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Schumann, Robert (1810-1856)

CD Schumann Symphony No.4, Berlioz Roman Carnaval : G.Wand / NHK Symphony Orchestra (1979)

Schumann Symphony No.4, Berlioz Roman Carnaval : G.Wand / NHK Symphony Orchestra (1979)

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  13/October/2014

    日本ではまださほど有名でなかったころのヴァントの来日公演。まだ「ワント」と呼ばれていた。初めて聴いてズシリと重厚な響きを、当時のあまり巧くないN響から引き出し、ロマンと古典的風格を漂わせた巨匠的な演奏を聴かせた。「ワントなんざ無名な指揮者でもベームばりのすごい演奏を聴かせるとは只者ではない。ドイツの指揮者層は厚い」などと愚かにも感心していたら、徐々に名声を高め、その15年後には押しも押されぬ巨匠として楽壇に君臨した。先見の明があったかなかったか知らないが。このCDは収録時間が短いのが惜しいが、あの驚きの瞬間に邂逅できるのは懐かしくうれしいことである。

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  • ★★★★☆ 

    沼垂の五郎ちゃん  |  不明  |  不明  |  10/August/2013

    思い出した、当時テレビ見てたらシューマンの4番やっててなにげなく 聴いてたんだけど、楽曲の運びがうまくて、誰、誰と思ったら、 ワント(当時そんな呼び方でした)ってブルックナーの全集録音した人  シューマンってこんなアプローチがあるんだ、それまでフルベンや マズアぐらいしか聴いたことなくて、目から鱗が落ちた思いでした。  それにしちゃ、収録時間短くねえ?

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  • ★★★★★ 

    meji  |  神奈川県  |  不明  |  03/July/2013

    シューマンの4番は、厳格なリズム、アーティキュレーション、ダイナミクスをオケに要求するヴァントの求心的で硬派な解釈が、N響が生来有する「緩さ(自発性?)」「鈍さ(重厚さ?)」「混濁感(パワー?)」によって程よく中和されたことで、この曲が初稿段階から有する荒削りで凄まじい推進力と、改訂稿の特徴である密度感とドロドロとした情念の渦とが、陰鬱さを感じさせることなく爽快に両立した、演奏史上特筆すべき名演である。演奏の特徴は何と言っても、ヴァントの推進力に満ちた超快速テンポと、豪快に吹きまくるN響金管群のパワーに尽きる。当時のメモを見ると主席ホルンは田中正大。唇の微妙なコントロール技術に欠けていたため、高音域やアタックは常に外しまくっていたが、大きな体躯から繰り出すロングトーンの咆哮は、まるで電車の警笛のような音量で、NHKホールの屋根をも吹き飛ばさんばかりの迫力だったのが懐かしく思い起こされる。本演奏においても、例えば第1楽章を通して刻まれる伴奏リズムにおいて、ホルンがこんなにも出しゃばる演奏はけっして無いし、この強調がこれほどの効果をあげるとは思いもつかなかった。トロンボーンは恐らく伊藤+三輪+牧野の「音割れてんぷくトリオ」に違いない。リズムも音程も音量バランスもそれこそハチャメチャだが、彼らがパオーッ!と吹き始めると、自然と身体が前のめりになり、思わず手に汗を握ってしまうのだから不思議だ。終楽章終結部ではヴァントの速いテンポについていけず、大きくズッコケるのも彼らならではの微笑ましいパフォーマンスだ。NHKによるホールの天井吊マイクによる録音は相変わらず貧弱で、当然ながらこれら金管群の大音響を捕らえ切っておらず、単に割れて混濁した汚い騒音(ある意味忠実なサウンドともいえるが…)にしか聴こえないのが残念だが、当時のFM放送のエアチェックテープと比較すると、鮮明さやDレンジにおいて大きく改善されている。本演奏の12年後、北ドイツ放送響を指揮した待望のCDが出たが、オケの一分の隙もないほどの精緻な技術は確かに素晴らしいが、若々しい推進力と豪快さにおいてはN響に軍配が上がるし、録音も美しいが大人しく、全曲聴き終えての充実感は本CDが遥かに上だ。最後に今回第1弾として3アルバムが発売されたが、この極め付きのシューマンのみSACDが発売されないのは実に不可解だ。

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