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Bruckner (1824-1896)

CD Complete Symphonies : Maazel / Bavarian Radio Symphony Orchestra (11CD)

Complete Symphonies : Maazel / Bavarian Radio Symphony Orchestra (11CD)

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  • ★★★★☆ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  13/March/2011

    マゼールが今から約10年前に、当時の手兵バイエルン放送交響楽団とともに集中的に取り組んだブルックナーチクルスのコンサート記録である。本全集が廉価で手に入ることも考慮に入れれば、後述のようにすべてを名演と評価するには躊躇せざるを得ないが、全体としては水準の高い演奏で構成された全集と評価してもいいのではないかと考える。マゼール指揮によるブルックナーの交響曲と言えば、1974年に録音されたウィーン・フィルとの第5(英デッカ)、1988年に録音されたベルリン・フィルとの第7及び第8(ともにEMI)が念頭に浮かぶ。第5については、マゼールが若さ故の力強い生命力と超絶的な才能を武器に、前衛的とも言えるような鋭いアプローチによる演奏を繰り広げていた1960年代のマゼールの芸風の残滓が随所に感じられるなど、ブルックナー演奏としてはやや異色の印象が拭えなかった。他方、第7及び第8については素晴らしい名演。特に、第7については、故小石忠男先生がレコード芸術誌において、「マゼールに一体何が起こったのか」とさえ言わしめたほどの成熟した超名演であった。おそらくは、現在でも、この演奏を指揮者名を伏して聴いた多くの聴き手の中で、指揮者がマゼールと言い当てる者は殆どいないのではないか。このような同曲演奏史上においても上位にランキングされる超名演が、現在では、国内盤は廃盤。輸入盤でさえも入手難というのは大変残念な事態であると考えている。録音当時はカラヤンの最晩年。ポストカラヤン争いの本命を自負していたマゼールと、カラヤンへの対抗意識も多分にあったと思うが、ポストカラヤンの候補者と目される指揮者とは鬼気迫る名演を繰り広げていたベルリン・フィルとの絶妙な組み合わせが、とてつもない超名演を生み出す原動力になったのではないかと考えられる。第8も、第7ほどではないもののレベルの高い名演であり、仮にマゼールが、本人の希望どおりベルリン・フィルの芸術監督に就任していれば、ベルリン・フィルとの間で歴史的な名全集を作り上げた可能性も十分にあったと言える。しかしながら、運命はマゼールに味方をしなかった。芸術監督の選に漏れたマゼールは、衝撃のあまりベルリン・フィルとの決別を決意。ドイツ国内での指揮さえも当初は拒否したが、その後数年で、バイエルン放送交響楽団の音楽監督に就任。さらに、1999年になって漸くベルリン・フィルの指揮台にも復帰した。要は、本全集は、マゼールが指揮者人生最大の挫折を克服し、漸くベルリン・フィルに復帰したのとほぼ同時期に録音がなされたということである。本全集録音の数年前からは、ヴァントがベルリン・フィルとの間で、ブルックナーの交響曲の神がかり的な超名演の数々を繰り広げており、マゼールとしても、ベルリン・フィルとは和解はしたものの、かかる成功を相当に意識せざるを得なかったのではないかと考えられる。そうしたマゼールのいささか屈折した思いが、文句がない名演がある反面で、一部の交響曲には、意欲が空回りした恣意的な解釈が散見されるというやや残念な結果に繋がっていると言える。文句のつけようがない名演は、第0番、第1番、第2番の3曲であり、第3番以降になるとやや肩に力が入った力みが垣間見える。特に、第5及び第7は、テンポを大幅に変化させるなど、いささか芝居がかった恣意的な表現が際立っており、前述した過去の演奏に遠く及ばない凡演に陥ってしまっているのは大変残念だ。しかしながら、全集総体としては、水準の高い演奏が揃っており、★4つの評価が至当であると考える。マゼールは、2012年には、ブルックナー演奏に伝統があるミュンヘン・フィルの芸術監督に就任する予定である。3年間限定とのことであるが、本チクルスが短期間で集中して行われたことや、昨年末に我が国でベートーヴェンの交響曲全曲演奏を行った事実に鑑みれば、ミュンヘン・フィルとともに新チクルスを成し遂げる可能性は十分にあると考える。★5つを獲得できる円熟の名全集を大いに期待したい。

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  • ★★★★☆ 

    雲水  |  千葉県  |  不明  |  06/December/2010

    たいへん興味深く聴くことができました。初めて聴く人には聴きやすい全集ではないかと思います。ブルックナーを聴きこんできた人には、好みが分かれそうな演奏です。とくに5番(終楽章)や9番(第1楽章の終結部)は、ちょっとやり過ぎかな、と感じるオーバーな表現があります。逆に3,4,7,8番では、その大袈裟な感じが曲想にマッチしているようにも聴こえます。また2番は私個人としては掘り出し物を見つけた感が強いです。ベルリンフィルを振った時(7,8番)と異なり、オケをマゼール流に自在にドライブした爽快感があります。どの曲も、マゼールの得意げな顔が目に浮かぶようです。マゼールが好きな人にはたまらない全集だと思います。ライブ収録で、観客の拍手も収められています。

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  • ★★★★☆ 

    arabandaluz  |  山梨県  |  不明  |  28/September/2011

    マゼールっていう指揮者はブルックナーとモーツァルトだけは駄目なんだと思っていた。でこの全集があると聞いて怖いもの見たさという感覚で早速購入。自分のブルックナー演奏の許容幅が広がっていたせいか割と面白く聴けました。0番、1番、2番は録音が特別良いこともあってか、曲の見通しがすこぶる良く楽しく聴くことができました。この3曲は本当に良い演奏です。ベートーベン的で力強くかつ繊細な音楽的な素材感、肌触りがすこぶる爽快かつ新鮮。ただ、3番以降は金管楽器のトゥッティが異常な粘り気を見せ始めます。そうすると私自身のブルックナー演奏像から逸脱し始めます。3番と6番はそれでも偏愛するシンフォニーなので許せちゃえますが、5番と9番は重いというか、熱っぽいというか、膿んじゃっているというかちょっと引いてしまう演奏。ただ、同じ傾向ながら8番は3楽章のやりすぎ感はあるものの拾いものだと思える演奏で以後ピックアップする頻度は高いです。4番と7番は余り印象には残りませんでした。オーケストラの音としてはやはりミュンヘン・フィルのようなふわっとした空気感は出せていないよなあとも思います(ブルックナーばかりはベルリンフィルでもウイーンフィルでもバイエルン放送管でも基本のところでは駄目なんだなあ)。ところで、8番。結構気に入ってますが、ブルックナーの中にモーツァルトを内包する曲。マゼールのブルックナーとモーツァルトが駄目なんてやはり私の先入観でした。マゼールがミュンヘンフィルを率いるとの由。いや、今度は沢山の録音を残してくれるに違いない。チェリビダッケを超えるなんてことやってほしいなあ。

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  • ★★★★☆ 

    silver  |  東京都  |  不明  |  26/June/2014

    面白い全集です。全体的にはかなり高カロリーな密度の濃い、暑苦しい演奏です。また、ライブならではというか熱の込め方にも少々やり過ぎな所もあり、例えば5番、9番のラストなどは振り上げた拳のやり場に困って、エネルギーを持て余してしまった感じがしました。そんな訳で無理して聴かなくてもいいんですけど、ブルックナー交響曲全曲ライブイベントとして捉えれば、ニューイヤーコンサートみたく楽しめるのではないかと思います。・・・にしても相変わらず元気ですなー、マゼールさん。大好きです。

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  • ★★★★☆ 

    やまC?  |  京都府  |  不明  |  06/January/2011

     だいぶ聞けてきた・・・のでここいらでレヴュ〜。7番、8番は普通の範疇。5番いい意味で変体ちっく。0番・スケルツォ楽章の見栄の切り方がうけた>GJ。2番・なんか新しい感じでよい。あとは聞き流したので、あとでよく聞きこんだらまた追記。 全般的に急にマジック臭が吐出したものと、そこまでいかずに普通で終わってるものとが混ざってる気がする。 録音は十二分に満足出来るレベルなんじゃないかとおもうが厳しい意見も多いようだな。ニューヨークフィルとのブル録音がお蔵入りになったので、この企画は大変ありがたかったですね。このコンビで、テ・デウムあたりも録音してほしいなと思う。それにしてもアグレッシブな年寄りだな、指揮が枯れて無いしばかりか若いわ。

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  • ★★★★☆ 

    たま  |  広島県  |  不明  |  22/December/2010

    長文は苦手なので、思った事を少しだけ…(良い意味で)老獪なるマゼールをチラ見できる全集です。6番を聴いてて、同時期に発売されたエッ●●●●ッハの演奏より楽しめましたよ♪

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  • ★★★★☆ 

    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  27/November/2010

    意外とまとも、というのが第一印象。ただ、第8番の第3楽章クライマックスで大風呂敷を広げたり、一部でマゼールらしいデフォルメもみられます。オケの精度は非常に高く、ライブ一発録りとは思えないほどで(ゲネプロの音を混ぜたりしているのかもしれませんが)、技術的な面の不満はほとんどありません。録音はやや低域の量感不足で、ブルックナーらしい厚みに欠けるのが残念。この指揮者とオケなら、現場ではもっと重厚な音が鳴っていたと想像されるのですが…。全曲で演奏後の拍手が入ります。フライング拍手がないのはありがたいところ。

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