCDを聴いての感想は当に「マーラーの顔を全く意識させないマーラー」であり、yesterdayとイギリス民謡の関係にダブってしまう。その点、物足らなさが残らないわけではないが、カセットテープも含めれば10余種類ほど所有する同曲の演奏の中で、最も頻繁に取り出して聴くのがこのコバケン盤である以上、個人的には「★5つ」評しかないだろう。

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     2012/07/15

    4番は同曲中最高の名演だと思う。テンポといい、重心の重さと言い、メロディーのドン臭さと言い、まさにドヴォルザークそのもの。
    第8番は… 個人的好みでは、セル(7番、それと8番は旧盤も新盤も)やカラヤン(ウィーンpoとの8番の旧盤)のような都会的演奏が好みなので、最高に愛聴しているわけではない。
    ただ両曲とも録音がイマイチに思える。決して悪い録音ではないが、硬くてツヤツヤしているこのメーカーの録音は、どうもドヴォルザークのイメージとは相容れない。

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  • 4 people agree with this review
     2012/07/15

    全集ゆえ、ナンバーによって出来不出来、好き嫌いがあるのはいたしかたないとは言え、ドヴォルザークの交響曲全集では 最良の全集と言えると思う。全曲の大まかな感想としては、重心の低い民族臭濃厚な演奏 と言える。個人的好みで言えば、7番や8番はカラヤンやセルのような、都会的な垢ぬけた演奏の方がシックリ来る。素晴らしいのはまず第6番、そして第9番、第4番。この3曲は同曲中の最高の名演に数えられるだろう。第9番に関して、同曲の録音はこの後も販売されていて、新盤の方がノリはいいのだが、チェコ音楽としての味わいはこの全集の9番の方が優れている。そもそも第9番は、星や砂の数ほど?のCDがある。その中でこれほどありきたりな第9番が、これほど感動的に演奏されることそのものが奇蹟だ。1番、2番は比較する対象を聴いておらず、3番はこのCD以外ではコシュラー盤を聴いただけでまだモヤモヤしているだけなので感想は控えます。

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     2012/06/07

    未完成=数秒聴いただけで、ベーム/ベルリンpoの演奏(1966年録音)を彷彿とさせる。オケは違うのに、まったく同じ音がするのだ。まさに名演と言う以外に感想はない。ただ難を言えば録音だ。ライブのせいだろうか? 多分ホールに原因があるようにも思うが、音が入りきれていないような印象を受ける。音質は充分に美しいのに、なにか「音の7割くらいしか聞こえてきていないのでは?」みたいな聴後感に若干の不満が残った。
    新世界=当時、新世界のLPを買おうとしていた時、ちょうどベームが亡くなったとかで、追悼セールをやっていて、高い(当時2,600円!)と思いながらも買って聴いたのが高校1年の時だった。それまで聴いていたカセットテープの演奏に比して、あまりに丁寧すぎ、音楽の流れが不自然に感じられるという印象で、その後ほとんど聴くことなく現在に至っていた。CDになった同演奏を今聴いてみる。結論から言って、今となったからこそ価値のある貴重な演奏であるように思う。高校時代の僕が望んでいた土臭い類の演奏なら、現在巷に充分すぎるほど氾濫しているが、カールベームという個性から紡ぎ出されたウイーンフィルの新世界は、唯一無比であることが よ〜く理解できた。 高校時代に「音楽の流れが不自然」と思えていたのは、要するに当時は「音楽の人工美」に対してあまり好印象をもっていなかったからだと思う。その意味では、ジャケットの「人工都市」的デザインは、実はこの演奏の本質を理解するヒントだったのかもしれない。

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