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Mazurkas : Peter Jablonski(P)

Scriabin (1872-1915)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
ODE1329
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ペーテル・ヤブロンスキー/スクリャービン:マズルカ集

1971年、南スウェーデン生まれのピアニスト、ペーテル・ヤブロンスキー。五大陸全てで演奏会を行なっており、共演したオーケストラ、指揮者も数知れず。これまでにもプロコフィエフやチャイコフスキーなどロシアのレパートリーを中心に数多くのアルバムをリリース。そのどれもが高く評価されています。
 彼の「ONDINE」レーベルへの初アルバムは、スクリャービンのマズルカ集。ショパンの影響が垣間見える初期のマズルカから、独自の神秘的な作風による後期のマズルカまで全ての曲が収録されています。作品の多くは♭(フラット)や♯(シャープ)が数多く付された調性で書かれた柔らかい響きを持ち、スクリャービンの個性と音の好みが見て取れるユニークな曲集を、ヤブロンスキーは豊かな表現力と多彩な音色を駆使し見事に弾き切っています。「ピアノの貴公子」と呼ばれたヤブロンスキーの今をお聴きください。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)

【収録情報】
スクリャービン:
● 10のマズルカ Op.3 (1889)

 第1番ロ短調
 第2番嬰ヘ短調
 第3番ト短調
 第4番ホ長調
 第5番嬰ニ短調
 第6番嬰ハ短調
 第7番ホ短調
 第8番変ロ短調
 第9番嬰ト短調
 第10番変ホ短調

● 9つのマズルカ Op.25 (1899)
 第1番ヘ短調
 第2番ハ長調
 第3番ホ短調
 第4番ホ長調
 第5番嬰ハ短調
 第6番嬰ヘ長調
 第7番嬰ヘ短調
 第8番ロ長調
 第9番変ホ短調

● 2つのマズルカ Op.40 (1903)
 第1番変ニ長調
 第2番嬰ヘ長調

● マズルカ ヘ長調 (1889)
● マズルカ ロ短調 (1889)
● マズルカ風即興曲ハ長調 Op.2-3 (1889)


 ペーテル・ヤブロンスキー(ピアノ)

 録音時期:2019年7月16-18日
 録音場所:イタリア、ポルデノーネ県サチレ、ファツィオーリ・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)


Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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スクリャービンが書いた「マズルカ」が、総...

投稿日:2021/07/09 (金)

スクリャービンが書いた「マズルカ」が、総て収録されたアルバム。ヤブロンスキー以外にも、同内容の曲目を集めたアルバムはそれなりにあるし、ショパンの影響を濃厚に宿したスクリャービン10代のころの傑作、「10のマズルカ」など、結構、弾かれることも多いのだが、私は、このヤブロンスキーの録音は、素晴らしい名録音だと思う。古今のスクリャービン名録音の中に、列挙されても良いのではないだろうか。ヤブロンスキーの演奏は、粒立ちの良い鮮やかな音色で、瞬発的な緩急を自在に操り、その情感をカラフルに描きあげたもの。楽曲の魅力が、最高と言って良い形で表現されており、私は、この曲集の魅力をあらためてたっぷりと味わうことが出来た。例えば、スクリャービンが16才の時に完成したop.3-1、その典雅さと、流麗な節回しの練達に作曲者の天才ぶりが示されているが、ヤブロンスキーは、透明かつ鮮烈なタッチで、情感とスピードの双方に抜群の冴えを感じさせるアプローチを示す。続くop.3-2でも、特徴的なリズムがくっきりと処理されながらも、清冽な音の流れが圧巻であり、聴き手の胸に、スッと情感が薫る。op.3-6では、巧妙なタッチと、不安をないまぜにした世界は美しく展開し、聴き手を魅了する。op.25-2やop.25-4のような古典的な長調の調性をもつ楽曲においても、スクリャービンならではの憂いや幻想的なものが交錯するが、ヤブロンスキーの演奏は、明瞭でありながら、陰影を巧みに描き分けていて、とても洗練されている。ある意味、現代的なスクリャービンを極めたような演奏である。スクリャービンが「マズルカ」という曲集に注力したのは、作曲家としてキャリアの若かったときであるため、当盤で、スクリャービン特有の神秘和音を応用した音世界が描かれているわけではないが、ロマン派の薫りが濃く漂うこれらの楽曲は、それ自体、別の魅力を持っており、ヤブロンスキーの演奏は、その魅力を、存分に聴き手に伝えるものであり、これらの曲集の演奏として、一つの理想に到達したものだと感じる。なお、当盤には、「3つの小品 op.2 から 第3番 “マズルカ風即興曲”」が収録されているが、「2つのマズルカ風即興曲 op.7」は収録されていないので、その点、留意事項として補足したい。

ココパナ さん | 北海道 | 不明

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