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さぶ 講談社文庫

Shugoro Yamamoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062938396
ISBN 10 : 4062938391
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2018
Japan

Content Description

小舟町の芳古堂に奉公する栄二とさぶ。才気煥発な栄二と少し鈍いがまっすぐに生きるさぶ。ある日、栄二は身に覚えのない盗みを咎められ、芳古堂から放逐されてしまう。自棄になった栄二は身を持ち崩し人足寄場へ送られるが―。生きることは苦しみか、希望か。市井にあり、人間の本質を見つめ続けた作家の代表作。

【著者紹介】
山本周五郎 : 1903年6月22日、山梨県生まれ。本名・清水三十六。1926年、「文藝春秋」に『須磨寺附近』を発表し、文壇デビュー。1932年、雑誌「キング」(講談社)に初の大人向け小説となる『だだら団兵衛』を発表、以降も同誌にたびたび寄稿し、時代小説の分野で認められる。1942年、雑誌「婦人倶楽部」に『日本婦道記』の連載を開始。1943年に同作で直木賞に推されるがこれを辞退、以降すべての賞を辞退した。代表的な著書に、『正雪記』など、数多くの名作を発表した。1967年2月14日、肝炎と心臓衰弱のため仕事場にしていた横浜にある旅館「開門園」で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • taiko

    あちこちで絶賛されていて初めて手にした山本周五郎作品。江戸時代、濡れ衣を着せられ人足寄場へ送られた表具職人の栄二。同じ店の糊職人のさぶは、くさりやけになっていた栄二をずっと待っていた。栄二の境遇を思うと、全てが嫌になるのもわかる。とは言えそこで出会った人たちと関わるうちに、一皮も二皮も剥け、大人になっていく。真犯人がわかった時には、正直びっくりしたけれど、それを栄二があっさり許せるだけ、寄場で過ごした3年は彼の大切な時間になっていたということ。ずっと印象が薄いさぶがタイトルなのも、最後妙に納得。 →続く

  • 雲國斎

    山本作品のなかでも人気の一冊だそうだが、確かにとても読みやすく、引き込まれた。ぬれぎぬを着せられて、いっとき復讐心に凝り固まり狂犬のようにとがっていた栄二が寄場の仲間との日々で少しずつまっとうな人間の心持ちを回復していく。そして常に彼を見守りはげまし続けてくれるさぶやおすえ、おのぶなど…いやぁ、いい小説読んだわ!

  • かな

    瀬尾まいこさんの「図書館の神様」の作中に出てきて興味が湧き、初めて山本周五郎作品を読了。 読んで良かった。。。とても感動した。 才気煥発な栄二と愚直なさぶ。話は栄二の成長物語なのにタイトルは登場シーンの少ない“さぶ”。「図書館の神様」でもそれに疑問を抱くくだりが。栄二の才能もさぶが居るからこそ発揮できるもの、自分一人で生きていると思い上がるなよ、どんな人間も独りじゃ生きられないんだよ、という作者のメッセージがタイトルに込められているんじゃないかな、と感じた。

  • 路地裏のオヤジ

    高校時代に読んだ本が懐かしく、思わず図書館で借りた。あの時と違った感銘を受けた。

  • もとむ

    とにかく感動しました!僕も若い頃、栄二のように尖ってたな…と思うシーンがいっぱいあって、周りの優しさにどれだけ支えてられてきたことかと…泣けましたね😭 特にラストは号泣でした! 是非多くの方々にも読んで頂きたいです!

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