Shostakovich, Dmitri (1906-1975)
Lady Macbeth of Mtsensk : Dodin, Conlon / Maggio Musicale Fiorentino, Charbonnet, Kunaev, etc (2008 Stereo)(2DVD)
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 09/November/2009
映画版を除けば『マクベス夫人』三組目の映像。舞台を現代に移し(この読み替えに関しては、諸手を挙げて賛成ではないが)ハードな性的表現を見せるクーシェイ演出(ネーデルランド・オペラ)、喜劇的・風刺的な効果も含めてバランスが良く、別の曲の一部を間奏曲に転用したり、エンディングがオリジナルと異なるなど意外に大胆でもあるヴィンゲ演出(リセウ歌劇場)、この二つに比べるとかなり苦しい。性的な表現が控えめなのは演出のポリシーであって、それはそれで構わないが、他に見せるべきものが何もなく、凡庸と言わざるをえない。歌手陣もボリスと老囚人を兼ねるヴァネーエフ(クーシェイ演出版と同じ)、セルゲイのクニャーエフなどは良いが、主役のシャルボネは古風な「毒婦」風演唱のために共感できない。ボリスに毒入りキノコを食わせた後、体を寄せて性的に挑発するなど「悪女」路線は演出の方向でもあるので、歌手一人の責任にするわけにはいかないが。私がこのオペラを初めて観た1992年のクプファー演出、ケルン歌劇場来日公演でも振っていたコンロンの棒は手堅い。5 people agree with this review
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