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Review List of 雨ふらし 

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     2019/01/04

     「フランクフルト学派」の通史をざっくり学べます。
     大方の予想どおりだと思いますが、初期ホルクハイマーからポスト・ハーバーマス世代まで取り上げており、どうしても「薄く広く」な出来です。本書に登場するホルクハイマー、アドルノ、ベンヤミン、フロム、マルクーゼ、ハーバーマス、ホネット……たちのうち、特別にページを割かれるのはアドルノ、ベンヤミン、ハーバーマス。まぁ順当なチョイスといえるでしょう。それでも思想への入門とはしづらいというのが正直なところ。また、初期ホルクハイマーへの着目やフロムの再評価などは興味深かったのですが、いかんせんページ数の制約があり、何とも感想は言えない感じです。
     通して読んでみると、第一世代アドルノ&ホルクハイマーと、第二世代ハーバーマスの間には、連続性よりも断絶という印象のほうをやはり強くもちます。もし、ナチスの迫害がなく、フランクフルト学派が当初の学際路線を順調につづけられていたならば、今頃どうなっていただろうなどと思いを馳せました。

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