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細川ガラシャとは何者か 悲劇の戦国ヒロインの虚像と実像 筑摩選書

Shouichi Inoue

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480016959
ISBN 10 : 4480016953
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

謎の武将・明智光秀と悲劇のヒロイン細川ガラシャ。戦国時代を生きた父娘は、どのような人物だったのか。光秀が織田信長を裏切った本能寺の変の背景には、何があったのか。キリスト教を学び改宗した娘は、石田三成率いる西軍の人質になることを拒絶して死に追い込まれた「気高い美女」とされるが、本当の彼女はどのような才覚、性格、容貌の持ち主だったのか。明智家の状況、当時の布教の様子、イエズス会の置かれた立場や日本戦略、近代化の過程で変容したイメージなど幅広い観点から、彼らの実像を浮かび上がらせる。

目次 : 第1章 明智光秀と本能寺の変(明智光秀とは何者か/ 野心家、明智光秀/ 本能寺の変の動機を再考する)/ 第2章 イエズス会士が作り上げた光秀・ガラシャ像(イエズス会士による日本についての報道/ フロイスがみた明智光秀/ 細川ガラシャへの期待)/ 第3章 美貌という幻想(歴史小説のガラシャ像/ 日本とヨーロッパ/ ひろがる美貌説)/ 第4章 ガラシャの知性と文化的遺産(修道士高井コスメの賛辞/ ガラシャの奇策/ ガラシャが学んだ教えとは)

【著者紹介】
井上章一 : 国際日本文化研究センター教授

呉座勇一 : 国際日本文化研究センター助教

フレデリック・クレインス : 国際日本文化研究センター准教授

郭南燕 : 東京大学特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • FNS歌謡祭そっくりおじさん・寺

    大河ドラマが更新されると、主人公に関連した良書珍本がたくさん出るが、本書はその中の良書のひとつである。そう言いながらも井上章一と呉座勇一のところしか読んでいないのだが(図書館の期限に間に合わぬ為)、他の著者の書いている部分もじっくり読みたくさせる雰囲気が濃厚な良書である。呉座勇一の一文は、短いながら今もっとも正確な明智光秀伝であろうと思う。光秀の出自は『麒麟がくる』より一回りも二回りも悪いものである。そして井上章一の、細川ガラシャは美人だったかの検証。美人に描かなかった芥川龍之介はさすがである。お薦め。

  • きみたけ

    2018年11月に開催された国際日本文化研究センターのシンポジウム「細川ガラシャの美しさ、いつ誰が彼女を美しくえがき出したのか」の講演内容を元に書籍化。著者は、同センター教授の井上章一氏、同センター助教の呉座勇一氏、同センター准教授のフレデリック・クレインス氏、東大特任教授の郭南燕氏の4名。ガラシャが美人だったのか、それ程でもなかったのかについて、数々の文献を交えて考察。父である明智光秀の足跡を一章に加え、ガラシャ像の形成について知ることができます。

  • 呉座先生が最新の明智研究をざっとまとめて、他の皆さんはガラシャちゃんが美人だったかどうかがホントに多かった。それ、そんなに大事??特に京都が嫌いな嵯峨野出身の方が三浦綾子さんのガラシャちゃんの小説に「信仰心があっても容色へのこだわりはなくならないらしい」とケチつけてんのはどんなもんかと。国や刀や艦船の擬人化ですら、その時代の「美人」「萌え」を反映するんだから、キリシタンに命を捧げた異国の女としてヨーロッパに受容され、その偶像が日本に逆輸入されたガラシャちゃんが美女として描かれるのは当然なのでは。

  • niwanoagata

    光秀本の過去最高レベルの傑作 まず呉座先生の光秀の項は光秀本の集大成と言っても過言ではない。今後確実に人に勧めたい一冊だ。四国説に関しては中脇氏ほか反論もあり、そこに触れてもらえるとなお良かったが、出版時期的に不可能か クレインス先生の項目も非常に面白かった。ガラシャの像が日本の史料ではなく、外国で形成されてものであると言うのは想像もしていなかった。 ガラシャが美人かと言う井上氏の論だが、美人と言う証拠は無いで締めているが、美人と言うのが根拠のない虚像である以上もっと断定して良かったと思う

  • ようはん

    細川ガラシャについて色々と知る事が出来たが、ガラシャのイエズス会に与えた影響の強さやイエズス会を通じて近世ヨーロッパ社会の一部に知られていたのには驚かされる。

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