【インタビュー】倉本美津留×空気公団=くうきにみつる
Monday, December 2nd 2013

くうきにみつる( 空気公団×倉本美津留 ) / 楽曲解説:インタビュー
アルバムの収録:楽曲に沿って、くうきにみつる(空気公団×倉本美津留)のメンバー4人に話を聞きしました。
1.「 6 」 (作詞・作曲/倉本美津留)
-- 倉本さんが作詞・作曲を手掛けた曲ですが、この歌詞は、空気公団が追い求めてきた/表現してきた事だと思ったのですが?山崎ゆかり (以下、Y) : 空気公団とシンクする部分はありますね。その部分が一番はっきり見えると言えます。
-- 何故「6」という数がタイトルなのか?その訳を、ヒントを、少しだけ教えていただけないでしょうか。
倉本美津留 (以下、K.M):聴いてるひとに思うように思ってもらえたら。そのほうが、ぼくらの意図より歌の意味に近いこともあるだろうし。
-- ゲスト参加している、辻村豪文(キセル)さんのギターもハマってますね
窪田渡 (以下、K) :空気公団ではあまり使わない楽器を使ってみたい、という考えがこの作品を作る時にあって、この曲のエレピとワウギターの組み合わせはそういう点から使用してみましたのですね。辻村さんにはずっと何か出来たらと思っていて、「どうぞ好きに演奏して下さい!」という感じでお願いしました。かえって難しいオーダーになってしまったかも知れませんが、ギタリストとソングライターの両方のスタンスが混じった素晴らしい演奏でした。どのフレーズも辻村さんしか出来ない演奏と思います。
2. 「いっぱい」 (作詞・作曲/倉本美津留)
-- “いっぱい”というフレーズがシャボン玉をみているような、白日夢の中にいるような感覚になりましたY:言葉の響きと旋律と音像がそうさせるのか、「ひらがな」が一層そうさせるのか、ですかね。
-- この曲はコミックソングになってもおかしくはないと思うのですが、とても不思議なトーンの世界が生まれましたね、言葉のトリップといっていい
K.M:普段でも、笑っているうちになんだかじんとくる感じってありますよね。
K:この曲だけ今回の録音より1年以上前に録音しました。それより更に前に練ったデモを作ったのですが、一旦それはナシにして、スタジオでアレンジを練り直しました。ドラム、ベース、ピアノは一発録りです。クリックも使っていません。僕らとしては「春愁秋思」と「夜はそのまなざしの先に流れる」のちょうど中間に録音したこともあって、アレンジ、サウンド、どちらも両方のアルバムの雰囲気が感じられますね。全体的にコーラスが沢山なのですが、それぞれテンションが低めなのが、ちょっと不思議な全体のトーンに影響を与えている気がします。
3. 「ニジゴシ」 (作詞/倉本美津留 作曲/山崎ゆかり)
-- この曲は、聴いてもいいですが、詞を読むと又面白くて。聴くと読むとで又ガラリと印象が変わる。ダブル・ミーニング的な面白さ、だまし絵的な味わい、を感じました。K.M:ゆかりちゃん(山崎)のメロディーを聴いて、なんでかこんな詩を書きたくなりました。
-- 作詞は倉本さん、作曲は山崎さんですが、どういったやり取りをして楽曲ができたのでしょうか?
Y:歌詞をもらって曲を書いて、もらった曲に歌詞を書いて、自然です。キーワードがいくつかあり、それにそうように心がけました。
4. 「ほんとうの街につもる」 (作詞・作曲/山崎ゆかり)
-- 眼の前に、白い風景が拡がっていきます戸川由幸(以下、T):きつねが雪の中にいる様なイメージというのを山崎から伝えられていて、そういう雰囲気になればいいなと思っていました。冬の屋外だから気温も低いはずなんだけど、でも思い浮かぶ情景はどこか暖かい。個人的にそういう冬の暖かさみたいなものは意識していたと思います。
-- この曲を聴いていると、なぜか涙が出てきます。
T:ありがとうございます。この曲は結果的にシンプルな演奏になりましたが、それは歌詞の世界を聴いた人の中で膨らませてもらうのに必要な事だったと感じていて、もし感動してもらえたならそれが上手くいったのかもしれません。
5. 「はんぷく」 (作詞/山崎ゆかり 作曲/倉本美津留)
-- 倉本さんがリードヴォーカルで、そこに山崎さんのヴォーカルがハーモニー的に絡む、くうきにみつるならではのサウンド模様になっていますねK:これもコーラスが沢山入っているのですが、一つ一つのテンションが若干低めなのが効いていると思います。聴いている方が少し突き放される感じというか…。 メインボーカルと沢山入っているコーラスの差があまりないバランスも独特の雰囲気ですね。男女でそのバランスをやる、というのが「くうきにみつる」の一つの姿なのかな? 他の楽曲とは違ったサウンドにしたい、という思いがこの曲にもあって、ちょっと金属的な雰囲気になれば良いなあと思っていました。なので、あまり使わないエレピとかの音をふんだんに使用しています。要所要所で飛びまわる、ワウギターも良い感じですね。さすが辻村さんす。
-- ゲストの白根賢一(GREAT3)さんの軽快でステディなドラムが素晴らしいです。
T:個人的に昔からGREAT3が大好きで、いつかご一緒できればと思っていたんですが、ついに念願叶って参加頂く事ができました。この曲と「とても不思議なおじいさん」が白根さんの演奏ですが、どちらも本当に素晴らしかったです。同じスタジオの部屋で演奏させて頂いたんですが、目の前であの聴きなれたグルーヴが鳴らされた瞬間、鳥肌が立ちました。次はぜひライブでご一緒したいです。
6. 「とても不思議なおじいさん」 (作詞・作曲/山崎ゆかり)
-- 元気で、アッパーな曲ですが、“底なしなんて無限大だ 無限大は自分自身なんだ”、「君に会えたことが僕の喜び」「君に会えたことが僕の悲しみ」 など、ちゃんと言葉が胸に沁み、残ります。Y:それはよかったです。言葉は人が歌う以上とっても重要です。音楽外での言葉は、信じられるものとしての優先順位は高くないです。
-- 曲の中で、不思議なおじいさんが登場するというアレンジが素晴らしいです
K:不思議なおじいさんは当初登場する予定はなかったのですが(笑)歌録りの時に倉本さんから「ちょっとやってみていいかな?」と言われて、どうぞどうぞ、ということで録音した物です。「くうきにみつる」の山崎の楽曲は「別れの歌」と思える物が多いなあと思っていました。ただ、そんな曲でも、なぜかちょっとクスッと出来る部分があるんですね。にぎやかな部分としんみりした部分との交わりが面白く思えたのですが、それは、倉本さんと空気公団のさまざまな要素がうまく溶け込んで作用していることなのかなと思いました。
K.M:おじいさんになって最初から最後までつるっと一回だけ歌いました。で、使っても使わなくてもどっちでもいいよ。と、空気に任せて帰りました。
7. 「返事」 (作詞/やなせたかし 作曲/倉本美津留)
-- くうきにみつるがやなせさんの詞との出会いを呼び込みましたK.M:しやわせです!
-- やなせさんの世界をくうきにみつるサウンドで味わうことができます
K:ドラムをお願いした、山口ともさんのリズムの感じがとても効果的に出ているなあと思います。飄々としているのですが、暖かい雰囲気、佇まいという感じですね。そしてこれもただ陽気な曲、という訳ではなくて、よく聴くとちょっとしんみりする部分がある。色々な要素が効いているのが面白いと思いました。
-- それでは最後に、HMV ONLINEをごらんの皆様に一言メッセージをお願いします。
Y:ひとりのとっておきの時間、思い出したり、眺めたり、思ったりの時間にきいてみてもらいたいです。
T:一度聴いてもらえれば本気で作ったのがわかってもらえると思います。ぜひ。
K:面白い物が出来ました!聴いてみてください!
K.M:これまでの世界になかった“なにか”ができたと思ってます。耳から入れて、心に浸けてみてください。
空気公団 プロフィール
1997年結成。現在は山崎、戸川、窪田の3人で活動中。ささやかな日常語、アレンジを細やかにおりこんだ演奏、それらを重ねあわせた音源製作を中心に据えながらも、映像を大胆に取り入れたライヴや、様々な芸術家とのコラボレーションを軸にした展覧会等、枠にとらわれないアート志向の活動を独自の方法論で続けている。倉本美津留 プロフィール
ミュージシャン、放送作家。2008年、アルバム『躾』をビクターエンタテインメントよりリリース。「YOUに美津留」のユニットで『月』をNHKみんなのうたに発表。2013年11月20日には空気公団とのユニット”くうきにみつる”のアルバム『はにほへといろは』をリリース。放送作家として、現在『ダウンタウンDX』Eテレのこども番組『シャキーン!』などを手がける。これまでの仕事に『ダウンタウンのごっつええ感じ』『M-1グランプリ』『伊東家の食卓』他。『一人ごっつ』では大仏として声の出演も。近著にことば絵本『明日のカルタ』(日本図書センター)。くうきにみつる(空気公団×倉本美津留) 「はにほへといろは」発売記念LIVE
●出演:空気公団 / くうきにみつる(空気公団×倉本美津留)+ 辻村豪文(キセル)/Guitar +白根賢一(GREAT3)/Drums●会場: すみだトリフォニーホール 小ホール
http://www.triphony.com/index.php
●公演日: 2014年2月11日(火・祝)
・昼の部 開場12:00/開演13:00
・夜の部 開場16:30/開演17:30
※完全入れ替え制 / 全席自由
●料金: 前売:4,500円(整理番号発行) / 当日:5,000円
●前売りチケット発売日: 12/7(土) 午前10時〜
チケットのお取り扱いは、空気公団の公式サイトからとなります。
Info: http://www.kukikodan.com/
くうきにみつる (空気公団 / 倉本美津留) 『はにほへといろは』 ダイジェスト動画
くうきにみつる(倉本美津留×空気公団) 1stミニアルバム
くうきにみつる (空気公団 / 倉本美津留) 『はにほへといろは』 発売中

両者の出会いは、空気公団が倉本美津留にCDコメントを依頼したことが切っ掛けで、その後、お互いのライブを見て感銘を受け、自然とミュージシャン同士の付き合いとなり、レコーデイングセッションを重ねていくまでに発展していった。
今回のアルバムは、倉本美津留と空気公団の山崎ゆかりが作詞/作曲を半々の割合で担当。また先日亡くなられたやなせたかしさんが作詞した曲も収録されている。サウンド・プロダクツには、ゲストに辻村豪文(キセル)/ギター、白根賢一(GREAT3)/ドラム、山口とも/ドラム、という豪華なメンバーが集結した。
空気公団と倉本美津留の、メロディメーカーとして才能、日本語に対する優れた感性が、自然に溶け合った、新しいスタートにふさわしい、とてもピュアな空気に満ちた日本語ポップスが生まれた。
収録楽曲
- 1. 6 (作詞・作曲/倉本美津留)
- 2. いっぱい (作詞・作曲/倉本美津留)
- 3. ニジゴシ (作詞/倉本美津留 作曲/山崎ゆかり)
- 4. ほんとうの街につもる (作詞・作曲/山崎ゆかり)
- 5. はんぷく (作詞/山崎ゆかり 作曲/倉本美津留)
- 6. とても不思議なおじいさん (作詞・作曲/山崎ゆかり)
- 7. 返事 (作詞/やなせたかし 作曲/倉本美津留)
Info: http://www.kukikodan.com/
https://soundcloud.com/kukikodan/
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倉本美津留×空気公団

Ha Ni Ho He To I Ro Ha
くうきにみつる (空気公団 / 倉本美津留)
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