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4 people agree with this review 2021/02/24
イタリア・バロックの作品は、オリジナル楽器による演に限ると思い込んでいましたが、アルビノーニの作品がまとめて聴けるということで、正直、あまり期待せずに購入しました。 実際に、聴いてみて、おおらかな中にも、生気に満ちた演奏で、これまでのモダン楽器による演奏への偏見を反省しているところです。 同じ演奏者による、ヴィヴァルディのボックスもあるようなので、そちらも購入しようと思います。
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0 people agree with this review 2019/01/02
ここ数年、男女とも若手のリコーダー奏者が多く登場しており、中には、妙にぎすぎすした演奏をしたり、そもそも安定した音程の保持ができなかったりと言った奏者も見受けられるが、ここで演奏しているFavillaは、比較的無名ではあるが、安定した技術と音楽性で群を抜いている。ここで録音されているデュパールの6つのソナタは、有名な6つの組曲とは別な曲集で、初めて聴いたが、正統的なリコーダーのソロ作品で選曲にも注目するものがある。Favillaのリコーダーと、手堅く充実した通奏低音陣の演奏によって、バロック・ソナタの世界に安心して身を委ねることができる。
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8 people agree with this review 2017/09/18
ファリャの「三角帽子」が、旧録音(1952年のモノラル録音。ソプラノ:ダンコ)のみ収録され、新録音(1961年のステレオ録音。ソプラノ:ベルガンサ)が収録されていません。演奏は、ダンコの歌も含め、旧録音も申し分ありませんが、世評の高い新録音が収録されていないのは、致命的な欠陥です。一般的な評価は低いけれど、流麗な中にも意外なところでコブシも聞かせるベートーヴェンやブラームスも一聴の価値があると思いますが、ベルガンサの三角帽子が収録されていないので、残念ながら一つ星の評価です。フランスもののセットにはドビュッシーやラヴェル、ロシアもののセットにはストラヴィンスキーやリムスキー・コルサコフの同曲の新旧録音が収録されていたのに、「残念」の一言です。
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5 people agree with this review 2016/06/26
とても落ち着いた響きの、充実の名演。 小さいけれど、実は大きなサプライズが一つ。このCDをプレーヤーにかけると、トラック表示が「7」となる。6楽章の曲だったはずだがなと思って、ライナー表紙、バックインレイ、帯を見ても、収録曲は「K.563」のみで、HMVのHPのこのCDの「収録情報」を見ても同様である。6楽章まで聞き終えて、トラック7が始まると、聴いたことがないメロディーが流れ始めて、曲の途中で終わってしまった。ライナーの中をよく見ると、未完の「K.562e」を補筆せずにそのまま録音したとあった。このCDを実際に買った人への秘密のプレゼントということだとすると、ここに書いてしまって良いのかどうか迷ってしまうが、K.563のCDなら既に持っているけれど、K.562eが聴けるなら買ってみようという方もおられるかもしれないので、ご紹介してしまいます。
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4 people agree with this review 2014/07/04
30年来の古楽ファンにとって、ついに出たという感じである。ブリュッヘン、レオンハルト、ビルスマ、クイケンといったメジャーなものから、ルーラントの中世・ルネサンスものといった比較的マイナーなものまで、SEONの録音がほぼ網羅されているところがうれしい。 ここで「ほぼ網羅」というのは、例えば、ボッケリーニのチェロソナタについては、現行CDでは初出LPに収録されていた4曲のうちG.13が割愛されているが、それが今回も踏襲されており、また、ブリュッヘンが1本の笛だけで録音した「アンコール」は、初出LPではSEONレーベルだったが、今回のセットには含まれていないためである。 このような収録曲の問題のほかに、曲・演奏・録音にこだわるというコンセプトのSEONのせっかくのBOX化に際しては、ジャケットについても初出にこだわればなおよかったのだけれど、ないものねだりはこれくらいして、これまでに買いもらしていた数枚のために、このセットを買ってしまいます。
1 people agree with this review 2009/12/26
ガンコ親父の説教を聞かされているような気分になる。いつもながらの独特のアーティキュレーション続出で、「な、そうだろう」とか「オレは、こう思う。絶対にこうだ」とか、言っているような感じ。「もっと素直な子になりなさい」と、こちらが説教したくなる。でも、そこが、魅力なんだなー。
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10 people agree with this review 2009/06/13
廉価盤だし、数多くあるヘンデルのリコーダーソナタ集の中の1枚と思って買ってみたら、とんでもない。ベストを争うような演奏が繰り広げられている。 ボスグラーフの技術は完璧、積極的な装飾を交えての情感豊かな緩徐楽章、生気あふれる急速楽章と、リコーダーって、こんなに歌うことができるし、こんなにカッコいい演奏ができるんだと唸ってしまう。 それから、通奏低音がチェロなどの弦楽器なしのチェンバロだけでさみしいかもと思ったけれど、実際に聴いてみると、1本の笛と伴奏者の一対一の真剣勝負が繰り広げられており、2人だけで演奏することによって、ここまで積極的な演奏を行うことができたのだと納得。
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6 people agree with this review 2009/05/27
【モーツァルトについて】 今から半世紀近く前の録音(KV.201)もあるが、全く古さを感じさせず、弦も管も美しく(特にホルンとオーボエは絶品)、整然としていながら、感興あふれる演奏が展開される。「今さらスイトナーのモーツァルトなんて」などと言わずに、虚心に耳を傾け、ドイツ系の本場物の演奏に叩頭するのみ。古楽器によるモーツァルトは聴いた当初は新鮮だが、繰り返し聴いても飽きが来ないのは、意外とこのような演奏ではないだろうか。
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3 people agree with this review 2009/05/26
名盤がそれなりに納められていることは否定しないが、DHM50周年記念の50枚がこの50枚なのかについて疑問がある。たとえば、バッハについては、ブランデンブルク(クイケンでもコレギウム・アウレウムでもいいのに)も管弦楽組曲(コープマンでもコレギウム・アウレウムいいのに)もないの? たった1枚入選のコレギウム・アウレウムは「奥様女中」がベスト盤なの? クイケンのコレッリの作品6のオリジナル楽器による初の全曲録音がないの? などなど。それとも、DHMのベスト50ということではなく、ちょっとひねった50枚ということか。
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0 people agree with this review 2009/05/25
デュファイから、オケヘム、イザーク、オブレヒトなどを経てラッススまで、スザートなどの舞曲などもまじえながら、CD10枚にわたってフランドル楽派を中心とした音楽を概観できる。エリク・ファン・ネーヴェルによる演奏は、ルネサンス音楽の世界に安心して身と心を浸すことができる。 一つだけ注文を付けるとすれば、小品ばかりが収録されており、ミサ曲などのある程度まとまった曲もあれば良かったかも。 ところで、エリク・ファン・ネーヴェルは、ウエルガス・アンサンブルのパウル・ファン・ネーヴェルとはどういう関係だったっけ?
1 people agree with this review 2009/05/17
ピノックやホグウッドよりも豊かなアーティキュレーションを駆使しながらアーノンクールよりも自然なアゴーギクというのが第一印象。といっても、ピノックやアーノンクールの中間と言うことではなく、緩徐楽章はもとより急速楽章も歌うところは存分に歌い、生気に満ちた演奏となっている。
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