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横道世之介

Shuuichi Yoshida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784620107431
ISBN 10 : 4620107433
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2009
Japan

Content Description

なんにもなかった。だけどなんだか楽しかった。懐かしい時間。愛しい人々…。『パレード』『悪人』の吉田修一が描く、風薫る80年代の青春群像。平成の三四郎ともいえる、傑作青春小説誕生。〈受賞情報〉柴田錬三郎賞(第23回)

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。1997年「最後の息子」で第84回文學界新人賞を受賞。2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で第127回芥川賞を同時受賞し、2007年『悪人』で第34回大佛次郎賞、第61回毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    心が洗われるような「青春小説」だった。 「世之介」のキャラが、そして登場人物すべてのキャラが よく、東京での新生活が、そして一つ一つ経験値を積んでいく様が、 新鮮に読めるのが楽しい。それは、祥子さん、加藤君などと過ごした 日々が、もしかしたら誰もが経験する青春の日々と似ているからかもしれない。時折、挿入される友の、その後の 人生と世之介との思い出の対比が、ひどく新鮮で、各自が自分の青春を思い出す起点になっている…そんな友と青春の一時期を共有できた喜びを かみしめることができる…そんな気がする物語だった。

  • 射手座の天使あきちゃん

    長崎出身、超マイペースで、ぐうたらで、そのくせ憎めない大学一回生の世之介が繰り広げる、なんと言うこともない一年間を綴った物語、なごみますぅ♪ 途中、スリットから覗くように関係した人たちのその後が書かれており、なんとなく懐かしむ気分にさせられます。 なんといっても、祥子ちゃん「天然お嬢様キャラ」際立ってました、最高! (^_^)v

  • とら

    まず第一声、「横道世之介って人間がいるのかよっ!」まさかこんな忙しい時期にそこそこページ数のあるこの本を一気読みしてしまうとは…時間はもちろん圧迫されてしまって後にかかる負担半端ないけれど、後悔は微塵も無いんだな〜これが(笑)色んなきっかけが重なって読みたかったこの横道世之介。まあただの青春群像劇と言ってしまえばそうなるけど、ただの一人の人間の大学時代の話だけど、会ったことで得をしたような気持ちになる人だって確実にいるのだ。こんな風に思われるって本当に凄い。読後感爽やかで晴れやかで清々しい!世之介最高!

  • 風眠

    バブルの80年代と20年後を行き来しながら、世之介をめぐる人々が「学生時代、横道ってやつがいたなあ」と思い出す形式で書かれている。世之介と同じサークルだった倉持と唯ができちゃった結婚して退学、20年後とても幸せな様子にほっとしたり、学生時代は浮世離れした超お嬢様だった祥子がボートピープルに遭遇したことで影響を受け、20年後はアフリカで難民支援をしていたり等、ごく普通の学生だった世之介が知らず知らず誰かの人生に影響を与えている。きっと誰にでもあること、だから、自分が生きた証を信じてみたくなる物語。

  • milk tea

    隙のある男のコがとっても可愛く描かれ、真っ直ぐに生きている姿がなんとも微笑ましい。 最後はちょっと悲しかったけど。期待以上の青春小説。もうすぐ続編が発売になるので、それも楽しみです。

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