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新版 ムーミンパパの思い出 講談社文庫

Tove Marika Jansson

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065393598
ISBN 10 : 4065393590
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

≪ムーミンみなし子ホームの階段の上に、ごくありふれた買いもの用の紙ぶくろが一つ見つかりました。この紙ぶくろの中にいたのが、ほかでもない、このわたしでした。≫

夏の暑いさかりに、ひどいかぜをひいたムーミンパパは、「若いころのことを書いて、本にしてはどうかしら?」とムーミンママにすすめられます。

すっかりのり気になったパパは、あわれな少年時代から、天才発明家のフレドリクソンとともに大海原や空にのりだしたこと、ムーミンママとの劇的な出会いなどを執筆し、みんなに朗読してきかせます。

竜との戦い、あらしでたどりついた王さまの島‥‥話をきいているスニフやスナフキンは、パパの冒険仲間のロッドユールやヨクサルが、じぶんたちのお父さんだと知って大興奮!

ムーミンパパから読者のあなたへのメッセージがあります。
≪あなたが、わたしの思い出の記をじっくり味わおうとしてくださるのなら、はじめからくり返し読みかえすことを、おすすめします。≫

ムーミンの物語は全部で9冊あります。この『ムーミンパパの思い出(原題 MUMINPAPPANS MEMOARER)』は、
ながく愛読されてきた児童向けのハードカバー版「ムーミン童話集」(1990年初版 全9巻)の改訂版「ムーミン全集[新版]」が2019年に刊行されました。「しょうぎ」を「チェス」、「ウナ電」を「至急電報」、「あわだてクリーム」を「ホイップクリーム」にするなど、いまの言葉にあわせた、より読みやすいムーミンの物語になりました。

講談社文庫では、1978年からムーミンの物語をご紹介してきました。2011年には読みやすい文字組の新装版となり、長くご愛読いただきましたが、本書は、2025年ムーミン誕生80周年記念として、2019年の改訂版のテキストにあらためた[新版]です。トーベの手になる61点もの挿絵とともに、ムーミンの物語をお楽しみください。


《収録》
解説‥‥小野寺百合子
ムーミン谷の魅力3『ムーミンパパの思い出』うそも、まことも、なんでもあり‥‥冨原 眞弓 


*中学生以上漢字にふりがな

【著者紹介】
トーベ・ヤンソン : 1914年8月9日‐2001年6月27日。画家・作家。彫刻家の父、挿絵画家の母のもとにヘルシンキで生まれ、幼い頃から画家を目指す。ストックホルムとパリで絵を学び、政治風刺雑誌『ガルム』や児童書、新聞の挿絵等を精力的にこなした。ムーミン小説9作品は、戦争中、自分自身の安らぎのために執筆した『小さなトロールと大きな洪水』(1945)から始まった。1966年国際アンデルセン賞受賞、1976年プロ・フィンランディア勲章受章

小野寺百合子 : 1906年‐1998年。東京生まれ。太平洋戦争中、陸軍武官の夫・小野寺信に伴いスウェーデンに長期滞在、和平のための諜報活動を手伝う。戦後、同国文学の翻訳を手がけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • drkn

    つまり若者が大人になる物語。自意識高めのムーミンパパと癖が強い仲間たちの冒険を楽しく読んでいただけに「無鉄砲で自由な勇気」が「良識」に変わり、腰を落ち着けてしまう最終盤はどこか寂しく、また現実的でもある。 だからこそ、また冒険が始まり明日への希望を示すエピローグが輝くとも言える。本当に可愛いキャラクター達と詩の様な表現力が相まって常に楽しく読書が出来た。序章、冒頭の段落から「ビロードの様な暗闇に土蛍が神秘的な刺繍を〜」と美しい表現で一気に世界観に浸ることが出来た。 まさか有名な定番キャラに親が居たとは…

  • まめ

    だれにだって、新しい日が始まる。 ためらわなければ、どんなことでも起こりうる! 最後の文にとても元気をもらえた。 ムーミンパパのように勇気ある冒険家として、自分の人生を歩みたい。

  • 栗林

    ムーミンパパの過去からママに出会うまでの思い出の記。UFOキャッチャーで見た見慣れないキャラクターがロッドユールだと言うことをこのお話で知れた。挿絵のヨクサルのイラストが良かった。

  • snzkhrak

    ムーミンバレーパークのお土産で選書。子供の時にシリーズは全て読んだし、大人になってからも「冬」を読んだ記憶が。子供達が自分の親について興味津々なのが可愛かった。

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