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Shostakovich Michelangelo Suite, Schoenberg Kol Nidre : Ildar Abdrazakov(B)Riccardo Muti / Chicago Symphony Orchestra

Shostakovich, Dmitri (1906-1975)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CSOR9011602
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ショスタコーヴィチ:ミケランジェロ組曲、シェーンベルク:コル・ニドライ
リッカルド・ムーティ&シカゴ交響楽団、イルダール・アブドラザコフ
ムーティの壮絶な入魂ぶり。
これは本当にショスタコーヴィチの交響曲第16番だ!?


ムーティ&シカゴ響待望の新譜はシェーンベルクとショスタコーヴィチ。シェーンベルクの『コル・ニドライ』は1938年の作で、英訳されたユダヤ教のタルムードによる語り手、合唱とオーケストラのための作品。14分ほどながら、ボルテージの高い音楽が繰り広げられます。
 注目はショスタコーヴィチの『ミケランジェロの詩による組曲』。ミケランジェロ生誕500年を記念すべく作曲、ショスタコーヴィチ最晩年、彼最後のオーケストラ作品となりましたが、その初演を作曲者は聴くことができませんでした。もともとは交響曲第16番として構想された演奏時間40分を超える大作で、交響曲第13番『バビ・ヤール』や第14番『死者の歌』と同形態ながら、歌曲に分類されるためか演奏される機会は多くありません。
 この作品も死をテーマとし、最晩年のショスタコーヴィチならではの人間業とは思えぬ技巧と境地で、冒頭からオーケストラの深い世界が広がります。全体を貫く緊張感、ドラマチックな表現はムーティの真骨頂、まさに「交響曲第16番」としての風格と存在感で感動させられます。ショスタコーヴィチ・ファン必聴の演奏と申せましょう。バス独唱はイルダール・アブドラザコフ。ゲルギエフ指揮のヴェルディの『アッティラ』をはじめとするオペラで大活躍しています。彼は2005年にノセダ指揮BBCフィルと録音(シャンドス盤)していますが、7年を経てさらに解釈に深みが加わりました。
 ロシア語訳されているとはいえ、ミケランジェロはイタリアの美術家にして詩人。ムーティにとって自国の偉人の作だけに深い理解と愛着も加わり、誰にも真似できぬ理想的な世界を創りあげています。(輸入元情報)

【収録情報】
1. シェーンベルク:コル・ニドライ Op.39〜語り手、合唱、管弦楽のための
2. ショスタコーヴィチ:ミケランジェロの詩による組曲 Op.145a

 イルダール・アブドラザコフ(バス:2)
 アルベルト・ミズラヒ(語り手:1)
 シカゴ交響合唱団(1)
 シカゴ交響楽団
 リッカルド・ムーティ(指揮)

 録音時期:2012年3月(1)、6月(2)
 録音場所:シカゴ、オーケストラ・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Track List   

  • 01. Kol Nidre, Op. 39 - Various Performers
  • 02. Truth
  • 03. Morning
  • 04. Love
  • 05. Separation
  • 06. Wrath
  • 07. Dante
  • 08. To the Exile
  • 09. Creativity
  • 10. Night
  • 11. Death
  • 12. Immortality

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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ムーティは意外なことにけっこうロシア音楽...

投稿日:2021/07/09 (金)

ムーティは意外なことにけっこうロシア音楽をよく演奏してきました。デビュー直後の1970年代にはフィルハーモニア管とチャイコフスキーの交響曲全集、1980〜1992年のフィラデルフィア管の音楽監督時代にはスクリャービンの交響曲全集やプロコフィエフなども録音しています。 そんなムーティも、ショスタコーヴィチは1992年の交響曲第5番の録音があるのみで、あまり興味がない、あるいは苦手なのかなと思っていました。ところがシカゴ響の音楽監督になってから、2012年に「ミケランジェロ組曲」を、そして2018年に交響曲第13番「バービ・ヤール」を録音しています。どちらも声楽が入ること、特に「ミケランジェロ組曲」はロシア語訳になっているとはいえ祖国の偉大な芸術家ミケランジェロの生誕500年を記念して作曲されたことに敬意を表しての演奏だったのでしょう。 この「ミケランジェロ組曲」は作曲者の最晩年に死の床で作曲されました。息子マキシムの話では交響曲第16番としたかったようですが、時間がなかったためまずピアノ伴奏で発表され、直ちに管弦楽編曲がなされました。そのためにピアノ伴奏版の作品145と、管弦楽版の作品145aとがあります。 曲は、楽章の数・構成や楽章相互の関連が、交響曲第14番と相似形になっています。その意味で「交響曲」としての意図があったのでしょう。選ばれた詩は、ミケランジェロがパトロンである教皇やメディチ家との軋轢の中で創作したこと、偉大な芸術家であったダンテの功績が権力によって追放・抹殺されたこと、真の芸術は死後にも長く人の心の中に残ることなどが歌われたもので、ショスタコーヴィチの心情に近いものが選ばれたのでしょう。 録音自体が少ない曲なので、このムーティの演奏は出来栄えや曲に対する思い入れからほぼ最高水準の内容だと思います。 交響曲と並んで、もっと演奏され聴かれてよい曲だと思います。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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