HMVインタビュー: Scuba

Wednesday, July 13th 2011

interview

Scuba

James Blakeの大ヒットで盛り上がるUKポストダブステップ・シーンを代表するレーベルのひとつ<Hotflush Recordings>の好評コンピレーション『back And 4th』の事からシーンの現状や未来についての色々を、レーベル主宰であり、自らもこのシーンの中心で活躍&作品をリリースするSCUBAに訊きました!
メールで行った質問に対して何気なくもスマートで的確な答えを返してくれたSCUBA...。やはりこの人、相当なキレものですね。とても興味深いお話満載のインタビューとなりました。
(HMVオンライン・エクスクルーシヴ)

ありふれた言葉かもしれないけど、自分がやりたい音楽を出していきたいだけなんだ。


--- 今回のコンピレーション作品『back And 4th』をリリースすることになった経緯を教えてください。

Scuba: 2007年に『Space & Time』という名前のコンピレーションをリリースしたんだけど、そろそろアップデートしたものと、この数年の作品もまとめなきゃって思ってたんだ。今作のディスク2がこの数年にリリースしたものをまとめたもので、ディスク1は全て新作で、これからのホットフラッシュの方向性を見せられるような内容にしたんだ。

--- そもそもレーベルを始めたきっかけはなんですか?またその当時に具体的なヴィジョンはお持ちでしたか?

Scuba: もともとホットフラッシュは自分がDJの時にプレイするような幅広いタイプの音楽を出していこうと思っていたんだ。2002年から2003年頃はダークなUKガラージのようなテイストだったんだけど、次第にブレイクもの、ハウス、ブロークン・ビーツ、ニュー・ジャズのようなものまで広く聴くようになった。ホットフラッシュも元々は幅広い音楽を扱うつもりだったんだけど、偶然にもダブステップのレーベルになっていったんだ。これは本当にたまたまなんだよ。最初はすごく小さなシーンだったんだけど、ここ数年で最初からヴィジョンとして持っていたようなシーンになっていったんだ。

--- 現在、各国から注目を集める存在へと成長したレーベルの状況をどう受け止めていますか?

Scuba: 正直言って注目を集めるレーベルになったのは結構時間がかかったんだ。あまりリリース情報とかも出してなかったし、他のレーベルが自分たちより先に進んでいるようにも見えた。だけど自分たちが数年かけてやってきたことのように一貫性のあるレーベルはUKには無かったと思う。リスナーがホットフラッシュのことを一度知ったら忘れられないと思うよ。

--- 作品のリリースを決定する際に最も重要視している事はなんでしょうか?

Scuba: リリースするかの基準は自分のDJセットと関係は深いね。もちろん全部が全部じゃないよ。じゃなかったらマウント・キンビーとは契約して無かったよ。自分がその音楽を本当に好きかどうかだと思ってる。どうやって売ろうかとか、広いシーンの特定のタイミングにどうやってフィットさせていこうかとかは、あまり深く考えてないんだ。ありふれた言葉かもしれないけど、自分がやりたい音楽を出していきたいだけなんだ。

--- アナタがこれまでに影響を受けた音楽はどのようなものですか?

Scuba: 良くみんなが初期のエイフェックス・ツインやオウテカの作品に影響を受けたに違い無いって言うんだけど、その通りなんだ。彼らの音楽は大きな衝撃だったし、今でもよく聴いているよ。だけど一番好きなアルバムはオービタルのセカンド・アルバムだね。自分にとってはエレクトロニックな音楽の中での至高の作品だと思うし、タイムレスな作品だと思ってる。他には初期のペット・ショップ・ボーイズだったり、ミッドナイト・スターやザ・スミスなどにも影響を受けたんだけど、あげていったらキリがないね。

--- 今、アナタが最も注目しているアーティストがいれば教えてください。

Scuba: 今年のベストなデビュー作はKinnegoレーベルからリリースされたBeaumontの12インチだね。これは本当に素晴らしいよ。他にはSighaがやってきたことも素晴らしい。彼はカッティング・エッジなテクノを確立したね。

--- James BlakeやMount Kimbieらのブレイクはシーンにとってどのような影響を与えましたか?

Scuba: 彼らは両方とも、シーンに対してすごくポジティヴな影響を与えたと思う。大きな成功を得るために、メディアなどの低俗な部分に対して無駄にアピールしなくてもいいってことがわかったし、多くの人が彼らからこのことを学ぶべきだと思う。

--- ダブステップシーンは今後どのような方向に進んでいくと思いますか?

Scuba: シーンはすでに真っ二つに分かれていると思う。本当のところ、この“ダブステップ”て言葉にはそろそろ無理があると思っているんだ。もちろん良い音楽もある。だけどどんな小さなシーンやジャンルにも悪い音楽もある。いまでも興味深い”ダブステップ”の作品がリリースされているけど、次第に自分が興味を持てる音楽は140bpmの”ダブステップ”じゃなくて、125bpmくらいの音楽だって気付き始めたんだ。

--- 日本のクラブシーンについてはどのような印象をお持ちでしょうか?

Scuba: 毎回日本では素晴らしい時間を過ごせたよ。クラブは世界の他のどこよりも素晴らしいし、サウンド・システムのクオリティも高い。そして何よりもオーディエンスが本当に音楽を楽しんでいると感じたんだ。これ以上のことは無いよね!9月にまたDJとして日本に行くんだけどすごく楽しみだよ。

--- 最後にこちらをご覧の方にメッセージをお願いします。

Scuba: しばらく日本に行けなくてごめん。また9月に皆に会えるのを楽しみにしてるよ!!

Baroque
新譜Hotflush Recordings Presents...back And 4th
現在の「UKポスト・ダブステップ」ブームの布石を敷いた Mount Kimbieを輩出した、Scuba主宰<Hot Flush>レーベルよりお買い得2CDコンピが登場!<Hot Flush>の優良カタログの中から既発曲と未発表曲をチョイスした入門盤としてもオススメな一枚。

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