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Review List of レインボー 

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     2009/12/20

    シュトラウス親子は結構フランスと関係がある・・・ そんな事を認識させてくれるディスクだ。
    一曲目、ナポレオン行進曲からご機嫌に聴かせてくれる。そしてオーストラリアの村つばめ(なかなかの好演)、パリのワルツと続き、アンコールのラデッキー行進曲がかかるともう終わり?と一気に最後まで聴いてしまった。
    プレートルの音楽はウィーン風ではないかも知れないがこれはこれで楽しい。オルフェウス・カドリールでは有名なあのメロディがアチェレランドしながら終わると同時に観客が大歓声(このCD1の盛り上がりかも)あげていることからも頷ける。
    シュトラウスはウィーン風でなきゃ!という人以外にはおすすめ。

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     2009/12/19

    ハリウッドの映画音楽作曲家として名高い、ワックスマン、ハーマン、ノースのピアノ協奏曲集。
    目玉はノースの作品だろうか。ハーマン、ワックスマンのクラシック作品は知っているがノースにもあったなんて驚きだ。ジャズ風のリズムで聴きやすい作品。だが一回聴きば十分な作品だろうか。他の曲も珍しいだろうか。ハーマンの死の協奏曲は有名なほうだが、録音となると少ない。ワックスマンのピアノと管弦楽のためのラプソディはミルズ盤よりややテンポが早くこちらのほうが好きだ。ビュヒナーとセダレス&ニュージーランド交響楽団もよく頑張っている。この秘曲達を聴くぶんには問題ない水準。後半はビュヒナーのピアノのソロ。ハーマン作曲の前奏曲では私のCDだけかも知れないが音が少し割れる。

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     2009/12/16

    ゴッドファーザー、太陽がいっぱい等の映画音楽で知られるニーノ・ロータの交響曲とピアノ協奏曲を収録したCDである。
    どの曲も非常に歌心あふれた作品で特に交響曲の3楽章は本当に美しい。初めて聴いたが一気に虜になってしまう曲だ。演奏も他を聴いた事がないので良くはわからないが悪くはないと思う。

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     2009/12/14

    全体的に早めの快速調のテンポで生き生きとした演奏。とくにセヴィリャの理髪師は最も出来が良い。指揮者のピドは初めて名前知った方なのだが、調べてみるとオペラ系の指揮者のようなのでこういうのは手慣れてるのだろう。選曲もロッシーニの作品ではよく知られた作品に加え、ブルスキーノ氏、試金石、結婚手形というあまり廉価盤では収録される事が少ない曲も入っている事が嬉しい。

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     2009/12/13

    1947年の映画、【ユモレスク】の再演奏盤。
    冒頭のユモレスクはヴァイオリンと管弦楽によるバージョン。アレンジはこの映画の作曲を努めた、フランツ・ワックスマン。ハリウッドの映画音楽作曲家だけに、何処と無く、ハリウッド映画の音楽のようだ。2曲目のシティ・モンタージュ、これはワックスマンのオリジナル作品だがヴァイオリンの凄まじい技巧曲。だが聴きやすい曲だ。ワックスマンと言えばカルメン幻想曲がお馴染みだが元々この映画のために書かれた曲だとか。他にもポーターの歌曲、バッハやラロ、リムスキー=コルサコフと言った曲が収録されていて、どの曲もすばらしい出来だが、最も良いのはトリスタンとイゾルデ幻想曲。これもワックスマンのオリジナル曲でワーグナーの同名曲を元にした物。ピアノとヴァイオリンの二重協奏曲のような作品。スタイフェルマンとナージャの息のあった後半部分は聴き物。

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     2009/12/10

    さすがカンゼル、マニアックな物からポピュラーな物まで、海をテーマにした映画音楽を集めたすばらしい選曲・・・と、ここまでは良いのだが肝心の演奏がよくない、というより以前ほど切れがない。特にシー・ホーク。私がゲルハルト盤の太陽がさんさんと輝くような音楽を聴いたせいだと思うがこのカンゼル盤はテンポが遅く、大人しい演奏になっている。先にも述べたが選曲は良いし、珍しい曲目もあるので気になる曲目があれば買いだと思う。ちなみに録音は2007年。

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     2009/12/09

    ファルのリーベ・アウグスト、ドスタルのクリヴィア、ハンガリー風結婚を収録。全てハイライト。ファルの曲は他で見た事がないので貴重な収録だと思う。バルバサ、ホッペを中心にクッシェ等当時多数のオペレッタを歌った人の録音だけに悪いはすがない。ドスタルも同じく、バルバサ、ホッペに、リッカータ、ハリーが歌っており大変出来の良い演奏となっている。特にリッカータ、ハリーの二人は出番こそ少ないが味のある歌唱が聴ける。指揮のマッテスはファルの録音で指揮しているミカルスキーと同じくオペレッタでたくさんの名演を残した方だがここでも絶妙なテンポとドライブ感で、すばらしい。3曲とも60年代の古い録音ではあるがそれほど気にはならない。

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     2009/12/08

    先輩格のフィードラー&ボストン・ポップスがそうだったように、カンゼルもパリの喜びは2回録音している。ただしVOXレーベルに収録された一回目の録音は抜粋なのだが。(もっと厳密に言えば2004年にも2曲だけ新たにレコーディングしているのだが)
    と言うわけで純粋に全曲となるとこの2回目のテラーク盤だけとなる。解釈等は初めの録音と大きくは変わっておらず、聴いた印象としては録音が違うかな?程度である。ただ本来最後に来るべき舟歌が19曲目の演奏の後に流れると言うとんでもない編集ミスがされている。たまたま私のCDだけそうなのか、他も一緒なのかはわからないが・・・
    加えてオッフェンバックの珍しい管弦楽曲が2曲とイベールの管弦楽のティヴェルスティマンと言う曲が収録されている。オッフェンバックの曲はピアノ曲を管弦楽に編曲した『美しいアメリカ娘』というワルツと『ブラバンド・ジュヌヴィエーヴ』からのガロップで後者は吹奏楽版も含めれば比較的録音に恵まれた曲だが前者はオーケストラ版は他にフィードラー盤だけ、ピアノ版はソッリーニ盤だけしか録音していないという大変珍しい楽曲です。

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     2009/12/07

    オッフェンバックのペリコールのハイライト盤。現在は台詞なしの全曲盤も出ておりそちらをおすすめするが、有名な曲だけ聴きたいという方にはこちらのほうが良いだろう。歌手ではクレスパンも良いが、ヴァンゾが一番良い。軽妙なオッフェンバックの世界を上手く再現している、ロンバールとストラスブール・フィルの演奏も良い。

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     2009/12/07

    このオペラの中でも名盤と名高い音源の一つ。カラヤンとウィーン・フィルに当時の一流歌手を動員した豪華な演奏で、プライスのハバネラ、メリルの闘牛士の歌は絶品!コレルリは全編上手い。カラヤンのサウンドはキレと豪華さがあり60年代の録音だがさすがデッカの録音だけに音は良い。オペラ全曲は重いが有名な曲だけは聴いておきたいと言う人向き。

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     2009/12/05

    くるみ割り人形は録音の多い組曲版ではなく、全曲版からの抜粋。金平糖の踊りではちゃんとコーダも収録している。シモノフはさすが、ロイヤル・フィルから壮大な響きをひねりだしている。生き生きとしてテンポも心地よい。

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     2009/12/04

    アンネリーゼ・ローゼンベルガー、エリカ・ケート、ニコライ・ゲッダ等当時の一流歌手を起用して、当時多数のオペレッタをEMIに録音したウィリー・マッテスとグラウンケ交響楽団のコンビによるレハールの代表作、『メリー・ウィドゥ』。芸達者の歌手が歌っただけあり出来が良い。
    メリー・ウィドゥと言えば、シュヴァルツコップフ等が歌ったアッカーマン盤が有名だがそれに匹敵(それ以上かも?)する演奏。
    マッテスのバックもしっかり歌手を支えている。さすがに録音には古さがあるが・・・
    元々全曲盤は録音されていないようでその点は非常に惜しい。

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     2009/12/04

    本当に明朗快活と言う言葉がよく似合う作曲家だ。もし名前を伏せて聴かされたらショスタコーヴィチやプロコフィエフ、あるいはカバレフスキーあたり作品と認識してしまいそうな音楽である。ヤブロンスキー&ロシア・フィルのコンビは日本作曲家撰集シリーズの演奏陣ではあまり評価の高くない演奏家であるが、これはなかなか良い演奏である。そしていつもながら片山氏の解説が詳しく、これだけでも価値があると言えるだろう。

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     2009/12/03

    ショスタコーヴィチの映画音楽を集めたCD。まるで人をバカにしたような序曲で始まる下男バルダは物語自体風刺の効いた作品だけに音楽もショスタコーヴィチお得意の風刺に満ちたひねくれた旋律をもつ曲が多い。作曲家の生前には演奏されなかったようでここではオペラ形式で再構成された版で演奏されている。演奏団体はサンクトペテルブルク小劇場オペラ・バレエ管弦楽団というこのCD以外では見た事もない団体であるが常日頃からこういうのやっているのだろうか、なかなか上手い。歌手もなかなか健闘している。ロジェヴェン盤と同じぐらい凄い。バルダも凄いがもっと凄いのが次に収録された愚かな子ねずみと題された作品。14分ほどの作品でこれもはシャイーのショスタコーヴィチ映画音楽集と題されたアルバムで管弦楽版を聴いた事がありあまりにもつまらない演奏だったが、この盤は声楽入りの完全版。演奏はサンクトペテルブルク音楽院オペラクラス交響楽団というこれも聞いた事のない団体であるがこれもなかなかのもの。声楽陣がかなり健闘しており声だけで登場人物を上手く描きだした好演である。

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     2009/12/02

    フランツ・ワックスマンの作曲した映画音楽をミルズ指揮、クイーンズランド交響楽団で再録音したアルバム。ヴァレリー・サラバンド・レーベルらしいマニアックな選曲で全編フルオーケストラを使ったシンフォニックなスコアで、ドラマティックな曲や『目標はビルマ!』でのアジア風の曲等表現は幅広い。ワックスマンは後年はクラシック音楽も手がけ、代表作のカルメン幻想曲は今も演奏される。このアルバムに収録されたピアノと管弦楽のためのラプソディもクラシックと言ってよく、12分に及ぶ力の入った作品だ。ワックスマンのCDは比較的知名度が高いにもかかわらず一部を除いて録音もアルバムも少ないのでこのアルバムは貴重な一枚と言えるだろう。

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