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日本の文脈

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041100783
ISBN 10 : 404110078X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『日本辺境論』の内田樹と、『日本の大転換』の中沢新一。野生の思想家がタッグを組み、いま、この国に必要なことを語り合った渾身の対談集。

目次 : プロローグ これからは農業の時代だ!/ 第1章 これからの日本にほんとうに必要なもの/ 第2章 教育も農業も贈与である/ 第3章 日本人にあってユダヤ人にないもの/ 第4章 戦争するか結婚するか/ 第5章 贈与する人が未来をつくる/ 第6章 東洋の学びは正解よりも成熟をめざす/ 第7章 世界は神話的に構成されている―東日本大震災と福島原発事故のあとで

【著者紹介】
内田樹 : 思想家。武道家(合気道七段)。凱風館館長。神戸女学院大学名誉教授。1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。2011年3月、神戸女学院大学文学部教授を退職し、同年11月、道場「凱風館」を開設。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第六回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010、著作活動全般に対して第三回伊丹十三賞を受賞

中沢新一 : 思想家。人類学者。明治大学野生の科学研究所所長。明治大学特任教授。1950年山梨県生まれ。東京大学文学部宗教学宗教史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。93年より中央大学総合政策学部教授、2006年より多摩美術大学美術学部教授および同大学芸術人類学研究所所長をつとめる。11年より現職。『対称性人類学 カイエ・ソバージュV』(講談社選書メチエ)で第三回小林秀雄賞、『アースダイバー』(講談社)で第九回桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tui

    不定期に、書かれた時系列にこだわらず、時々読んでいるウチダ本。今回は中沢新一氏との対談です。思考のテンポや好みがとても合うのか、とても和やかな「おばさんトーク」(おばさん化したいい歳の男二人が余計なお世話をぺちゃくちゃ喋ること、の意だそう)が繰り広げられています。相変わらずやや乱暴な論理展開も楽しい。ウチダ本の常で、今回も思考のエッセンスをおすそ分けしてもらう気分で読みました。この本から特に分けてもらったのは、日本における原子力と原発の捉え方です。要は、そもそも扱える器に日本がないって事です。

  • Gatsby

    中沢氏と内田先生の対談は、実際に会場で聴いたことがある。内田先生の対談は、ややもすると内田先生の圧倒的なパワーに引き込まれて、相手の方のカラーが出にくいことがあるように思うが、中沢氏との対談は、さすが中沢氏だけあって、いい勝負をしているという感じがする。内田先生に染められすぎてもいないし、かと言って話がかみ合わぬわけでもない。特に、二人の宗教やユダヤ人に対する知識とその専門的研究から得られた考察は、興味深く読むことができた。ユダヤ人ノーベル賞受賞者が多い理由についての話も納得のいくものであった。

  • ほよじー

    ★★★★本来、生態系に依存しない原子力は「神の火」であり、原子技術はいわば「荒ぶる神」をどう祀るかという問題で「神霊的」な捉え方。だから欧米での原発は神殿を模して作られており「一神教」の宗教意識が成り立っている。一方で日本はどうか?「神の火」でなく「アメリカの火」であり、「荒ぶる神」でなく「カネになる木」とねじくれた捉え方をした。原子力がカネ儲けの道具ならばコントロール可能であると勘違いし、恐怖心が抑制された。原発の設備をあれだけ粗雑に作ったのは原子力に対する恐怖心をごまかそうとしたからである。

  • 浅香山三郎

    内田樹さんの本も何冊か積ん読があり、本書もその一冊。二人とも似たやうな部分で仕事をされてきたこともあり、「男のおばさん」のトークは協調的に盛り上がる。『日本辺境論』や『緑の資本論』の周辺について、さらにはレヴィ=ストロースについて、ユダヤ人的な発想について、話が及ぶ。両者ともずつと同じことを主張されてきたと思ふが、それが対談といふカタチでおおいに響き合つてゐるのがよい。

  • かりあ

    すごーーーく面白かった。付箋だらけ。レヴィ=ストロース読まなきゃと思った。時々、並行読みしてた『県民性』という本とつながるところがあって興奮した。まだまだ世の中知らないことも、知らねばならんことも山ほどある。そもそもいまのこの西洋からきた社会システムと、日本の国民性というか気質みたいなものが根本的に合ってないってことがよーーくわかった。日本に合うシステムを見つけなきゃいけないだろうとは思うけど、多分どん底まで落ちて全部崩れない限り変わりはしないだろうなという諦めが強いけどそれは悲観的?(笑)

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