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空襲と文学 新装版

W.g.ゼーバルト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560098677
ISBN 10 : 4560098670
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ドイツが第二次大戦で被った惨禍は、戦後の文学によって表現されることがなかった。ジャン・アメリー論、ペーター・ヴァイス論を通して、「破壊の記憶」を検証する。

目次 : 空襲と文学―チューリヒ大学講義より/ 悪魔と紺碧の深海のあいだ―作家アルフレート・アンデルシュ/ 夜鳥の眼で―ジャン・アメリーについて/ 苛まれた心―ペーター・ヴァイスの作品における想起と残酷

【著者紹介】
W・G・ゼーバルト : 1944年、ドイツ・アルゴイ地方ヴェルタッハ生まれ。フライブルク大学、スイスのフリブール大学でドイツ文学を修めた後、マンチェスター大学に講師として赴任。イギリスを定住の地とし、イースト・アングリア大学のヨーロッパ文学の教授となった。散文作品『目眩まし』『移民たち 四つの長い物語』『土星の環 イギリス行脚』を発表し、ベルリン文学賞、J・ブライトバッハ賞など数多くの賞に輝いた。遺作となった散文作品『アウステルリッツ』も、全米批評家協会賞、ハイネ賞、ブレーメン文学賞を受賞し、将来のノーベル文学賞候補と目された。2001年、住まいのあるイギリス・ノリッジで自動車事故に遭い、他界した

鈴木仁子 : 1956年生まれ。名古屋大学大学院博士課程前期中退。椙山女学園大学教員。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • どんぐり

    ドイツ人作家ゼーバルトがチューリッヒ大学で行った講義録「空襲と文学」。第2次世界大戦後のドイツで空襲の体験が文学として残されていないことの問題提起。ドイツでは一般市民60万人近くが空爆の犠牲者となり、350万軒の住居が破壊された。その史実が文学から隠蔽されていることに、空襲の惨禍を記述した記録や日記などを掘り起こす文学論考。ここから原爆や空襲の被害体験を記した文学作品が多い日本の加害者・被害者意識や国民性を考えると、面白い論点だ。→

  • geromichi

    ゼーバルトの書いたものの中でも評論に近い散文が4篇収められています。タイトル通り前世紀の戦争と関連のあるドイツ語圏の文学作品をめぐって(もしくはドイツではそれが十分に書かれていないというテーマも含め)、考察が進められていきます。他の小説に近い散文群とは文体も異なっているためあの感じを期待すると少し裏切られますが、これはこれで読んでいて面白かったです。

  • サイトー

    何度目かの再読。 再読していて気が付いたことだけど、『アウステルリッツ』にて舞台の一つとして描かれるアントワープには、本書で書かれているジャン・アメリーが訪れていた場所だったとわかった。 彼はドイツ軍のベルギー侵攻の前年に訪れており、その翌年には逮捕されて強制収容所に送られることになる。

  • shrzr

    破壊の博物誌、忘却の博物誌

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